※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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出発

 

 

騒ぎとエロで溢れた冬休みも終わり3学期を迎えた。初日は直ぐに終わったが、その翌日には週末から学園外に出るので1週間分の身支度をしろと坂上先生に言われたり、学年最強と評される綾小路が平田と別れた軽井沢と交際し始めたって話題が上がってクラスを騒がせた。

 

そんな中、俺達は合宿を翌日に控えた状態で最後の荷物チェックをしている。

 

「まあ筆記用具と着替えがあれば大丈夫みたいだし、娯楽物は忘れても大丈夫だろう」

 

「そうですね。しかしこの試験はプライベートポイントを武器に使えるのかによって、難易度も変わりそうです」

 

その辺りはなずなもわからないらしいが、どうなるのだろうか?まあDクラスが圧倒的に不利になる事は確実だけどな。

 

「詳しいルールはまだ分かりませんが今回も協力出来るところは協力しましょうね」

 

「そのつもりだ。重要なのは退学者を出さない事だしな」

 

まあ出たら仕方ない。この世に絶対はないし、潔く退学して欲しい。一之瀬辺りなら身を粉にしてでも助けようとするだろうが、俺は善人じゃないからな。

 

「さて、準備は終わったし自販機で飲み物を買ってくる。何か希望はあるか?」

 

「ではミルクティーで」

 

「緑茶でお願いします」

 

2人からのリクエストを聞いた俺は部屋を出て、エレベーターを降りて寮を出る。

 

そして自販機がある中庭に行こうとしたら前方から綾小路と軽井沢がやってくる。向こうも俺に気づいて軽井沢が真っ赤になっているが……

 

「ようおまえら。まさかとは思うが、外でヤったのか?」

 

「いや、本番まではしてない。自販機の裏で恵の身体を攻めまくっただけだ」

 

「何人か生徒が自販機に来て、声を我慢するのが本当に大変だったんだから!」

 

恵は真っ赤になって綾小路に怒鳴るが怒りと羞恥が両立している。というか綾小路の奴、クリスマスに軽井沢を抱いてから一層過激になってるな。

 

綾小路の度胸に戦慄する中、当の本人は怒る軽井沢を抱き寄せてキスをする。すると軽井沢は怒りを消して蕩けた表情で綾小路の首に腕を絡めてキスを返す。

 

「ごめんな恵。可愛くてつい、な。部屋に戻ったら思い切り愛してやるから許してくれ」

 

「んっ……清隆の馬鹿。本当にエッチなんだから」

 

軽井沢はデレデレしながら甘えん坊っぷりを見せてくるが大爆発とかしないかな?男女の甘いイチャイチャって見てると苛つくし」

 

「バカップルのアンタには言われたくないわよ!」

 

「比企谷には言われたくないな」

 

口に出していたようで2人からツッコミが来るが解せぬ。俺は青姦はまだしてないし、バカップルじゃないだろう。

 

「悪かったな。何にせよ外では余りするなよ」

 

最後に軽い注意をしてから自販機に行き、ミルクティーと緑茶とコーヒーを買ってそのまま寮に戻ろうとした時だった。

 

「あ、八幡君」

 

歩道の方から声が聞こえてきたので見れば買い物袋を持ったなずながいた。

 

「よう。買い物袋を持ってるのは、明日以降の合宿に必要なもので不足したものがあったのか?」

 

「まあね。八幡君は準備が終わったの?」

 

「ああ。で、寝る前に一杯飲もうと思ってな」

 

「そっか。あのね八幡君。試験の詳しい内容はわからないけど、お互いに退学にならないように頑張ろうね」

 

「当然だ」

 

国が力を入れる学校で退学処分なんて食らったら、「国から見放された人間」と思われ将来に悪影響な可能性があるからな。Aクラスで卒業より退学回避の重要だと思う。

 

「まあ八幡君なら大丈夫だろうけど約束だよ……んっ」

 

ちゅっ

 

と、ここでなずなは俺の唇にキスをしてくるが不意打ちは狡いだろう。

 

「じゃ、じゃあお休み八幡君。それとさ、八幡君が良いなら、今度八幡君とお泊まりしたいな……またね……ちゅっ」

 

最後に真っ赤になりながらもう一回キスをしてから去っていくが、これバレたらヤバいだろうな。

 

内心ヒヤヒヤしながら俺は寮に戻るのだった。

 

 

 

 

その後、女の第六感というヤツに見抜かれて搾り取られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

 

「ふふっ、八幡君の手、温かいですね」

 

「お前の手は小さくて可愛いな、ひより」

 

「八幡君の好みに合って良かったです。んっ……」

 

バスの中にて、俺は隣に座るひよりから甘える攻撃を受けまくっている。

 

手繋ぎ、抱きつき、キスなど様々な攻撃に俺の攻撃力は下がりに下がりまくり0になってしまっただろう。というか既に全生徒の前でキスをしているのを見られたとはいえ、自重しなくなった。

 

綾小路といい、由比ヶ浜といい、あらゆる方向で自重しない人間って怖いな……

 

そんな感じでバスに乗ること2時間、前に座る坂上先生が立ち上がりマイクを持って口を開ける。

 

