12月12日、ルビ等を修正いたしました。
どうも、兵藤一誠だ。前世は魔神の救世主でもある。
レイナーレと出逢いドーナシークを返り討ちにして、悪魔のリアス・グレモリー先輩を呼び出して対処を相談してから一日が過ぎ、現在は放課後。遣いをやると言われたわけだが……。そんな時。
「失礼するよ。兵藤一誠君はいるかな?」
なるほど、木場祐斗か。教室にいる生徒は女子は顔を赤らめて、男子は嫉妬の眼で睨んでいる。こらこら、松田に元浜。みっともないから止めなさい。さて、と。
「俺に何か用か?」そう言って木場の前に行く。
「リアス部長の遣いで来たんだ」と周囲に聞かれない声で答える。まぁ、そうだろうね。
「わかった。じゃあ行くか」
そう言って木場と教室を出る。その際、
「兵藤君×木場君よ!」「どっちが受け?どっちが攻め?」
等教室内の女子はそんなことを言っていたが。こらこら、何を言ってるんだか。木場は苦笑していた。
そんなことはあったが、俺と木場は旧校舎にあるオカルト研究部の入り口の戸の前に来ていた。旧校舎は昔この学園で使われていた校舎で木造で古いだけの建物だ。七不思議もあるが大概この学園の中はオカルトだよ。しかも根城がオカルト研究部って。まんま自分達がオカルトの存在だろうに。まぁ旧校舎の中は普通に綺麗になんだが。特に酷く汚れている所もなし。
「ここに部長がいるんだよ」
木場がそう告げてくる。
コンコン。「部長、兵藤一誠君を連れて来ました」
「いいわ、入って頂戴」
「失礼します」(ガチャッ)
木場が戸を開けてそのあとに続き室内に入ると、中の様子に一瞬なんともいえなくなる。
室内の至るところになぞの文字が書き込まれている。
床、壁、天井に至るまでなんとも面妖な文字が記されている。特に特徴的なのは中央の円陣。
教室の大半を占める巨大な魔方陣らしいというか魔方陣だろう。他よりそれなりに不気味さと異質さを感じる。
あと、ソファーがいくつか。それとデスクも何台か存在する。む、ソファーに一人小柄な女の子が座っている。
ふむ、彼女はこちら側か。一年生の塔城小猫ちゃん。
ロリ顔、小柄な体、一見では小学生にしか見えないこの高校の一年生。一部の男子に人気が高くて女子の間でも「可愛い!」と評判のマスコット的存在である。
にしても、黙々と羊羮を食べるね。いつ見ても眠たそうな表情してるし。そういえば、超がつくほど無表情な女の子らしいね。こちらに気付き、視線を交わす。
「こちら、兵藤一誠君」木場が紹介してくれる。
「…どうも……」ペコリと頭を下げて挨拶してくれる塔城小猫ちゃん。
「こちらこそ、どうぞよろしく(ニコッ)」
俺が挨拶すると頬を少し染めて、また黙々と羊羮を食べるのを再開した。
噂通り、あまり喋らない子らしい。微妙に照れているらしいのが可愛らしくもある。
シャー。
部屋の奥から、水の流れる音。シャワーか。
見れば、室内の奥にはシャワーカーテン。カーテンに陰影が映っている。
女性の肢体。シャワーを浴びているのか。というかシャワー付きの時点で普通の文化部でもないだろう。分かっているけど。
「部長、これを」
ふむ、カーテンの奥にもう一人いたらしい。最初から気配で気づいていたわけだけど。
「ありがとう、朱乃」
カーテンの奥でリアス先輩が着替えているのだろう。
「羊羮、一つ食べますか?」と小猫ちゃんが聞いてくる。
「ありがとう、頂くよ」と言って羊羮を一つ貰う。
「美味しいよ。ありがとう(ナデナデ)」頭を撫でる。
「にゃ……」と頬を朱に染めて下を向く小猫ちゃん。
ジャー。カーテンが開く。そこにいたのは制服を着込んだリアス先輩の姿。濡れたままの紅の髪が艶っぽい。
先輩はこちらを見かけるなり、微笑む。
「ごめんなさい。昨夜はちょっと忙しくてシャワーを浴びていなかったから、いま汗を流していたところだったの」
ふむ、あの堕天使の件かな?その時ふと、視線がリアス先輩の後方に移る。もう一人の人物も女性なわけだけど…むむぅ……。絶滅危惧されているらしい黒髪のポニーテール。因みにこの学園最後のポニーテール所持者らしい。いつも笑顔を絶やさないニコニコスマイルと和風感の漂う佇まい。大和撫子を女子高生の身で体現している我が高校のアイドルの一人、姫島朱乃先輩。リアス先輩と併せて、「二大お姉様」と称されている方。男子女子問わず憧れの的である。そして何より、以前助けた堕天使の血を引く女の子なわけで…まぁとりあえずは。
「どうも、兵藤一誠です。よろしくお願いします」
