腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
そこまで見たいなら雌犬にします。一之瀬は有栖に首輪をつけられて、ベッドの上で八幡に虐められるのを好むように変える事を目標にします
Cクラスとの対戦が決まってから小テストを行った翌日のHR、坂上先生がデカい紙を持って入ってくる。
「おはよう諸君。早速だが昨日の小テストを基に決まったペアを発表する。尚、ペアについてはテストの差、最大点と最小点の差が広いペアから決まっていくが、君達は理解していたようで何よりだ」
言いながら坂上先生が紙を広げるが、俺のペアは石崎だし、他のペアについても計画通りのペアだな。
そして坂上先生は連絡事項だけ説明すると去って行くので、代わる形で俺が教卓に立つ。
「さて、ペアについては大方予想通りだが、ここからは勉強科目を絞っていく」
「理系が余り得意じゃない比企谷氏のペアの石崎氏が理系を重視する……ようにですか?」
金田が手を挙げて発言するので頷く。
「そうだ。他にも文系を得意とする中堅2人がペアを組んだら理系科目を重視する……って感じだ。俺もだが、今回の試験で苦手科目に対する苦手意識を改善していくように。何度も言うが、今回の試験で一番重要なのは勝つ事じゃなくて、勉強する習慣を身につけさせる事だ」
言いながら息を吐いて一区切りする。
「おそらく学年末に行われる試験は学力、身体能力、知識などあらゆる面で俺達を試してくるだろう。その際に俺達は龍園のラフプレー、そこそこ高いBクラス全体の身体能力も必要だが、学力も役立つだろうから今のうちに学力とも向き合うように「ふざけんなし!自分の事しか考えないなんてガキじゃないの?!本当に高校生?!」煩えな……」
話していると隣の教室から聞き覚えのある、覚えたくない怒鳴り声が聞こえてくる。これにはクラスメイトもゲンナリした表情を浮かべるが、龍園やアルベルトのゲンナリした表情は新鮮であると思うのだった。
というかどんな会話をしたか知らんが、由比ヶ浜はブーメランって言葉を知らないのか?
「ではペアの発表は以上だ。本番まで勉強を欠かさないようにしろ」
「待ちたまえティーチャー。話がある」
Dクラスの教室にて担任の茶柱が教室を出ようとしたタイミングで高円寺六助が止めに入る。
これにはクラスメイトのみならず茶柱も意外に感じる。高円寺が誰かに話しかけるなんて珍しい光景だからだ。
「何だ高円寺」
「1学期の最初の体育の授業で東山ティーチャーは水泳でクラス一位を取れば5000ポイント支給すると言って、1位を獲得した私にポイントを渡したのだよ」
「ああ。お前が日本記録を出して職員室でも話題になったな。それがどうかしたか?」
「その事から察するに教師はプライベートポイントを融通出来るようだが、今回の期末試験で満点を取れたら各科目につき3万ポイント、全科目で満点を取れたら更に6万のボーナスポイントを頂きたい」
高円寺の発言にクラスメイトから騒めきが生まれるが高円寺は意に介さない。
「つまり全科目満点なら30万寄越せときたか。今回の期末試験は、Aクラスが作成するとわかった上で言っているのか?」
「当然さ。普段の試験では面倒だから途中で切り上げているが、その気になれば全科目満点なんて余裕さ」
高円寺は髪を手入れしながら笑みを浮かべる。
「……良いだろう。満点を取れたらボーナスをやろう。ただし99点なら無しだぞ」
茶柱の言葉に成績優秀者達は慌て出す。いくら成績優秀とはいえ、満点は厳しいからだ。それなら条件を緩くして貰いたいのが本音だ。
「茶柱先生。そのボーナス制度をもうちょっと緩く出来ませんか?それでは厳し過ぎます」
クラスを第一に考える平田からしたら条件を緩くして多くのクラスメイトにポイントを持たせたいのが本音だ。
「最初に案を出したのは高円寺だ。高円寺が認めるなら構わない」
茶柱の言葉に高円寺に視線が集まるが、高円寺は机の上に足を組み態度を変えない。
