※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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グループ決め③

 

 

 

「もう少し時間がかかると思っていたが、意外に早くまとまったな」

 

1年生がグループを作ると南雲会長がそう口にする。上級生の方も、既に小グループの結成を全て終わらせてるので、今この場には200人以上の男子が集まっている。

 

「お前たち1年に提案がある。これからすぐに大グループを作らないか?」

 

「それは今日の8時からではないんですか?」

 

「それは小グループ結成に時間がかかると踏んでいた学校側の配慮だ。しかし全学年がこうして早く作業を終えたし、このまま大グループ結成までしてしまった方が得だろ?」

 

南雲会長がそうに言う。確かに教師の動きが慌ただしいし予想よりも早くグループが決まったようだ。

 

「構いませんよね?堀北先輩」

 

南雲会長が近くにいる堀北先輩に確認すると頷く。

 

「ああ。こちらとしてもその方が都合がいい」

 

「大グループの結成方法ですけど、ドラフト会議みたいに1年の代表者が俺たち上級生を指名していくってのはどうすか?」

 

またドラフトか……まあ妥当か。

 

「1年生の持つ情報量は少ない。公平性に欠けている」

 

「公平に決めるなんて無理ですよ。結局持ってる情報に差があるんですから……1年は不満か?」

 

そう言ってから南雲会長は俺達1年を見る。

 

「不満ではないですが、せめて所属クラスについて開示してくれませんか?」

 

南雲会長の質問に俺ががそう返す。実際クラスを知っていると知らないでは全然違うからな。

 

「まあそのくらいなら良いだろう。俺のグループは……」

 

南雲会長を皮切りに上級生達は所属するグループの構成を説明していくが……

 

(おかしい。南雲会長のグループは何故CクラスとDクラスの生徒ばかりを?)

 

南雲会長のグループの大半はCクラスとDクラスの生徒が大半だ。幾ら学年全体を支配しているといっても、自クラスの生徒で固めるのが基本だと思うが。

 

何にせよ南雲会長のグループは優先順位は余り高くないな。

 

そう思う中、3年生もグループ構成を説明し終える。

 

「さて説明も終わったし、1年から代表6人を出してくれ」

 

南雲会長がそう言うがまだ責任者については決めてないので俺が前に出る。周りを見れば先程ドラフトをした5人が出てくる。

 

「サイコロでさっきのルールでどうだ?」

 

俺が確認すると5人が頷くとサイコロを振る。

 

結果……

 

 

1番目 葛城

2番目 平田

3番目 俺

4番目 龍園

5番目 橋本

6番目 神崎

7番目 俺

8番目 神崎

9番目 龍園

10番目 葛城

11番目 橋本

12番目 平田

 

となった。

 

「堀北先輩のグループでお願いします」

 

葛城は案の定堀北先輩のグループを選び、葛城のグループは喜びを露わにする。まあ当然の反応だな。

 

次に平田の番だが、平田は堀北先輩のグループの次にAクラスの生徒が多くいる3年のグループをチョイスする。知っている顔が1人もいないが、平田の視点から見れば当たりの分類なのだろう。

 

次は俺の番だが……

 

「南雲会長のグループで」

 

CクラスとDクラスの生徒が多いのは気になるが、会長がわざわざそんなグループを組むってことは何らかのリターンがあるだろう。

 

「じゃあ2年の殿川のグループで」

 

龍園が指名したのはAクラスとCクラスの混成グループだ。というか3年生のグループは1クラスの生徒が固まっている傾向だが、2年のグループはかなり混沌となっているな。

 

そんな事を考えている間に俺の2回目の番が来たので、俺は3年Bクラスが中心の石倉先輩のグループを選ぶ。

 

そして他のメンバーも決めていき、平田が自動的に最後に残ったグループを選ぶ。これにより大グループは決まりだ。

 

と、ここで南雲会長が堀北先輩に話しかける。

 

「堀北先輩。偶然にも別々の大グループになったことですし、一つ勝負をしませんか」

 

南雲会長の言葉に堀北先輩は目を鋭くして、3年生の大半からは呆れを含んだため息が漏れる。

 

「南雲、これで何度目だ。いい加減にしろ」

 

そう口にするのは体育祭の時、紅組の総指揮を執っていた藤巻先輩って人だ。

 

「何か問題があるでしょうか?誰が誰に対して宣戦布告しようと、禁止されているわけでもないでしょう」

 

