腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「でね、清隆ってばあたしが止めてって言うと更に激しく揉んでくるのよ。まあ止めてなんて形だけの抵抗だけどね。けど清隆の奴、クールな顔をしてるけど絶対におっぱい魔神になってるから。比企谷君もおっぱい魔神でしょ?」
軽井沢恵の部屋にて、部屋の主である恵はポテトチップを食べながらそう口にすると、向かい側にいるひよりと有栖も頷く。
「ええ。八幡君は胸が好きですね。私の小さい胸も激しく攻めてきますから」
「私の場合、お尻を執拗に攻めてきますね」
「椎名さんはお尻が大きいからでしょ。あたしの場合、胸もお尻もそこそこだしね」
「そこそこあるだけいいじゃないですか。私も一之瀬さん程は無理でも、ひよりさんや恵さんくらいには成長したいです」
有栖は恨めしそうに自分の胸元を見るが、膨らみがひよりや恵に比べて小さい。
「そう?少なくともDクラスのあたしは有栖の胸くらいが良いけど。最初のプールの授業なんか池や山内は胸の大きさの賭けをしたり、堂々とおかずとか言ったり、山内なんか佐倉さんって巨乳の女子に告白されたとか言っててマジでキモかったし」
恵は嫌そうな表情で毒を吐く。あの時恵を含めて多数の女子は授業を見学したが、間違ってないと思う。
「すみません。最初と最後については不快に思いますが、おかずとは何ですか?」
有栖が不思議そうな表情で恵に質問して、ひよりも似たような表情も頷く。
「あ〜、おかずってのはね……」
恵が説明すると2人は嫌そうな表情に変わる。
「最低ですね。まあ盗撮犯らしいといえばらしいですが」
「全くです。寧ろ授業に参加した女子は凄いですよ」
「だよね〜。やっぱそっちのクラスの授業はマトモでしょ?」
「多少「あの子スタイルが良い」みたいな話は聞きましたが、年頃の男子なら仕方ないでしょう」
特にスタイル抜群の神室を綺麗と言ってる男子は結構いて、見学の有栖は聞いていたが神室のスタイルを妬む事はあっても、ヒソヒソ話のように小さい声で話していた男子を責めるつもりはなかった。
「私は最初の授業で足を攣って溺れかけた所を八幡君に助けられたので最高でした」
ひよりは幸せそうな表情を浮かべながら当時のことを思い出す。当時のひよりからしても良い思い出だが、八幡に恋心を今はより良い思い出となっている。
そんな風に3人で色々な事を話している時だった。
ピロン ピロン
2つの電子音が同時になる。ひよりと有栖のポケットからだ。
「2人同時?比企谷君から?」
「いえ。龍園君からですが……へぇ」
「むぅ……」
携帯を操作していた有栖は冷笑を浮かべ、ひよりは膨れっ面になる。
「え?どうしたの?」
「貴女も見たほうがいいでしょう。どうぞ」
有栖は携帯の画面を恵に見せる。そこには八幡と綾小路が銀髪の美少女に手を引っ張られている画像が表示された。
それを見た恵の額に青筋が生まれる。
「へぇ〜、今日は1人でのんびりと映画に行くって言ってたのに、随分と綺麗な人といるんだ〜」
3人から黒いオーラが上がり、やがて部屋に蔓延する。
そしてそのまま立ち上がって寮を後にする。3人は携帯を操作して友人から八幡達の行き先に関する情報を集め始めるのだった。
鬼龍院先輩に案内された場所はスパ施設だった。
「ここですか?」
「そうだ。汗をかいた後にここでリラックスするのは心地良い」
「水着を持ってないのですが」
「大丈夫だ綾小路。ここは数百ポイントでレンタル出来る」
何回か言ったことはあるが確かに今みたいに熱を感じる時には良いかもしれない。
「決まりだな。ではまた後で会おう。ジャグジーに浸かりながら君達の学年について聞かせてくれ」
