とある金曜日、逢は自宅で智也と2人きりで過ごしていた。
本来、逢の週末は、金曜の夜はアルバイトをし、土日のどちらかは家の掃除や洗濯、残りの日は恋人とデートというのがいつも予定であった。
しかし、智也からの命令でその予定はすべてキャンセルされ、週末は智也と過ごすことが確定されていた。
部屋の明かりの下、逢は服を脱いで下着姿で立っていた。
逢の下着は上下とも黒で統一され、ブラジャーは1/2カップブラ、ショーツはビキニタイプで肌を隠す面積は小さく、布地の一部がレース地となっていて白い肌が透けて見えていた。
以前智也にもっとセクシーな下着を着けろと言われ、こういったタイプの下着を持っていなかった逢が初めて買った大人っぽいセクシーな下着であった。
恋人の純一にも見せたことがない肌の露出が多い下着は、初めての勝負下着と言っても過言ではなかった。
しかし、その勝負下着は恋人のためではなく、女を脅して言うことを聞かせる最低の男のためのものである。
逢はやるせない気持ちだった。
「ふんっ、それが七咲の思うエロい恰好か」
だが、智也は逢の下着姿には満足しなかったようだ。
しばらく逢の下着姿を眺めて何やら考え込んでいたが、唐突に携帯電話を取り出すと、どこかに電話を掛け始めた。
「久しぶり。今だいじょぶか?……急なんだけど、明日”アレ”頼みたいんだが……。そう、明日……。すまん。ああ、ピチピチの18歳連れてくから……」
電話で明日の約束を取り付けると、智也は電話を切った。
「七咲、明日は買い物に行くぞ。本当のエロってのを教えてやる」
逢に拒否権はない。智也の言う本当のエロなど知りたくなかったが、買い物に付き合うしかなかった。
智也は携帯電話のカメラで逢の下着姿を写真に撮ると、逢に裸になるように命令した。
逢は素直に言うことを聞き、下着を脱いで裸になった。
智也は持ってきたキャリーケースを開くとメジャーを取り出し、逢の体のサイズを測っていった。
バストはトップ80、アンダー68でぎりぎりBカップ。ウエスト58、ヒップ82と、測ったサイズをノートPCに記録していく。
身長は逢の自己申告の155センチを、体重は逢の家の体重計で測ってギリギリ50キロには届かないことも記録した。
時ならぬ体重測定に逢の顔に疑問の色が浮かぶと智也は理由を口にした。
「姫野からの依頼でな。今後のバイトのために七咲のプロフィールが必要なんだと」
そう言うと、続けて智也は逢に質問した。
「初体験は何歳?」
「っ!?そ、そんな事言えません」
「いいから答えろよ。ほら、いくつだ?」
「……」
それでも答えない逢に智也は歓迎会の時のビデオの事を口にした。
観念した逢は智也の質問に答えた。
「……じゅ、17の時です」
「相手は橘だな?」
恋人との秘めたる思い出を暴こうとする智也の言葉に逢は無言を貫いたが、頬が赤くなるのは隠せなかった。
智也は取りあえず言ってみただけといった態度で興味なさそうに次の質問に移った。
「性感帯は?」
「……わ、分かりません」
「まだ経験が足りないか。じゃあ性感帯はクリトリスにしておく」
智也は勝手に決めつけると、続けて質問していった。
経験人数は?後ろの経験は?好きな体位は?得意なプレイ……分からない?じゃあ、橘とヤるときにしてやるプレイでいいや。
4人……。ありません……。正常位です……。ち、乳首を舐めます……。
セクシャルな質問だったが、答えざるを得ない逢は羞恥に苛まれながらも答えていった。
一通り質問が終わると智也はノートPCに畳み、キャリーケースから様々な道具を取り出し床に並べていった。
ローター、バイブ、アイマスク、手錠、束にまとめられた棉ロープ、鈴のついた洗濯バサミ、プラスチップ製の針のない注射器。
逢の知識では何に使うのか分からないものもあった。
スポイトの持ち手だけのようなゴム製のもの、複数の玉が紐で繋がったもの、猫のしっぽだけの玩具。
それらを並べると、智也は服を脱いでトランクスだけの恰好になり逢に告げた。
「今日はこいつらを使う。これも姫野からでな。今後のバイトのために色々体に覚えさせておけってさ。俺も楽しむから一石二鳥、ん?三鳥か?」
