観賞会☆
『ふはははは!遂に貴様の最後だ!色龍帝よ!』
『何を!この色龍帝が貴様ら闇の軍団に負ける筈がない!行くぞ!禁手化!』
俺そっくりのヒーローが画面で赤い鎧姿へと変身を遂げた。その姿は俺の深紅龍帝の鎧まんまだった。
いや、一つ違った。どうも先日霸龍を使った影響か、頭部に兜も出現するようになった俺の鎧姿だった。兜に関しては別にどちらでもいいけど。それはそれで使えるし。
巨大モニターに映る作品は『色龍帝モテモテドラゴン』と言う特撮作品で、冥界で絶賛放送中の子供向けヒーロー番組らしく、放送開始から視聴率が八十%を超えたとか。題名から想像できると思うが、主役は色龍帝こと俺だ。
まあ、主役と言っても、俺自身が役者を演じているわけじゃなく、背格好が似ている役者にCGで俺の顔をハメこんで加工している。
「……始まってすぐに冥界で大人気みたいです。特撮ヒーロー、『色龍帝モテモテドラゴン』。子供だけでなく大人にも人気が出ているそうです」
俺の膝に座っている小猫ちゃんが尻尾を振り、時折俺の首筋や頬を舐めながら言う。
ちなみに物語のあらすじはこうだ。
伝説のドラゴンと契約した若手悪魔のイッセー・グレモリーは、悪魔に敵対する邪悪な組織と戦う変身ヒーローである。
平穏、そして愛する女たち、人々のために戦う男。邪悪な悪事を働く輩を倒すため、伝説のモテモテドラゴンとなるのだ!という物語。
俺もはじめて観たが結構面白い。が、少し恥ずかしいな。なお、グレモリー家が著作権等を仕切っている。聞いた話では『モテモテドラゴン』でだいぶ稼ぎ始めたようだ。グッズも販売されたとか……。悪魔は行動が早いな。俺の元には、すでにハイブースデッド・ギアの試作玩具が送られてきている。とても精巧で音声も忠実に再現されていた。
「この番組に出てる深紅龍帝の鎧は本物にそっくりだね。すごい再現率だよ」
木場がうんうんとうなずきながらポップコーンを食べていた。
まあ、本当にそっくりだな。
『いくぞ、邪悪な怪人よ! ふっ! ドラゴンキィィィィィィックッ!』
鎧を着た『モテモテドラゴン』が怪人に見事な必殺技を決める。派手な爆破演出などが巻き起こっていた。
そのあと、敵の新兵器の力でピンチになった主人公だが、そこへ──。
『モテモテドラゴン! 来たわよ!』
登場したのドレスを着たリアスだった。
もちろん本物じゃなく、俺同様にリアスと似た背格好の役者さんに部長の顔を加工している。
『おおっ! デレデレ姫! これで勝てる!』
主人公にデレデレ姫がキスをした。
すると、主人公の鎧が赤く輝きを放った。
というか、デレデレ姫って何!?
「味方側にモテモテドラゴンとデレデレ姫がいるんだよ。ピンチになったとき、姫の愛の口づけでモテモテドラゴンはパワーを得るんだ!」
ノリノリでアザゼル先生が解説をくれた。
スパンッ!
ノリノリで説明するアザゼル先生の頭をリアスがハリセンで叩いていた。
「……ちょっとアザゼル。グレイフィアに全部聞いたわよ? デレデレ姫だとかいう案をグレモリーの取材チームに送ったのはあなたよね?どういうことかしら?」
リアスは顔を赤くして、少しばかり怒りに耐えている様子だった。
「あー、それな。『禍の団』の美猴が、そんな感じの名付けをしててな。それを参考にしたのさ。女でパワーアップ出来るんじゃないかとな」
いやいや、何してるんだ!?美猴は!?
