「い、今のは、違……」
恥ずかしい、彼にも聞こえるような声でわざとらしく指摘されて、もう顔から火が出そう……。
「今のは完全に気持ちよくなってたっすよねー。少年、どう思うっすか?」
(ちょ、そんなことっ!?)
訊かないでっ!彼にどう思われたか気にはなるけれど、幻滅されてしまったのではないかと思うと、聞くのが怖い。
「こ、こそばゆかっただけではないでしょうか。生理現象というものは本人の意思とは必ずしも関係ありませんので、時に意図しない声も出てしまうことはあるかと」
(し、信じてくれるのね……。ああ、でも……)
彼の眩しいくらい純真な言葉。安堵すると同時に後ろめたさも感じてしまう。
「いやーどうっすかね?案外頭の中スケベな事ばっかかも知れないっすよ?」
(くっ……?悔しいけれど、図星だわ……)
「ま、まさかそのようなことは」
(うっ……)
胸が痛い。私を信じてくれているのに、本当は……。
(私だって人並みにエッチな事に興味を持っているし、オ、オナニー……だってしちゃうのよ……っ。いっそ、正直に告白してしまったほうが良いのかしら?だって、このままじゃなんだか騙しているみたいで、心苦しいわ……)
誠実に接してくれている彼には、せめて偽りなく誠実でいるべきでは?でも、ふしだらでいやらしい女だって思われるのは……。
(うーん、でもでも、やっぱり勇気を出して正直に本当の事を……)
「カルカ様は素晴らしい人格者で、是非見倣うべきだとラナー様が常々仰っていましたので、きっとその通りの方だと思います!」
(ラ、ラナー王女……そう思われているのは嬉しいけれど……お願いだからハードルを上げないでっ。言い出しづらくなってしまったじゃない……)
別にラナー王女が悪いわけではなのだけれど……。この少年だけでなく、彼の憧れ(?)のラナー王女にまでそう言われているという事実を否定するのは躊躇ってしまうわ。ラナー王女の目は節穴だと否定することになってしまいかねないし、彼女に尊敬を向ける彼のことも傷付けてしまいそうで……。
「さぁ、お喋りはこの辺にして、手を動かすっすよ」
「あ、はい…」
結局私は何も言い出すことが出来ないまま、再び拭身が再開される。そっと労るように触れる彼の手からは私への敬意と、そしてラナー王女への忠誠心の深さが伝わってくる気がした。それをお尻で感じながら、私は羞恥と心地よい感触に震えつつ、あらぬことを考えてしまう。
(お尻……たるんだりしていないかしら?運動不足で余計なお肉とか付いていたらどうよう……。まだ若いラナー王女はそんな心配は要らないかもしれないけれど……)
私ももう二十五を過ぎた。適齢期はとっくに来ていて、なんなら何人か子供が居てもおかしくないのに、いまだ未婚。このままずっと独り身なんじゃないかと思うと不安で……。
「はぁ、ん、んんっぅ……くっ……」
そんなことを思いながら私が声を出さないように堪えて(とはいってもさっきから洩れているけれど)いると、メイド悪魔が前に回り込んで来る。そして──何を思ったか、私の胸を揉みしだき始めた。
「あっ、はぁうっ♡ん♡やっ……あ♡」
「イヤらしい乳っすねー?しっとりモチモチで感度も良好。ホラ、乳首がもうピンコ勃ちっすよ?」
耳元で私だけに聴こえるように囁きかけてくるメイド悪魔。
「イヤァ…は、んくぅ♡……んんっ♡」
(彼がそばにいるのにっ、声が、声が出ちゃうぅ♡ダメなのに、ダメなのに……チクビっ感じまくっちゃうううっ♡)
手が自由に動かせないため振り払うこともできず、ビクビクと体を震わせながら押し寄せる快感に堪え忍ぶしかない。全裸の状態で目隠しした男の子に臀部を撫でさすられ、前から胸をメイドに揉みしだかれる。どういう状況なの、これ……。
(やめてぇ……おっぱいがもう、イキたがってるからぁっ)
「もう……もう、やめてぇ…♡」
絶妙に強弱を着けて乳房を揉まれ続けて、あっという間に私の身体は追い込まれていく。気を抜けば一気に快楽の波に飲み込まれて、彼の前でだらしないアへ声出してイキまくってしまいそう。
「ほーら、段々と表情も締まりが無くなってきたっすよー?」
「ふぁ♡しょ、しょんなワケ……ひぃ?」
急に乳首をつねりあげられて、電流のような強い刺激が全身を駆け巡る。腰を痙攣させて私はまたしても絶頂を迎えてしまった。どうにか声は出していないので、少年には気付かれていないはず…。
「っふぅううっ♡ふぅうう♡はー♡」
「あのっ、お、終わりました」
いつの間にか拭身は終わっていたみたい。気付けば汗や汚れが落ちて、足の先までスッキリした気がする……。
(お、終わった……どうにか耐え抜いたのね……)
私は心から安堵した。これで終わると。イかされておいてなんだけれど、それほどに追い込まれていたのだから、仕方のない事だった。
「ダメっすねー。まだ拭き残しがあるっす」
「えっ…?も、申し訳ありません、何処でしょうか?」
彼が慌てて謝罪し、一体何処を拭き残したのかと焦る。メイド悪魔が言っているのが何処なのか、私もすぐには思い当たらない。途中で何処を拭かれていたのか、乳首に意識が行きすぎて覚えていないのだから。
「ここっすよ」
「あひぃ!?」
なんとメイド悪魔は、彼の手を掴んでその部分に素手で触らせたのだった。
不意に一番敏感な処に触れられ、反射的に私は彼の腕を内股に挟み込み、ぎゅうぎゅうと締め付ける。
(彼のゴツゴツとした手が私のア、アソコにぃっ)
「え……?ここは、ま、さか……?」
「そうっす。オマンコっす」
「────!も、申し訳っ!」
彼は慌てて挟まれた腕を引き抜こうと腕を動かす。それが余計に私の股間を刺激してしまう事には気が回らなかったようで。
「あっ♡動いちゃ……」
(ダメえぇぇっ♡♡♡)
プシィッ!
