※この作品はR-18です。

大学生 七咲逢~地獄の学生性活~   作:はざまはじめ

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11話:強いられる密通

逢と春香が望まぬ枕営業を強いられてからしばらくたった土曜日。

サークル棟にある映像研の部室に映像研のメンバーが集まっていた。

映像研の部室は過去の撮影で使った小道具や衣装であふれており、さながら物置のような状態になっていた。

今日は備品の在庫チェックと、夏の撮影に向けて使える道具や衣装がないか探すためにメンバー全員が集まったのだ。

当然、逢も純一と共に参加していた。

今日の逢の服装は、汚れてもよいように無地のグレーのトレーナー、下は膝丈のデニムスカートだった。

今日の作業内容を考えればスカートではなくズボンを履くべきであったが、事前に一輝からのメールが届き、スカートで来るように言われていた。

わざわざスカートを指定した意味は分からなかったが、一輝が何か企んでいるであろうことは想像できた。

逢はスカートの下にグレーのタイツを履いて、少しでも下半身を覆う布を増やしておいた。

 

雄介と純一、一輝が部室からバケツリレーで段ボールを運び出して廊下に並べ、春香と逢が手に持ったリストと照らし合わせて備品の数をチェックしていく。

智也は春香と逢から受け取ったチェック済みのリストをノートPCでまとめていた。

成美は最初こそリストを持って段ボールの中を覗き込んだりしていたが、1時間ともたず春香と逢にリストを押し付け姿を消してしまった。

雄介は成美の態度に怒ったが、一輝と智也がいつもの事だと言って特に成美を責めなかったし、仕事を押し付けられた春香と逢も文句を言わなかったため、人手は足りていると自分を納得させて作業を続けるよう指示した。

みんなが集中して備品のチェックをしていると、思ったよりも時間が経過していた。

すでにランチタイムの時間を過ぎていたため、コンビニ弁当を買ってきて遅めの昼休憩を取ることにした。

部室に備えられているパイプ椅子とボロボロのソファに座り、足りない分は潰した段ボールを床に敷いて席を作って輪になると、遅めのランチタイムを開始した。

雑談を交えながら弁当を食べる映像研のメンバーたち。

会話は途中で恋愛話になっていた。

 

「かいちょーは彼女作んないんですか?一昨年別れてから彼女いないですよね?」

「そりゃあ欲しいに決まってる!でも今は就活も忙しいし、なかなか時間がなぁ……」

「時間がないってーのは言い訳ですよ。いー女がいたらガンガン行かなきゃ」

「そう言うお前は彼女できたのか?」

 

一輝と雄介が彼女を作る作らないという話をしていた。

一輝に彼女ができるかどうかは取引の終了条件にも関わる話である。

逢は無関心を装って弁当を食べつつ、2人の会話に耳をそばだてた。

 

「いやー、彼女はいないんですよー。セフレなら出来たんですけどねー」

 

一輝の言葉に逢は思わず箸を動かす手を止めてしまった。

一輝は硬直する逢を視界の隅に収めると話を続けた。

 

「今年入った子なんですけど、感度が良くって、あんあん喘ぎながらイキまくってくれるんですよ。アソコも良く締まるし、気に入ってるんですよねー」

 

一輝が言っているのが自分の事だと思った逢は、背中に冷や汗をかきながら無関心を装い続けていたが、その話に純一が食いついてしまった。

 

「せ、セフレって、そういうのだけの関係ってことですよね?」

「おやー?橘はそういうのに興味ある?さすがむっつり!いいよー、今度紹介してあげよっか?」

 

一輝の言葉に生唾を飲み込む純一。

エスカレートしていく一輝の言葉に耐え切れなくなった逢は、純一を窘めるように会話を中断させた。

 

「先輩?それくらいにしないと怒りますよ?」

「ご、ごめん、七咲。別に紹介して欲しい訳じゃなくて、そういう関係に興味があった、じゃない。すごい大人な関係だなと思って……」

 

