「無明・三段突き!」
防御不能の剣戟は敵を貫き、破壊する。最後のエネミーが消滅した。
「やりました!沖田さん大勝利です!」
「沖田さんお疲れ様」
「マスター!この後甘味でも食べに行きませんか?」
「ごめん...少し疲れて休みたいかな...」
「そうですか...」
成果の割に、悲しげな雰囲気で戦闘は終わった。
「はぁ...沖田さん...」
仲間の少女の姿を思い浮かべる。背徳感が湧き上がるも、欲望には勝てなかった。
「うっ...はぁ...ごめん、沖田さん...」
そして欲望に勝てなかった自分を苛む。少年は長く自分を助けてくれた少女に段々と惹かれていった。しかしそれを告げる勇気がなかった。そうしているうちにだんだんと見方が変わってきた。今では自慰に使用するようになった。罪の意識はあるが、どうしようもなかった。先の場面も同じ場所にいたら自分の理性が保つ自身がなかったからである。
そして
(あやつ何やっとるんじゃ?息荒く沖田の名前連呼して)
不運にも聞かれた。本人が知れば死を超える苦痛になること間違いなし。覗き聞き犯は足早に去る。
(待てよ、確か幼い時信勝もやったような。わしが入ったら固まった後泣き出したが)
最悪である。
(ってことはあやつ沖田で?)
そうだ。その通りだとも。
(ええぇてかあやつこんなことやってなのか...)
「ノッブどうしたんです?ドン引きしたかのような顔をして」
「うわ沖田!?」
「人の顔見るなりいきなり驚かないでくださいよ失礼な!はぁ...」
「ん?どうした?ため息なんかつきおって」
「ノッブには関係ないですよ...」
「おうそうか、そういやさっきマスターが...」
「マスター?!なんでわかったんですか?!」
「いや知らんしお前が勝手に言っただけじゃろ!てかマスターのことかい!」
この魔王、地味に最悪な事をやろうとした。是非もなし。
「確かに最近あんまつるんどらんな」
「私何かしたんでしょうか...」
「弱小人斬りサークルの血塗れ姫が気持ち悪くなったとか?」
「そうでしょうね...」
「待て沖田!冗談だからガチで凹むでない!わしが悪かった!」
「はぁ...」
「てかお前あやつに惚れとるのか?」
「えっいやぁ、そうじゃないかもしれませんがでもなんというかその、安心するっていうか...その...」
「ベタ惚れやないか!」
「でもマスターは私が嫌い...」
「そ、そんなことはないと思うぞ...(さっきの思い出した)」
「私が人斬りだからですよ...」
「てか聞きに行ったらどうなんじゃ?」
「そんなことできるわけないじゃないですか...」
「是非もないやつよのう...まあこういう時は遊びに行くのが一番じゃ!わしもそろそろ夏仕様で敦盛したいからのう!」
「そう上手く行くでしょうか...」
と言うわけで海に来た
旅館が近かったり近所で直営しているスイカ農家があったりロケーションはいいが時期が少し季節外れなのか人が全くいない。
信長曰く半日グ◯った甲斐あった
「ノッブが宿取るとか大丈夫なんですかね?」
「わしをなんだと思っとるんじゃ...まあ部屋がそんなに空いてなかったから2人で一部屋になるが。沖田はわしと一緒よな?」
「嫌ですよせっかく遊びに来たのにノッブと同じ部屋なんて...はぁ...」
(沖田さんの水着...沖田さんの水着...)
砂を踏む音程度は耳には入らない。
「マスターなんかすごい疲れてるように見えるんですが大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だよ...」
「そうですか」
(ああ沖田水着で来たから)
「早速何をします?」
「なんでもいいかな」
「これが魔王の三段撃ちじゃ!(スパイク)」
「無明・三段突き!(レシーブ)」
(沖田さん...うっ目を離そう集中しよう...)
心ここに在らずとはこういう事だ。目の前で揺れ動く肢体から意識を離すことは出来ずにいる。そして、
「お竜さんパーンチ!」
「あっマスター!」
「えっ?あ、」
礼装がなければ即死だった。
「うははは!礼装ドロップしたぞ!」
「そ、それは沖田さんの水着です!返してくださいよ!」
(あっ...)
