短いですが読んでください。
よう元気か? 俺はまぁ…元気だ。
神(仮)に何も教えられずに異世界(こっち)きてすでに14年の歳月がたった。
俺は前世の肉体のままそのまま転生されると思っていたがそうではなく、何と赤ちゃんになって転生した。最初は嫌だったが、なれとは怖いものだ。数年過ごせば当たり前になりそれほど嫌ではなくなっていた。でもまあ母さんと親父の事も影響しているのかもしれないが。俺の母さんと親父はとても優しい人達で、俺を凄く可愛がってくれる。母さんは銘家の出らしいが、親父はごく普通の庶民の出でサラリーマンをしている。どうやら駆け落ちからの大恋愛をしたらしい。よく親父は俺にその時のことを嬉恥ずかしそうに語っていた。何生後数か月の子供になに惚気話してんだよ!!と、キレそうになったが余りに母さんが嬉しそうにしているので許してやった。母さんを泣かさたら許さねーぞ!!
だが、そんな笑顔の日々は突然崩れた。切っ掛けは親父の死だった。
親父の死因はガンだった。発見された時にはすでに遅く、ガンは肺や胃などいたるところに転移しており手術が難しい状態だったらしい。ガンが発覚してから3カ月で親父はこの世を去った。当時俺は6歳だった。
それからは母さんと俺の二人三脚での生活が始まった。母さんは駆け落ちした手前実家には頼れなかったのだ。だから女手一つで俺を育ててくれた。生活はそれ程豊かではなかったが楽しいものだった。俺も出来る限りの事はしようと努力した。しかし、この世は残酷である。俺が14歳になった今日母さんは過労により死んでしまった。母さんはお嬢様育ちで生まれつき体が弱かった。それでも俺の為に無理をしたのだろうついに過労で倒れそのままあの世に行ってしまった。
そして今頼れる人がいなくなってしまった俺は、母さんの実家である花右京家を頼りその家を探しているところだ。
「ったく いったいどこに家があるんだよ? 地図を頼りに1時間以上歩いてるがまったく見えねーぞ。」
そう俺はもうすでに1時間以上も花右京家の家を探してこの森の中を歩いているのである。
だが歩いても歩いても木、木、木、木しかなく人が住んでんのか?といいたくなるほどだ。
「くっそー! やってられっか! 」
そういって俺は木の陰で丁度日陰になっているところに仰向けに寝転ぶ。
「どこにあんだよ花右京家。」
「もしかして金城…いえ、花右京太郎様ですか?」
ボソッとそんなことを呟いていたら、足の方から誰かが話しかけてきた。
因みに金城とは親父の方の姓だ。
俺は寝ていた体を起こし、俺に話しかけてきた奴をみる。そこには美少女がいた。
「……………」
「??? …花右京太郎様ですよね?」
俺が彼女に見とれて唖然としていると、彼女は首を傾げながら俺にもう一度確認する。
「…あぁ 間違いなく俺は太郎だが。 お前は誰だ?」
「申し訳ありません失礼いたしました。私はマリエルと申します。今後ともよろしくお願いいたします。ご主人様(ニコッ)」
彼女の笑顔はとても綺麗だった。
次回も来週の金曜日更新予定です。