※この作品はR-18です。

ハイスクールDXD~転生した最強の覇者~   作:グルジオ

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しばらくバトルパートです。ご了承くださいませ。


作戦会議IN京都

 

「いやー、食った食った!和洋中豪華な料理をバイキングなんて駒王学園の生徒で本当に良かったぜ!」

 

「まったくだ」

 

 

夕食後、風呂に入り、松田と元浜が満足そうに部屋でくつろいでいた。

 

渡月橋での戦いを終えた俺達は二条城を観光してからホテルに帰ってきたんだ。

 

 

 

俺が今いるのは松田と元浜の部屋。

 

 

明日は修学旅行の最終日。

 

京都駅周辺を見て回って、お土産を買うだけになる。

 

 

 

そんなわけで、今からこの三日間で回った京都の景色を部屋に備え付けてある薄型テレビで観賞することになったんだ。

 

「やっほー。風呂上がりの美少女四人がやって来たわよ、兵藤、あとエロども」

 

 

パジャマ姿の桐生がアーシア達を連れて部屋に入ってくる。そのあと、観賞会を楽しみながら、俺は拳を静かに握りしめていた。 

 

絶対に無事に皆と帰る。駒王学園へ──。

 

 

就寝時間間近、俺の部屋にグレモリー眷属+イリナ、シトリー眷属、アザゼル先生、セラフォルーさまが集まっていた。

 

これから、今夜のことについて話し合うところなんだが……狭い。

 

 

 

十人以上も八畳一間にいるからな。ゼノヴィアとイリナなんて押し入れの中から話し合いに参加してるし……。

 

昼間にあれだけ酔っ払っていたロスヴァイセさんは顔を真っ青にしながら参加していた。

 

酔い醒ましの薬を飲んだらしいから普段のロスヴァイセさんに戻っているが、体調がよろしくなさそうだ。

 

先生が皆を見回してから口を開く。部屋の中心に京都の全体図が敷かれている。

 

「では、作戦を伝える。現在、二条城と京都駅を中心に非常警戒態勢を敷いた。京都を中心に動いていた悪魔、堕天使の関係者を総動員して、怪しい輩を探っている。京都に住む妖怪達も協力してくれているところだ。未だ英雄派は動きを見せないが、京都の各地から不穏な気の流れが二条城を中心に集まっているのは計測出来る」

 

 

「不穏な気の流れ?」

 

木場が先生に訊く。

 

「ああ、京都ってのは古来、陰陽道、風水に基づいて創られた大規模な術式都市だ。それゆえ、各所に所謂パワースポットを持つ。晴明神社の晴明井、鈴虫寺の幸福地蔵、伏見稲荷大社の膝松さん、挙げればキリが無い程に不思議な力を持つ力場に富んでいる。それらが現在、気の流れが乱れて二条城の方にパワーを流し始めているんだよ」

 

 

「ど、どうなるんですか?」

 

 

匙が生唾を飲み込みながら訊く。

 

 

 

「分からんが、ロクでもない事は確かだ。奴らはこの都市の気脈を司っていた九尾の御大将を使って『実験』とやらを開始しようとしているんだからな。それを踏まえた上で作戦を伝える」

 

 

 

先生の言葉に皆が頷き、先生が改めて告げる。

 

 

 

「まずシトリー眷属。お前達は京都駅周辺で待機。このホテルを守るのもお前達の仕事だ。一応このホテルは強固な結界を張っている為、有事の際でも最悪の結果だけは避けられるだろう。それでも不審な者が近付いたら、シトリー眷属のメンバーで当たれ」

 

 

 

『はい!』

 

 

 

アザゼルの指示にシトリー眷属の皆が返事をする。

 

 

 

「次にグレモリー眷属とイリナ。いつも悪いが、お前達はオフェンスだ。この後二条城の方に向かってもらう。正直、相手の戦力は未知数だ。少々危険な賭けになるかもしれないが、優先すべきは八坂の姫を救う事。それが出来たらソッコーで逃げろ。奴らは八坂の姫で実験を行うと宣言しているぐらいだからな。……まあ、虚言の可能性も高いが、あの曹操の言動からすると恐らく本当だろう。────俺達が参戦するのを望んでいるフシが多分にあったからな」

 

 

 

「俺達だけで戦力足りるんですか?」

 

 

 

俺はそう質問する。

 

 

こちら側の戦力は低い。

 

しかし先生は不敵に笑う。

 

 

 

「安心しろ。テロリスト相手のプロフェッショナルを呼んでおいた。各地で『禍の団』相手に大暴れしている最強の助っ人だ。それが加われば奪還の可能性は高くなる」

 

 

 

「助っ人?誰ですか?」

 

 

 

「トンでもないのが来てくれる事だけは覚えておけ。これは良い報せだな」

 

 

 

先生が口の端を愉快そうに吊り上げた。

 

 

 

ここまで言うのなら相当な手練れが来るに違いなさそうだな。

 

 

「それとこれはあまり良くない報せだ。───今回、フェニックスの涙が三つしか支給されなかった」

 

 

「三つ!?た、足りなくないですか!?一応、対テロリストなんですし!」

 

 

 

匙が素っ頓狂な声を上げて先生に問う。

 

 

「ああ、分かっている。だが、世界各地で『禍の団』がテロってくれるお陰で涙の需要が急激に跳ね上がってな。各勢力の重要拠点への支給もままならない状態だ。元々大量生産が出来ない品だったもんでな、フェニックス家も大変な事になっているってよ。市場でも値段も高騰しちまって只でさえ高級品なのに、頭に超が二つは付きそうな代物に化けちまった。噂じゃ、レーティングゲームの涙使用のルールも改正せざるを得ないんじゃないかって話だ。お前達の今後のゲームに影響が出るかもしれない事だけ頭の隅に置いておけ」