一瞬思いっきり見えた。気を逸らそうとする。
「なぁリョーマ、あいつどうしたんだ?急に転がったりして」
「男子の複雑な問題だから触れないであげてね...」
「沖田さんが切ったスイカ如何ですかマスター!」
「ああ、ありがとう沖田さん」
「わしもやったわ!」
「ダーオカなんかが切ったスイカなんかよりも天才美少女剣士の沖田さんが切った方がきっと美味しいですよ〜ですよねマスター!」
「ああこの際白黒付けさせて貰うわ!わしの方が天才じゃあ!」
「こ、こんなに食べられない...」
「俺も斬ろうか殿様?」
「お前はジュースになるからやめとけい」
「夏は冷やしたくあんだろ」
「たくあんは一年中冷えてるでしょ...」
「美味しいですねこのスイカ」
「スイカってこんなに塩をかけて食べるものなのか」
「違うわ!身体に悪いからほどほどにせい!」
「お竜さんも割りたい」
「丸呑みしないでね」
時が経った。夕日が出始める。すると、
「鍵を落とした?!」
「いや〜さっき沖田と追いかけっこしてた時にどっか行ったみたいでのう〜」
「なんで預けないんですか?!信じられません!」
「なかなかイケとる鍵だからノブナガフェス(1人)の時に首に下げてたわ〜」
「いや意味がわからないんですけど何ですかその言い訳」
「というわけでじゃからマスターと沖田はあっち探してネ☆わしはこっちで探すわ(ウインク)」
「え、ノッブ...」
「というわけで探そっか」
「あ、はいそうですね」
歩き回った。疲れ果てて浜辺で一休みすることにした
「見つからないですね...」
「そ、そうだね...」
「...」
「...」
「あ、あのマスター?1つよろしいですか?」
「あ、ああ。何?」
「私、何かマスターに悪いことしたらおっしゃってください...私、改めますので...」
「あ、別にないんだがどうしていきなり...?」
「いや、本当にないなら大丈夫です別に最近避けられてる気がするとか冷たい気がするとかそういうわけではなく、」
「あっ、それはごめん。こっちが少し、何というか、その、」
「いやですよね野蛮で残忍な人斬りなんて...」
「そんなことはないよ!沖田さんはかわいいし強いし少なくとも俺は好きだよ!クエスト中は真面目で終わったら一気に緩むところとかもギャップが萌えるし他にも...あっ」
「マスター...今なんと...?」
「ああもう全部言うよ...俺は沖田さんが好きなんだ...」
たった一つのひび割れが一気に開いて決壊する堤防のように、少年は話し続けた。自分がずっと前から好意を抱いていたこと、徐々に性欲の処理に思い浮かべていたこと、しかしそれを知られたら嫌われるだろうと思っていたこと、近くにいると理性に抗えず傷つけてしまうかもしれないことなど心の底に隠した思い全てが溢れた。
「マスターが、私を...」
「だからごめん沖田さん...こんな情けなくて変態なマスター嫌だよな...」
そう下がった顔を少女は少年の顔を手で優しく触れながら、自分の方に近づけた。唇が重なる。
「えっ?」
「嬉しいです」
「えっ?」
「私は生前、冷徹な人斬りとして恐れられていました。そんな私を受け入れて、優しく接してくれるマスターには感謝しています」
「ああぁ...」
「だから私も言わせていただきますね。私もマスターが好きです」
一瞬耳を疑った。そして心の奥から何かが湧き上がってくるのを感じた。
「ありがとう、沖田さん...」
まるで曇空を日の光が切り裂いたように心が晴れ渡る。
そして
「そ、それでマスターはわ、私でアレをしておるとおっしゃってましたよね?!」
「あ、ああ...」
「よ、よろしければ本物の沖田さんとっ、本当にしてみませんかっ...?」
顔を赤く照らせて、いきなり言い出した。なぜ
「い、いいの?」
「まっ、まあ私はマスターの剣ですし!ナイスバディで天才美少女剣士ですし!マスターのお望みがあればいつでもいけますとも!ええ!」
声が震える。なぜか言い出してしまった。これも夏だからだろう。
「それじゃあ、ちょっと寝てて」
「あっはい!今すぐ!」
少女は砂浜に横たわる。少年はその上に重なるようにした。
「行くよ」
ショートパンツと下着を一緒に下げる。熱を帯びて脈立つものがそこにあった。
(初めて見た...アレがマスターの...大きい...)
見惚れながら下の水着を下ろす。鍛錬で引き締まったふとももを通り、膝を超え、片足を引き抜く。露わになる。
(これが沖田さんの...)
