※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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結成後

 

 

案内された部屋は木造の2段ベッドが大量に置かれた部屋で、それ以外は何もない部屋だ。まさに寝るだけの部屋だ。

 

「場所は好きな場所で良いだろ」

 

言いながら俺は1番近くの下のベッドにバッグを投げる。

 

「良いのか比企谷?普通奥の2段目が狙い目じゃないのか?」

 

時任は意外そうに話しかけてくるが……

 

「ひよりと有栖が居ない以上、どこでも良い」

 

重要なのはひよりと有栖がいるかどうかだ。

 

「オレも恵と楓花さんが居ないなら何処でも良い」

 

綾小路は俺の向かい側に鞄を投げるが……

 

「え?お前鬼龍院先輩とも寝たのか?」

 

「昨日誘ったらOKしてくれた。恵がブチ切れたけど、事故を装って楓花さんの尻を触ったけど柔らかかった」

 

そりゃそうだ。今の綾小路は正式に軽井沢と付き合ってるのに違う女と寝ていたらキレるわ。グループメンバーも絶句しているし。というか事故を装って触るって……コイツ、本当に欲望に忠実になってるな。

 

「え?浮気してるって事かよ?」

 

「現状はな。けど早いうちに2人目の恋人にする」

 

「お、おう。そうか……」

 

小宮の問いに綾小路は淡々と答える。まさか堂々と二股宣言するとは思わなかったようで面食らっている。

 

「意外そうに見ているが比企谷だって2年生の女子を3人目の恋人にしようとしてるぞ」

 

「してねーよ!人聞きの悪い事を言うな!」

 

「でも2日前に龍園からお前がスパ施設で朝比奈先輩とディープキスをしてる写真を送られたぞ」

 

あのロン毛マジでふざけんな!綾小路にも送ったのかよ?!ぶっ殺すぞ!

 

「マジか……でもこれ坂柳が知ったらヤバくね?」

 

「ヤバかったな」

 

有栖と同じクラスの清水が俺を見ながら聞いてくるが、実際有栖とひよりにはその日の晩に搾り取られたからな。あの時の有栖とひよりのテクニックは半端なく、俺は虐められまくった惨めなマゾ豚だった。

 

「それより昼食を取りにいくぞ。食事時間は1時間しかないんだしさっさとベッドを決めろ」

 

合宿中、唯一女子と公に過ごせる時間だ。無駄にするつもりはない。

 

俺の言葉に他のメンバーも慌ただしくベッドを確保して食堂に向かう。

 

そして食堂が見えた時だった。

 

「おや清隆に比企谷。同じグループか?」

 

横から声が聞こえてきたので見れば鬼龍院先輩がいるが、ジャージ姿でもカッコいいな。

 

「そうです。ところで一緒にご飯を食べませんか?あーんで食べさせてください」

 

どんな要求だよ?!コイツには躊躇いや羞恥心がないのか?!(※躊躇いや羞恥心はまだ芽生えていません)

 

「やれやれ。甘えん坊な後輩だな……済まないが私は彼と食べるからまた後で」

 

鬼龍院先輩は笑いながら同じグループメンバーにそう口にする。同じグループメンバーはキャーキャー楽しそうにはしゃいで、周りの男子は嫉妬に満ちた眼差しを綾小路に向ける。

 

「という訳だからオレはここで。集合時間などは守るから」

 

綾小路はそのまま鬼龍院先輩と腕を組んで先に食堂に入る……そして入って直ぐ軽井沢が詰め寄っているが、綾小路はそのままキスして軽井沢を大人しくさせる。アイツ、高円寺や龍園より唯我独尊だな……

 

内心呆れながらも食堂に入ると、入口脇にて疲労困憊のひよりと有栖がいた。

 

「ど、どうしたお前ら?グループ決めで厄病神2人の押し付け合いをして疲れたのか?」

 

厄病神とは言うまでもなく雪ノ下と由比ヶ浜だ。

 

「えぇ。しかし最終的にドラフト制でグループを決めた結果、私のグループには雪ノ下さんが、ひよりさんのグループには由比ヶ浜結衣が寄生してしまいました」

 

Oh……なんて災難だ。俺のグループのメンバーは同情に満ちた眼差しを向ける。

 

そんな2人に本堂が話しかける。

 

「だったら早いうちに胃薬を医務室から貰った方が良いぜ。俺達Dクラスには必須だし、なあ幸村?」

 