「んぐっ……はぁぁぁ♡♡はっ…♡お…♡おぉ♡っほぉ♡」
彼が腕を引き抜いた瞬間、私の敏感なところが擦れる。快感の許容量を一瞬で振り切ってしまった私は、心の準備をする間も無く潮を噴き上げた。
(しゅ、しゅご……ひ……。い、一瞬で絶頂させられて……)
荒い呼吸で未だに冷めやらぬ余韻に浸りながら、私は膝をわななかせていた。
「あーあ、だらしない顔してるっすね、カルカっち?ヨダレまで垂らして……」
「はー♡はー♡ら、らってぇ……」
メイド悪魔に耳元でそう言われ、口から垂れた涎に気付いたけれど、手が動かせないのだから、自分で拭うことも出来ない。それどころか、ろれつが回らずにおかしな喋り方になってしまう。
「ほれ」
「ひぃっ?」
不意にメイド悪魔にお尻を掴まれ、両手で広げられる。そんなにぱっくりと拡げられたら、イッったばかりのオマンコが……。ジンジンきちゃうぅっ。
「ホラ、目を開けてよく見るっすよー。汚れがお尻のシワの間に溜まってるのが見えるっすかー?」
「ふぇ?」
(あ……嘘?彼が……見てる?私の、私の……)
不浄の穴っ。しかも、拭き残したうんちまで……?再び沸き上がる羞恥心に悶えたくなる。でも逆らう力は残っていないし、膝も震えっぱなしだった。
「見、見ひゃらめぇえ~♡♡」
顔を熱くしながら、精一杯声を出して懇願しようとするも、言葉にならない。
「ホレホレ、パックリ開いた女陰の奥まで見えるっすか?」
「……っ!」
ごくり、と生唾を飲む音が聴こえる。
(み、見てるっ!?彼が私の……っ。あ、ダメ、ダメ……どんどん疼いて……!)
見られていると意識した途端、一気に股間が熱を帯びてウズウズと疼きだす。私の意思とは無関係に、まるで見られるのが快感であるかのように。
「うひゃー、パクパクと物欲しそうに蠢いてて、ヨダレもダラダラっす。カルカっちはドスケベっすねぇ」
(い、いやぁ……そんな卑猥な言葉を言わないでぇ……)
どんどん熱くなる顔と股間。とろとろと内股を愛液が伝っていくのを感じる。羞恥と快楽が織り混ざって、もうワケが分からない。
「お、お戯れを……っ。目隠しをしたままですので、私に見えるはずがありません」
(え?そ、そうだったの?)
しかし、私は安堵よりも残念に思う気持ちが大きい事に気付く。ああ、私って、やっぱり……。
「それは残念。あそうだ、このままじゃ拭こうにも毛が邪魔っすよね?剃っちゃうっすか」
「……ふぇ?」
髪の事では無いことは分かる。私の身体で他に毛と言ったら
「しっしかし……その、私にうまく出来るでしょうか……?もし失敗でもしたら……」
「だぁいじょうぶっすよー。むしろ私がやった方が間違って色々刻んじゃうかもしれないっす」
手のひらに載るくらいの小さな刃物を弄びながら、楽しげに明るい声でとんでもない事を言うメイド悪魔。確かに、この悪魔に刃物を持たせるのは色々と危険な気がするわ。でも、彼にやってもらうのも……はっ恥ずかしいわ。
(……というか、彼はヤル気なのね。断られたら大変な事になるって予想しているから?それとも……見たいのかしら?)
彼も一人の男。興味が全く無いはずがない。けれど……なんだか、彼になら……。
(み、見られても……)
身体の火照りが収まらず、彼に見られる事をどこかで期待している事を自覚し始める私。流石に目隠ししたまま剃毛は危険だし、外して貰うしかない。ちょうどいい口実が出来たわ。
「流石に目隠ししたままじゃ危ないっすから、外してもいいっすかね?」
メイド悪魔も流石にそう思ったらしく、提案をしてくる。私が恥じらう事を期待しているはずだから、それらしい素振りだけでも見せなくては……。
「う……し、仕方ありませんね……大事な所に怪我を負うのは怖いですから……」
(こんなことを考えているだなんて、私って……やっぱり
断腸の思いで決断するような苦悶の表情を作りつつ、期待に股間を熱くしているだなんて。私って変態なの?……いいえ、きっとこれはあのお香のせいよ。そうに決まっている……でなければ、こんなことを考えたりなんか……っ。
彼が目隠しに手を掛け、しゅるりと外す衣擦れの音が聞こえた。目の前には私の……。私は羞恥心と興奮とで、激しい鼓動が止まらない。
(あ、見られちゃうっ、今度こそ彼の目に私のアソコが……っ)
私はそれだけで絶頂を迎えてしまいそうなくらい、はしたなく興奮していた。
カルカ様はお香の効果で、何かに目覚めかけているようです……。
次はTEIMOUです。
気が向いたときに更新するだけの気分屋ですが、お付き合いいただいている皆様に感謝。