次の話でとうとう朱乃とセッ○ス致します。
次の日、放課後。
俺たち部員全員は旧校舎一階「開かずの教室」の前にいた。厳重に閉められたこの中にもう一人の『
話では能力が危険視されて、リアスの能力では扱いきれないため、上から封印するよう言われていたという。
昨夜、サーゼクスさまの説明ではリアスが四大魔王、大王バアル家、大公アガレス家、悪魔のお偉いさんたちから、フェニックス家との一戦とコカビエルの一戦で高評価を得て、封印状態の『
立ち入り禁止のテープや呪術的刻印がなんとも……。
リアスたちの話では深夜には術が解けて旧校舎内だけなら部屋から出てもいいが、中にいる奴がそれを許否しているという……引きこもりか?しかし、朱乃さんの話ではパソコンを介しての特殊な契約で眷属の中でも一番の稼ぎ頭だそうだ。
そして術式を解除してリアスが扉を開くと───。
「イヤァァァァァアアアアアッッ!」
すごい絶叫が。リアスはため息をつくと朱乃さんとともになかに入っていく。
『ごきげんよう。元気そうで良かったわ』
『な、な、何事なんですかぁぁぁぁ?』
『あらあら、封印が解けたのですよ?もうお外に出られるのです。さあ、私たちと一緒に出ましょう?』
『やですぅぅぅぅぅぅぅ!ここがいいですぅぅぅぅぅぅぅ!外に行きたくない!人に会いたくないぃぃぃぃっ!』
……重症だな。そして俺たちも中に入ると、部屋の一角に棺桶が見えた。棺桶って……。リアスと朱乃さんのいる方へ行くと、そこには金髪の赤い双眸をした美少女……に見えるが、どうもそう決めつけられない。駒王学園の女子制服着てるんだけどね。
「見た目は女の子だけれど、この子は男の子よ」
……あらら。
「女装趣味があるのですよ」と朱乃さんの一言が。
「引きこもりで女装ってどうなの?」
「だ、だ、だ、だって女の子の服のほうがかわいいもん」
…………もうどうにでもなれ。
その後、その女装男子が初対面の俺とアーシア、ゼノヴィアのことをリアスに聞いて、リアスが俺たちを紹介する。普通に怖がってるけど。しびれをきらしたゼノヴィアが女装男子の腕を引こうとすると……。
「ヒィィィィ!」という女装男子の絶叫とともに周囲の全てが止まる。
「ん?何だこれ?」
───が、俺には特に影響はなかった。
「な、なな、何でうごけるんですかぁぁぁ!?」
女装男子は驚いていた。
「んー、とりあえず落ち着こうか?」
と、そんなことを言っていると、皆が動けるようになり、朱乃さんからこの女装男子は興奮すると、視界に映したすべての物体の時間を一定の間停止することができる
「この子はギャスパー・ヴラディ。私の眷属『
『
リアスに聞くと『
リアスの話ではギャスパーは類稀な才能の持ち主で無意識のうちに
「……うぅ、ぼ、ぼ、僕の話なんてしてほしくないのに……」
そばの段ボールからそんな声が。中にはギャスパーが入っている。
「能力的にはイッセー、朱乃に続いて次いで三番目なんじゃないかしら。ハーフとはいえ、由緒正しい吸血鬼の家柄だし、強力な
「ふむ……そういえば吸血鬼は太陽に弱いと聞くけど大丈夫なのかな?」
「彼はデイウォーカーと呼ばれる日中活動できる特殊な吸血鬼の血を引いているから問題ないわ。ただ、苦手ではあるでしょうけれど」
なるほど。当の本人はいやいやとわめいているけど。
「もうひとつ、こいつは血を吸わないのか?」
「ハーフだから、そこまで血に餓えているわけではないわ。十日に一度、輸血用の血液を補給すれば問題ないの。もともと血を飲むのは苦手みたいだけれど」
「血、嫌いですぅぅぅぅ!生臭いのダメェェェェェ!レバーも嫌いですぅぅぅぅ!」
……どうしたものか。
「……へたれヴァンパイア」
小猫ちゃんの痛恨の一言が。
「うわぁぁぁん!小猫ちゃんがいじめるぅぅぅ!」
旧校舎近くにて。トップ会談の会場打ち合わせに行ったリアスと朱乃さん、サーゼクスさまから聖魔剣について詳しく知りたいからということで木場もついていった後、残った俺たちは───。
「ほら、走れ。デイウォーカーなら日中でも走れるはずだよ」
「ヒィィィ!デュランダルを振り回しながら追いかけてこないでぇぇぇぇぇ!」
ギャスパーがゼノヴィアに追いかけられている。ゼノヴィア曰く、「健全な精神は健全な肉体から」らしい。
「ギャーくん、ニンニクを食べれば健康になれる」
「いやぁぁぁん!小猫ちゃんが僕をいじめるぅぅぅ!」
……小猫ちゃん……唯一いじれるキャラだと聞いていたけど……。
「おー、やってるやってる」
おや、匙か。現れた匙に目の前にいる見た目女の子は女装男子だと言ったら心底落胆した様子だった。で、匙は花壇の手入れを任されているらしい。……雑用だよな?