まるで逢にも得があるかのように逢を3羽目に数えると、智也は逢を万歳させた状態でベッドに寝るように命じた。
智也は逢の手首を棉ロープで縛ると、余ったロープをベッドの下に通し、もう片方の手首に縛り付け、手を動かせないように固定してしまった。
さらに、足首も同じように棉ロープで縛り、逢をベッドの上でX字状態に固定してしまった。
手と足を閉じられない状態にされた逢の顔にアイマスクが掛けられる。
「人間ってのは五感のどれかを失うと、他の感覚が鋭くなるって説がある」
視界を塞がれた逢の耳に智也の言葉が聞こえてくると同時に、ブブブブブッという振動音が聞こえてくる。
智也が逢の視界を塞ぐと、ローターを手に取りスイッチを入れたのである。
その音に逢は警戒したが、手足が動かせないので身を強張らせるだけであった。
「目が見えないと何されるか分からなくて不安だろ?その分肌が敏感になっていつもより感じるぞ」
そう言って智也がローターを逢の左の乳房に押し当てる。
「あっ!?」
緊張していた逢の左の乳房に突然振動が走った。
そのまま乳輪の縁を沿うように振動が移動していく。
左の乳輪を一周すると、振動が右の乳房に移動し、同じように乳輪の縁を一周する。
振動が左右左右と移動を繰り返し、逢がパターンを把握して襲ってくる振動に対する心構えたができると思った頃合いを見計らい、移動先を右右左右とランダムに変更する。
視界を塞がれ、いつどこにどんな刺激が与えられるか分からない逢は、乳房を襲ってくる突然の振動に身をくねらせ続けた。
「あっ……んっ……はっ……」
執拗に繰り返される乳輪への刺激に、逢の乳首が固く尖り始める。
逢の乳首が首をもたげ始めたのを見た智也は、ローターで責めていない方の逢の乳首を指で思い切り捻り上げる。
「痛っ!」
捻った乳首をすぐに解放すると、解放した乳首の頂点にローターを軽くあて刺激していく。
「やあっ!?そ、それ、ち、乳首がっ……、ダメっ……、ああっ!」
反対側の乳首も同じように指で捻ると、勃起した乳首を口に含んで転がした。
逢の口から喘ぎ声が漏れ、ふとももをこすり合わせようとして腰だけがもじもじと動く。
閉じていた逢の陰裂が徐々に開き、透明な液体が滲み始めたのを見つけた智也は確信したように言った。
「やっぱり七咲はMの素質があるな。虐められて感じるんだろ?」
そんな事を言われても逢には判断できなかった。
純一とのセックスでは基本的には受け身で、自分から積極的にすることはなかった。ベッドの上で恋人を攻めたり虐めたいと思ったこともない。
そういった事から判断すれば自分にサドの気はないのは確かと思うが、だからといってマゾであるとも断定できない。
「まあいい。これから証明してやるよ」
答えられなかった逢の態度を、肯定したくないので答えなかったと捉えた智也は、潤み始めた逢のワレメに振動するローターを押し当てた。
「あっ!んんっ……」
手の平でローターを陰裂の間に挟むように押し付ける智也。
逢は腰を振ってローターから逃げようとしたが、智也の手から逃れることはできず、逢は上の口から喘ぎ声を、下の口から愛液を垂れ流して身を捩った。
手の平に逢の愛液を感じた智也はローターでの責めを中断すると、逢のアイマスクをずらして視界を回復させた。
回復した逢の視界に、自分の愛液で濡れて蛍光灯の光を反射して震えるローターが映った。
「ほら、七咲の愛液まみれだ。目が見えないといつもより感じるだろ?」
恥ずかしい液体で濡れた大人のオモチャを見た逢は、羞恥で頬を真っ赤に染めて目を逸らした。
智也は再び逢のワレメにローターをあてるとそのまま中に押し込んでしまった。
「はぁっ!? くうっ……、んっ、ふうっ……」
ローターの振動が逢の体内で暴れ始める。機械的な振動は徐々に、だが確実に逢の性感を高めていった。
ローターが逢の陰裂に完全に埋没し抜け落ちない事を確認した智也は、ベッド脇に置いていたスポイトの持ち手のような道具を手に取った。
その道具を何に使うのか分からなかった逢は、体内から送られてくる振動に耐えつつ智也の動きを目で追った。
逢の視線に気が付いた智也はイヤらしい笑いを顔に浮かべると、逢の股間に手を伸ばした。
「これはクリキャップって言ってな……」
