とある女の人の家に泊めてもらうが…?
「ん…」
目が覚め、上半身を起こす。
周りを見る。
その部屋はコンクリート剥き出しの状態だった
あるのはオレがいる場所にあるソファーとガラス張りのテーブル、冷蔵庫にデカいテレビ後は2つの扉だけだった。
オレはテーブルに手を付き立ち上がる。
少しよろめくが態勢をすぐに整える。
ふと、黒い抜き身の刀が見えた。
オレは刀を掴み、冷蔵庫へ向かう。
冷蔵庫の中を開けるとビールが数本と2Lの水があった。オレは水を取り出しラッパ飲みをする
飲み終えると冷蔵庫に戻し、ソファーに座る。
テーブルに置いてあるリモコンを操作しテレビをつける。
《現在、台風6号は沖縄に接近中です。強い風と激しい雨にご注意ください。》
外では台風らしい。
オレはテレビを消し、扉に向かう。
扉を開けると廊下に出る。
少し奥の部屋で光っている部屋が見えた。
オレは刀を固く握りしめ光る部屋に向かう。
扉を確認し引く。
そこにあったのはひとつに纏められた6つのパソコンと大きなデスク、デスクの上にはマグカップと大量の紙束。
そしてキャスター付きの椅子にもたれ掛かっている白衣の女が居た。
オレは女の方に歩き、肩を『とん』と叩いた。
女は「んにゃ?」と声を上げてオレを見る。
「おぉ!やっと目覚めたのか!待ちくたびれてネットサーフィンしてた所だったぞ!」
女はオレの顔を見るやいなや、急に立ち上がり笑顔で言ってきた。
「そうか、ここはどこなんだ?」
オレは淡々と言う。
「んー?ここはとある都会にある廃墟だよ?」
女は首を傾げながら薄っぺらい笑顔を貼り付けながら言う。
「で?オレはどうしたらいいんだ?」
「?逆に君はどうしたいの?」
女は体をクネクネさせて言う。
「オレははっきりいって記憶が無い。
ついさっき目覚めた時の記憶しか無い。
だからもし良ければ泊めてもらえると助かる。」
オレみたいな奴が外に出ても飢えて死ぬだけだ。
「うん、君がそうしたいならいいよ。ボクは君の奥さんだからね!」
女は大きな胸を張ってドヤ顔で言う。
「おく…さん???オレが記憶を失う前はそういう間柄だったのか?」
「いーや、全然違うけどこれから一緒に暮らして苦楽を共にするって事はもはや夫婦と言っても過言では無いんじゃないかな?」
確かに一理あるとも思える。
但しそこに愛が無いだけで違いは生まれるだろう。
「まぁ、そうかもな」
「うー、答えがあやふやだなぁ…まぁいいんだけどね〜」
女はこちらに手を出す。
「んじゃ、宜しくね。
「
オレは女の手を取らずに言う。
「いや、違うけど響きがいいでしょ?ほら、そんな事より。」
女は強引にオレの手を取り
「宜しくね!黒月君。」
と、笑顔で言う。
「あぁ、宜しくだ。えーと…すまない。名前を聞いてなかったな。」
「ん?あーそっか、ボクの名前言ってなかったよね、じゃあ改めて!ボクの名前は
「まぁ後者は置いといて、宜しくだ。如月さん」
「う〜堅いなぁ…下の名前で呼んでよ〜!」
如月さんは身体を密着させオレを前後に揺さぶった。
「あ、あの…すまない、如月さん
その…胸が当たって…」
如月さんはその言葉を聞いた途端にニヤっとした顔で更に身体を密着させる。
「まったく黒月君は変態だなぁ〜これがいいのかい?ふふっ」
如月さんは少し笑いパッとオレの身体から離れる。
「ま、冗談はここら辺にしてと、とりあえず今日は寝よう!もう深夜の2時だよ?」
オレはパソコンのディスプレイを見る。
ちゃんとパソコンには2:14
と出ていた。
「そうだな、寝室はどこだ?」
「君が居た居間にもひとつ扉があったでしょ?そこを入ってすぐにベッドがあるよ」
「ありがとう。じゃあおやすみ」
如月さんは手を小さく上げ振る
「ん、おやすみ黒月君。」
オレは扉を開け外に出る。
言われた通りに寝室まで行く。
扉を開けるとセミダブルサイズのベッドがあった。
オレは服を脱ぎパンツ1枚になりベッドに入った。
ベッドに横たわった瞬間眠気が押し寄せてきた。オレは眠気に身を任せそっと瞼を閉じた。
<hr>
黒月君が扉から出た。
ボクはあげていた手を顔に覆った。
「うぅぅぅ!!はずかしすぎるぅぅぅ!!流石にくっつきすぎたくっつきすぎたくっつきすぎたぁぁぁ!自分で奥さんなんて言っちゃうし…
クソっ!これも黒月君がカッコよすぎるからいけないんだ!絶対責任とってもらう!」
ボクは声を細め呻いた。
ボクは少し服を嗅いだ。
(あ、やっぱり黒月君の香りがする…少しだけど…)
少し嬉しくなる。
「さーて!お仕事頑張りますか!」
背中を伸ばして椅子に座る。
デスクに置かれている紙に目を通しながらパソコンに打ち込む。
<hr>
捕獲対象Kを捕獲完了。
以後、対象Kを監視、戦闘導入へと開始します。
対象Kの能力値は基本値より遥かに超えており
記憶消去は成功しており、全て
進展あり次第報告します。
監察者 「如月千鶴」
<hr>
「さーてとっと…面白くなりそうだね〜」
Enterキーを押し送信する。
ボクの顔は自然とニヤつく。
「さぁ…始まるよ?黒月君、君の
どうも、作者の黒月龍玄です。
まず、ここまで読んでくださった読者様に感謝を(。_。*)
今回の《日常の隣で》はいかがでしたでしょうか。
感想など送ってくだされば幸いです。
溜まっていた小説をぱぱっと出しただけですがこれからはゆっくり書いていきたいと思います。
では、また次回お会いしましょう。