「行くよ...」
「どうぞ、来てください...」
自身の赤熱したモノに手を添えて近づける
先端が当たった
そこに力を入れて押し込む
「あ...ああっ...」
感触が伝わって思わず声が漏れた
痛みを伴うそれは双方にとって未体験であった
「入った...動かすよ...」
「ゆ...ゆっくりお願いします...」
腰を引いて少し引き抜く
また奥まで差し込む
少し引き抜く
奥まで差し込む
引き抜く
差し込む
徐々に速度が上がる
「あぁっ...ひっ...」
「はぁ...はぁ...」
痛覚は段々と快感に変わっていく
羞恥心は姿を消す
吹き出した汗が夕日を反射する
息遣いが荒くなる
まだ止まらない
「マスター...わたし...なんだかへんです...」
「イキそうなんだね...俺も...」
「あぁっ...はぁ..」
「うっ...でそう...」
「きてください...ますたー...」
「「ああぁっ...ぁああ」」
声が重なる。疲れ果てた少年は横へ倒れ込む。
(あつい...おなかに)
(沖田さんと...沖田さんと...)
思考が回らない。
喜びと快感が意識を支配した。
目に映る夕焼けは今までで最も、そしてこれからもそうそう超えられないほど美しく感じられた。
雲の一片も
カモメの一羽も
とても綺麗に見えた。
少し経った。
この2人にとってはかなりの時に思えたが、実際数分程度であった。
意識と思考判断能力を取り戻したと思うと体の疲れが抜けていた。
「沖田さん...ちょっとやってみたかったことあるんだけど...もう一回していいかな?」
右手の甲の模様、令呪が一画が徐々に薄れながら色が抜けていった。傷跡のように輪郭だけを残して。
実際の聖杯戦争でマスターに与えられる三回限りの絶対権利を模したその模様に強制力は気分だけで実際にはないが、魔力リソースとしてそれは十分な役割を持つ。
「そ、そこまで沖田さんのが良かったんですかぁ、いくら沖田さんが、な、ナイスバディで美少女とはいえそこまでシたいというならいいですよええまったくしょうがないマスターですねっ!」
「あ、沖田さんが嫌ならいいよ」
「いやわたしはなんというかどっちでもいいっていうより何というかマスターがいいならいいって言うか」
「で沖田さんはどうなの?」ニヤ
「ま、マスターのいけず〜!そんな恥ずかしいこと言えるわけないじゃないですか〜!」
「あはは」
というわけで立ち上がって近くの岩の裏に行った。それは立った2人が隠れられるほど大きい。
「こ、こうするんですね?」
岩の壁に手をつき、臀部を後ろに少し突き出す。
「はあぁ沖田さんえっちぃ...いい...」
「は、恥ずかしいですから早くしてくださいよ」
「わかったよ。じゃあ、行くね」
腰に手を当てる。引き締まった尻肉に指が食い込む。
さっき入れた場所を見つめる
後ろからのそれは同じでありながらまた少し違って見える
再び膨張した男性器を挿入する
さっきよりもスムーズに入った
最奥に当たると、再び腰を振り始める
異なる体勢で行ったからか、また異なった気持ちになれた
「はげしっ...ま...ますたー...」
「沖田さん...きもちいい?」
「は...はい...きもちい...」
片手を腰から外し、上へ伸ばす
水着に包まれた程よく育った胸を鷲掴みにする
「いっ...」
指が食い込む
「ああ...やわらかい...」
「い、いきなり...」
先端を人差し指と親指で摘む
「ひゃっ...!」
またもや新しい感触
2人は世界がここだけかのような感覚になった
五感全てで味わう
「「...」」
荒い息遣いだけが残った
「お前ら夜までどこでほっつき歩いとんのじゃ全く。呼んでも返事せぬし浜辺に見当たらんし汗臭いし砂まみれじゃし」
「ああごめん...(ちょっと寝てた)」
「いやぁなんといいますか....(ちょっと寝てた)」
旅館のフロント前で恥ずかしそうに2人は横目で目を合わせた。
「それで何で私のジェットに鍵が挟まってたんですか?」
「ん?ああ、思い出したわしが持ち切れんからこっそり入れたんじゃったははは」
「もう!」
「でもその方が好都合じゃったろ?お二人?」
「「そ、それは...」」
「さてお前らが帰ってこないから先に部屋を決めてしまったわ。2人でその鍵の部屋に入っとけ。まあお前らもその方がいいんじゃろ?なぁ?」ニヤ
「う...」
顔を赤らめる。
「とりあえずさっさと風呂入れ。今日人おらんからと言って混浴でイチャつくんでないわ」
「そ、そんなことは...」
「ああ...脱ぎ出す沖田さんもかわいい...えっちい...」
「ここで興奮しないでくださいよ...人来たらどうするんですかぁ...」
「ご、ごめん」
扉を開けると、そこに人が1人もいなく、蛇口から出る流れが湯船に溜まっている水にぶつかる音しかしなかった。