と挨拶するも返事がない。どうやら、呆然としているらしい。今まで学園の中では気配を誤魔化してきたが、ここまで近づくと気づくか?しかし、自分からあの時助けてあげた男の子だと言うのもね……。そんな時。
「あ、あらあらこんにちは。私、姫島朱乃と申します。どうぞ以後お見知りおきを……その、兵藤一誠君?」
「何でしょうか?」むむむむぅ……。
「その、以前私とお会いしませんでした?」
「人間どこかですれ違うものですよ」と答えておく。
「いえ、しかし……」と呟く朱乃先輩はおいておく。こちらを見て「うん。紹介は済んだわね」と確認する先輩。
「これで全員揃ったわね。兵藤一誠くん。いえ、イッセー」
「はい、何でしょうか?」
「私たち、オカルト研究部はあなたを歓迎するわ」
「はぁ、どうも」
「悪魔としてね」
……さて、どうやらまた一つの物語の幕開けらしい。
「その、粗茶です」
「どうも」
ソファーに座る俺に姫島朱乃先輩がお茶を淹れてくれたがまだ考え込んでいるらしい。伝えてしまうか?とりあえずお茶を一飲み。
「うまいですよ」
「あ、あらあら。ありがとうございます」
うふふと笑う姫島先輩。しかし動揺しているらしい。
テーブルを囲んでソファーに座る俺、木場、塔城小猫ちゃん、リアス先輩。
「朱乃、あなたもこちらに座ってちょうだい」
「え、えぇ。はい、部長」
姫島先輩もリアス先輩の隣に腰をおろす。まだ考え込んでいるらしいね。
全員の視線が俺に集まる。
さてさてさーて、こんなに密集してなおかつ視線が俺に集まっているとどうにもむず痒い。口を開くリアス先輩。
「単刀直入に言うわ。あなたは何者?」
ふむ、まぁそうだろうね。この世界の表の部分しか見ていない人間ではないことはバレてるわけだ。
「ちょっとした力を宿した人間ですよ」
そう言って俺は右の掌に収まる程度の火を出した。
「魔術を使える人間……?イッセー、あなた昨日堕天使と遭遇したのよね?」
「えぇ、そうですよ」
俺がそう言うと、リアス先輩は指をひと鳴らしする。そして姫島先輩が懐から一枚の写真を取り出す。そこに写っていたのは堕天使としての黒い翼を生やした天野夕麻と名乗った、レイナーレだった。
「この子は、いえ、これは堕天使。あなたを襲った存在でしょう?」
「この子自身、仲間に無理矢理させられていたようですが」
リアス先輩はそれを聞いた後、話を続ける。
「……その堕天使はある目的があってこの子をあなたと接触させた」
「一応、聞きますがその目的とは?」
「そう、あなたを殺すため」
でしょうね。
「俺が狙われた理由は?」
まぁ、大体想像つくけど。
「その堕天使たちがあなたに近づいた理由はあなたの身にとある物騒なモノがついているか確認するためだったの。あなたが
超ヤバいモノがついてるわけだけど。木場が口を開く。
「
「現在でも体に
木場に続いて姫島先輩も説明してくれた。
リアス先輩がさらに続く。
「大半は人間社会規模でしか機能しないものばかり。ところが、中には私たち悪魔や堕天使の存在を脅かすほどの力を持った
イッセー、手を上にかざしてちょうだい」
神器出せと?姫島先輩の前ではねぇ……。この際、もうやってしまおう!
「その必要は無し。来い、『
俺は顔の前で左腕を構え、その名を呼ぶ。そして俺の腕に深い紅の赤い龍らしき紋様が刻まれた籠手が装着される。『Boost‼』という音声と共に。それを見た全員が驚愕を露にする。そんな中リアス先輩が…。
「ねぇ、イッセー。もしかしてそれって……」
「多分、というか確実にそれ。『
~リアスside~
「やっぱり、そうなのね!神をも滅ぼす神器、
そんな私の言葉で私とイッセー、朱乃以外が驚きを深める。朱乃は……
「イッセー君。やっぱりあなたは……」
そんな瞳を潤ませた朱乃に対してイッセーは……
「べつに恩人とか教えようと思ってたわけではないけど。自分から言うのもね。……思ってた通り最高に素敵な笑顔だね、朱乃ちゃん」
イッセーがそう答えると朱乃は……
「やっと会えた……私の……」
そう言った朱乃はイッセーに近づいてイッセーの首に手を回すと……次の瞬間。
「んっ……♡んっ、チュッ、チュパッ♡あぁん♡イッセー♡ジュルルル♡チュッ♡もっと、もっと♡チュッ♡チューッ♡チュパッ♡ジュルッ♡チュッ♡」
イッセーと唇を重ね、深すぎる口付けを交わした……。
「ちょっと!?」
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