慌てて言い訳する純一を視線で黙らせると、逢は一輝を睨んだ。

 

「なーに?逢ちゃん?だいじょーぶだいじょーぶ。冗談だから。橘にオレのセフレ紹介する訳ないじゃん。安心しなって」

 

2人の関係を知らない純一には意味を理解できないセリフで逢の心を嬲る一輝だったが、場の空気が悪くなったのを気にした雄介がフォローを入れた。

 

「宮沢。ここには糸井と七咲もいる。そういう話は女性のいないところでしろ」

「すんませーん」

 

一輝が矛を収めたが、場には少し気まずい空気が残った。

気まずい雰囲気のランチタイムが終わると、メンバーは作業を再開した。

雄介、純一、一輝が段ボールを廊下に運び出し、廊下で春香と逢が段ボールを開けて中身をチェックしていく。

そうやって分担して作業をしていると、廊下で悲鳴があがった。

 

「きゃっ!」

 

皆が声の方に視線を向けると、逢が手で尻を庇い一輝を睨む姿に目に入ってきた。

 

「ごめーん。腕当たっちゃった?」

 

段ボールを抱えながら一輝がそう言って逢に謝る。

本当は段ボールを抱えたまま、逢の尻に頬ずりしたのである。

 

「……気を付けてください」

 

逢が一輝の言葉を肯定も否定もせず注意だけすると、雄介と純一は部屋の中に顔を引っ込めた。

一輝は段ボールを床に置くと、部屋に戻り際、逢の尻をスカート越しにむんずと鷲掴んだ。

 

「っ!?」

 

今度は逢は悲鳴を上げなかった。

逢は一輝を睨みつけたが、一輝は上機嫌で逢に手を振りつつ部屋に戻っていった。

廊下で一緒に作業している智也と春香は一輝の行動に何も言わなかった。

 

その後も一輝は段ボールを廊下に出しては、逢の尻を触って部屋に戻っていった。

一輝は往復の度に逢の尻を揉んでいたが、何度目かの尻揉みの際にすぐに部屋に戻らず、逢の耳元で囁いた。

 

「この後メールするから言う通りにしてよ」

 

逢の返事を待たずに部屋に戻った一輝は、雄介に腹の調子が悪いと言ってトイレに向かっていった。

しばらくすると、逢の携帯電話にメールが届いた。

メールには、養生テープを買いに行くふりをして一輝のところへ来るよう指示が書かれていた。

逢が迷っていると、智也が無言で自分の携帯電話を見せてきた。

智也の携帯電話には逢に送られたのと同じメールが届いていた。

 

「七咲、すまないが養生テープがなくなりそうだ。今のうちに買ってきてくれ」

 

智也が部屋の中に聞こえるように大きな声で逢に買い出しを依頼した。

その声が聞こえた純一が逢と一緒に買い出しに行こうとしたが、一輝が抜けて男手が足りなくなっていたため、雄介が却下した。

逢は仕方なく1人で場を離れ、メールで指示された場所に向かった。

 

逢が向かった先はサークル棟の端にある男子トイレだった。

逢は男子トイレの入り口を横切るように歩きながら中をちらりと見、小便器に並んでいる男性が誰もいないことを確認すると、男子トイレの入り口まで引き返し、男子トイレの中を覗き込んだ。

メールで指示された一番奥の個室のドアが閉まっていた。

逢は左右を見渡して誰も見ていないことを確認すると、意を決して男子トイレに入っていった。

男子トイレに足を踏み入れるとアンモニア臭が鼻をつき、逢は顔をしかめた。

逢は一番奥の個室の前まで足早に進むとドアをノックした。

すぐにドアが開いて中から一輝が顔を出し、逢を個室の中に引っ張り込むと個室のドアの鍵を閉めてしまった。

 

「な、何するんですかっ!」

 

怒気を孕んだ逢の小声に、一輝は洋式便器の蓋の上に座った状態で理由を説明した。

 