2人は隣り合った2つの洗い場の椅子に座る。水を出して髪を濡らす。隅々まで浸透したことを確認しシャンプーをかけて泡だてる。そして水を出して手櫛で髪を晒して泡を流す。ふと横を見ると仕切りに浅葱色のリボンが掛かっていた。首を上げてとなりを覗くと
「ふんふふふ〜ん」
淡い桃色の髪に白い泡が絡まる。いつも数本跳ねている髪は萎びてまとまっている。また異なった魅力に再び見惚れていた。その水が垂れるきめ細かい背中からも、水で緩くなった泡が付いて落ちるその足も、美しく映えた。心の奥底から何かが湧き上がる。それに気づいて自身の下あたりを見ると、先程2度も鎮めたにも関わらず、それは再び太く膨張していた。そこへ
「マスター!背中洗ってあげます!」
「ああ、ありがとう」
風呂椅子を持って来て後ろに座る。1つの仕切りに2つ並んでいる。
自身の背中に泡立てたタオルを擦り付ける。満遍なく泡を塗りたくったところで流そうとシャワーヘッドを取ろうと前屈みになると、
「マスター...?」
「ご、ごめん沖田さん...」
「もう...」
すると椅子を少し近づけた。後ろから手を回して局部を触れる。
「お、沖田さん?」
「手でしてあげます!」
「あ、ありがとう」
その手は血色がよく、手の甲に血管や筋が浮き出ている。その細くて長い指が先端を刺激する。上下に動かした。
「マスターは...いつも沖田さんを思い浮かべてこうしていたんですか?」
「そ、そうだよ...」
羞恥心が少し残るも、それは少し震えながら膨れ上がる。
「出そう...あ、出る...」
予告は無意味となった。熱くて白濁したそれは撒き散らされ、手に付く。生臭い匂いが広がる。
「あっごめん...」
(こ、こんなに...これが私の中に...)
腹部に意識が向く。サーヴァントの構造上すぐに吸収されるので他の心配はないが、少し興奮する。少し変な気持ちになった。
「ああ。あったかい。いい湯だね」
心地よい暖かさが身に伝わる。奥底へじんわりと染み込むような。
世界は危機的な状況にあるが、それらの問題は一時的に抜けていた。今この時は楽しむ時だ。
一方
少女は主のアレを見る。
2度も自身を貫き意識を飛ばしたそれは今では見違えるほど静まった
(マスターの...マスターの...)
自分の手を見つめる。先程手の平に受けたものは洗い落とした。その手を顔に近づける。
(マスターの匂い...)
実際に微かに残っていたのか、それともその匂いが脳裏に染み付いて離れないのかはわからない。
(さっきここでマスターと...)
自身の局部に触れる。湯とは違う微かに粘つくものが少しずつ出ている気がする。
(マスター...)
記憶が蘇る。曖昧な景色だが感覚だけは鮮明だった。
「マスター...」
不意に口に出た。
「な、なに?」
「マスター...人が来るまで...しませんか...?」
局部を広げて体を向ける。待ち切れなくなった。
手の甲の2つ目の模様が消えた。その手は腰を後ろから支えるように、もう片方の手は頭の後ろに添えている。
「むぅ...う...」
舌が絡まる。微かに音を立てながら互いを味わう。
(あまい...)
その音をかき消すように、激しく腰を打ち付けていた。もはや最初の穏やかさを思い出せない。
湯船から湯が溢れ、じゃばじゃばと音を立てる。
「あ...ひゃ...きもちぃ...」
もはや人など気にしていない。例え今急に現れたとして、最後まで気づくことはない。そこまで集中して交わっていた。
「でる...!」
少年は腰を一気に近づける。少女は両脚で挟んだ。一滴も逃さず注がれた。
「ここがお部屋ですか〜」
浴衣に着替えていた2人は夕食を済ませ、仲間と施設で遊んだ後やっと部屋に入った。実際あまり荷物がないので寝る時しか使わなくても割と大丈夫
「海が見える!見晴らしがいいね」
「あ、あれはさっき私たちがシていた岩」
ここからだと少なくとも見られてなさそう。もっとも1回目は思いっきり遮蔽物のない場所だが。
そして
「沖田さん...」ガッ
「マスター...」
「沖田さん浴衣もかわいい...」
先程からずっとしていたにも関わらず、再び興奮が始まった。
「私もシたかったので、お願いします...!」
2人はベッドに倒れ込む。帯を外した。つるつるとした肌が露わになった。
「最後の令呪、使っちゃおう」
ついに手の甲の模様は全て色が抜けた。それと代わりに2人に活力が溢れる。
股を広げて誘う少女を覆いかぶさるように少年は乗り、炎熱したモノを当てる。
「行くね」
「来て...ください」
一気に差し込む。一度始めたら止まらない
「う...ひぃ...」
「はぁ...はぁ...」
激しく打ち付ける
もはや全てが気にならない
ただ無心に交わる
声も大きくなる
突如マスターが片腕を上げた。手の甲を見せるように。
(令呪?...ああ日付が...え?)
