12月12日、ルビを正しました。
ここはとある世界、ここでは魔神という種族が蔓延っていた。しかし、何時からか魔神獣と呼ばれることになる怪物達が現れ、侵略を行ってきた。そんな争いが続き、とうとう魔神獣の王たる支配種が討たれ魔神達に平穏が訪れた。
そんな中、その世界にそびえ立つ城で一人の男が佇んでいた。男の名はヴェリセイ。彼は支配種を討伐したこの世界最強の魔神である。
「もうこの世界は俺がいなくとも平和か。俺の力は、存在は民を怯えさせてしまう。新たな争いを生んでしまう。もう充分か」
ヴェリセイはこの世界の救世主であると同時に誰もが逆らえない栄光の支配者になってしまう。
ヴェリセイはこの大陸の統治と世界の未来を信頼出来る者達に託し、城の大広間にいた。
「時空間転生の魔方陣が開いたな・・・。皆、幸福でいてくれ。さよならだ・・・」
ヴェリセイは秘術の時空間転生を発動し魔方陣の中心に立ち、この世界から姿を消した・・・・・。
俺は兵藤一誠。何処にでもいる普通の少年、ではない。
前世が最強の魔神であり、その力を身に宿した存在だ。
どうやら時空間転生で俺は人間の夫婦の息子として生まれ変わったらしい。
この世界には前世とは違い、人間と裏の世界の存在として、神、天使、堕天使、悪魔等が蔓延り、彼らの住み処として、天界、冥界等がある。更に人間に宿る力『
『今代の相棒はとんでもないな。まさか、俺の力を発現させて直ぐに『
こいつは俺の神器『
嘗て神と天使、堕天使、悪魔の三大勢力の戦争の最中二匹のドラゴンが大喧嘩を始め、一時的に休戦し自分たちを始末にかかった三大勢力に怒り狂い、その親玉達に食って掛かる。神ごとき、魔王ごときがドラゴンの決闘に介入するなと。その後討たれ、神器として魂を人間の身に封印された。それから人間を媒介にし、互いに何度も出会い、戦うようになったという。その一匹が俺に宿る赤龍帝ドライグなのだ。
「世界の流れに抗うだけの想いが必要?俺は俺だ。他の何者でもない、それだけのことだ」
『相棒の意志は一辺の曇りも無い。その信念と相棒の生まれ持った力がこの籠手と禁手を亜種としたのかもな。』
「一先ずこの籠手の名は『
『それで、これからどうする相棒?また鍛練でもするか?それとも、夢の中で俺と闘って戦闘センスでも磨くか?正直、相棒とは最早互角といった所だからな』
「今日はこれからイリナと遊ぶ予定がある。平穏な日常も楽しむよ」
ドライグの『そうか』という返事を聞き俺は修行のため訪れていた荒野を離れ、自宅へと戻った。
「イッセー君凄いね!そんな重そうなゴミまで運べるなんて!カッコいい!」
今俺は家の近くの公園でゴミ掃除をしている。隣にいるのは友達の紫藤イリナ。調べた所、親が聖職者で神側の人間らしい。この世界には悪魔と堕天使を滅する為の教会の戦士、
ソファーやタイヤ、箪笥なんかも有るが特に苦もなく近くのゴミ置き場に押し込んでいる。本来大抵の物は楽に持ち運べるのだが、それは不自然なので、あまり大きな物は横から押している。
「俺は自分のしたいようにしているだけだ。イリナも自分のやりたいことがあれば精一杯やってみろ。限界な時は俺が傍にいるさ」
「イッセー君・・・」
イリナの顔が赤くなっていく。
その後暫くしてイリナの家族が引っ越す事になる。
俺はイリナと再会を約束した。その際に・・・。
「チュッ❤イ、イッセー君またね!」
イリナに頬にキスをされ、再会するその時まで互いに自分の道を歩むことになる。
それから暫くして、一誠はとある土地を歩いていると妙な殺気を感じその方向へ駆け出す。
~朱璃side~
あの人との間に出来た娘の朱乃とあの人の帰りを待っていると突然不審者が上がり込んできた。以前あの人にやられた術者が堕天使と敵対している者にこの家の場所を教えたらしい。この娘は私達の大切な娘、この娘だけは何としても・・・!