まあそうだな。

 

「これまでに何度も堀北に挑んでいるが今回は1年も含んだ大規模な試験だ。お前個人のオモチャにするわけにはいかないし、何より基本的なモラルの問題だ。禁止されていなくてもやっていいことと悪いことがある」

 

「俺はそうは思いませんけどね。大体モラルなんて今の1年生からしたら無価値でしょう。そうだろ……比企谷、綾小路、龍園」

 

南雲会長はそう言って俺達を見てくる。確かに俺は2人の女子を抱いた上、なずな先輩とディープキスをしたし、綾小路は軽井沢とイチャイチャしながら鬼龍院先輩に甘やかされているし、龍園は他クラスに暴力に器物破損とやりたい放題だ。

 

「おいおい生徒会長さんよ。俺がモラルに問題がある言い方はやめてくれや」

 

龍園はヘラヘラ笑いながらそう口にするが、お前ほどモラル的に問題がある生徒は居ないからな。

 

「オレとしては複数の女子とエロい事をすることが問題なら、モラルを捨てますね」

 

綾小路は逆に堂々とモラルを捨てる発言をする。コイツは本当にブレないな……

 

「俺がモラル的に問題があるかはさておき、今年の1年生に基本的な常識を求めるのは間違ってますよ」

 

由比ヶ浜達5馬鹿がいる以上、1年生は常識知らずと思われてもおかしくない。

 

俺達の言葉に2年生はウンウン頷き、藤巻先輩は苦虫を噛み潰したような表情になるが、事実なので反論していない。

 

そんな中、堀北先輩はため息を吐いてから前に出る。

 

「南雲、俺はこれまでお前の要望を断ってきたが、何故だかわかるか?」

 

「友人達は俺に負けるのが怖いと言いますが、それはないでしょうね。実際堀北先輩は恐れてなく、単純に無益な争いを好まないからッスよね?」

 

「お前の好む争いは他人を巻き込みすぎる」

 

「見解の相違ですね。何にせよ堀北先輩が3年である以上、数少ない機会は捨てたくないんで」

 

まあ堀北先輩はもう直ぐ卒業だからな。つか前から気になっていたんだが、進学先や就職先を推薦で手に入れたAクラスの生徒が、その後にBクラスに落ちたらどうなるのだろうか?

 

まあ3年になれば嫌でもわかるか。

 

「何をもって勝負をするつもりだ」

 

その発言に3年生は騒めきを生む。どうやら勝負をしないと思っていたようだ。

 

「どちらがより多くの退学者を出させるか……ってのはどうですか?」

 

「笑えない冗談だな」

 

「冗談じゃないんすけど……まあ真面目に提案するなら、どちらのグループが高い平均点を取れるか、ですかね」

 

また妥当だな。というかこの試験で大量の退学者を出させるのは至難だ。どんなに多くても5人は超えないだろう。

 

「それならば受けても構わない。ただし他の生徒を一切巻き込むな。あくまで俺とお前の個人的な戦いだ。呑めないなら勝負を受けるつもりはない」

 

「勝つために堀北先輩の駒を攻撃するようなやり方はなし、ということですね」

 

「こちらのグループに限らずだ。他の生徒を転ばすようなやり方は認めない」

 

そんな堀北先輩の言葉に対して南雲会長は意味深な笑みを浮かべる。

 

「……分かりました。勝負を望んでるのは俺だけのようですし、堀北先輩の条件は呑みます。それと結果によるペナルティもいらないですよね?あくまでもお互いのプライドをかけた戦いということですから」

 

そんな風に言う南雲会長だが、絶対にとんでもない爆弾を投下しそうだ。

 

頼むから俺を巻き込まないでくださいよ。肉壁が池だけってのは心許ないですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3分後……

 

「このグループの責任者だが……池にやって貰いたい」

 

「は?!ふざけんなよ!嫌に決まってんだろ!」

 

「池なら良いだろ」

 

「だな」

 

「それ以外に使い所がないからな」

 

「肉壁以外何の役にも立たないだろ」

 

「池なら消えても罪悪感わかないし」

 

「っ!お前ら良い加減に「引き受けろ、殺すぞ」ぴぃっ!わ、わかった!やるから!やるから殺意を向けないでくれ!」

 

綾小路の機転によりウチのグループの責任者は池に決定しました。パチパチパチパチ

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