「いいじゃねぇか。ガキどもからの支持も得るようになって、逆におまえの人気が高まったって聞いたぜ? 今度始まる別番組のメインヒロインにも抜擢されて、いまじゃおまえも立派な有名人なんだからよ」
似たような無双系の作品も出るらしい。
「……もう、冥界を歩けないわ」
リアスはため息混じりにつぶやく。
俺も少しばかり同感だよ、リアス。
見つかったら、「あ、モテモテドラゴンだ!」って指差されそうだし……。
『どーでもいいんじゃないか?どーせ、俺達は色龍帝でモテモテドラゴンだろう……』
俺とリアス以外にため息をつく奴がいた。
ドライグはこの放送が始まってからずっとこんな感じだ。
まぁ、色龍帝だしなぁ。
二天龍の片割れ、赤龍帝として畏怖されてきたドライグからすれば少しばかりショックらしい。
すまんね、ドライグ。
「でもでも、幼馴染みがこうやって有名になるって、鼻高々でもあるわよね」
イリナがはしゃぎながら言う。
この娘、すっかり『モテモテドラゴン』を楽しんでるな。
「そういえば、私もイッセー君とヒーローごっことかしてたよね。懐かしいものだわ」
イリナが昔流行ったヒーローのポーズをとった。
懐かしいな。
「確かにやったなぁ。あの頃のイリナは男の子っぽくて、やんちゃばかりしてた記憶があるよ。それが今では美少女になってるとはね。いや、あの頃から可愛いところあったし、不思議じゃないな」
俺の言葉を受けて、途端に顔を真っ赤にするイリナ。
「もう! イッセー君ったら、そんな風に口説くんだから!本当に怖い潜在能力だわ!堕ちちゃう!私、堕天使に堕ちちゃうぅぅぅっ!」
イリナの翼が白と黒に点滅し始める。
これが天使が堕天使になる前兆らしいな。
それを見たアザゼルは豪快に笑う。
「ハハハハ、安心しろ。堕天歓迎だぜ。ミカエル直属の部下だ。VIP待遇で席を用意してやる」
「いやぁぁぁぁぁっ!堕天使のボスが私を勧誘してくるぅぅぅぅっ!ミカエル様、お助けくださぁぁぁぁいっ!」
イリナが涙目で天に祈りを捧げている。えっと……。
「大丈夫だよ、イリナ。俺が傍にいるから(ニコッ)」
「───っ(ポーッ)」
……なんか点滅おさまったんだけど。頬赤いぞ、イリナ?
「……純粋な愛にオとしやがったな。よっ、この色男!」
何を言うんだ、アザゼル先生!
「でも、イッセーさんが有名になるなんて自慢です。すごいです、イッセーさぁんっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡」
「そうだな。私達眷属の良い宣伝になる。というかイッセー、私もさせろ。ちゅっ♡」
隣のアーシアとゼノヴィアは楽しそうにしており、俺にキスをしてくる。このメンバー内で俺と誰かがが普段からこういうことをしても特に気にする奴はいない。リアスたちは羨ましそうにしたりするけど。そんなとき、朱乃が後ろから抱きついてくる。むにゅぅぅぅっ、と柔らかい感触が。
朱乃が俺の肩に顔を載せて、艶っぽい声を耳元で囁いている。
「イリナちゃんを口説くのもいいですけれど、そろそろ約束を果たしてもらないと困りますわ」
俺に頬ずりをしながら言ってくる朱乃。スベスベで張りのある朱乃のお肌。グッド!というかアーシアが不機嫌になって俺に深いキスをしてくる。リアスも目元をひくつかせているし、更には小猫ちゃんも無言で俺の太ももを抓ったあと、首に強く吸い付き、キスマークをつけてくる。
「ああ、ディオドラ・アスタロトとの戦いのときだったな」
「そうですわ。……もしかして、あれはウソなの……?」
……そんな、目元を潤ませて悲しそうな顔をするのはかわいくて卑怯だよ、朱乃。……ここは。
「……ウソじゃないよ」
そう答え、朱乃の柔らかい唇にキスをする。
朱乃は更にギュッと俺を抱きしめて、心底嬉しそうな声音で言う。
「うれしい! じゃあ、今度の休日、デートね。うふふ、イッセーさまと初デート♪」
俺と朱乃を睨む女性陣から察すると何かが起こりそうだな……。
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昼休み、俺は松田と元浜、アーシア、ゼノヴィア、イリナと共に弁当を食べていた。
「そういや、もうすぐ修学旅行だぜ。班を決めないとな」
元浜が卵焼きをつまみながら言う。
そうか、修学旅行が近かったな。俺たち二年生は京都へ行く。最近いろいろあってすっかり忘れていた。……京都か。そろそろあの件を果たさないといかんか。
「三、四名で組むんだったか」
俺が言うと松田がうなずく。
「そうそう。泊まるところが、四人部屋らしいからな。ま、俺ら三人で組むしかない。嫌われ者だからな、俺ら二人。イッセーも組めよな」
……いいけど。
「兵藤、それとエロ二人組。修学旅行のとき、うちらと組まない? 美少女4人組でウッハウハよ?」
メガネ女子の桐生がそう申し出してきた。いやらしい顔つきでウッハウハとか言うな!
「ああ、おまえ以外美少女3人組な」
うんうんうなずく松田だが、すかさず桐生に頭を叩かれる。
「うっさい! まあ、こいつは置いといて。兵藤、アーシアがさ。ね?」
「イッセーさん、ご一緒してくれますか?ボソッ(……してくれたらすっごくエッチなことしてあげたいです。させてください)」
ニッコリ笑顔でアーシアが訊いてくる。……俺にだけ聞こえるように言ったな、いま。
「もちろん。OKに決まってるさ!」
「はい!」
だきっ! 弁当そっちのけで抱き合う俺とアーシア!
