※この作品はR-18です。

ハイスクールDXD~転生した最強の覇者~   作:グルジオ

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今回は短めかもしれません。どうぞお楽しみくださいませ。


ゲームが終わって

ここに今回の結果を記そう。……一先ずは俺達の勝利で幕を下ろす事となった。

 

 

 

 各個人の結果としてはこうである。

 

 

 ギャスパー……監視中に嫌いなニンニクを使われて捕獲され即行リタイヤ。

 

 

 

 ゼノヴィア……椿姫の神器による反射攻撃で深手を負いつつも、木場との連携でシトリー眷族の『戦車(ルーク)』と『騎士(ナイト)』を撃破後にリタイヤ。

 

 

 

 俺……『兵士(ポーン)』の匙を撃破後、ソーナの作戦で血を抜かれてリタイア。その際、異性の、つまり女の思考を読み取る技、『女語翻訳(ガルリンガル)』でソーナの作戦を暴き、味方への貢献をした。

 

 

 小猫ちゃん……猫又の力を開放、仙術で『兵士(ポーン)』を撃破。

 

 

 

 朱乃……俺が脱落した事で逆鱗に触れたのか、雷光の力を思いっきり解放。それを見た『僧侶(ビショップ)』が反転(リバース)を使ったが、未熟だった為雷光をまともに食らって撃破。

 

 

 

 木場……ゼノヴィアとの連携後、ゼノヴィアから借りたデュランダルを使って『女王(クイーン)』を撃破。

 

 

 

 アーシア……反転(リバース)の力でリタイアとなった。

 

 

 リアス……屋上にいる『(キング)』のソーナと一騎打ち、見事にソーナを撃破。 

 

 

 

 以上、今回のゲームで俺達が残した結果だ。

 ゲーム終了後、俺は医療施設にいた。大した怪我は無いんだが、それでも治療するのが決まりとなっているようだ。

 

 

 

 冥界の医療施設で治療するのは初めてだな。

 

 

 

 それはそうと、今回のゲームで俺達は勝った。

 

 

 

 しかし、ゼノヴィア、ギャスパー、アーシア、そして俺がリタイヤとなり、ゲーム前に圧倒的と言われていたグレモリー眷族は評価を下げてしまったようだ。

 

 

 特に開始早々ギャスパーを失ったことと、赤龍帝である俺がやられた事は特に評価を下げたらしい。結果的にエース級の奮闘ぶりを見せた祐斗の活躍があって勝ちを収めた。最後は『(キング)』同士の直接対決で勝ったらしい。

 

 

公式ゲームの初勝利がこれではね……。

『バトルフィールドとなるデパートを破壊し尽くさないこと』というルールがな……。ウチの眷属は破壊力重視のようなところもあるからね……。これからの課題か。

後、匙がサーゼクスさまに勲章をいただいていた。俺を命懸けの作戦で追い込んだことを表彰していた。……次は負けないぜ、匙。

 

 

それと、俺の病室に来たリアスに『女語翻訳(ガルリンガル)』はゲームでは禁止になるだろうと言われた。まあ、いろいろねぇ……。それから北欧の神さまが来て、これからも精進しろとのお言葉をいただいた。

 

 

 

八月後半。

 

 

 

 

 俺たちグレモリー眷族、それと黒歌は、本邸前の駅で冥界とのお別れの時を迎えようとしていた。

 

 

 

「それでは、一誠くん。また会える日を楽しみにしているよ。いつでも気兼ねなく帰ってきてくれて構わんよ。グレモリー家をキミの家と思ってくれたまえ」

 

 

 

 大勢の使用人達を後ろに待機させ、リアスのお父さまがそう言ってくる。

 

 

 

「それはどうも、ありがとうございます」

 

 

 

 「一誠さん、人間界ではリアスをよろしくお願いしますわね。娘はちょっと我がままなところがあるものだから、心配で」

 

 

 

「お、お母さま! な、何をおっしゃるのですか!」

 

 

 

 顔を真っ赤にしているリアス。

 

 

 

「もちろんです。主、リアス・グレモリーのこと、愛してますから」

 

 

 

「……も、もう、イッセーったら……」

 

 

 

……本当に可愛いね、リアスは。

 

 

 

「……うぅ、私も涙もろくなったものだ。我が家の将来は明るい……!」

 

 

 

 

「ちょっと、あなた。そこは父親として『娘はまだやらん!』ぐらい言って返すものですわよ?」

 

