コゼットとアンジェリーナの接触のイベントにより、オペラ座の怪人のイベントが発生しましたが、これは怪人の過去イベントに繋がることになる為、一部がゲームオーバーとなってしまいます、これは是非ともゲーム側としては回避したいところです。
その為、切り裂き悪魔のイベントのクリア条件にジャン・バルジャンが参加することとなりました。
彼を攻略対象とするなら承認をお願いします。
時間経過しましたが、ログイン状態を確認されました。
ゲームプレイ続行中なのでログイン状態を確認しました。
イベント発生中と思われます、こちら側のアクセスはできません。
「歴史、実在の人物を家族、身内として指定した場合のゲームはシナリオは他プレイヤーのオリジナル設定と共有融合され、プレイ進行となります」
進行の承認を確認しました。
回避イベント制約の為、フロロー司祭の懺悔が発動されました。
寺院の中、アンダー・ザ・ローズのイベントなのでプレイヤーに選択はありません。
同時に、切り裂き悪魔のイベント発生しました。
お客様はプレイ時のモードにより回避イベントの発動も確認されました。
ジャベール警視が参加することになります、承認をお願いします。
承認を確認しました。
ゲームをお楽しみください。
切り裂き悪魔、その男は監獄の中で叫んだ。
自分ではないと、確かに女を殺したのは認める、だがあの事件の犯人は自分ではないと叫んだ。
数年前、パリからそう遠くない場所で起こった火付け、旅回りの見せ物小屋の事件を担当したのはジャベールだ。
見せ物小屋に火が放たれた、働かされている作り物の異形の人形や化け物達、逃げ出した者も板が中には残って自ら命を絶つ者もいた。
現実は厳しい、外に出たところで自由になれるわけがないとわかっていたからだ。
何故、思い出したのか、今になって、仮面の男は壁の中から出ると深く息を漏らした。
忘れたいと思っていたのは見世物小屋にいた頃のことだ。
抜け出したいと思っていた、だが、そうしなかったのはいつでも、自分は出て行く事ができると思っていたからだ。
だが、あの夜、自分の入っていた檻の扉は開いた。
一日の仕事が終わり、いつもなら静かになる筈なのに、その夜に限って何かが違っていたのは予感めいた、何か落ち着かない空気を感じていたせいかもしれなかった。
金属御はまぎれもなく、鍵を開ける音だと気づいた時、周りの檻から、俺も出してくれと
という悲痛な声が聞こえてきた。
誰かが鍵を開けて逃がそうとしているのだ。
自分の檻の前に立つ相手に男は驚いた、帽子とベールで顔はよく見えないが女だった。
「どうして、こんな危険なことを」
だが、返事の代わりに鍵を開けた。
檻の外に出るとき、すっぽりと被っていた布の袋を取るとひんやりした空気が顔に触れた。
自分も出たい、鍵を開けてくれ、懇願する声が次第に大きくなる、まずい、小屋の主人に気づかれたら大変だ、自分を逃がそうとした相手の腕をつかむ、細い手首、女だった。
ところが外にでると女は引き返そうとした、大事な者を見落としたというのだ。
今戻れば見つかる可能性がある、だが相手は大丈夫、すぐに戻って来るといって見せ物小屋に引き返した、だが、なかなか戻ってこない。
様子を見に行くかと苛立つ気持ちを抑えようと必死になった、そのとき。
銃声の音か響いた。
拳銃を持っているのは小屋の主である、あの男だけだ、もしかして、見つかったのか。
助けに行くべきか、だが、その選択を選ぶ事はできなかった。
「火事だああっ」
「いやああ」
「助けてぇぇ」
夜の闇に火の粉が赤々と、そして悲鳴が響き渡った。