成美たちとの取引が成立してからしばらくの間は3人からの呼び出しもなく、逢は平穏な生活を送っていた。
純一と一緒に授業を受け、お昼も一緒に学食で。たまに弁当を用意して中庭でランチタイムを楽しんだ。
逢はアルバイトも始めた。逢が選んだのは、比較的シフトの変更がしやすく時間の融通が利くファミレスのバイトであった。
食費の補助が出ることも決め手のひとつだった。
お互いアルバイトのない日は、授業が終わった後純一の部屋に行って夕食を作り一緒に食べた。
週末はそのまま純一の部屋に泊まって愛を確かめ合うこともあった。
映像研の活動にも引き続き参加した。
週1回開かれる部会に出席して、学祭で発表する作品の準備に精を出した。
映像研では成美たちも表面上逢と普通に接し、取引のことはおくびにも出してこなかった。
ただ、春香とは挨拶や事務的な話しかせず、どこかよそよそしかった。
恋人と一緒の幸福な時間が続いていたが、いつ3人から命令されるか分からない不安な気持ちが逢の心に黒い影を落としていた。
その不安が現実のものとなったのは、週末を控えた金曜日の午後だった。
逢の携帯電話に、今週末一緒に遊ばないかという一輝からのメールが届いたのだ。
遊びに誘う文面であったが、取引で一輝の誘いを断ることは禁じられていた逢にとってこれは命令と同じだった。
この週末は純一にアルバイトの予定が入っており、逢が1人になることを狙ったメールだった。
逢は承諾のメールを返信して待ち合わせの時間と場所を訪ねたが、一輝からの返信はなかった。
不審に思いつつ、授業が終わって1人で帰ろうと校門をくぐった逢の前に一輝が姿を現した。
「よっ、逢ちゃん。じゃ、行こっか」
思いがけない台詞に逢は疑問を口にした。
「行くってどこにですか?」
「んー?逢ちゃん家に決まってるじゃん。オレ、逢ちゃん家知らないし」
驚く逢に一輝は言葉を続けた。
「さっきメールでOKしてくれたじゃん?どうせだったら今晩から逢ちゃん家に泊まっちゃおうと思ってさ。そーすれば朝までたっぷり遊べるじゃん?」
酷い言い分だった。
セフレと言い切る男を自分の部屋に泊めるなど、性的な行為を認めるのと同じだった。
逢は拒否したかったが断れない立場を思い出し、仕方なく一輝を自宅に案内した。
逢の部屋に到着して、一輝の要望で逢が作った夕食を2人で食べると、一輝は早速逢をベッドに誘った。
逢は最後の抵抗として、せめてシャワーを浴びさせて欲しいとお願いした。
一輝が承諾したので逢は逃げるようにバスルームに入った。
逢はゆっくりと服を脱ぐと、できるだけ時間をかけて体を洗った。
バスタオルを体に巻いた逢がバスルームから出ると、一輝が裸でベッドに腰かけていた。
逢がバスルームから出てきたのを見た一輝は、ベッドを手の平で叩いて逢に隣に座るように促した。
逢がおずおずとベッドに座ると、一輝は逢の肩を抱いて胸元に引き寄せ、そのまま逢の唇を奪った。
いきなりの口づけに驚愕した逢が必死に嫌悪感に耐えていると、一輝の舌が逢の唇を割って口の中に侵入した。
「んんーっ!?」
逢は首を振って逃げようとしたが、一輝は逢の頭を掴んで逃がさなかった。
一輝の舌が逢の舌を絡めとり、2人の唾液が交じり合うちゅぷちゅぷとした水音が部屋に鳴り響いた。
舌で思う存分逢の咥内を味わうと、一輝は逢の唇を解放した。
「っぷはっ!はぁ……はぁ……はぁ……」
ようやく口を解放された逢は、空気を求めて荒い呼吸を繰り返した。
一輝は息を弾ませる逢の肩を掴んで上体をベッドに押し倒すと、逢のバズタオルをはだけ、逢の裸体を露わにした。
「やっ……。恥ずかしいです。明かりを消してください……」
純一とのセックスの際はいつも明かりを消していた逢は赤面して一輝に懇願したが、一輝は認めなかった。
「だーめ。せっかく綺麗な体なんだからさ。明るいところで隅々まで見せてちょーだい」
一輝は右手で逢のふとももの内側を撫で上げつつ、左手で逢の乳房を揉みはじめた。
一輝は触るか触らないかの微妙なタッチでふとももに沿って指を上下に何度も往復させた。