「あ、あんたら、体育際終わってから前よりさらに仲良くなったわね……。四六時中、ラブラブ光線出しながら話しているし」
メガネをくいっとあげながら桐生が言ってくる。
「俺とアーシアは一心同体。常に共にあるのさ。な?」
と、俺はアーシアに「あ~ん」してもらってウインナーを頬張った。
「はい。イッセーさんとずっと一緒です。愛してます」
そう、俺とアーシアは体育際を終えたあと、さらに1歩近づいた。……一歩どころではないな。セックスもしたし。
二人三脚のあとに、ディープキスしたあとは俺も前よりアーシアを意識している。さらに愛おしくなった。
前から愛おしかったけど、ディオドラから奪還して改めてアーシアが俺のなかでとても大事な存在なのだとわかったんだ。
『一生一緒にいなきゃいけない!』と、強く思えた。恋人とは違う、家族としての異性っていうのかな。……普通に愛し合ってるしな。
お互いが死ぬそのときまで俺とアーシアは一緒にいると思う。それが何百年、何千年後かはわからないけどな。俺はアーシアを生涯大事にするよ。
ちなみにあれ以降、毎朝アーシアに目覚めのキスをされている。かなりディープなキスをしてくるんだよね、アーシア。
『んっ、ちゅっ、ちゅぱっちゅっ♡ちゅぽっ♡もっとぉ~ん♡れろっ♡ちゅ~させてください~♡ちゅ~♡ちゅっ♡ちゅぱっ♡ちゅぽっ♡れろぉ~んっ♡ちゅちゅちゅ♡むちゅ♡れろれろ♡ちゅううううう♡れりゅっ♡れりゅりゅりゅっ♡あむっ……♡くちゅ♡は…む……っ♡ぢゅるるるるっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡はぁはぁ♡イッセーさぁ~ん♡もっとぉ~♡ちゅ~♡♡♡』
……といったぐあいに。ちなみにたまに何か食べているとき口移しもされる。
「まあ、そう言う事だから、あんたらと組むわ。純情で基本申し出が断れないアーシアを兵藤以外の男子に任せられ無いし。それにゼノヴィアっちとイリナさんもその方が良いでしょ?」
「うん。私もイッセーと一緒が良いな」
「イッセーくんと一緒だと面白いしね!」
特大サイズの弁当を食べるゼノヴィア、それにパンを食べているイリナも桐生の意見に賛成する。
「クソォォォォオオオッ!何故こうもイッセーばかりモテるのか!?ああ、神様は無慈悲だぜ!俺だって美少女に抱きつかれてぇよぉぉぉぉっ!」
涙を流して慟哭する松田。
「うーむ、最近イッセー専用のフラグが前より散らばっているように思えてならない……。そんなもの視認出来たら全力を用いてハンマーで叩き壊すんだけどな……」
元浜は呪詛のように呟き、メガネをくいっと上げる。
「てなわけで、修学旅行はこの七人で行動しましょう。清水寺!そして金閣寺銀閣寺が私達を待っているわ!」
ということで修学旅行の班が決まった。
男子は俺、松田、元浜の三名。
女子は、アーシア、ゼノヴィア、イリナ、桐生の四名だ。
メンバーが決まったので、今度、どこを回るか決めることになった。
観光地を調べておくか。
そういや、京都には天龍寺があるんだったか。
俺、二天龍のドライグを宿してるから、一度行ってみるのも良いだろう。
今度、旅行に必要なものを買いにいくとしよう。
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放課後の部室にて。
下校時間を間近にしへ俺たちはお茶をしながら修学旅行の話をしていた。
顧問であるアザゼル先生は今日部室に来ていない。この所、冥界に帰って各勢力との談合を行っている。
「そう言えば、二年生は修学旅行の時期だったわね」
リアスは優雅に紅茶を飲みながら言う。
「リアスと朱乃は去年どこに行ったんだっけ?」
俺の質問に朱乃が答えてくれる。
「私たちも京都ですわよ。部長と一緒に金閣寺、銀閣寺と名所を回ったものですわ」
リアスがうなずきながら続ける。
「そうね。けれど、意外に三泊四日でもいける場所は限られてしまうわ。あなたたちも高望みせず、詳細な時間設定を先に決めてから行動したほうがいいわよ? 日程に見学内容と時間をキチンと入れておかないと痛い目に遭うわね。バスや地下鉄での移動が主になるでしょうけど、案外移動時間も時間がかかってしまうものだわ」
「移動時間まで把握しておかなかったのがいけませんでしたわね。部長ったら、これも見るあれも見るとやっていたら、最後に訪れる予定だった二条城に行く時間がなくなってしまって、駅のホームで地団駄踏んでいましたわ」
朱乃が小さく笑って言うと、リアスは頬を赤らめた。
