俺の名前は平玄斗(たいら・くろと)。
『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』という作品がベースとなっている世界に転生した男だ。
チートを使って炎の魔剣を入手したところである。
どうやら監視役の忍者にその光景を覗かれてたみたいだ。
「おお!炎の魔神が反駁もせず従うとは!」
「過去300年間誰も主と成りえなかったが炎の剣が!」
「まぎれもない!あの方こそ爆炎の征服者、魔人ダークシュナイダー!」
にげろーと去っていく忍者たち。
その先にヨーコの反応もある。
「ふんっ」
ズオオオオオッ
炎の剣を使って道を作る。
「しっかり掴まってろよ!」
「え・・・、きゃっ!」
アクティブスキル<縮地>を発動。
シーラ姫を抱えたまま一気にガラのもとへ飛ぶ。
「あああ〜〜〜っ」
最上階の部屋に飛び込むと、色っぽい声が聞こえて来た。
声は部屋の中央にある穴から聞こえてくる。
どうやらヨーコはこの一週間ずっと穴の底に捉えられていたようだ。
恐らくスライム塗れになってるのだろう。
その穴の淵に佇むのは一人のガタイのいい男。
「貴様がガラか」
「ついに来たかっダークシュ・・・ってお前誰よ?」
間抜け顔で俺を見てくるガラ。
むふふ。
さっさとこいつを倒してスライムけしかけられてるヨーコの艶姿を拝もう。
「誰だっていい。ヨーコを返してもらおう」
「ちっ。マジでダークシュナイダーじゃなかったのかよ。とんだ無駄手間だったな。このお嬢ちゃんには悪いことしちまったなー。やれやれ。飼い犬、いや飼い竜にも手を噛まれるしよ。散々だわ」
なんのことだ?
飼い竜?
ああそうだった。
原作のガラは15年前にダークシュナイダーと相打ちになった竜戦士、シーラ姫の兄であるラーズ・ウル・メタリカーナの転生体である小竜を連れているはず
だが、その姿がガラの傍らに無い。
辺りを見回すと・・・。
部屋の隅には両断されてる小竜の死体が転がってる。
げっ、あれラーズだろ。
なぜ!?
「いや、な。最初は服溶かすだけの無害なスライムをけしかけたんだが、この嬢ちゃんが余りに強情なもんでな。仕方ねーんでアビゲイルから貰った媚薬塗れのMCスライムって奴を使ってみたんだが・・・」
「媚薬だと?」
「このMCスライムに一週間全身を犯されると、定期的に口マンコ・マンコ・ケツマンコの三つの穴に精を注がれない限り、体中が性感帯になって感度も3000倍に跳ね上がるって代物らしい。ついでに処女の場合、最初の男以外の精はいっさい毒になるって話だ」
「そんな!ティアッ!!」
シーラ姫がガラの話に動揺し、肩から降りようと暴れ出す。
「落ち着け、シーラ姫」
「で、でもっ!」
シーラ姫を拘束する。
あと一歩踏み出すだけでガラの間合いである。
「もうそろそろ頃合いだってのに・・・。あのバカラーズが突然邪魔してきやがって、最後まで抵抗してきやがる」
まあラーズからしてみれば、戦友の娘だものな。
ガラの下にいたのも、メタリカーナ王国を救済するための策だったのだろうし。
チビ竜のくせに命掛けて戦おうとしたのだろう。
その勇気、賞賛に値する。
正直どうでもいいけど。
「しかしまぁ。当てが外れたとはいえ、そっちの美人さんはシーラ・トゥル・メタ=リカーナだろ。年老いた王よりも人望厚い王女様。つまりアンタを捉えればメタリカーナ王国もおしまいってわけだ。十分にモトは取れる。それにこの嬢ちゃんも15歳とは思えない色気だしよ。頭がいかれちまう前に抱いてやんねーとな」
チャキっとムラサメ・ブレードを抜くガラ。
強烈な殺気がその巨体から吹き上がる。
「で?テメーはどこの誰だ」
刀を突きつけ誰何の声を上げてくる。
さてこのガラ。
どうすべきか。
「まっ、どこの誰でもいーか。剣と魔法の戦いはシンプルだ。呪文が早いか間合いを詰めるのが早いかだ。5分でケリ付けてやるよ。ここまでたどり着いた褒美だ。ニンジャマスターガラ様の力、みせてやる」
穴の中に捕われているヨーコのステータスを透視する。
げっ、絶頂回数が軽く三桁越えてんよっ。
確かにまずいそうだ。
もういーや。
ガラってアーシェス・ネイが好きで横恋慕してるんだよな。
ネイも当然ハーレムに入れるつもりだから後々邪魔になるのは確実。
よし、ここで殺そう。
もうラーズもいないし、原作なんてシラネ。
「シーラ姫、少し待ってろ」
シーラ姫を地面に下ろす。
「クロト。信じてます・・・。勝って下さい」
俺を信じて引き下がるシーラ姫。
「いっくぞームラサメ・ブッなにっ!??」
ドシュッ
アクティブスキル<先の先>発動。
ガラの分厚い腹に炎の魔剣が突き立つ。
「ば、ばかな」
「誰が魔法使いだって言ったよ」
魔剣から炎が吹き出し、ガラの内蔵を焼く。
「がああああああ」
ガラが死力を振り絞ってムラサメを振ろうとするが・・・。
「ふんっ」
ザシュッ
はい、ガラの開きのいっちょ上がりだ。
復活できないようにきっちり三枚に下ろしてやりました。