ちょっと事情があって3日ほど触っていなかったんですがそれだけで書き方とかネタの出し方忘れてて呆然としましたね。
そして全然書けずにネタ探しでwiki見てたらシャルティアが男性経験は無いものの処女ではないという記述が……
まいっか!
ツンと重力に逆らうように上向いたまつ毛がふるりと震える。
ぱちりと開かれた瞼の奥、薄い涙の膜で覆われた蛇科特有の細長い瞳孔をした碧色の瞳はとろんとしていてまだ寝足りない事を主張していた。
手を猫の様にしてくしくしと顔を擦り目脂や涎の痕を拭い背筋を伸ばしてぷるぷる震える。
「んぅぁ……」
無駄に艶めかしい声を発して起き上がり、寝惚け眼のまま周囲を見渡して其処が自分の部屋だと理解すると少女は再び横になり眠りに着いた。
すやすやと母の手の中で眠る赤子の様に温かく穏やかな眠りに……
「じゃっない!」
もふもふとしていて温かい代わりに少し重量のある布団を起き上がると共に放り投げて叫ぶ。
まるでギャグ漫画の様な起床をかました少女、ドラウディロンは頭を抱える。
なんで私は呑気にベットで寝てるんだビーストマンはどうしたというかそもそも私は
城の最上階から飛び降りて死んだはず。
背中に氷を入れられたかのようなゾクッとした感覚に鳥肌が立ち、自らの腕を掴んで蹲る。
そうして腹の痛みを感じない事に気付いてバッと服を捲り上げる。
そこにあったのはビーストマンに斬られ血に濡れてぐしゃぐしゃになったお腹ではなく、つるりとした
「傷が無い……足も」
瓦礫などが転がる場所を走り回った筈の足裏に傷や汚れは一つも無く捻った足首も痣の一つも無い。
軽く動かしてみるが動作に支障は無く、痛みも無い。
むしろ前よりも肌のハリや艶などが良くなっている気がするのは気のせいだろうか。
「そういえば」
意識が途切れる直前、リビドーの声を聞いた気がした。
耳を澄ませても人々の悲鳴や戦闘音が聞こえてきたりはしない。
という事はもう王都に侵略してきたビーストマンは全て殲滅されたという事でいいのだろうか?
……どうかそうであってほしい。
もう私以外の国民が……なんてそんな最悪の想像が現実でない様に祈る。
ベットから降りて靴を履き、扉をゆっくりと少しだけ開ける。
廊下は瓦礫が転がり、壁や床にはまるでバケツをひっくり返しながら歩いたかのような赤いシミが広がっている。
しかし廊下の端っこで山の様に積み重なっていたビーストマンの死体は消えており、影も形も無い。
足音は無く危険はなさそうだと確認して部屋を出た。
―――――――――――――――――――――――
最初から意識はあった。
何が起きて何をしているのか理解は出来なかったけど、それでも意識は最初からずっとあった。
全ての記憶がぼんやりとしていて曖昧だった。
女に手を引かれて歩いた記憶もある。
そうして辿り着いた場所で何か大事にしていた物が奪われた感覚も。
ただ、大事な物が奪われた筈なのに何故か不快には思わなかった。
少しずつ体の熱が昂り薄らぼんやりとした意識が更に薄れると共に腹の中に生まれた熱、それに好ましさすら感じた。
この時点で大分頭の靄は晴れていた。
ただ、はっきりと自分の意識が覚醒したのはその後の事だ。
防衛を命令された。敵は毛むくじゃらの毛玉。
命令した男はその後何処かへと去っていったがその命令を守る事こそ自分の使命、存在価値だと思えた為にただ命令に従い黙って立っていた。
暫く立っていると向かってくる毛玉の大群、これを後ろの門より先に進ませないのが私の仕事だ。
ただ私は1対多には向いていなかったらしい。
私が10を相手にしていると1は通られてしまう。
周りで突っ立っている者達は約に立たないがこれらも守らなければいけないのだろう。
しかし既に手一杯だというのにそれらを守っている暇など無い。
一緒にいたレイとかいう女は何処へ行ったのやら戻ってこない。
こういう時の為にあの男は私の傍に居ろと言っていたのに何処へと行ったのだろうか。
私が9、あの女が1倒せば解決するというのに。
そう考えている間にもまた倒しきれなかった分が通り過ぎていく。
なるべく早く排除して侵入された分を殺しに行かなければならないというのに現実は無常に私一人では無理だ、このままでは任務の失敗だと告げる。
任務の失敗は嫌だ。
失敗をする者は役立たずだ。
役立たずは捨てられる。
私はまた、置いていかれる?