同時に、乳房に回した手の平で膨らみを下からすくうように包み込むと、優しくゆっくりと乳房を揉みほぐしていった。
一輝の指が逢のふとももに触れるたびに逢のふとももがびくりと反応した。
逢の脚から力が抜けてきたのを確認した一輝はふとももを撫でる手を股間に移動させ、逢の陰裂の周りをふとももと同じように刺激していった。
一輝の指が肌に触れるたびに発生するくすぐったいようなむず痒いような不思議な感覚に逢は困惑した。
股間から送られてくる刺激に腰が勝手に引けてしまう。
純一とのセックスでは感じたことのない初めての感覚だった。
逢の乳首が持ち上がり始めたのを確認した一輝は、顔を乳房に近づけ口で乳房と乳首を愛撫していった。
一輝は唇で逢の乳首を甘噛みして完全に勃起させると、乳首を吸いたて、舌で弾くように転がして逢の乳首に刺激を与え続けた。
逢の肌が汗ばんで上気し始め、徐々に逢の鼻から空気が抜けるような声が上がり始めた。
「ん……、ふぅ……」
股間から発生する微弱な性感に、逢は無意識にもどかしそうに腰を動かしてしまっていた。
一輝は逢の腰が前後に動き始めたのを認めると、手を逢のふとももの下に回して両脚を持ち上げ、逢の脚をM字に開いてそのまま逢の上半身に押し付けた。
逢は脚をM字に開いて股間を天井に向けた仰向けの状態で固定されてしまった。
逢の陰裂はまだ閉じていたが、隙間からわずかに光る液体が漏れていた。
一輝は逢の割れ目に息を吹きかけると、ふとももの内側を舐め上げ秘所の中心を避けて股間を舐めていった。
肝心の場所を一向に刺激しない一輝の愛撫に焦らされた逢の声は段々媚びるような甘えたような口調に変化していった。
「やっ、あっ…………、そこっ……、んっ……」
逢の声の様子が変化してきた事を感じとった一輝は目標を変えると、逢の割れ目に沿って陰唇に舌を這わせた。
「ひゃんっ!?」
突然の刺激に逢の腰が浮き、思わず声が漏れた。
逢の秘所から透明な液体が溢れ始めると、一輝は指で逢の花弁を割り広げて内部の襞を露出させた。
露出したビラビラを舐め、たまに膣内に舌を差し入れたり膣穴に口をつけて吸いたてたりして逢の秘唇を激しく攻めたてていった。
「あんっ……、やっ……、あっ!……はあっ、ああっ、やぁ……!」
逢の嬌声が一際高くなってきた頃を見計らい、指でクリトリスの皮を剥くと、顔を見せたピンクの肉真珠を弾くように舌先で舐め上げた。
「んうっっっ……!!」
逢のふとももが一輝の顔を挟み込み、逢の体が硬直した。
硬直がすぐに解けてふとももに挟まれた顔が解放されると、一輝は逢の秘所から顔をあげ、逢のとろけた顔を確認した。
「逢ちゃん、イっちゃった?」
「ううっ……、イって……ません」
クリトリスを刺激されて軽い絶頂を迎えた逢は甘えるような声で否定した。
「そっかー、じゃ、これからもっーと気持ちよくしてあげる」
快楽に流されまいと必死な逢のセリフにSっ気を刺激された一輝はそう言うと、逢のクリトリスへの攻撃を再開した。
剥き出しにされた肉芽は敏感で、一輝の攻撃に逢はいちいち腰を跳ね上がて反応してしまった。
「あっ!イっ……ぅ!?も、もぅ……、はうっ!……た、たす……やんっ、ま、またっ……!!」
クリトリスを執拗に責められた逢はいっそう大きな嬌声を上げると、大きく腰を跳ね上げ連続で絶頂した。
逢の体が痙攣するように上下に跳ね続ける様を確認した一輝は、逢の体を解放すると、ベッドから離れ自分の荷物からコンドームを取り出し、はちきれんばかりに膨張していた自分の怒張に装着した。
一輝はベッドの上で脚を投げ出して荒い呼吸を繰り返してぐったりしている逢の腰を掴むと、正常位の態勢を取ってペニスを逢の秘所にあてがった。
自分の股間に熱い感触を感じた逢だったが、絶頂の余韻で重い体は満足に動かず、体を軽くよじることしかできなかった。
そんな逢の行動に劣情を刺激され興奮を抑えきれなくなった一輝は、そのまま腰を前進させてゆっくりと逢の体内に怒張を埋め込んでいった。
愛液で十分に潤んでいた逢の蜜壺はたやすく一輝の怒張を飲み込んでしまった。
