腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「全くあの2人は……さぁ皆さん。解散してください。教師として良くない発言ですが彼女らについて一々考えるのは時間の無駄ですよ」
坂上先生がそう口にして去っていく。教師としてはアウトな発言だと思うが、誰も坂上先生に対して不審な感情を抱かない。当然の事だ、雪ノ下と由比ヶ浜に構うのは本当の意味で時間の無駄だからな。
「……疲れたな。もう一回風呂に入るか」
龍園がため息を吐きながらそう口にして再度脱衣所に入っていく。どうやら相当精神的に疲弊したようだ。
「私達も入りたいですが、今入ると鉢合わせになるので諦めましょう」
有栖がそう口にすると有栖のグループメンバーは一斉に頷く。
「俺と綾小路は明日朝食作りがあるし、直ぐに帰って寝るか」
娯楽がない場所でストレスを発散させる場合は龍園のように風呂に入る、もしくは寝るのが1番だ。
「そうするか。それじゃあ恵。また明日、よいしょ」
綾小路は言いながら軽井沢に近寄り軽井沢のジャージの中に右手をを入れ、胸の位置まで移動させて、摘むような動作をする。
「んあっ!清隆ぁ!こんな場所で堂々とんむっ!んんっ!んあっ……んむっ……んちゅ」
軽井沢は喘ぎながら文句を言おうとするが、綾小路のディープキスに呆気なく屈して舌を絡める。あのテクニック……どれだけの研鑽をしたのだろうか。
予想外の展開に周りにいる大半が絶句する中、綾小路は軽井沢から離れて部屋に戻ろうとするが足を止めて俺を見る。
「比企谷は坂柳にやっていかないのか?」
「んなっ?!」
綾小路の爆弾発言に有栖は真っ赤になったパクパクする。そんな有栖を見て虐めたくなった俺は有栖に近寄り、体操着越しであるが両手で彼女の胸を揉む。
「ひゃぁんっ!八幡君の馬鹿!綾小路君の真似をしなくてもんむっ!んんっ!んあっ……んんっ……」
有栖も文句を言おうとするがディープキスをすると直ぐに抵抗を止めて舌を絡めてくる。
「美味しかったぜ……じゃあまたな」
「……馬鹿。帰ったら一杯お返しをしますから」
涙目+赤面+上目遣いで睨む有栖。物凄く可愛いです。
そんな有栖に手を振りながら廊下を歩いていると由比ヶ浜以外のひよりのグループと鉢合わせする。
「ようひより。お疲れさん」
「お疲れ様です八幡君。なずな先輩の件も疲れたでしょう?」
どうやら同じ大グループのなずな先輩と由比ヶ浜のトラブルについても耳に入ったようだ。まあ医務室内の親子プレイについてはバレてないようだ。
「ところで風呂場の入口に沢山人がいるけど、またあの2人が問題をやらかしたの?」
ひよりと同じグループの佐藤がそんな事を言ってくるが、トラブル=雪ノ下と由比ヶ浜って法則が生まれているようだ。
そう思いながら俺はさっきまでのやり取りを説明すると全員がウンザリした表情になる。
「……って訳だ。CクラスとDクラスの生徒も味方してくれたな」
「どうせなら由比ヶ浜さんの方も蹴って足を折ってくれたら良かったのに……」
白波がボソリと怖い事を言ってくる。お前ってそんなキャラだったか?結構怖いんですけど。
「だよね。そうすれば大人しく……ならないね」
「わかる。普通にギャーギャー騒ぐのが目に見えるよ」
「猿ですら学習するのに何で学習しないんだろ?」
「猿以下だからでしょ」
白波の言葉にグループメンバーが同調する。顔には疲労と怒りが宿っているがどんだけ振り回されたのだろうか?