「なら、こうするしかないでありんすな」
気付けば視界にかかっていた靄は消えていた。
手には鍔に水晶が嵌められた身長程もある巨大な槍があり、柄部分からは細長いチューブが纏う鎧の背中へ向かって伸びていた。
深紅の鎧は全身を隙間なく覆う全身鎧であり、鳥の羽の様な装飾の付いた顔が見えているヘルメットの様な兜を被っている。
肩には兜と同じ様な鳥の翼をイメージした装飾が付いており腰からは股間部分を見せない貞淑さを示すかのような真紅のスカートが巻き付いていた。
そんな槍と鎧には身体能力を強化する効果が付いているのかどこからか湧いてくる力が全能感をもたらす。
記憶はぼんやりしていて細かく思い出せない。
しかしこれならば後れを取る事は無いだろう。
唐突に光の粒子が集い鎧の体を成した私に毛玉共が侵攻を止めて警戒している。
このまま此処で立ったまま守りに入れば一匹として通さずには済むだろう。
だが問題は既に侵入された分の毛玉達だ。
そこら辺で突っ立っている塵粕共と同じ程度の力しかないとすればそうして守っている間に中にいる塵粕共が全員死ぬことだろう。
それでは駄目だ、それではどちらにしろ命令は達成出来ていない。
ならばどうしなければいけないか。
「さっさと一匹残らず殲滅してやらぁァぁぁ!!」
「と、いう訳でありんす」
「いや、気負いすぎだろ」
ぶっちゃけ軽い気持ちで命令したからそこまで失敗に怯えられてもお、おうとしか言えないんだが。
今居るのは竜王国王城のどこかの部屋だ。
魔力を分けられて王都に入り込んだビーストマンを殲滅した後にドラウディロンを城の中でも一番豪華だった部屋に適当に寝かせ、レイとクリムを回収して適当な部屋に入り込んだ。
レイは抱かれたそうな顔をしていたがそれよりも疲れが勝ったのか、ベットに潜り込んですやすやとその綺麗な寝顔を晒していた。
今はそれに混ざろうとレイに向かってダイブしようとしたクリムを空中キャッチし何故喋れるようになったのかを聞いている所であったのだ。
「で、なんか思い出せたのか?」
「んー、とても崇高な存在である至高の御方に付き従っていた筈でありんすのに、御方の名前も姿も帰るべき場所すら思い出しんせん」
「うーん、ちょい記憶覗いていいか?」
「勝手にするでありんす」
ほんじゃ勝手に読むわ。
何時もの気色悪い工程を経てクリムの中へと入りこみ記憶を読む。
以前あった鎖はだいぶ無くなっていて血の滴る赤い鎖の割合が増えていた。
引っ張ってみればぶるぶると震えて血をまき散らして触れるなと伝えてくる。
それを無視して更に引っ張ってみれば血が結晶化して棘の様に鋭く尖り反撃をしてきた。
これは無理に手を出したら現実の方でクリムに攻撃されかねないなと判断し手を放す。
鎖は少なくなっているとはいえ、それでも密集具合にそう大した違いは無く隙間が出来ていたりはせず覗き込む事が出来ない。
試しに血が滴っていない方の鎖を引っ張るがこちらはこちらでピクリとも動きはしなかった。
(収穫は無しか)
感情へと対象を変え観察を続ける。
以前見えたのは吸血衝動とぼやけたぷれいやーであろう人物であった。
今回は何が見えるかなと覗き込んでみれば見えるのは一面のピンク色。
(……はい?)
