変身ヒロイン悪堕ち報告書 -催眠洗脳で正義の味方をメス化調教- 作:ドダメ
油断してなかったわけではありません。でも、今思えば昨日の夜、唐突に””神託”を頂いた後、危険は承知でレッドさんに相談した方がよかったのでしょうか?
「ボクは大丈夫。遠慮なく……全力で叩いちゃって……」
私達はオプト・ムーンの最後の支部の建物の前で今まで最大の危機を迎えてしまっています。
ブルーさんが以前の戦いで受けた傷に仕込まれていた怪人化ウィルスによって操られてしまったのです。1週間の念入りな検査で完全に除去できていたはずなのですが相手が一枚上手だったということでしょうか。
卑劣なことに操ったブルーさんとレッドさんで1対1で戦うようにとスクリーンの戦闘員さんからの指示ですが、従わなければ衛星軌道上から日本中に怪人化ウィルスの散布を行うという脅し付きです。軌道衛星上の話はスタッフの方の調査で全く引っかからなかったので嘘と思われますが、どちらにしろブルーさんと対峙しなければいけません。うまく無力化できれば時間をかけて以前よりも強力な”神”の”奇跡”でウィルスも洗脳も除去できるはずですが……
「ここは、レッドさんの全力で……ブルーさん含めて一撃でお願いします。その後は必ず何とかします」
「……わかった」
非情かと思われるかもしれませんが私の奇跡なら限定的な時間回帰で死もなかったことにできます。
”神託”、私の人生で3回。どれも、命に係わる重要なシーンで賜りました。たぶん、昨日の””神託”はこの瞬間のことを示しているのだと思います。
「レッドさん、危ない!」
レッドさんの背中を守るように向き直り、”神器”、聖玉の錫杖を両手で持って祈ります。”神”の奇跡を起こすのはこの祈りが必要です。日々の祈りのおかげで1瞬、一呼吸で奇跡により私とレッドさんを包む聖域が現れます。
「なっ!?」
「あー、やっぱり、ばれてたかー」
レッドさんを背中に、目の前には無邪気な笑顔で笑っているピンクさん。
「あぶなかったです。”神託”で油断しないようにと賜れてなければ対応できませんでした」
「もうっ、そんなのわかるわけないよ。せっかく最高のタイミングでレッドの背後をとれたのに」
「っく、まさかピンクまでとは……だが、ブルーと違って怪人化ウィルスは受けてなかったはずだが……」
ブルーさんとピンクさん信じられませんが、敵の手に堕ちてしまっているようです。
「ふふふ、そこは秘密。どう……」
ピンクさんが今まで見たことないような表情でしゃべっている途中で、背後の風景ごとオプト・ムーンの建物と同様に消えました。レッドさんの超能力で目に見える範囲をすべて”潰した”のでしょう。
「終わった。後は頼む」
「……はい。大丈夫です。任せてください」
とはいえ、すぐにお二人を助けるわけにもいきません。”聖域”は解かずに周囲を見渡します。油断は厳禁です。ただ、心配なのは先ほどのピンクさんがレッドさんに襲い掛かろうとした瞬間、あの場面は”聖域”で良かったのでしょうか……
”神”からの””神”託”では『油断はしてはいけない、躊躇もしてはいけない、相談してもいけない、信頼できるのは一人のみ。常に最善の行動をしなければすべて泥沼の底に堕ちる』
とっさのことで”聖域”を張りましたが、あそこで”神”の敵を完全に滅ぼす”滅威”を行えば……
いえ、”滅威”で滅ぼした存在は”神”の奇跡でも復活させることはできません。ピンクさんは操られているだけ、”聖域”を使うのが最善の行動のはずです。
「あははは、レッドさん、ひどーい。いきなりサイコキネシスで避けきれない範囲をつぶすとか、仲間にする行動じゃないですよね?」
「っく、長引かせないように全力で行ったのだが……」
レッドさんの表情が歪んでいます。私の奇跡ならどんな洗脳も元に戻せますが、気づかなければ意味がありません。
あまりにも想定外です。そこまで仲間を疑うことは……
「それじゃあ、改めて自己紹介させてもらうね」
前後左右4方向からピンクさんの声が響きます。いつものピンクさんの調子も相まって悪い冗談のように聞こえてきます。
「私、オプト・ムーンの洗脳怪人、ブラック・フォビュラスでーす。ジュエル・スターズはちょっと前に辞めちゃっていたけど黙ってて後免ね?」
「そこか!」
”聖域”の外、更地になった場所に一瞬人影が見えましたが全て10メートルはある炎が燃やし尽くします。
「残念、ハズレですよー。それは、私の能力で作った植物の分身。ぷぷ、レッドさん冷静に冷静に」
「まずい、いったん退却する!」
「はい!」
合図とともにレッドさんの超能力で私の”聖域”と共に地面が浮かび始めます。
「あ、逃げられるとでも……」
まがまがしい紫色の3メートルはある植物? の葉っぱが四方から現れて地面を縫い付けようとしてきますが……
「この程度、問題ありません!」
「このまま引きちぎって……なっ、っぐ」
「レッドさん!?」
”聖域”を維持したまま振り向くと、レッドさんの首元に植物の蔦が巻き付いて……
蔦自体はちぎり取れたようですが、蔦の裏には細い金属の首輪。どういうものかわかりませんが、このタイミングで無視できるもののはずがありません。一刻も早く外さないと。
私がお手伝いするには一度”聖域”を解かないといけませんが……
「だめだ、”聖域”は解くな! ピンクの思うつぼだ……うぐぅ」
「しかし!」
「命に係わるダメージではない……が、やられた、私の超能力を封じる装置か」
「そそ、シンプルなデザインでおしゃれでしょ?」
「……私の力では無理そうだ。だが、そっちもホワイトの”聖域”を突破はできまい」
出発前はあんなに和んだ雰囲気でしたのに……会議室で話していた調子と変わらない様子で話しているピンクさんを見ているととても悲しいです。
「え、誰か一人忘れてないかなぁ?」
今まで聞いたことのない、とてもいやらしい響きでピンクさんの声を聞いた次の瞬間でした。
「っぐぁっ!?」
「きゃぁぁ!?」
あっ、と思ったときはすでに手遅れで、地面が上……そんな”聖域”ごと、吹き飛ばされているのですか!?
意識が持ったのはそこまでで、最後に見えたのは更地になったオプト・ムーンの跡地に立っている大きなオオカミのような黒い影でした。
次から、次からエロですので・・・