 

 

 

テロが多ければ怪我人も増え、それによって回復アイテムたるフェニックスの涙の需要が高くなっても不思議じゃない、寧ろ当然の事でもある……か。

 

 

先生が話を続ける。

 

 

 

「これは機密事項だが、各勢力協力して血眼になって『聖母の微笑』の所有者を捜している。レアな神器だが調査の結果、アーシアの他に所有者が世界に何人かいると発覚しているからな、スカウト成功は大きな利益になる。冥界最重要拠点にある医療施設などには既にいるんだが、スカウトの一番の理由は───テロリストに所有者を捕獲されない為だ。優秀な回復要員を押さえられたらかなりマズい。現ベルゼブブ───アジュカも回復能力について独自に研究しているそうだが……。まあ、良い。それとグリゴリでも回復系人工神器の研究も進んでいる。実はアーシアに陰で回復の神器について協力してもらっていてな。良い結果も出ている」

 

先生の言葉にアーシアが照れていた。

 

実はアーシアは陰で冥界の役に立っていたりする。

 

 

 

「てな訳だ。この涙は───オフェンスのグレモリーに二個、サポートのシトリーに一個支給する。数に限りがあるから上手に使ってくれ」

 

 

『はい!』 

 

先生の指示に皆が返事をした所で、先生の視線が匙に移る。

 

 

 

「匙、お前は作戦時、グレモリー眷属の方に行け」

 

 

「お、俺っスか?」

 

 

 

匙が自身を指で差す。予想外の指名だったが、直ぐに自分の役目を理解できたようだった。

 

 

「……龍王、ですか?」

 

 

 

「ああ、そうだ。お前のヴリトラ───龍王形態は使える。あの黒い炎は相手の動きを止め、力まで奪うからな。ロキ戦のようにお前がグレモリーをサポートしてやってくれ」

 

 

「そ、それは良いんですけど、あの状態って意識を失いかけて暴走気味になりやすいんです」

 

 

 

「問題無い。ロキの時と同じ様にイッセーがお前の意識を繋ぎ止めてくれるだろう。イッセー、その時は匙に話しかけて何とかしろ。──天龍なら、龍王を制御してやれよ」

 

 

「はい!」

 

一度出来たしな。やってやろう。

 

ここでイリナが手を上げて先生に質問する。

 

 

 

「あの、この事は各勢力に伝わっているのですか?」

 

 

「当然だ。この京都の外には悪魔、天使、堕天使、妖怪の者達が大勢集結している。奴らが逃げないように包囲網を張った。───ここで仕留められるなら、仕留めておいた方が良いからだ」

 

 

「外の指揮は任せてね☆悪い子がお外に出ようとしたら各勢力と私が一気に畳み掛けちゃうんだから♪」

 

先生の言葉に続く様に明るく宣言するセラフォルーさま。

 

有事になったら大暴れしそうな雰囲気だな……。

 

 

「それと駒王学園にいるソーナにも連絡はした。あちらはあちらで出来るバックアップをしてくれているようだ」

 

 

 

「先生、うちのリアス達は?」

 

 

俺の質問に先生は顔を少ししかめた。

 

 

「ああ、伝えようとしたんだが……タイミングが悪かったらしくてな。現在、あいつらはグレモリー領にいる」

 

 

「何かあったんですか?」

 

 

「どうやら、グレモリー領のとある都市部で暴動事件が勃発してな。それの対応に出ているようだ」

 

 

「暴動!?まさか『禍の団』?」

 

 

 

「旧魔王派の一部が起こした暴動だ。『禍の団』に直接関与している輩でもないらしい。それでも暴れているらしくてな、あいつらが出ていった訳だ。一応、将来自分の領土になるであろう場所だからな。───それにグレイフィアが出陣したと報告を受けた。まあ、あのグレイフィアが出たとなると、相手の暴徒共もおしまいだろう。正確かどうかは分からないが、グレモリー現当主の奥方もその場にいるそうだ。──グレモリーの女を怒らせたら大変だろうさ」

 

 

 

「まあ、『亜麻髪の絶滅淑女』、『紅髪の滅殺姫』、『銀髪の殲滅女王』が揃っちゃうのね☆うふふ、暴徒の人達、大変な事になっちゃうわね♪」

 

 

先生が若干体を震わせながらそう言い、セラフォルーさまが楽しげに不吉極まりない二つ名を連呼した

 

 

 

絶滅、滅殺、殲滅……まさに“絶対に触れてはいけない”を体現したかの様なフレーズである……。

 

「……おまえも将来大変だな。いや、お前の場合……」

 

 

 

先生が俺の肩に手を置いて頷いたあと、黙りこむ。……何ですか?

 

先生が咳払いして改めて皆に告げる。

 

 

 

「と、俺からの作戦は以上だ。俺も京都の上空から独自に奴らを探す。各員一時間後までにはポジションについてくれ。怪しい者を見たら、ソッコーで相互連絡だ。───死ぬなよ?修学旅行は帰るまでが修学旅行だ。───京都は俺達が死守する。良いな?」

 

 

『はい!』

 

 

 

全員が返事をしたところで作戦会議が終わる。

 

 

八坂の救出、難易度の高い任務に俺達は気合を入れ直した。

 

 




分けたので今回は短めでした。
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