 

 

 

「そんなことを言ってもだな。二人はもう完全に両思いなのだ。そして一誠くんなら充分すぎるだろう?」

 

 

 

 

 

「隠居めいたことを仰るのは、せめてリアスが高校を卒業してからにしてください」

 

 

 

 

「リアス、残りの夏休み、手紙ぐらいは送りなさい」

 

 

 

 

 サーゼクスさまがご子息のミリキャスくんを抱えながら言う。そのすぐ後方にはグレイフィアさんが待機していた。

 

 

 

 

「はい、お兄さま。ミリキャスも元気にね」

 

 

 

「うん、リアス姉さま!」

 

 

 

そして俺達は列車に乗り込み、窓からサーゼクスさま達に最後の別れを告げる。

 

……にしても、サーゼクスさまとミリキャスくん、そして──。やはり、俺の家でのあれは冗談じゃなく──。

 

 

帰りの列車でのこと。

 

 

俺は今回のゲームの結果を思い返す。生半可なパワーでは俺たちより統制のとれたチームが相手の場合、戦術しだいでやられる、か。これはもう少し、力を引き出した方がいいな。そんなことを考えていると、小猫ちゃんが来て……俺のひざにお座りした。そして、猫耳をぴこぴこ動かしていた。

 

 

 

「小猫ちゃん?」

 

 

「にゃん♡」

 

 

 

小猫ちゃんは満面の笑みで微笑み──俺と唇を重ねてきた。あー、これは──キスされてるのか。

 

 

俺と唇を離した小猫ちゃんは……。

 

 

 

「大好きです、にゃん♡」

 

 

 

 

……すごく可愛い。

 

頭をナデナデすると、小猫ちゃんは気持ち良さそうな顔をしている。

 

 

 

 小猫ちゃんが俺の膝の上に座ってる所為か、アーシアが涙目だったり、リアスが半目で睨んでいたり、朱乃が無言の笑みでプレッシャーを放っていた。

 

 

……まあ、可愛いは正義だ。

 

 

 

「イッセ~♡私ともキスしてにゃん♡」

 

 

 

──と、黒歌にもディープなキスされたりした。

 

 

 

 

人間界側の地下ホームに列車は到着し、俺は大きく背伸びした。

 

 

 

 

「さて、我が家に帰るとしますか」

 

 

 

そんなことを言い、各自で自分の荷物を持って列車から降りる。

 

アーシアの方を見ると、優男に詰め寄られていた。

 

 

 

「アーシア・アルジェント……。やっと会えた」

 

 

 

「あ、あの……」

 

 

 

 

困惑するアーシア。

 

 

 

なんだ、こいつ?……ああ、確か、ディオドラ・アスタロトだったな。この前いた。

 

 

 

 

「おい、あんた。アーシアが困ってるだろ。……何の用だ?」

 

 

 

 

俺は二人の間に入り、目的を尋ねる。

 

 

 

 

しかし、そいつはアーシアに真摯な表情で訊いてきた。

 

 

 

 

「……僕を忘れてしまったのかな? 僕たちはあの時出会ったはずだよ」

 

 

 

 

ディオドラは突然胸元を開き、大きな傷跡を見せてきた。

 

深い傷跡だな。

 

 

 

アーシアはそれを見て目を見開く。

 

 

 

「───っ! その傷は、もしかして……」

 

 

 

見覚えがあるのか?

 

 

 

 

 

「そう。あの時は顔を見せることが出来なかったけど、僕は君に命を救われた悪魔だよ」

 

 

 

 

「───っ」

 

 

 

その一言にアーシアは言葉を失う。

 

 

 

 

 

「改めて自己紹介しよう。僕の名前はディオドラ・アスタロト。ここに来た目的はただ一つ」

 

 

 

ディオドラはアーシアのもとに跪くと、その手にキスをする。

 

 

 

「おい、アーシアに何してるんだ」

 

 

 

 

俺を再び無視して、ディオドラはアーシアに言った。

 

 

 

「アーシア、君を迎えにきた。会合の時、あいさつできなくてゴメン。でも、僕とキミの出会いは運命だったんだと思う。──僕の妻になって欲しい。僕はキミを愛しているんだ」

 

 

 

──そいつは俺の目の前でアーシアに求婚した。

 

夏が終わり、もうすぐ、長くなりそうな秋が始まろうとしていた。

 

 

 




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