鬼龍院先輩はそう言いながら男子禁制エリアに向かうので俺達も女子禁制エリアに行き、受付で入場チケットを買い水着をレンタルする。
そして男子更衣室で着替えるが……
「お前のデカくね?」
綾小路の男性器がメチャクチャデカくて驚いた。
「デカいのか?」
「デケェよ」
何で素の状態で、昂ってる時の俺のよりデカいんだよ?つーかコイツが昂った時は誰も抱けないだろう。有栖みたいな女子が相手なら昇天する可能性もあると思う。
そう思いながらも俺は水着に着替えて脱衣所から出てプールなどがあるエリアに足を踏み入れる。温水プールにジャグジー、岩盤浴などリラックス出来るポイントが沢山あり、生徒もそれなりにいる。
「良い雰囲気だな。クラスの五馬鹿に絡まれた際はここで休むのも悪くないだろうな」
遅れてやってきた綾小路は興味深そうに周りを眺めるが、心中察します。
まあ5人中4人が矯正プログラムを受けて、由比ヶ浜は櫛田に悪意をぶつけた事で学校全体を敵に回したからな。しかも教師も手を焼いてるし、3学期からはそこまで絡まれないだろう……多分。
そんな風に綾小路の境遇に同情していると女子更衣室がある方向から人の気配をがしたので振り向くと……
「やっほー比企谷君。そして初めまして綾小路君」
鬼龍院先輩のみならず朝比奈先輩もいて手を振ってくる。
「どちら様ですか?比企谷の知り合いですか?」
「2年の朝比奈なずな。比企谷君とは昨日落としたお守りを拾って縁が出来たばかりだね」
「そうですか。宜しくお願いします」
「宜しくね〜」
「つか鬼龍院先輩とは仲良いんですね」
朝比奈先輩は誰とも仲良くするイメージだが、鬼龍院先輩って誰とも連まずに孤高に生きているイメージだ。
「偶に食事に行くくらいには仲が良いな」
「意外ですね。現Bクラスの鬼龍院先輩が現Aクラスの朝比奈先輩と仲がそこそこ良いなんて」
綾小路の言う通りだ。鬼龍院先輩は2年Bクラスで、元々はAクラスだったが朝比奈先輩のクラスに落とされたし、鬼龍院先輩のクラスには現Aクラスを恨んでいる生徒がいてもおかしくない。
「私はAクラスの特権なぞに微塵も興味がない。その気になればどの大学にも受かる自信があるからな」
随分な自信だが本気でそう言っているのが直ぐにわかる。
しかし意見は正しいだろう。Aクラスに上がれなくても高校の勉強に力を入れていれば糧となり、卒業しても活かせるだろう。
「それよりもこの格好はどうだろうか?スタイルにはそれなりには自信があるのだが」
鬼龍院先輩はそう言ってくるが……エロさを感じるとしか言いようがない。
鬼龍院先輩は黒ビキニを着ていて、スタイルの良さをセクシーな水着で際立たせている。
「エロさを感じますね」
直球過ぎるぞ綾小路……
「はははっ。そんな風にハッキリ言われるとは予想外だ」
鬼龍院先輩は楽しそうに笑うが器が大きいな。まあ綾小路は眼差しに下心を含めてないからな。
「じゃあ比企谷君。私の格好はどうかな?」
朝比奈先輩は揶揄うように笑って近寄ってくるので改めて見直す。
朝比奈先輩はピンク色のビキニを着ているが、鬼龍院先輩の水着に比べて可愛らしい水着だ。
朝比奈先輩もスタイルが良いが、全体的に整ったスタイルの鬼龍院先輩とは違って比較的胸が大きい。
そんなエロいボディに可愛らしい水着は中々のギャップがあって破壊力抜群だ。
結論から言うと朝比奈先輩本人が魅力的だからかもしれないが、とても可愛らしい」
そこまで考えていると頭に軽い痛みが走るので意識を戻すと朝比奈先輩が若干恥ずかしそうに睨んでくる。
「もう!そうやってお世辞ばかり言うのは感心しないな〜」
そのまま俺の両頬を引っ張ってくる。大して痛くはないが喋れん。というかもしかして考えている事を口にしていたのか?