「皆、遊んでいる最中に申し訳ないが一旦静粛に。諸君らには何処に向かっているのかそろそろ説明したいと思う」

 

「まさかまた無人島とかですか?」

 

前に座る小宮が口を開けると坂上先生が首を横に振る。

 

 

 

「それはない。あれは特別試験の中でも規模の大きいものでそう何度も出来るものではない。だが、全員察しがついていると思うが君達には今から特別試験を行うことになっている。内容として無人島に比べれば、生活そのものは簡単だ」

 

「回りくどい言い方すんじゃねぇよ。生活以外の部分で面倒なんだろ。そもそもウチのクラスは俺と比企谷以外はバカンスを楽しんだだけだし」

 

龍園が鼻で笑いながらそう返す。そういや俺と龍園以外は数日バカンスを楽しんで、豪華客船に戻ったんだったな。

 

「確かにそうだな。ならば言い方を変えるが、生活面では日常生活とそこまでの差はない。今回は林間学校へ案内するが、恐らく1時間弱で着くだろう。説明が早く終わればそれだけ君達に与えられる『猶予』も大きくなる」

 

猶予、つまり試験について話し合う時間ということか。

 

坂上先生の言葉に全員が真剣な表情で聞く体勢を取る。その時間を多く残せるかがクラス間の差が出るだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻……

 

「これからお前たちをある林間学校へ案内する。恐らく1時間弱で着くだろう。説明が早く終わればそれだけお前たちに与えられる『猶予』も大きくなる」

 

Dクラスのバスで担任の茶柱がBクラス担任の坂上と同じ事を口にする。

 

それにより一部の生徒は話を聞く体勢を取るが……

 

「はぁ?何でそんな遅いんだし!もっと早く説明すれば良いじゃん!」

 

由比ヶ浜が納得いかないとばかりに叫ぶ。それを聞いた茶柱は頭痛を感じながら口を開ける。

 

「……学校からは到着予定時刻1時間前になったら説明しろと言われたからだ。私はルールに従っただけだ」

 

「何だしそのルール?!あたしに対する虐めの訴えも無視するし、あたしやゆきのんをDクラスにして、ヒッキーをCクラスにしたり……本当にこの学校って腐ってるじゃん!」

 

由比ヶ浜の発言にクラスメイトの大半は「お前と雪ノ下はDクラスに決まってるだろうが」って考えを抱く。

 

「ねぇ由比ヶ浜さん。煩くてウザいから先生の話を遮らないでくれる?それに由比ヶ浜程度の頭じゃ早く説明しても理解出来ないでしょ?」

 

由比ヶ浜に苦言を呈したのは櫛田。少し前は誰にでも優しかった櫛田だが、3学期になって多少の毒舌キャラとなった。最初は皆が驚いたが、「5馬鹿が所為だろうし仕方ない」と普通に受け入れるようになった。

 

それに伴い櫛田も我慢の頻度が減りストレスがかなり減った為、櫛田としても悪くない気分だ。

 

「どういう意味だし!?」

 

「そのまんまの意味だからね。お願いだから静かにして」

 

櫛田の素気ない態度に由比ヶ浜はギリギリと歯軋りをしながら櫛田を睨みつけるが、クラスメイトの大半が櫛田を守るように由比ヶ浜を睨みつけると舌打ちをしながら櫛田に中指を立てて席に座る。

 

それによりバス内の怒りのボルテージが上がる中、茶柱は今年度になってケヤキモール内のドラッグストアで売上が上がっている胃薬と頭痛薬を纏めて飲む。

 

Dクラスにいる5馬鹿により教師のストレスは例年より増え、1年生の担任は胃薬と頭痛薬の常備は当たり前で、5馬鹿の担任の茶柱に至っては学校の経費で週一でメンタルカウンセラーの世話になっているくらいだ。

 

例年のDクラスが勤勉に思えるくらいとなっている茶柱の胃は限界で、腐れ縁の真嶋と星之宮からは「違う学校に移転したらどうだ?」とアドバイスを受けた。

 

茶柱を嫌っている星之宮も今の茶柱の境遇には心底同情して過去の恨みが薄まっているくらいだ。

 

Dクラスの現状を変えれるであろう高円寺と綾小路はといえば……

 

「ふふふっ、今日の私も美しい。5つも醜い存在が近くにあろうと見劣りしない美しさ……罪深いな」

 

「んっ……ちゅっ……清隆ぁっ……もっと、もっと激しくぅ……」

 

「んっ……わかったよ。激しくしよう……うむっ」

 

「んんっ!んあっ!んんっ!清隆っ!激しくして欲しいのはキスで、胸を攻めることじゃないからぁ……やんっ!」

 

高円寺はいつものように自分に酔っていて、綾小路はバスに乗ってから2時間以上軽井沢とディープキスをしながら彼女の服の上から胸を揉んでいた。

 

どこまでもゴーイングマイウェイな2人に茶柱はため息を吐く。

 

(もう全てを投げ出して、無人島で1人で自然の赴くまま静かに暮らしたい……)

 

半ばどころか9割9分9厘くらいAクラス行きを諦め、投げやりになりながらも茶柱は説明を始めるのだった。

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