腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
ホワイトルームにいた頃はモチベーションや感情は強さに繋がらず、己の努力のみが反映される、綾小路清隆はそう考えていた。
しかしこの学校に入学して、由比ヶ浜結衣によって自身の中に感情を生み出して、軽井沢恵に女の魅力を教えられて、比企谷八幡に複数の女を囲むのはアリだと学んでからは違った。人は感情やモチベーション次第でトキとして本来のポテンシャル以上の力を発揮する事がある。
ーーー清隆、一杯気持ち良くしてあげるからねーーー
ーーーふふっ、たっぷりと可愛がってやろうーーー
「……良いな」
綾小路の脳内にて、軽井沢と鬼龍院が寮の風呂場でパイズリをしてくれる光景がクッキリ映ると、綾小路の足は更に早くなる。
「っ!化け物め……!」
しかし綾小路はその速さをキープして険しい山道を軽やかに走り続けて、前を走る神崎を抜き2位となる。背後から神崎の毒づく声が聞こえてくるが気にせずに走り続ける。
第一走者の幸村がは1位と1分くらいの差をつけられて最下位で襷を渡してきたが、たかが1分くらいなら誤差のレベルで直ぐにごぼう抜きした。
そして前方にスタートから2.4キロ地点が見えたあたりで柴田を軽々と抜いてそのまま生徒らの横を通り過ぎる。
(このペースなら比企谷に襷を渡すときに5分くらいだが……もっと早くだ)
綾小路は更に足を早めて、遂に須藤の全力疾走に近いレベルで獣道を何なく突き進む。本当はもう少し早く出来るが、これ以上早くすると万が一のアクシデントに対応しにくくなるので念のためにこの程度の速さに留めておく。
(楓花さんとお風呂。恵を加えて3人でお風呂……あの美しい裸体を早く拝みたい……)
煩悩剥き出しの綾小路の勢いは止まらずにスピードを落とさずに3.6キロ地点を通り過ぎる。
そして残り500メートルくらいの所を走っていると、森の奥から巨大な熊が視界に入り、唸り声を上げて獣道に出ようとするが……
「……邪魔をするな」
ゴッ!
「グルゥッ!」
美少女2人との入浴を邪魔する相手は誰だろうと容赦しない。そのまま顎に掌底を放ち、脳を揺らす事でよろめかせ、そのままジャンプして……
「失せろ」
ドゴッ!
そのまま熊の額に頭突きを叩き込む。モロに食らった熊は脳震盪によって茂みの中に倒れて泡を噴きながらピクピクする。
気絶を確認した綾小路はそのまま熊に背を向けて走り続けて……
「頼む」
「任せろ」
4.8キロ地点に到着して清水に襷を渡したのだった。
「……という事があってな。比企谷、お前もオレの欲求の為に全力を尽くしてくれ」
綾小路が走っていた時の事を話すが、頭突きで熊を気絶させるって……
俺は呆れながら山道を見る。既にスタッフの一部は猟銃を持って現場に向かっている。何でもこの辺りには熊や猪もいるので、あの施設を合宿に使う際は猟師を置いとくのが鉄則のようだ。
準備が万全なのは良いが、熊がいるような場所で合宿をやらないで欲しい。まあそんな事を言ったらキリがないけどな。
「まあ全力は出す」
「頼む。ところで比企谷、お前は乱交については興味はあるか?」
コイツはまたとんでもない事を言ってきたな。
「いきなりどうした?言っとくがひより達は誰にも渡さないぞ」
「もちろんだ。オレも恵を他人に抱かせるつもりはない。今いる彼女は無関係でこれから女を手に入れたら2人で調教してみないか?合宿前に主人公が男友達と協力して沢山の女を2人がかりで調教する同人誌を買ったんだが中々印象的だったんだ」
2人がかりで調教ねぇ……コイツ、どんどん性に貪欲になっているな。マジで軽井沢に刺されそうだな、
「それ以前の問題だ。先ずはハーレムメンバーにしたい女子を優先しろよ、第三者に取られる可能性があるんだし」
綾小路が狙っている女子は全員ルックスのレベルが高いからな。
「そうだな。先ずはハーレムメンバーの確保だな。肉どれ……ハーレム予備軍の確保は後回しだな」
コイツ今肉奴隷って言おうとしたよな?普通に怖いわ。
綾小路の貪欲さに呆れながらも雑談するが試験中止のアナウンスは来ないが、熊については対処したのだろう。
