俺の名前は平玄斗(たいら・くろと)。
『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』という作品がベースとなっている世界に転生する男だ。
目の前にヨーコの顔があった。
そして唇にキスの感触。
またルーシェの封印が解かれたらしい。
当然裸だ。
「おおーっダークシュナイダー!!よくぞ復活した!わはは!」
「よいか!?我々は今危機に瀕しておる!!なんでも望みのほーびをくれてやる!」
「さあ!!オマエの魔力で早く敵を倒せ!ゆけい!!」
大臣ズがうるさい。
「だまらっしゃい!」
大神官ジオ・ノート・ソートが大臣ズを黙らせてくれた。
「この男、ダークシュナイダーなどではないっ。貴様何者だっ!」
そして俺に対して誰何の声を上げる。
まあそうなるよな。
ジオは15年前のダークシュナイダーと面識があるわけだし。
「ダークシュナイダーと名乗った覚えは一度も無いがな」
大神官と対峙する。
さてヒュドラとカル=スの舎弟が来るまで遊ぼうか。
絶対魔法防御と極鋼聖拳20段を持つジオなら、腕慣らしに丁度いいだろう。
俺は戦闘態勢に入った。
「もうやめてぇーーー」
ボロボロになったジオをヨーコが庇っている。
確かにジオの絶対魔法防御は俺の魔法を無効化することに成功した。
俺の使った魔法がこの世界の神の力を使ったものである以上、当然だろう。
しかし俺はこの世界の外の存在。
魔法をアレンジして世界の外から力を呼び込むようにしてみたら、絶対魔法防御を抜くことが出来た。
そのまま外法で絶対魔法防御を無効化することは簡単だったが。
つまらないのでナンチャラ拳法十何段のジオに肉弾戦を挑んでみた。
ステータスの圧倒的差により、ただの喧嘩キックと喧嘩パンチが決まる決まる。
あっという間にジオはズタボロである。
「キミはるーしぇクンなんかじゃないよ!ボクの知ってるるーしぇクンは絶対こんな子じゃない!キミはやっぱり古の邪悪な魔法使いなんだわ!!」
いや、ちげーし。
「返して!ボクのるーしぇクンを返してよ!」
泣きながら訴えるヨーコ。
メキメキメキばごん!
「はーっはっはっ見ーつーけーたーぞ〜っ!ふんオマエだナ〜オズボーンを倒したとゆー魔法使いは!!その力を見届けにワザワザ・・・」
「おせーよ」
魔法一覧から爆霊地獄をタップ。
『爆霊地獄(ベノン)』
ヴァゴンッ!!
乱入してきた闇の反逆軍団の魔導士ケビダブを、乗って来たヒュドラごと瞬殺する。
さてと。
もういいかな。
呆然と立ち尽くしたままだったヨーコの頤を掴み、強引にキスをする。
「な、何っ、ちょっとやめ、んんー!?」
<しゅおおおおおん>
さて、現実世界の俺はどんな彼女を捕まえているのだろう。
チート転生の神に与えられていた二回目の現実世界への帰還の権利を早速行使した。
チート転生の神のご加護により、年齢=彼女なし歴だった俺にも見事彼女が出来ました。
それも芸能人並みの美貌の女の子。
普通なら一庶民の俺には絶対に手が出せないグレードの子だった。
例えるなら今芸能界でぶいぶい言わせてる、南川けい子と泉梨香を足して二で割って若くしたような?
転生先のグレード表記でいくと十分にURに相当するだろう。
電車でチンピラに絡まれてるのを助けたことが馴れ初めです。
なんか切羽詰まって某巨大掲示板で不特定多数の人たちにいろいろ相談したら、トントン拍子で上手くいったみたい。
童貞は現実世界で捨てることが出来ました。
彼女も初めてだったけどね。てへ。
一線を越えた後は日々何らかのラブラブなイベントやラッキースケベが発生。
その都度「この後めちゃくちゃセックスした」って流れに自然となって彼女の感度も上がる上がる。
心身ともに相性抜群で、学生結婚も視野に入れるくらいに激アツです!
よし、これで何も思い残すことはない。
次に呼び出されたらもう二度と現実には帰れないのは理解しているが、悲壮感は全くない俺であった。