※この作品はR-18です。

あべこべ世界の伝説の戦士は異常でした   作:八雲ネム

29 / 48
 という訳で、家族回です。エロはないです。


間話 家族だって甘えたい

「こっちに来るのは久しぶりかぁ。なんだかんだで戻ってこれなかったし、折角だから家族の顔でも見ていくか」

 

 俺は今、血の繋がった母親や姉妹が住んでいる実家の近くに来ているのだが暫くぶりなのでちょっとばかし、顔でも出そうかと思って実家の方に足を向けた。

 如何せん、俺がSランクの男だとわかった瞬間から様々なメディアで取り上げられた上に、家族に迷惑をかけたので別居状態で暮らしていたのだ。

 そんな背景から、頻繁に顔を合わせなくなったもののたまにLANEで近況報告などのやり取りをしてたからそれほど心配はしていない。

 

 少なくとも、報告では生活面で困っているなんて話は聞いてないし、勉学の方では姉さん達の方が優秀だったからな。

 そのため、実家に着いてから高級マンションに設置されているカードキーやら指紋認証やらを機械に提示してから建物内に入り、実家がある階までエレベーターで昇ってから廊下を渡って実家に辿り着いた。

 そして、実家用のカードキーを改めて提示してから鍵を開けて扉をくぐりながらこう言った。

 

「ただいま〜」

 

 すると、部屋のドアが開いた音がしたのと同時に室内を走る音が聞こえて3人の女性達が飛び付いてきた。

 

「誠〜、お帰り〜」

「随分といきなりだねぇ。どうしたの? 誰かに泣かされたの?」

「マコ兄(にぃ)、帰ってくるなら前もって連絡してよ」

「すまんすまん。偶々、近くを通ったからサプライズ目的で来たのさ」

 

 その3人とは俺の姉妹であり、のんびりとした口調の長女 琴音(ことね)に心配そうに声を掛けてきたのは次女の美弥(みや)、そして文句を言いながら俺の匂いを嗅いでいるのが三女の富美(ふみ)だ。

 因みに、琴音は俺よりも5歳年上で美弥は3歳年上なのだが富美は俺より、2年も後に生まれた妹にあたる。

 つまり、姉達は社会人なのだが妹はバリバリの高校生だ。

 

 正直、前の世界では姉妹はおろか兄弟すらいなかった一人っ子だったので兄弟姉妹には憧れていたため、この世界に来てから憧れの1つが叶った事になる。

 因みに、母さんも健在なのだが今は仕事中でそろそろ帰ってくるとの事だったので4人で母さんを驚かせてやろうと言う事になり、俺自身は靴を持って琴音の部屋に待機する事になった。

 そして、4人で寛ぎながら談笑していると母さんも帰ってきたようでまずは琴音と美弥が母さんの応対をしてから、適当なタイミングを見計らって俺と富美も母さんの前に姿を現した。

 

「誠ちゃ〜ん! 元気にしてたーー!?」

「おー、俺は元気だぜ」

 

 母さんはそう言いながら、俺をギュッと抱きしめてくれたのでやや照れ臭くもありながら返事をすると高いテンションこう言ってきた。

 

「ふふーん。誠ちゃんが帰ってきたからには作ってもらおうかしら。夕ご飯」

「さんせ〜」

「誠のご飯ならなんでもオッケーだよー」

「ふん、私を満足できるんでしょうね」

「作るってもなー。基本、冷凍食品とかレトルトがメインだからそこまで上手くはないぞ?」

 

 久しぶりの帰宅に、母さんは妙にテンションが高い上に琴音達もノリノリだったので仕方なくではあるが夕食を作る事にした。

 基本的に、冷蔵庫なんかに入っているものを使った簡単なものであり、作りやすかったのが炒飯になってしまった。

 まぁ、それでも家族が喜んでくれたので問題はなかったのだが料理のバラエティはもっと増やさないとなぁ、と思うばかりだった。

 

 そして、風呂にも入って終身となったのだがここで問題が発生した。

 

「なぁんで、5人一緒に寝ようという事になるんですかねぇ?」

「だって………」

「ねぇ?」

「誠は普段から帰ってこないから一緒にいたいし〜?」

「マコ兄だけ、異性と一緒に寝るのズルい」

 

 なんと、母さんや姉妹達が俺と一緒に寝たいと言って聞かずに俺を中心に寝る事になったのだ。

 幸い、琴音や美弥、富美なんかは美女や美少女で通るのだが母さんの場合は計4人の子供を産んでくれたのにその美貌は一向に衰えを知らない。

 特殊なアンチエイジングでもしてんじゃねぇか、とでも思いたくなるほどの美女なのだがそんな彼女達が一緒に寝たいとなれば役得なのでは?と思うかもしれない。

 

 ただし、冷静に考えてほしい。

 長年、兄弟姉妹として育ってきた奴らと一緒に寝て役得だと思えるかという問題点だ。

 男がいない世界、と言っても一緒に暮らしていた母さんや姉さん達、そして富美と一緒に寝てエッチな気分になるのかと聞かれれば答えはノーだし、前の世界でも同じ答えになっていただろう。

 

 そのため、俺の両腕に母さんと琴音がくっつく事になって胴体の両側から美弥と富美が挟み込む形になったが一切、エッチの気分にならずに眠りについた。

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 一方、家族の反応は………

 

(ふふっ、誠ちゃん。ぐっすり寝ちゃって昔と変わらず可愛い子)

(誠ちゃんと一緒に眠れるなんて〜、何年ぶりだろ〜)

(今のうちに誠せーぶん、補充しよっと)

(むぅ、もっと遊びたいのに)

 

 こんな感じで、上から誠の母親である恭子、琴音、美弥、富美の順で思ったりしたとかしなかったとか。




 一応、家族紹介もしてくので興味がある人は読んでいってください。

・竜崎 恭子 49歳
 五児の母である一方で、前々から始めていた事業が成長して今では取締役会長。本作主人公が生まれてから生活が豊かになっていった事から彼を幸運の神様とも考えたりもした。

【挿絵表示】


・竜崎 琴音 24歳
 4人姉弟の長女にして、のんびりとした性格の持ち主。基本的に、女性嫌いを表さない弟に対して優しいが彼に何かがあれば真っ先に動きまわるアクティブさを持ち合わせている。

【挿絵表示】


・竜崎 美弥 22歳
 4人姉弟の次女で、好奇心旺盛な性格。弟である本作主人公にちょっかいを出したりもするが、基礎体力の高さと戦闘センスの高さによって彼を何度も救った。

【挿絵表示】


・竜崎 富美 17歳
 4人姉弟の三女で竜崎家の末っ子。物静かで大きく喋らないし、皮肉を言ったりもするがそれは全て兄である本作主人公を気にかけている所から来ている。何かと甘党。

【挿絵表示】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。