む?この気配は───。
「へぇ。魔王眷属の悪魔さんがたはここで集まってお遊戯してるわけか」
浴衣を着た悪そうな男性。
「アザゼルか」
「よー、赤龍帝。あの夜以来だ」
俺の一言で空気が一変する。
ゼノヴィアは剣を構え、アーシアは俺の後ろに隠れる。匙も驚愕しながらも右手にデフォルメされたトカゲの頭を出す。匙の
「ひょ、兵藤、アザゼルって!」
「本当だ。しかし、殺気も戦意もうかがえないね」
「やる気はねぇよ。ほら、構えを解きな、下級悪魔くんたち。ここにいる連中が集まったところで、少なくとも兵藤一誠以外は俺に勝てないのは何となくでもわかるだろう?ちょっと散歩がてら悪魔さんのところに見学だ。聖魔剣使いはいるか?ちょっと見に来たんだが」
「木場ならいないよ」
「───そうか、聖魔剣使いはいないのかよ。……そこで隠れているヴァンパイア」
ビクッと木陰に隠れていたであろうギャスパーが慌てふためく。
「『
アザゼルはこちらへ振り向くと匙を指差す。
「それ、『
その後のアザゼルの話では匙の
それからリアスが来て、匙は花壇の作業に戻った。
その次の日、リアスたちに連れていってと言われたギャスパーを連れて依頼主のもとに向かったがいろいろあって拍子にギャスパーが
「……リアス。ここは俺が何とかするよ。サーゼクスさまたちとの打ち合わせ行ってきて。大丈夫、愛する女のため、かわいい後輩のためなら頑張れるさ」
「イッセー……♡お願いね。私の愛するイッセー……」
リアスは俺にキスをしてこの場を離れる。
部屋の前に座り込み──。
「ギャスパー、怖いか?
『……』
「俺も最強のドラゴンが宿った神器を持ってる。けど、恐れない。俺は自分の譲れない信念のために戦う」
『……どうしてですか?も、もしかしたら、大切な何かを失うかもしれないんですよ?せ、先輩はどうして、そこまで真っ直ぐ生きていられるんですか……?』
「大切な者の涙を見たくない。ただ、それだけだ。以前のレーティングゲームもそうだ。リアスを守りたい。だから戦った」
「……ぼ、僕はそのとき、いませんでした……」
「別に責めないよ。これからは違うだろう?」
「……ぼ、僕じゃ、ご、ご迷惑をかけるだけです……。引きこもりだし、人見知り激しいし……
「俺はおまえを嫌わない。先輩として面倒見てやるさ。……まあ、悪魔としてはギャスパーの方が先輩だけど」
「──っ」
「お前が何かに怖がるなら、俺がそれを叩きのめすさ。伝説のドラゴンの力が宿ってるしね。──俺の血、飲むか?アザゼルの言ってたとおり、神器を扱えるかも」
しかし、ギャスパーは首を横にふる。
「……怖いんです。生きた者から直接血を吸うのが。ただでさえ、自分の力が怖いのに……。これ以上何かが高まったりしたら……僕は……僕は……」
「安心しろ。何かあったら、俺がいてやる。だから、お前も自分を怖がらず、自分を好きになってやれるように一緒に頑張っていこう」
「──先輩。僕は……」
……まだまだ人生長いんだ。一緒に頑張っていこうな。ギャスパー。
その後、人と目をあわすのが嫌ならと被せた穴を二つあけた紙袋を被せたら空いた穴の部分から見える赤い眼光に少し驚いた。落ち着くと言っていたけど。すごいな、いろんな意味で。
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二月二十四日、改行いたしました。