(あ、熱いのが……、いっぱい……)
体の内部を圧迫する熱い質量に逢は恐怖した。
女の本能で、これから今以上の快楽が与えられる予感を感じたからだ。
一輝は2人の局部が完全に密着したのを確認すると、剛直で逢の蜜壺をかき混ぜはじめた。
逢の反応を確かめるように角度を変えて浅めにゆっくりと繰り返される抽挿は、逢の敏感な箇所を次々と発見していった。
自分でも知らなかった敏感な箇所をペニスで擦られるたびに逢は体を震わせて喘ぎ声を上げた。
(や、やだ、こんな……。先輩以外ので気持ちよくなんて……)
自分の肉棒で逢の膣内を探検し尽くした一輝は、ペニスの切っ先が逢の反応が良かった箇所に当たるように逢の腰を浮かすと、激しく腰を振りたくった。
執拗な前戯と逢の弱点を重点的に攻める一輝の腰使いに、逢の性感はあっという間に高まっていった。
「あんっ!ああんっ!いやっ……、だめっ!いっ!うんっ!あー!あぁーっ!」
意識を快感に飲み込まれた逢は、すでに自分が何を言っているのか分からないほど乱れまくった。
はしたない逢の嬌声に興奮した一輝は、そのままストロークのピッチを早めて逢と自分自身を絶頂へ導いていった。
「あぁん!あぁっ!ああっ!だっめっ、も……、あんっ、いっ……いっちゃ……」
「いいよ、逢ちゃん、イっちゃえ、ほら、イケっ!」
「あ、あっ、ああ───っ!!」
一輝が腰を思い切り逢に叩きつけて射精した。
一輝が射精すると同時に、逢は顎を上げて背中をのけ反らし、けだもののような咆哮を上げて絶頂した。
「どう?良かった?逢ちゃん?」
ペニスを引き抜いてコンドームを外した一輝は荒い呼吸に胸を上下させている逢に声をかけたが、逢は今まで体験したことがないほどの激しい絶頂の余韻に朦朧としていた。
逢から反応が返ってこなかったので、一輝はベッドから離れると勝手に冷蔵庫を開けてペットボトルのお茶を飲み逢の回復を待った。
しばらくして逢の呼吸が平常に戻ったとみると、一輝はすかさず逢の体に寄り添い、まだ熱を持ったままの逢の肌を撫で始めた。
「じゃ、2回戦行こうか」
「あんっ!ま、待ってください……。さっきのがまだ……」
嫌がる逢だったが、一輝は逢の言葉を無視して顔を逢の乳房に近づけていった。
逢は両手で一輝の顔を抑えて接近を防ごうとしたが、絶頂の余韻かはたまた本気では嫌がっていなかったのか余り力が入らず、そのまま押し切られて乳房に口を付けられてしまった。
撫でられた肌と乳首からの刺激に体は勝手に反応し、収まっていた性感が再び顔をもたげはじめた。
その晩、逢は快楽の波に翻弄されて何度も何度も絶頂を味わい、さまざまな体位で一輝と交わった。
抱き合って座ったまま突き上げられ、犬の恰好で貫かれ、立ったまま背後から挿入され、絶頂に追い込まれてはコンドーム越しに射精された。
逢の部屋に、逢の嬌声が絶え間なく鳴り渡った。
結局、逢が開放されたのは翌日、陽が傾き始めた頃だった。
一晩中情事に耽った逢の部屋には淫臭が充満していた。
一輝は逢の部屋のバスルームを使って汗と淫液を流すと、衣服を整えてベッドの上で股を広げたまま横たわる逢に目をやった。
逢の体は2人の汗や唾液、自身の愛液でべとべとに汚れ、淫靡に光っていた。
一輝は逢に近寄ると、昨晩放った精液の入ったコンドームを逢の白いおなかの上に並べていった。
一輝は携帯電話を取り出してカメラを起動すると、逢の足元に移動してファインダーに収める景色を探し始めた。
何度か携帯電話の角度を変え、真っ赤に充血して口を開けている逢の媚肉、下腹部に張り付く濡れた陰毛、おなかの上に並べられた使用済みのコンドーム、呼吸に合わせて上下する逢の控えめの双丘、放心している逢の顔をすべて一度にファインダーに収めるポジションを見つけると、フラッシュを焚いてそんな逢の姿を撮影した。
「はい、チーズ!記念に撮っといたよー。逢ちゃんの携帯にも送っとくねー」
度重なる絶頂に疲れ果てていた逢は、そんな一輝の行動を認識できていなかった。
「んじゃ、またよろしくねー」
一輝は反応しない逢に一方的に声をかけると、玄関を開けて帰っていった。