綾小路と鬼龍院先輩に目を向けると……
「全部口にしていたぞ比企谷」
「うむ。君の発言に照れる朝比奈は中々可愛かったぞ」
マジかいな。全部口にしていたのか。
まあ口にしていたら今更だし、説教は嫌だし逃げるか。
と、ここで朝比奈は頬から手を離して膨れっ面を見せてくる。
「聞いているのかな。お世辞って嬉しいけど過剰なお世辞は人によっては「いえ、お世辞ではなく本心です」あ……そ、そう。じゃあ仕方ないか……でも程々にね」
「はぁ」
朝比奈先輩は途端に口調を弱くなる。テンションの高低差が大きいな。
「ふふふっ。随分と良いやりとりだ……っと、立ち話もなんだ。本来の目的のリラックスを取ろうじゃないか」
鬼龍院先輩は高い場所にあるジャグジーを指差す。ジャグジーの周りは窓ガラスがあるのだが、そこからは東京の街が見えるが中々の絶景なのだ。
「あ、そうだね!行こっか!」
朝比奈先輩は逃げるように早足でジャグジーがある方向に向かい、階段を上り始めるがあんなに走足だと足を滑らせて「きゃぁっ!」言わんこっちゃない!
嫌な予感が当たり朝比奈先輩は階段で足を滑らせて落下を始めるので俺は急いで走り、そのまま両手を広げて朝比奈先輩をキャッチする。思ったより軽くて良かった
「大丈夫ですか?怪我は無いですか?」
「比企谷君……うん大丈夫。迷惑かけてごめんね」
「お気になさらず。怪我して朝比奈先輩の綺麗な肌が傷付いたら事ですから」
ひよりや有栖が以前、女ってのは基本的に肌や髪を綺麗に見せたいって言っていたからな。怪我して肌に傷付いたら朝比奈先輩もショックだろうしな。
「……」
そう思っていると朝比奈先輩は俯いてしまう。もしかして強がっているだけでどっかに痛みがあるのかもしれない。
「朝比奈先輩?痛いなら係員呼ぶんで無理しないでください」
「へっ?!う、ううん!大丈夫だよ!怪我は無いからジャグジーに入ろうよ!」
言いながら朝比奈先輩が俺から降りて腕に抱きついてくる。
「えっとわざわざ抱きつかなくても「ほ、ほら!また落ちないように支えて欲しいな!」……はぁ」
朝比奈先輩はそう言って階段を上るが、腕を組んでる時に落ちたら参事に繋がるような……
そう思いながらも朝比奈先輩は俺から離れずに階段を上り続けるのだった。
「ふふっ。青春だと思わないか?」
「まあそうですね。可愛らしい女子と腕を組むのは羨ましいですね」
「意外だな綾小路。君はそのような事に興味はなさそうだがな」
「人並みにはありますよ(まあ少し前までは無かったけど、最近は比企谷のアドバイスや恵の身体の柔らかさを通して女に興味を持ったけど)」
「ほう。なら私が君の眼鏡に叶うならエスコートしてくれ。君という人間を知る為に接点を作るのも悪くない」
「そうですか。ではお手を(今後恵をエスコートする際に備えて勉強するのも悪くない)」
「うむ。よろしく頼む」
綾小路は鬼龍院の手を掴み、ゆっくりした足取りで階段を上る。綾小路は女性に対する接し方を恵を通して勉強しているがまだまだ知識不足だから、今回の機会はありがたい。
今後も鬼龍院と会って女性に関する接し方を教えてもらったら、恵に鬼龍院を紹介して2人から教えて貰えるのも悪くない。
女の嫉妬の怖さを知らない綾小路は恵の逆鱗を踏みつけるような事を考えながら鬼龍院をエスコートする。
「マジか!上級生に手を出すなんて比企谷もDクラスの暴君もやるな……!こりゃ姫さんに報告だ」
4人から少し離れた場所でリラックスチェアーでくつろいでいた1年Aクラスの橋本正義は携帯で操作して、八幡が朝比奈をお姫様抱っこをする場面から、綾小路が鬼龍院をエスコートする場面を通して、4人でジャグジーに入る場面まで動画に収めて、有栖に送るのだった。
読者の皆さんは森の声を聞いた事がありますか?
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