「ああ。バイトでポイントを貰ったら真っ先に買ってるし、2学期終わりに松下が胃薬の無料支給制度案を生徒会に提出しようとしたが、その際に署名をしたな」

 

「「わかりました」」

 

本堂と幸村の言葉にひよりと有栖は強く頷く。半年以上も雪ノ下と由比ヶ浜と同じクラスで過ごした猛者からのアドバイスだから真摯に受け取るようだ。

 

つか胃薬の無料支給制度案の申請って……

 

「では八幡君を少々お借りします。グループについての情報共有をしないといけないので」

 

「そういう訳だ。お前らは自由に食っていてくれ。集合時間には間に合うから」

 

俺は2人と一緒に歩き出すと、途中で龍園と橋本と神室がこっちに向かって歩いてくる。これによりAクラスとBクラスのリーダーと幹部が揃ったな。

 

「さて、じゃあ情報共有をしようか。とりあえず小グループを教えてくれ」

 

俺の言葉を皮切りに小グループの構成を話し合うが……

 

「ひよりについては今後指揮を取るのはやめさせた方が良いかもな、下手したら過労で倒れるかもしれねぇ」

 

龍園がそう口にする。ひよりのグループに由比ヶ浜がいるとわかったからだろう。

 

「いえ。松下さんと白波さんが積極的に抑えるとやる気でしたので、由比ヶ浜さんについては2人に任せてみます」

 

まあ松下は由比ヶ浜の脱糞の被害に遭って、白波は理不尽な理由で由比ヶ浜に暴力を振るわれたからな。やる気を出してもおかしくない。

 

「雪ノ下はどうなの?」

 

「偉そうな癖に責任者を拒む小物です。色々言っていましたが全部無視します。実力行使に出たら学校に訴えるとDクラスの生徒も含め雪ノ下さん以外の全員と約束しました」

 

どうやらDクラスの生徒も躊躇いを持ってないようだ。どれだけやらかしたのだろう。

 

「八幡君と龍園君のグループに所属する愚か者2人は綾小路君と山田君が居るので大丈夫でしょう。橋本君のグループに所属した愚か者はどうですか?」

 

「山内か?普通にウザいな。やれ部屋が狭いだのやれベッドは2段目にするだの文句ばっかだし。けど見るからに雑魚だから普通に抑えられるな」

 

だろうな。須藤は兎も角、池と山内は身体能力は低いからな。

 

「そういや責任者はどうしたんだ?俺のグループは念を入れて池に押し付けたけど」

 

「俺のグループは石崎に任せた。グループのメンバー的に上位を狙えそうだからな」

 

「俺のグループは比企谷同様に念入りに山内に押し付けた」

 

「私のグループは西野さんが立候補したので任せましたよ」

 

どうやら有栖のグループでは西野が希望したようだが、有栖のグループも悪くないグループだからクラスポイントを狙うのだろう。

 

「私の所は由比ヶ浜さんに押し付けようとしましたが、叫びながら暴れて駄々をこねたので、私が引き受けようとしました。しかしそこで由比ヶ浜さんは「クラスポイントを沢山手に入れるつもりなのか、卑怯者」と喚いて大変でした。ビンタで黙らせた松下さんには感謝です」

 

うわぁ……グループ決めの時点でそれだけ喚いたのかよ。マジで不憫過ぎる……

 

「けどさ、由比ヶ浜は殴った事を更に騒いだんじゃないの?いつも文句や悪口を言われたら「虐められたっ!」って学校にチクってるし」

 

神室が尤もな事を口にする。実際軽井沢や松下、佐藤によれば由比ヶ浜はクラスに迷惑をかけてクラスメイトに責められると学校に「虐められた!虐めた奴を退学にしろ!」って訴えているらしい。で、学校が一蹴して由比ヶ浜が更に喚くのはお約束だ。

 

「騒ぎましたよ。ただ全員が見て見ぬふりをしましたので問題にはなっていません……まあ、更に騒いだので疲れましたけど」

 

ひよりからは哀愁が漂っている。まだ着いてから特に勉強も運動もしてないのに……不憫過ぎる……

 

 

俺はこれから始まる合宿において女子グループは男子グループより数倍過酷なものになる事を確信しながら昼食を食べるのだった。

 

明日から頑張ろう

 

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