「いやー、さっきから逢ちゃんのお尻揉んでたらムラムラしちゃって。我慢できなくなちゃったからヤらせて」

「っ!?こ、ここで……、今からですか?」

「そ、今からここで。ヤりたくなったらすぐセフレ、ってねー」

「ここじゃ誰か来たらバレちゃいます。せめて人が来ないところで……。できれば時間も後で……。夜じゃ駄目ですか?」

 

小声で場所と時間の再考を頼んだ逢だったが、一輝の返事はつれなかった。

 

「だーめ。オレが今ヤりたいんだから。逢ちゃんが声出さなきゃバレないって。ひょっとして、逢ちゃんは喘ぎ声出さない自信ないの?」

 

一輝の手で散々気をやられた記憶を思い出し逢は赤面した。

 

「じゃ、じゃあ手で許してください。口でもいいです。だから、ここでするのだけは……」

「ダメだって。逢ちゃん、取引の条件忘れちゃった?」

 

必死に抵抗する逢を取引の一言で黙らせると、一輝は逢に最終通告を突きつけた。

 

「嫌ならそう言ってよ。逢ちゃんに断られたって、戻って橘に報告するからさー」

 

恋人の名前で暗に言うことをきかないと純一にばらすと言われた逢はそれ以上何も言えなかった。

こうなったら早く終わらせるしかない。あまりに時間がかかると雄介や純一に不審に思われてしまう。

 

「分かりました……。早くしてください……」

 

肩を落として抵抗をやめた逢に対し、一輝は素早くデニムスカートをずり上げると、タイツを下げて逢のショーツを露わにした。

今日の逢の下着は腰のゴム部分に小さなリボンがついた紺の綿ショーツだった。

タイツから解放された逢の肌から汗の匂いが漂い、一輝の鼻に届いた。

一輝は逢の秘裂に鼻を埋めるようにショーツに顔をつけると、鼻をすんすんと鳴らして匂いを嗅いだ。

 

「んー、汗くさーい」

「や、匂い嗅がないでください……」

 

自分の股間の匂いを嗅がれ、汗くさいと指摘された逢は恥ずかしさに顔を赤らめ小声で制止したが、一輝は逢の言葉を無視してショーツを脱がしていった。

一輝は逢の秘部を露出させると、そのまま舌を伸ばして逢の陰裂を唾液で濡らしていった。

逢は一輝の舌が股間を這い回る感触に声を出さないように唇を噛んで耐えていた。

一輝は手っ取り早く逢の受け入れ準備をすませようと、舌での攻撃を皮に隠れたままの逢の陰核に集中させた。

 

「あっ──っ、んむっ」

 

敏感な突起から発生した快感に一瞬声を上げそうになった逢だったが、声が漏れないように両手で口を塞いだ。

 

「んっ……、ぐ……、ふっ……」

 

媚芯から腰の裏に連続して走る電流に、逢は手で口を押さえ声を殺して耐え続けた。

女の急所を攻められた逢はすぐに割れ目から涎を垂らし始め、あっという間に逢の内ふとももまで濡らしていった。

逢の準備が整ったと判断した一輝は、逢に背中を向かせてドアに体を預けさせると、ズボンを脱いで立ち上がり、硬く勃起した怒張を逢の股間に当てた。

 

「あ、ゴムしてない……」

「ゴム忘れちゃったから生でいいでしょ?ちゃんと外に出すから」

「あっ、だめ……」

 

ぐっ、ずぶぶっっ。

 

一輝は逢の返事を待たず、生のままの肉棒を濡れた蜜壺に埋め込んでしまった。

一輝が腰を振り始めたが、逢は声を出さないように両手で口を押えて我慢していた。

 

ずちゅっ、じゅぶっ、ぢゅぼっ。

 

トイレの個室内に湿った水音だけが聞こえていた。

 

(んんっ、は、はやく、終わっって。声、で、ちゃう……)

 

一輝の剛直が逢の中を押し広げて付きこまれ、カリ首が膣内の肉をこそぎ落とすように抉って引き抜かれる。

純一のペニスより立派なカリを持つ一輝の太くて固い男根が逢の膣内を抉っていく。

 