「その娘を渡して貰おう。あの忌々しき邪悪な黒き天使の子なのだからな」
「この娘は渡しません!この娘は私の大切な娘、そしてあの人の大切で大事な娘!絶対に、絶対に渡しません‼」
「……貴様も黒き天使に心を汚されてしまったようだな。最早、致し方あるまい。…死ね‼」
目の前の術者が刀を抜き、私に斬りかかる…。
「嫌ー‼母様ぁぁぁぁぁっ‼」
ごめんなさい朱乃、貴方。私は先に逝きます。朱乃、あの人を恨まないであげて。私もあの人も貴方を愛しているのだから…
ガキィィィン‼
「何っ!?」
えっ?
私は目の前の光景に言葉を失った。私の目の前には折れた刀を持った術者と私達を庇うように術者の前に立つ子供がいた。
「な、何だ貴様は!」
「お前こそ何のつもりだ?そんな物をか弱い女子供に向けるとは?」
「その娘は忌まわしき邪悪な黒き天使の子だ!殺すしかあるまい!」
そんな襲撃者の言い分に対してその目の前の子供は…。
「……下らない。虫酸が走る。消えろ」
「ぐはぁっ‼」
ヒュン!ズドォォォォン‼
目の前の子供が腕を横に振ると、襲撃者は大きな音をたてて後ろに吹き飛んだ…。
…今のはこの子が…?そんな時庭に空から降りてきたのは…。
「朱璃!朱乃!無事かっ‼」
「貴方!私も朱乃も平気よ!」
「父様っ!」
「良かった…。本当に良かった…!」
「その子が助けてくれたのよ……」
「何?」
駆けつけたウチの人もその子に目を向ける。その子もこちらを見ていた。
「君が妻と娘を助けてくれたのか?」
「たまたま通り掛かっただけです。失礼」
その子は家から出ようとしてふと立ち止まると朱乃の傍に行く。そして……。
「君は忌まわしくも邪悪でもないよ。君は違う存在同士でも手と手を取り合えるという希望だ。君はいつでも笑顔でいてほしい。君の両親にとって君の幸せは何よりも大切なんだから。それに、君に悲しい顔は似合わない。笑顔の君の方がとても素敵だからさ」
その子の言葉を聞いた朱乃は顔をこれでもかと真っ赤にしている。あらあら、オチちゃったかしら。かくいう私もときめいちゃったわ❤
「そろそろ失礼しますよ。それともうひとつ」
その子はそう言ってウチの人を見る。
「家族を大切に。かけがえのないものでしょう?漢見せてあげてくださいよ?」
それを聞いたウチの人は…。
「ありがとう…!妻と娘を救ってくれたこと、心から感謝する…!」
涙ながらにそう言って床に手と膝をつき頭を下げていた…。
「私からも言わせて頂戴。娘共々助けてくれて本当にありがとう…」
私がそう言った後朱乃も…。
「あ、あのね。ありがとう」とお礼を言っていた。
「では失礼」
「待ってくれ!せめて君の名前を…」ウチの人がそう言うと…。
「こっちだけ教えておきますよ。おいで、ハイブーステッド・ギア」
『Boost!!』
そう言ったその子の左腕に深みのある紅色の籠手が現れる。それを見たウチの人は…。
「この波動……!まさかそれはブーステッド・ギアなのか!?」
「簡単に言えば亜種といった所ですが。俺は俺の信念のまま生きるだけ。では改めて失礼」
そう言ってその子はこの家から立ち去った…。
「不思議な少年だったな……。まさか赤龍帝とは…」
「とても誠実そうな子でしたよ?ねぇ朱乃?」
私がそう言って朱乃を見ると…。
「……………」
朱乃はポーッとした顔で黙っていた。
「朱乃?」と私が声をかけると…。
「は、はい母様?」と私が話しかけているのに気づいたらしい。うふふ、この娘ったら。
「彼のこと、好きになっちゃったのね?わかるわよ」
私がそう言うと朱乃は…。
「うん…。あの子のこと考えると胸が暖かくなって、ドキドキするの……」
「じゃああの子に再会するまで女を磨かないとね?あの子、将来絶対にモテるでしょうから」
「はい、母様!私、女を磨きます!」
「頑張るんだぞ、朱乃!」
「はい、父様!朱乃はいつかあの子と結婚して一生ラブラブに愛しあいます!」
元最強の魔神の力を持つ一誠は周囲の者を圧倒し魅了するドラゴンの力と別に自分に親愛とは別のある程度の好意を抱いた異性を自分の完全な虜にするフェロモンを発している。
ピクッ「む?何だ?」
こうして彼の物語は始まる。
改めて応援よろしくお願いいたします。