ようこそセックス重視の教室へ 作:マッマ26
「言い訳してんじゃないわよ!あんた達以外皆が真面目に授業を受けたのよ!」
「普通に考えてポイントが減った原因はお前ら以外あり得ないだろうが!」
「平田君の注意を無視して皆に迷惑をかけないでよ!」
「そうだそうだ!」
俺が恵と一緒に教室に入ると予想通りクラスの大半がクラスの三馬鹿である須藤と池と山内を責め立てている。洋介は何度も仲裁しようとするが多勢に無勢状態となっている。
まあ気持ちはわからんでもない。俺は前世の記憶を持たずに転生したらキレている自信がある。
と、ここで須藤が動き出す。
「うるせぇよ!さっきから黙って聞いてりゃ!」
逆ギレをしながら近くにいる篠原に掴みかかろうとする。アレは流石にマズイな。
俺は即座に須藤との距離を詰めて、そのまま足払いをして転ばせてから馬乗りになる。
「んだテメェは?!邪魔すんじゃねぇよ!」
「お前こそ暴力を振るおうとすんじゃねぇよ。ポイントが少ない理由がお前達なら篠原達が文句を言うのは必然だ」
「あぁっ?!」
須藤は暴れ出すが、コイツ本当に理不尽にキレるな。普通なら謝罪するだろうに。
「煩いぞ須藤。教室の外からもお前の叫び声が聞こえてきたぞ」
すると担任教師が教室に入ってくる。同時に教室に気まずい雰囲気が流れるが茶柱は御構い無しだ。
「席につけ。HRを始める」
その言葉にクラスメイトは不承不承ながらも席に向かうので俺も須藤の上から退くと須藤は舌打ちをしながら俺に肩をぶつけてくる。マジでぶちのめしてやろうか?
そして全員が席に着くと篠原が真っ先に茶柱に話しかける。
「先生!ポイントが3万5千しか入ってないですが、これは須藤達が授業中に騒いだ事が関係しているんですか?!」
篠原の問いに茶柱が頷く。
「その通りだ。この学校では、クラスの成績がポイントに反映される。入学式の日に直接説明したはずだ。この学校は実力で生徒を測ると。今回お前たちが受けた評価は3万5千だったというだけに過ぎない。もしも須藤達が他の生徒同様に平田の注意に従って真面目に授業を受けていたなら良くて9万、最低でも8万5千は振り込まれていただろうな」
「やっぱりアンタ達の所為じゃない!」
「皆の迷惑を考えろよこの疫病神!」
「いても邪魔なんだし学校辞めなさいよ!」
茶柱の言葉に再度教室は騒ぎ出す。しかし全員が真面目に受けても9万くらいか。原作でAクラスは9万4千ポイント支給されていたが、どんだけ真面目に授業を受けてたんだよ。
しかし今は後回しだ。俺は両手でパンッと音を鳴らし、教室を静める。
「気持ちはわかるが落ち着け。HR中に騒いだりしたら減点対象となって来月のポイントにも影響が出るぞ」
そう言うと須藤達に文句を言っていた全員がハッとして、全員黙る。しかしそれでも須藤達に敵意を剥き出しにするが、これについては知らん。
「安心しろ。この日に限ってポイントの減点対象にはならない。毎年恒例だからな」
あ、やっぱりそうなんだ。
「とはいえ話が進まないから騒ぐのはやめて貰おう」
言いながら手にしていた筒から白い厚手の紙を取り出し、黒板に張り付けた。
そこには、AからDクラスの名前とその横に、最大4桁の数字が書かれていた。Dクラスは350ポイント。Cクラスは490ポイント。Bクラスは650ポイント。Aクラスが940ポイント。
「これが各クラスが保有するクラスポイントだ。1クラスポイントにつき100プライベートポイント、月の初めに支給される。お前達のクラスポイントは350だから3万5千プライベートポイントが支給されたわけだ」
他クラスは原作と変わってないな。そうなれば戦術は立てようがある。
「先生。なぜここまで綺麗にクラスのポイントに差があるんですか?」
洋介があまりに綺麗にポイント差が開いてることに気が付いたようだ。
「簡単な話だ。この学校では、優秀な生徒たちとそうでない生徒たちのクラスを順に分けて編成することになっている。優秀な人間はA、ダメな人間はD、とな。つまりお前らはこの学校では最下位だ」
原作よりも罵倒が酷くないのはそれなりにクラスポイントを残していたからだろうな。
茶柱の言葉により、最下位扱いされたクラスメイトらは一層須藤達に敵意を向ける。まあコイツらの所為で評価が下がったからな。
まあ俺としては原作を知ってるからどうでもいい。それよりも話を進めて欲しい。
「茶柱先生。話を聞く限り授業を真面目に受けない事がマイナス対象になるようですが、プラス対象になる事はあるのですか?またクラスの昇格はあるのですか?」
まあ実際は知ってるけどな。
