途端、何かに呼び起こされるように起きる
「ア゙ア゙…ガァ…」
身体からは筋繊維が千切れる音が
口は乾き鉄の味が鼻からする
ボロボロの身体を引きずりながら折れた刀を杖に立つ
身体の至る所から血が吹き出し痛みが襲う。
校舎からは炎が立ち上り激しい熱気が舞う。
オレはそんな中、刀を捨てただ歩む
意識は手元に無くフワフワと漂っている
喉は乾いた血が張り付き喋る事すらままならない
痛みだけがオレの身体を支える
歩く歩く歩く。
あぁ…血が出る感触も覚えた。
歩いて歩いて、山を見つけた。
燃える校舎の裏にある山だ…
あそこなら…誰にも見つからない…
山を目指し歩く。
あそこに行かなきゃ…何かがオレを突き動かす。
山の斜面を四足歩行の動物のように這う。
もはや痛みは無くなり身体からは血が出ずに震えるだけ
意識はほとんど無く前へ前へと進もうとするばかり。
しかし、身体は耐えられず、動く事が出来なくなる。
「ガハッ…ゥア…」
喋ろうとするたびに砕けた管から空気が漏れる音がする。
「…ぃ…ぃ…る…ぃぎ…ぎる…!」
身体はもはや壊れている、しかし
心はまだ
「ぃぎる…いぎてやる…ぃや…!ァッ…ガハッ…」
声を無理矢理出すと、口から乾いて固まった血が出てくる。ポロポロと喉奥から
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!|死んでなるものか
誰がァ!ここでぇ!しんで…死んでなるものかァ!!!!」
怒気を孕んだ声と共に立ち上がる。
木に左手を付き前へ前へと突き進む。
そのとき、木々の中から光が見えた。
月明かりに葉が照らされその辺りに光が集中している。
しかし、オレに見えたのはそれだけでは無かった
その光の中で真っ黒なモノの存在をオレは見つけた。
そこだけ光が無くまるで黒がこびり付いているようだった。
オレは
近づいて見てみると
いや、刀とは少し違う。
刃が刀とは違い
普通の少し曲がった刀とは違い
直刃の奇怪な刀だった。
オレは
まるで惹かれるように、
そして、奇怪な刀の柄を握る。
その瞬間、オレの意識は途切れ、無くなった。
『ぁあ!やっとだ!やっと見つけたぞ!』
暗い
『何年も何年も探してきた!やっと会えるんだ
部屋にいる
『さァ!
白衣の
『あ〜…でもここはダメだね、
女
『ぁあ…もうすぐ…もうすぐだよ…
笑う笑う、口角を釣り上げて、
楽しそうに、恍惚とした表情で、
どうも、作者の黒月龍玄です。
まず、ここまで読んでくださった皆様に感謝を(。_。*)
今回の《日常の隣で》はいかがでしたでしょうか。
感想など送ってくだされば幸いです。
それではまた、次回お会いしましょう。