それから更に待っていると視界の隅、自分達がいる場所より高い場所にある獣道を下っている影がチラッと見えた。
「どうやら第九走者が来たようだな。俺はスタート地点に向かう」
「頼むぞ比企谷。楓花さんとの入浴の為に」
最後にやる気を削ぐような事を言うな馬鹿。まあ俺も帰ってからひより&有栖&なずな先輩の3人と4Pをするからあからさまに文句は言えないが。
俺はスタート地点に立ち、他のメンバーもスタート地点に立ち待機する。
そしてチラッと見えた影が徐々に大きくなってウチのグループのグループの渡辺である事がわかった。やはり綾小路の作ったリードが効いているようだ。
「比企谷頼む!」
「ああ」
渡辺から襷を貰って俺は走り出す。下りなので下らない転倒に注意しながら、それでありながら可能な限り速く走る。
汗を流しながら走っていると中間地点で猟銃を構えたスタッフが数人、茂みで囲みを作っているが、あそこに気絶した熊がいるのだろう。
綾小路の化け物ぶりに引きながら足を早めて進む。結構辛いが今日で試験が終わりなから心技体全てをこなして走る。
(ひより達と4Pが近いんだ……頑張らないと)
俺は身体にかかり始める痛みを無視して更に速く走り、息苦しくなったあたりで次のチェックポイントが見えてきたので無理矢理加速して……
「時任、頼む」
「任せろ!」
次の走者に襷を渡し、足を止めながら息を吐く。全力で走ったのは久しぶりな気がするが、やり切った気分は悪くない。まあヤり終わった時の気分よりは劣るが。
それから次の走者が来るのを待っていると俺がゴールしてから6分くらいしてから次の走者が現れて襷を渡す。
綾小路が俺がいるチェックポイントに着いた時の2位との差は7分ぐらいだから、綾小路から俺の間に差が1分縮められた事になる。まあこれならぶっち切りの1位だろう。
そう思いながら他の走者が来るのを待っていると俺がゴールしたタイミングから20分くらいしたタイミングで山内が最下位としてやって来る。
「遅えよ!ふざけんな!」
橋本がキレながら襷を持って走りだす。橋本の身体能力は高いがブービーとの差は4分くらいだったので巻き返しは無理だろう。
しかし原因は山内にあるだろう。山内のジャージには沢山の土や草がついて見るからに転んだのだとわかる。学年でも運動能力が低いのに転んだとなれば橋本がキレるのも仕方ない。
山内の足手纏いっぷりに対して橋本に同情しながら迎えのバンに乗って待機する。
「クソッ……俺の力はこんなもんじゃないのに……!」
山内が最後に不満を吐きながらバンに乗るが、お前の力なんてたかが知れているわ。
山内に皆が呆れ顔を浮かべる中、スタッフの方が給水所の片付けを始めて15分ちょっとしてからバンがゆっくり発進する。
そしてスタート地点に着くと、掲示板がありそこには男の記録が持久走の書かれている。まだ橋本グループはゴールしてないから記録は出てないが、ウチのグループは2位の龍園グループと6分離れているので、綾小路からしたら満足だろう。
そうこうする中、橋本グループの最終走者もゴールしてウチのグループとは18分差だった。20分差を4人で2分も縮めたなら上出来だろう。
「戻ってきたものは第二講堂に行くように。そこでスピーチの課題を行う」
まさかのゴールして直ぐかよ。終盤に走った俺からしたら結構キツいし、最終走者からしたら地獄だろう。
これにはブーイングが起こるが、起こってもどうにもならないのは明白なので俺達は疲れた身体に鞭打って第二講堂に向かうのだった。
講堂に入って30分後に試験が始まったが、一部の人間は疲れを感じながら無理矢理声を出す地獄のようなスピーチだった。俺も何とか声を出して何とか無難に終わらせた。
しかし綾小路が「特別試験から将来の仕事における有用性を見据える」ってクソ真面目なテーマのスピーチをした際は噴き出してしまって減点対象になりそうだ。
お前は「ハーレム結成から予備の肉奴隷の確保」ってクソぶっ飛んだテーマのスピーチをするキャラだろう。
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