そう言って逢のクリトリスの皮を剥き、ピンクの陰核を剥き出しにしてしまった。
逢の敏感な肉芽に空気が触れる。
「こう使うんだ」
道具の名称と智也の行動から次の攻撃先を予感した逢が身構える間もなく、逢のクリトリスに雷が落ちたような激しい刺激が襲いかかった。
「───っっ!?」
握り潰され口を大きく開けた状態のクリキャップを逢のクリトリスに被せると、智也はクリキャップから手を放したのだ。
すると、クリキャップのゴムの口が閉じ、逢の陰核をしっかりと咥えこんで固定されてしまう。
剥き出しの突起を襲う激しい電流に逢は腰の動きを止めて刺激を弱めようとしたが、膣内のローターの振動がクリキャップに伝わり陰核に微弱な振動を与えてきた。
逢が口を固く結んで肉芽を襲う刺激に耐えていると、智也が逢のアイマスクを元に戻し再び視界を塞いでしまった。
「しばらくそのままだ。自分がマゾだとしっかり理解しろ」
そう言うと智也は逢の体から離れ、逢の目が見えないのを良いことにキャリーケースからビデオカメラを取り出し、ベッドの上で縛られて快感に身をよじる逢の姿を撮影し始めた。
放置された逢は、膣内のローターと陰核に被せられたクリキャップから送られ続ける浅い快感に無理やり官能を呼び起こされ腰を上下に振り立てたが、ローターの振動は決して逢の急所を攻めず、絶頂には至れなかった。
「いっ、ああっ……、んんっ……、はぁー、はぁー、んううっ……、やぁ……」
感じているが絶頂できない逢の口からは、甘えるような喘ぎ声が漏れ続けていた。
「どうした七咲?つらそうだな?イキたいか?」
智也の言葉に逢は現実に引き戻された逢は、自分の体が絶頂を求めているのを分かっていたが、この行為は強いられたものであるとの思いから、意地でも自分から求める言葉は口にしなかった。智也はビデオカメラで逢の全身を映しつつ、言葉を重ねた。
「虐められて体がうずくんだろ?無理すんなよ。ドロドロのおマンコに突っ込んで欲しいだろ?」
もどかしい刺激でどろどろに溶けた熱い蜜壺に固い剛直が突っ込まれるところを想像した逢は首を振ってその画を頭から追い払おうとしたが、一度想像した光景はなかなか頭の中から離れなかった。
身をよじり腰を振って必死に耐え続ける逢だったが、限界は間もなく訪れた。
「もっ……、だめっ、イ……イキたい……」
蚊の鳴くような小さな声だった。
智也がもっと大きな声ではっきり言うように逢を怒鳴り付ける。
一度心が折れてしまった逢は抵抗することもなく大きな声で叫んだ。
「い、イカせてくださいっ!お、お願いです!もうダメです!イキたいっ!イキたいです!」
逢の口から恥ずかしい言葉を引き出した智也は、逢の股間から生えるローターのコードを引っ張り体内からローターを引き抜いた。
ローターを引き抜かれた逢の膣穴はぽっかりと口を開けたまま涎を垂らし、男を受け入れる時を待っていた。
その逢の膣穴に、智也はバイブを突っ込んだ。
ローターでしっかりほぐされ愛液を溢れさせていた逢の蜜壺はずぶずぶとバイブを飲み込んでいった。
「あんっ!?」
待ち望んでいた挿入だったが、想像とは違う感触に逢は困惑した声を上げた。
「すぐに言わなかったお仕置きだ。バイブでイケ」
そう言って智也がバイブのスイッチを入れると、機械の竿がくねくねと動き逢の膣壁をこそげ落としていく。
人間の男とは異なるバイブの動きに逢は戸惑ったが、あっという間に官能に呑まれ、もっと奥にバイブを飲み込もうとするように腰を振りたくった。
バイブの根元から生えている突起がクリキャップに当たり、クリキャップが外れたが、膣内を抉る機械の男根に夢中になっていた逢はその事にも気づかなかった。
智也はバイブを持つ手を激しく前後に動かし、逢を絶頂に導いていく。
「あっっ、そこっ、感じっ!んんっ、いいっ!イクっ、イッちゃう、あ、あっ、ダメ、イクっ!あっああ───っ!!」
大きな声を上げて逢は絶頂した。
逢が絶頂すると、智也は逢の股間からバイブを引き抜き、手足を縛っていた綿ロープとアイマスクを外して逢を自由にした。
絶頂の余韻でぐったりしている逢の上体を起こすと、智也は次の調教の準備を始めた。
思ったよりも長くなってしまったので前後編に分割します。