一瞬呆けたがよくよく見てみると少しだけ色が違うピンクが混じっている。
内容を確かめてみれば私の目を覗き込むために屈んで見えるようになった鎖骨がエロいだのその綺麗な首筋に噛みつきたいだのこの目の前にある唇に吸い付いていい? 駄目? いいよねだのと煩悩塗れであった。
なんだか身の危険を感じるので即座に退散し、タレントも切った。
身を起こしてクリムから少し距離をとり、首に手を置いて壁に背を預ける。
「んぁ、もういいでありんすか」
「おう、もういいよ、何も見えなかったから」
「あぁ、わらわの至高の御方、どちらにいらっしゃられるでありんすか……」
お前の記憶の奥底じゃないかな。
ぶっちゃけ予想が当たってるとしたらその至高の御方とやらは死んでいる。
もし死んでなかったとしたらそいつはまず人間じゃないぷれいやー、スルシャーナと同タイプのぷれいやーだろう。
人間のぷれいやーが吸血鬼含めたモンスターの従属神を伴っていた事は無いらしいしな。
ただ気になるのは六大神も八欲王も従属神は全て滅ぼされた筈であること。
弱い従属神であるなら逃げられた事に気付かなかったとかはあるかもしれないが、レイの予想が当たっていればクリムの実力は俺よりも上だ。
そんな力を持つ従属神を特に人類を守る事もせず規律だけは強いてくる評議国の
そして計算してみると分かるのだがぷれいやーが現れる周期である100年、それが近付いている。
そう考えるとクリムは六大神や八欲王ではなく新たに現れたぷれいやーの従属神ではないかという予想が出てくる。
もしこの考えが当たっているとしたらそのぷれいやーはモンスターの姿をしたぷれいやーである。
そしてそういったぷれいやーはスルシャーナを除き全て極悪な性質をしていたらしい。
となると最悪の場合は……
「八欲王の再来、か」
前ならばむしろ喜んでいただろう。
俺を殺してくれる存在が来てくれたと歓喜に震えながら特攻していた筈だ。
だが今は違う。
すぅ、すぅと可愛らしい寝息を立てながら眠るレイを見やる。
俺はこいつに出会って変えられちまったからな。
不快感は何一つなく、逆に満足感を感じながらその頭を撫でる。
寝るのに邪魔だと言いたげに眉を顰めて呻るレイに思わず笑みが零れた。
「おんしはそ奴が好きなんでありんすか?」
「おー、好きだよ、大好きさ。こいつさえいれば他の物は何一つ要らないくらいにはな」
「……ふぅーん?」
ギシッとベットが軋む音がした。
見ればクリムが腰掛けていたベットから立ち上がり自分の服を弄っていた。
何がしたいのかと思っていると胸パットが無くなった事により少し胸元が緩くなっているポールガウンがはらりと落ちた。
何故か下着姿になったクリムを呆然と見ているとそのままやたらくねくねと腰を大きく動かしながらこちらに歩いてくる。
「……何してんだ?」
「そっちこそなにしてるでありんすか、裸の私が此処に居るというのに」
「あー、それは襲えと言ってるのか、つまり?」
どうやら先程の謎のくねくねダンスは俺を誘っているつもりだったらしい。
ぶっちゃけ見た目の幼さと動きの奇怪さの対比に少し引いていた。
「お前の言う至高の御方とやらはいいのか」
「私の処女を奪っておいて今更でありんすよ」
「……まぁいいならいいんだけどよ。あ、他の部屋でやるからな。ここでやったらレイが起きる」
「ぐぬ、むしろ叩き起こして見せつけたいくらいでありんすのに」
「……なんだ、レイに嫉妬でもしたのか?」
「嫉妬? わらわが? 八ッ、笑えない冗談を言わないで欲しいでありんす」
「じゃあ何で急に」
「おんしのそ奴を見る目が気に入らなかっただけでありんす。その目を私に向けるようになったおんしの姿を見たそ奴はどんな表情をするか……キキッ」
ちょっと捻くれてるけどそれを嫉妬って言うんじゃないすかね。
歪んだ笑みを浮かべて喉を鳴らすクリムを見てそう思う。
まぁ可愛らしい部類かとそれに乗る事にした。
布団ごと抱き抱えた所為で芋虫みたいになったレイをソファに移動させベットに腰掛ける。
それを見てこのままこの部屋でヤろうとしている事に気付いたクリムがぱぁっと顔を輝かせた。
……そこまでレイを煽りたいのかと少し呆れると共に違和感を感じる。
俺だけじゃなく、レイもクリムの大事なものだと催眠を掛けた筈なんだがな。
「まぁいいや。じゃ、やるか」
冒険者のチーム名
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ビフレスト(虹の橋)
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ノートゥング(虚無)
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アンファンク(開闢)
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ラファン(終焉)
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うっせ中二病