「もう、それは言わない約束でしょう? 私もはしゃぎすぎたわ。日本好きの私としては憧れの京都だったから、必要以上に町並みやお土産屋さんに目が行ってしまったの」
思い出を楽しそうに語るリアス。よほど京都が楽しかったんだろうな。
「修学旅行で訪れるまで京都へ行かなかったのか? 移動は魔法陣ですればいいと思うし」
俺がそう言うと、リアスは人差し指をノンノンと左右に振った。
「わかってないわね、イッセー。修学旅行で初めて京都に行くからいいのよ? それに移動を魔法陣でするなんて野暮なことはしないわ。憧れの古都だからこそ、自分の足で回って、空気を肌で感じたかったの」
ああ、リアスのお目目が爛々と輝いていらっしゃる。リアスって、日本的なことになると夢中になるよなぁ。
確か以前、次期当主になっても人間界と冥界を行き来しながら生活したいって俺に言ってたな。
それはそうと、今回の修学旅行にアザゼル先生も同行すると言っていた。京都を堪能したいようだ。
「……京都か。俺は二年前両親と行ったことあるから初めてではないんだよな」
「そうなのかい、イッセーくん?」
そう木場が聞いてきた。
「ああ、いろいろあってな。あのときは……えっと」
これ言っていいのか?リアスたち騒ぎそうだな。と、そんなことを考えているとドライグが───。
『ああ、相棒はあのとき、女二人オとしたんだったな』
……ドライグゥゥゥゥ‼いきなりでてきて周りに聞こえるように言うなよ!リアスたちが睨んでるし!
「どういうことかしら、イッセー?」
「いや、あのですね?妖怪の女の子が敵対する者たちに狙われてたのを助けて知り合っただけで、その母親とも親しくはなったけど、まだそういうことはしてないんだ!キスされたぐらいだから!」
で、リアスたちは少し拗ねてしまう。これは機嫌をとらないといけないな。で、話は今度の学園祭のことになる。
カップのお茶を飲み干したあと、リアスは話題を変える。
「旅行もいいけれど、そろそろ学園祭の出し物について話し合わないといけないわ」
「学園祭も近かったね。うちの高校って、体育際、修学旅行、学園祭は間が短くて連続でおこなうからな。そう考えると俺たち二年生は大変だ」
そう、学園祭は旅行のあとにある。二学期は学校行事が多いからな。
リアスは朱乃からプリントを受け取って、テーブルの上に置いた。どうやら、オカルト研究部の出し物をそれに書いて生徒会に提出するみたいだ。
「だからこそ、いまのうちに学園祭について相談して、準備しておかないと。先に決めてしまえば、あなたたちが旅行に言っている間に三年生と一年生で準備できるものね。今年はメンバーが多くて助かるわ」
部長の言う通りだ。修学旅行も大事だけど、学園祭もがんばらないといけない!
「学園祭! 楽しみです!イッセーさん、ちゅ~」
楽しそうなアーシア。アーシアはこういうイベント好きだもんね。というかことあるごとにキスしてくるね。
「うん。私もハイスクールでの催しは楽しいぞ。体育際も最高だった」
「私もこういうの初めてだから楽しみだわ~。良い時期に転入したよね、私! これもミカエルさまのお導きだわ!」
と、ゼノヴィアは瞳を爛々と輝かせ、イリナも天に祈るポーズでそう言った。教会トリオは学園祭を心底楽しみにしているようだ。
「確か去年は……お化け屋敷だったな。本格的な作りで話題になってたよ」
……というか俺は入らなかったんだけどあのとき感じたのは……まさかねぇ。
「そうね。本物のお化けを使っていたのだもの、それは怖かったでしょうね」
さらりと言ってのけるリアス……やはりか。
「大丈夫だったのか?」
「ええ。人間に害を与えない妖怪に依頼して、お化け屋敷で脅かす役をやってもらったわ。その妖怪たちも仕事がなくて困っていたから、お互い丁度良かったのよ」
「後で生徒会に怒られましたわね。当時副会長だったソーナ会長から、『本物使うなんてルール無視もいいところだわ!』って」
そりゃソーナも怒るよ……。
「ということは、今年もお化け屋敷か? だったら段ボールヴァンパイアのサーカスでもやるか?」
俺の発言にギャスパーがぷっくり頬を膨らませて、すぐに俺の頭をポカポカと叩く。
「先輩のいじわるぅぅぅぅっ! すぐに僕をネタにするんだからぁっ!」
俺の提案にリアスは悩んでいる様子だった。
「取り敢えず、新しい試みを──」
リアスがそこまで言ったところで、全員のケータイが同時に鳴った。
それが何を意味しているのかを知っているので、俺達は顔を見合わせていた。
リアスは息を整えたあと、真剣な声音で言う。
「──行きましょう」
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