そして回復した一画が消えた。
「ああぁ...!」
快感がより強大に、より隅々に伝わる
少年は顔を近づけて、小さな声で
「沖田さんイってる...かわいい...」
「はぁ...ひゃ...ああぁ...!」
「出すよ...」
「おねがいひまふ...」
少女は両脚を腰に、両腕を肩に回してガッチリとしがみつく
腹の奥から熱いものが注がれる感触がする
唇が触れ、舌と舌がぶつかる
快感で意識が薄れていく...
目が覚めた。
とりあえず顔を洗って歯を磨こう。
そして管制室に行って今日のミッションを確認しよう。
「あ、」
隣で寝ている少女に気づく。
自分の腕を両腕で絡めてしがみついている。
その寝顔は儚く、穏やかだった。
そうだ。遊びに来たのだった。
「ふっ」
少し腕を伸ばして、脱いだズボンを手繰る。ポケットからガムを取り出し、口に放り込んだ。さわやかな気分になる。毎朝目覚めを良くするために1枚噛んでいたが、しっかりと味わったのはいつぶりだろう。少し辛く少し甘い。こんな味だったっけ。これいつも噛んでいたやつだったっけ。
「おいていかないで...わたしも...さいごまで...」
「置いていかないよ、沖田さん」
この少女は病に阻まれ仲間と最後まで戦えなかった。せめて俺のもとで叶えてあげよう。
「おいしい」
いつかまた味がしなくなる日の分まで味わおう。
「む、ますたー...?」
「おはよう沖田さん」
「おはようございまふ...!何食べてるんですか?」
「ああこれ?眠気覚ましとか集中力向上の成分含んだガムだってさ。俺カルデアに来た日に説明中に居眠りしちゃって、ダヴィンチちゃんがそれ聞いて笑いながらくれた。それ以降毎日噛んでるかな。沖田さんも食べる?」
「いただきます!あ、なかなか美味しいですねこれ!」
「美味しいよね〜味もこだわって作った逸品!だってさ」
「ところで何時ですか?よいしょっと」
少年の体に重なる。何かに気づく。
「あ、ああぁ」
「い、いや何というか毎朝起きたらこうなってるんだ決して沖田さんの寝顔に欲情したとかそういうのじゃなくその...」
「まあ時間もありますし、朝食までに一回します?」
「しましょうか」
ガムを吐き出し、
「今度は私が動きますね」
片手を添えてアレを立てる。そしてその上から座る。
「あっぁあぁ...やっぱりマスターの大きいです...!」
喘ぎながら腰を振る。
「沖田さん激しい...気持ちいい...」
少女は前方に倒れ込む。両手で支えているだけのその顔はすぐ近くにあった。
「むぐっ...ちゅぱっ...」
爽やかなミント味とフルーティな味を再び味わう。
「あぁっ...!」
少年は両手で腰を抱える
熱いものが注ぎ込まれる
「「はぁ...はぁ...」」
余韻に浸っていた。
「のうお前ら引っ付けたのもわしじゃし別にいいんじゃが、喧しいぞ夜も朝も!」
「ノッブ聞こえてたんですか?!」
「隣の部屋じゃボケ!」
「まあ沖田さんが一足先に大人になったのに嫉妬してるんですかぁ〜?」
「別に羨ましくはないわ!それでのうマスター」
向き直す。魔王のような表情になる。
「わしの沖田に手を出したからには中途半端で捨てたらマスターでも容赦はせんぞ?」
「べ、別にノッブのものじゃありません...」
「沖田さんは大事にするし誰にも渡さない」
「マスター...♡」
「いやぁしかしまさかお前にも女っぽいところあったんじゃな〜」
「よし斬りますのでマスターは少し待っててください」
「待て!わし大恩人じゃぞ!」
いつものようにぐだぐだに談笑する。これでいい。
沖田さんと海で<完>
ちなみに腰壊してこの後戦闘中に危うく負けかけて茶々にやりすぎと叱られたりなかったり