「そうだねぇ……儲けを出した生徒は全員儲けの半分を私に献上する契約を私と結ぶなら吝かじゃないねぇ」
高円寺の提案に成績優秀者は不満そうな表情を浮かべる。しかし大半は由比ヶ浜という我儘女の愚行に巻き込まれた事で精神力が強くなっている事、これまでに碌にポイントを貰ってない事から妥協しようと考えている。
その時だった。
「ふざけんなし!自分の事しか考えないなんてガキじゃないの?!本当に高校生?!」
由比ヶ浜が納得いかないとばかりに机を叩く。これによってクラスの大半や茶柱は無表情に変わる。
普段から自信ある笑みを絶やさない高円寺ですら無表情に変わる。
「君には関係ないだろう?君の実力では高得点は取れないのだから」
「そんなのやってみないとわからないじゃん!」
由比ヶ浜の叫びにクラスメイトの大半が「お前じゃ無理だ」って眼差しを向ける。
「さて、学力に自信がある者達よ。先程私が提示した条件を呑むかい?呑むならティーチャーに条件を多少甘くする頼むが」
「はぁ?!無視すんなし!」
高円寺は由比ヶ浜を無視する形で話を進めるが、由比ヶ浜は怒りながら立ち上がり、高円寺に詰め寄ろうとするが……
「黙りたまえ。それ以上喚くと二度と喋れない身体にしてあげよう。前から思っていたが、君の全てが不愉快だ」
高円寺が不快感を抱きながら殺意を剥き出しにする。放たれた殺意は由比ヶ浜に向けられ……
「ぴいっ……」
殺意をダイレクトに向けられた由比ヶ浜は腰を抜かしてしまい、スカートの下から金色の液体が床に広がる。
それによって由比ヶ浜の周囲の生徒は距離を取る。
「由比ヶ浜さん!……よくも由比ヶ浜さんに恥をかかせたわね!」
由比ヶ浜の醜態に雪ノ下が怒りながら立ち上がろうとするが……
「痛いっ!手を離しなさい!」
雪ノ下の後ろの席の綾小路が雪ノ下の腕を掴み、万力の如く握りしめる。軋むような音が聞こえて、雪ノ下は怒りと痛みに顔を歪めながら綾小路を睨む。
「今回も馬鹿なのに喚いた由比ヶ浜の自業自得だ。大体恥をかかせたとお前は怒ったが、由比ヶ浜は既に生き恥……存在自体が恥だから今更だ」
綾小路の言葉に一部の生徒は噴き出して震え出す。笑ってない生徒も同意見だからか力強く頷いている。
「ふざけないで!貴方みたいな凡人が私に口を出す権利が「なら手を出す権利はあるな?須藤の二の舞にするぞ」っ……!」
高円寺に続き綾小路も殺意を出して雪ノ下にぶつける。失禁はしないが雪ノ下も床に倒れ込む。
既に由比ヶ浜の存在により、初めて感情について理解した綾小路。しかし理解した感情が嫌悪の感情であるが故に、綾小路は嫌悪を感じたら容赦が無くなった。
池や山内みたいな雑魚が喚いたら容赦ない毒舌で封殺して、須藤や由比ヶ浜や雪ノ下みたいに口でも言ってもわからない馬鹿には暴力をチラつかせるようになった。
最初は綾小路の冷徹さにビビったクラスメイトだが、害悪5人が以前より大人しくなったことや、5人以外には普通の態度である事もあり、最近になって綾小路が動いた際には大半が「良いぞ綾小路」と思うようになった。
日頃平田は「暴力は良くない」と綾小路を咎めるが、大半の生徒は綾小路を庇うようになった。最近では櫛田も平田のように咎めなくなっている。
しかし当の綾小路からしたら嫌悪以外の感情も早く理解したいと思っている。感情の一部を理解した結果、馬鹿を黙らせる事にしか使ってないのだから当然であるが。
綾小路は雪ノ下の腕から手を離しながら「次は喜びや情欲などの感情を知りたい」って、自分をキラキラとした眼差しで見てくる軽井沢を見返しながら思うのだった。
そして馬鹿2人が黙った所で高円寺との交渉を重ね、「1科目ごとについて、80点以上なら5千ポイント、90点以上なら1万ポイント、95点以上なら2万ポイント、100点なら3万ポイント。8科目全てで満点なら30万ポイント。儲けた生徒は儲けの半分を高円寺に渡す」という条件になった。
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