「ん゛っ……、う゛っ……、あっ……、あっ……」

 

逢の手の間から徐々に声が漏れ始めると、一輝は逢のトレーナーの裾を持って逢の口元までまくり上げ、そのまま口に咥えさせた。

一輝は剥き出しになった紺のスポーツブラを上に押し上げ乳房を露出すると、逢の胸を揉みながら、尖って固くなっていた乳首を指先で転がした。

股間と胸を襲う刺激に、逢は声が漏れないようにトレーナーの裾を歯で噛みしめるように咥えて耐えていたが、唐突にこつこつという足音を耳にした。

誰かが近くにいるという事実に緊張して体を強張らせる逢だったが、一輝は構わず腰を振り続けた。

足音が段々大きくなり、誰かがトイレに入ってきた気配が感じられると、流石に一輝も腰の動きを止め、逢と2人でトイレ内の気配を探った。

すると、足音はさらに近づき、一輝たちの入ってる個室の前で止まった。

 

コンコン。

 

「一輝先輩?いますか?」

 

ノックの後に純一の尋ねる声が聞こえてきた。

 

「おー、橘か。ごめーん、まだダメみたい」

 

純一がドアの向こうにいる事を知って、血の気の引いた顔で動きを止めた逢だったが、一輝はおもむろに逢の股間に手を伸ばすと、逢のクリトリスを軽くつついた。

突然クリトリスを襲った刺激から逃げるように逢の腰を引かれると、結合部からくちゅっという水音が漏れた。

股間から聞こえてきた音に、逢はドアの向こうの恋人の耳に入ってしまったかどうかという不安で心臓の鼓動を大きく早めて外の様子をうかがった。

幸いなことに、純一は微かな水音には気が付かなかったようだった。

 

「大丈夫ですか?もうほとんど段ボール出しちゃいましたよ。こんなことでサボらないでくださいよ」

「サボってないって。さっき食った弁当が悪かったのか、どうも調子が悪くてさー」

 

ドア越しに純一とそんな会話を続ける一輝は、トレーナーの裾を噛んで口を両手で押さえ、物音1つ立てまいと動きを止めている逢の目の前に立てた指を見せつけた。

一輝の行動の意味が分からない逢が動きを止めたまま一輝の指を注視していると、一輝の手がゆっくり下がっていき、逢のクリトリスの上で動きを止めた。

一輝の意図を理解した逢は手で口を押えたまま首を振って止めてくれるよう哀願したが、一輝はにやりと笑うと指で逢の陰核を押した。

 

「っっ!!」

 

女芯への刺激を覚悟していた逢は辛うじて声を抑えることに成功したが、声を我慢した際に思い切り頭が下がり、ドアに頭をぶつけてしまった。

ごつんという音に純一が不審に思った気配を感じ、一輝は一応のフォローを入れた。

 

「なるべく早く戻るからもう行けって。人に聞かれてたら出るもんも出ないじゃん」

 

一輝がドアを叩いた音だと思ったのか、純一は了解と言って帰って行った。

足音が遠ざかっていき、トイレ内から人の気配が消えると、一輝は小声で逢に尋ねた。

 

「緊張した?」

「……ひ、酷いです。こんな……」

 

同じく小声で抗議する逢に、一輝はおちゃらけた態度で言葉を返し、止めていた腰をまた振りはじめた。

 

「いやー、橘がいるって分かったら、逢ちゃんのマンコがきゅっきゅっって締め付けてくるんだもん。つい悪戯したくなっちゃって。良く耐えたねー」

「んっ……、もっ、やめて……、あっ」

「逢ちゃん、エッチな声出てるよー。誰か来たらバレちゃうよー」

 

その言葉に逢は涎でべとべとに濡れたトレーナーの裾を再び咥えた。

一輝は腰を振りながら、時たま逢の胸を揉み、乳首をこね、クリトリスをつついた。

逢は早く行為が終わることだけを祈って必死に声を抑え続けた。

トイレには2人の性器が擦れあう水音だけが響いいていた。

 