「あるぞ。結果的にお前達がCクラス以上、つまり491クラスポイント以上あればお前達はCに昇格、今のCクラスはDクラスに降格する」
「つまり今回全員が真面目に授業を受けていたらAクラスになれた可能性もあったと?」
「Aクラスについては厳しいがBクラスには確実になれただろうな。話を戻すが、クラスポイントを増やす機会についてだが、直近でいえば次の中間試験だ。成績次第では最大100のクラスポイントが与えられる」
言いながら茶柱はもう1枚紙を取り出して黒板に貼り付ける。
「これが先日行った小テストの結果だ。平均点は76点で赤点は38点だ」
原作よりも平均点が高いのは三馬鹿を除いて全員真面目に授業を受けていたからだろう。現にクラスのワースト5を見てみると、1位が須藤の14点で2位が山内が19点で3位が池の24点で、ワースト4位の綾小路が50点とワースト3位とワースト4位の間には絶対的な差がある。
というか綾小路は原作通り50点を取ったのか……
「須藤と池と山内はこれが本番でなくてよかったな。もし本番だったらお前達3人は退学になっていたところだ」
「は!?た、退学!?」
「この学校は赤点を1つでも取ったら即退学だ 」
「は?!退学なんて冗談じゃねぇよ!」
「私に喚かれてもどうしようもない。これは学校の制度だ」
茶柱の言葉に三馬鹿は喚くが自業自得だろう。それにこの学園は国が主導する学園だ。赤点なんか取る生徒を置くなんて無駄だろうし。
「君達は退学になった方が良いのではないかい?君達の存在は美しくない」
よう実トップの自由人である高円寺は机に脚を乗っけて身だしなみを整えながら上から目線で言う。
「は!?お前もどうせ大した点数じゃないんだろ!」
「やれやれ、どこに目が付いているのか。よく見たまえ」
高円寺の名前を探して見る。高円寺六助の点数は90点とトップだ。ちなみに俺は前世の知識を持っているが、目立つと面倒だから敢えて85点にしておいた。
「絶対馬鹿だと思ってたのに……」
池はそうは言っているがお前らに比べたら誰だって頭がいいだろう。
「それともう1つ。この学校は高い進学率と就職率を誇っているが、その恩恵にあやかることが出来るのはAクラスだけだ。自由に好きな大学、好きな就職先に行けるなんて上手い話が世の中で通るわけがないだろう。優秀でないと判断された生徒にはこの学校は何一つ保証する事は無いだろう」
その言葉に騒めきが生まれる。まあ実際上手い話なんてないからな。
しかし疑問があるので質問しよう。
「では先生。Aクラスに上がれなくても、部活を含めそれ以外の実績を出せば学校から支援は出るのですか?」
「もちろんだ。この学校は国が運営しているからな。一昨年には世界的に有名なピアノコンクールにて入選したBクラスの生徒が海外の音楽大学に進学する為の支援を受けた例もある。ただAクラスの生徒でない限り、ハードルはワンランク高いぞ」
なるほどな。俺の場合、転生特典でハイスペックな肉体を手に入れたしいざとなったら日本記録を更新してスポーツ推薦を手に入れるか。
「Sシステムについての説明は以上だ。それと中間テストまで3週間を切ったからしっかり勉強するように。須藤と池と山内は精々頑張って退学を回避してくれ。私は3人が赤点を回避して、退学を免れる方法があると確信している。それまでじっくり考えろ。出来ることなら、実力者にふさわしい振る舞いを持って挑むことを期待している」
茶柱はそう言って教室から出て行く。同時に三馬鹿に対する敵意が爆発する。
「ふざけんなよ!お前らの所為で俺らも落ちこぼれ扱いじゃねぇか!」
「そうよ!迷惑かけたんだしあんた達のポイント全部寄越しなさいよ!」
「さっさと退学しちまえ!」
先程のHRで知った事実もあってDクラスの生徒の半分以上が三馬鹿に文句を言ってる。
「しょ、しょうがないだろ。注意されてないんだから良いって思ったんだよ」
「そんなわけ無いだろう。授業中は静かにしろと小中学校の時に習わなかったのか?」
「幸村の言う通りだ!授業中に携帯をいじったり遅刻したり居眠りしちゃいけないのもわかんないのかよ!」
池の言い訳にクラスメイトは更にヒートアップするが、クラスメイトの大半は俺が洋介を介してポイントについて説明しなかったら三馬鹿と同じように真面目に授業を受けてなかっただろうに。
呆れながらも騒動を眺めると洋介がクラスメイトを宥めているが焼け石に水状態だ。
そして三馬鹿はその隙を突いて教室から出て行くが、幾ら責められまくったとはいえクラスポイントの存在を知って尚、授業をサボる気か?
だとしたら中間試験で1人くらい潰しておくことも視野に入れておかないとな。