「皆さんお静かに。あの2人に聞かれたら面倒な事になるので共用スペースでは言わないでください」
ひよりはグループメンバーに注意するが、悪口を言う場所を選べって注意はしても悪口そのものは注意していない。よく見ればひよりの表情にも疲労が満載だ。
「由比ヶ浜はそんなに大変だったのか?」
俺がそう質問するとグループメンバーは一斉に俺を見てくる。
「大変なんてもんじゃないよ!ノイローゼになりそうだよ!」
「朝の掃除もボイコットしようとするし、朝食作りのための早起きにも文句ばっかり!」
「持久走でも指定した周回に不満を持って先生に暴言!」
「私達が注意したら癇癪が爆発!」
「昼食や夕食にも不満!」
「筆記系授業では欠伸や昼寝!」
「座禅では痛い痛いって喚いて指導者が注意したら、こんなもの役に立たないゴミって逆ギレ!」
「もう本当にぶっ殺したいよ!」
「お、おう……」
一斉にぶつけられる由比ヶ浜に対する不満。先程ひよりから注意を受けたのに爆発と言っていいくらいの不満の連続……
「すみません八幡君。私達の前で彼女に対する質問は今後控えてください。私も疲れたので……」
「わ、わかった」
ひよりからのお願いに素直に頷く。
「宜しくお願いします。あ、八幡君。私達は今からお風呂に行くのですが、今の内にお休みのキスをください……」
ひよりがそんな風におねだりをしながら唇を突き出してくる。疲れ切ったひよりからのおねだりを無視するわけにはいかない。
「OK、任せろ……んっ」
「んっ……ちゅっ……んんっ……」
俺がキスをするとひよりは目を瞑ってキスを返してきて周りからは歓声があがる。
暫くキスをした俺は唇を離す。
「じゃあひより、またな」
「はい。また明日」
ちゅっ
俺達は最後にキスをしてから別れる。俺は早足で自室に向かい、そのままベッドに入る。
「どうした比企谷?風呂に入ったのに疲れてないか?」
時任にそう聞かれる。いくら有栖とひより相手にキスをしたとはいえ、由比ヶ浜と雪ノ下によって生まれた疲れは取れてないようだ。
「由比ヶ浜、雪ノ下」
「あ〜、なるほど……」
時任も分かったようでウンザリした表情で頷く。分かってくれたようだ。
「じゃあ俺は先に寝る。9時になったら消灯してくれ」
「了解した。ゆっくり休んでくれ」
そう言われたので俺はゆっくりと目を閉ざしてやってくる睡魔に逆らうことなく意識を飛ばすのだった。
翌日……
「ふぁ〜」
朝5時、まだ真っ暗な中、俺達は朝食作りに勤しんでいるが……眠い上に寒くて手元が狂いそうだ。
レシピを見ながら作っているが、今日の飯は米に味噌汁に鮭の切り身に小松菜のおひたし、更にポイントで追加したメンバーは卵が与えられている。
卵については人次第だ。俺は卵焼きにするし、卵かけご飯やスクランブルエッグ、目玉焼きにしようと考えているメンバーもいる。上級生の分も作っているが、何を作って欲しいかのリクエストは聞いている。
そんな風に1時間くらい飯を作っていると急に尿意が湧いてくる。
「済まん。ちょっと手洗いに行ってくる」
鮭を焼いたところで隣でほうれん草を切っている鬼頭に断りを入れて、炊事場から少し離れた場所にある手洗い場に向かう。
そして速攻で済ませてトイレから出ると、俺達が使っている炊事場とは別の炊事場がある方向から人影が見えるが……
「あれ?ハチ君?」
「なずな先輩も朝食当番ですか?」
やってきたのはなずな先輩だが、俺が呼びかけると不満そうな表情に変わる。
「なずな先輩?」
「ハチ君。2人きりの時はママだよ」
「それマジで言ってたんですか?!」
「もちろん」
昨日そんな約束をしたがマジな約束とは思わなかった。
「それよりハチ君。3分だけハチ君を甘やかしたいな……」
なずな先輩はそう言って俺を手洗い場の裏にある林に連れていく。そしてそのままジャージを近くの木の枝にかけて、昨日同様に体操着を捲り上げ、青いブラジャーが見えると……
「さぁハチ君。ママに思い切り甘えてね……」
そのまま俺の後頭部に腕を回して、顔面を胸に押し付ける。
そんな母性全開のなずな先輩に俺は眠気を吹き飛ばし……
「わかったよ……ま、ママ……」
誘惑に負けてしまい、なずな先輩の子供に成り切ってしまい、なずな先輩の胸に顔を強く埋め始めるのだった。
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