ずぼっ、ぢゅぽっ、ぐちゅっ、じゅぷっ、じゅぽっ。

 

「んじゃ、終わりにしよっか」

 

そう言って一輝は腰の動きを速めていった。

 

「んっ、ンっ、んんっ、んぅっ、ん゛ん゛っ、う゛んっ!」

 

逢はトレーナー越しに漏れる声を少しでも小さくしようと両手で口を押え、顔を胸元に埋め一輝のフィニッシュを待った。

 

「はっ、はっ、イクよ。うっ、出るっ!」

「────っっっ!」

 

一輝は逢の秘所から剛直を引き抜くと、肉棒を握って逢の尻に狙いを定め、白濁した精子を勢いよく放出した。

放出された精液は逢のつるんとした臀部を汚し、さらには腰に引っかかっているデニムスカートにまで飛んで生地に染みを作った。

一輝はトイレットペーパーで仕事を終えた自分の分身を綺麗にすると、汚れたトイレットペーパーを便器に捨て水を流し、ズボンを穿いた。

 

「逢ちゃん、声出さずに頑張ったねー。じゃ、オレは先に戻るから。あ、買い出しは無理にしなくていいよ。品切れだったとでも言っといて」

 

衣服を整えた一輝は半裸の逢にそう言うと、逢をその場に残し部室に戻っていった。

1人残された逢は個室のドアを閉めると、トイレットペーパーでお尻に残った白濁液と濡れた股間を拭き、ショーツとタイツを穿き直した。

スカートの後ろの布地にひっかかった精液もトイレットペーパーで拭ったが、濡れた後はどうしょうもなかった。

スカートを直した後、スポーツブラの位置を戻し、首までめくれ上がったトレーナーをおなかまで下げたが、トレーナーの裾は自分の涎で色が変色していた。

逢は仕方なくトレーナーの裾を内側に折り畳み、濡れた部分が見えないように隠した。

逢は個室のドア越しにトイレ内に人気がないことを確認すると、素早くドアを開けて男子トイレから脱出し、隣の女子トイレに駆け込んだ。

女子トイレの洗面台で顔を洗った逢は、鏡で自分の顔と衣服の調子を整え、なるべく痕跡が消えているのを確認すると、ゆっくりと部室に戻っていった。

 

逢が部室前の廊下に戻ってくると、備品のチェックは終わっているようだった。

部室の中では雄介が一輝を腹痛を口実にサボっていたのではないかと詰問しているところだった。

 

「いや、ほんとに腹イタですって。出すもん出したらスッキリしましたけどねー。なー、橘?お前もオレの腹の音聞こえたろ?」

「そんなもの聞こえる訳ないじゃないですか。トイレに籠ってたのは確かですけど」

「ビュービュー出たんだぜー。まー、男に聞かれても嬉しくないけど」

 

逢には違う意味に聞こえる会話を遮るように、逢は部室に入り目的のものを買えなかったことを報告した。

無いかったものは仕方ないと雄介が言い、天面を交差させて段ボールを閉めていった。

段ボールを片付け終わると、予定していた作業が終了し、解散となった。

雄介が今日の作業の労をいたわると言って参加したメンバーを夕食に誘ったが、一刻も早く一輝と別れたかった逢は純一と2人で先に帰ることにした。

 

「じゃー、橘、逢ちゃん、ま(・)た(・)ね(・)ー」

 

一輝はそう言って手を振って逢と純一を見送った。

帰り道、逢は他愛無い会話をしながら密かに純一の様子を伺った。

純一の態度はいつも通りだった。今日のことも不審に思っていないと思われる純一の態度に心の中で安堵した。

 

(先輩には絶対知られたくないから……。だから、笑わないと……。先輩、ごめんなさい……)

 

逢もなるべくいつも通りの態度で純一に接したが、自然な笑顔を浮かべることができたか自信はなかった。

逢は純一と分かれるまで心の中で謝り続けた。

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