※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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傲慢

 

堀北の反対を皮切りに5馬鹿が喚きだすが気にしないでおこう。

 

「さて綾小路。改めて俺と組んでくれないか?」

 

「いやいや、俺と組んでくれないか?」

 

「とりあえず高円寺氏は放課後に時間を作ってくれないでしょうか?」

 

「あ、折角ですし、私と千尋さん、千秋さんとみーちゃんの4人で組みませんか?」

 

「良いよひよりちゃん」

 

「私も良いよ」

 

「私もですっ。宜しくお願いしますっ」

 

おっ、早速4人パーティーが出来たようだ。この4人は林間学校で同じ小グループ、つまり由比ヶ浜の理不尽に苦しめられた4人だし団結力ではどこのグループにも負けないだろう。

 

「はぁ?!何無視してんだしマジでキモい!人として恥ずかしく「黙れ、殺すぞ」ぴいっ!」

 

由比ヶ浜の喚きに綾小路が殺意を向けてビビらせるが、同時に松下がキレる。

 

「綾小路君!馬鹿が私の席の近くにいる時に殺気を出さないでよ!」

 

「そうだよ!また脱糞されたら嫌だからね!」

 

「周りをよく見ろよ!」

 

「……済まん」

 

由比ヶ浜の近くにいる生徒が綾小路にキレて綾小路は小さく頭を下げる。まあ松下達からしたら再度脱糞されたら嫌だよな。

 

「ふざけんなし!あたしに恥をかかせて絶対に許さない!」

 

由比ヶ浜はブチ切れるが、存在そのものが恥のお前が何を言っているんだ?

 

「馬鹿はほっとくとして、ひよりさんとみーちゃんと千尋さんと組むのは賛成だし4人で職員室に行こっか」

 

「待ちなさい。そんな勝手な真似は許さないわ」

 

松下がひよりと王と白波にそう話しかけると堀北が止めに入る。

 

「今回はマイナス要素がない以上、Dクラス内でグループを作って綾小路君と高円寺君を別々にして、1位2位を狙うのが正しい戦術よ。他のグループについても成績優秀な生徒同士で固めて上位を狙うべきだから、勝手な真似はしないで私の指示に従って」

 

まあそれがDクラスとしては正しい戦術だろう。しかし……

 

「あのさ堀北さん。正しい戦術でも本人が嫌なら無理強いする権利はないんだよ。それとも実力のある生徒には人権がないのかな?」

 

櫛田が反論する。今までより口調は荒いが、それでも慕われているのは半年以上、由比ヶ浜達を庇うほどのメンタルを持っているからだろう。

 

「人権云々以前に、クラスに貢献するのは義務よ」

 

「だとしても何で堀北さんが偉そうに指示するの?少なくとも綾小路君と高円寺君は堀北さんより遥かに優秀なんだし、「協力するのが義務だから私の指示に従いなさい」って命令じゃなくて「クラスポイントを増やしたいから、クラスメイトと組んで貰えないかしら」って頼むべきじゃないかな?」

 

正論だな。下手に出ろとまでは言わないが、堀北の言い方はストレスが溜まりやすい。格上からしたらムカつくだろう。

 

「それにさ、前から思ってるんだけどさ、普段誰とも関わらない堀北さんが何で特別試験になったら偉そうに仕切るのかな?堀北さんが仕切るとクラスメイトにストレスが溜まって、そのフォローをするのは手間だから出しゃばらないでくれるかな?」

 

おー、由比ヶ浜のお陰でワイルド化した櫛田は中々毒舌だな。

 

「っ……だったら貴女はクラスのリーダーとして相応しいのかしら?」

 

苛立ちに満ちた表情を浮かべながら詰問する堀北だが……

 

「確かに私は綾小路君や高円寺君みたいに絶対的な力はないけど、少なくとも堀北さんよりは相応しいと思うよ」

 

櫛田はハッキリとそう答える。

 

「そうだな……オレも格下に上から目線で言われると不快だし、今後堀北が一生出しゃばらないでくれ」

 

堀北の隣にいる綾小路が欠伸をしながらそう返すと堀北は歯軋りする。今まで格下と思っていた相手が圧倒的格上とわかった以上、我慢出来ないのだろう。

 

「話を戻すがオレは比企谷と組んで良い。どうせクラスの為にクラスポイントを稼いでも由比ヶ浜が直ぐに減らすし、やる気が出ない。体育祭前後の時みたいにな」

 

綾小路の言葉にDクラスのメンバーはそこまで怒りを見せない。クラスの為に動きたくない気持ちは理解出来るからだろう。綾小路の言うように由比ヶ浜は体育祭の前後に俺と白波に暴力を振るってクラスに迷惑をかけているからな。

 

「ふざけんなし!アレは元生徒会長が出しゃばり妹と同じように無能だからだし!あんなのがAクラスなんてマジで腐ってるよ!」

 

「何ですって!本当の無能の貴女に言われたくないわ!」

 

由比ヶ浜の逆ギレに堀北がキレる。まあ由比ヶ浜に無能と言われたらキレるわな。

 

「2人とも落ち着いて!喧嘩はしても意味なんかないよ」

 

「はぁ?!部外者は口を挟むなし!」

 

「貴方はいつもそれね。波風を立てるのを避けるだけで問題を解決しようとしないで、こんな無能を甘やかすだけだし黙ってなさい」

 

「誰が無能だしこの無能兄妹の片割れ!」

 

「どの口が言っているのかしら?!」

 

平田が仲裁しようとするが由比ヶ浜と堀北は封殺するが、実際平田は波風を立てるのを避けるのではなく、5月あたりから無能に対してしっかりと咎めるべきだったのだ。だから馬鹿が増長するのだ。

 

「はいはい。どっちもどっちだから喧嘩するなら教室の外でやれ」

 

そんな中、綾小路が面倒臭そうに追い払うジェスチャーを見せる。しかし由比ヶ浜と同じ扱いをされた堀北の顔に徐々に怒りの色が宿る。

 

「ふざけないで!」

 

激昂した堀北はコンパスを綾小路の腕に刺す。しかし綾小路は全く表情を変えずに俺を見る。

 

「ところで比企谷。グループメンバーはオレとお前の2人か?龍園あたりも一緒か?」

 

いや、表情を変えずに質問しないでくれないか?ハッキリ言ってメチャクチャ怖いんだけど。

 

「っ!」

 

眼中にないと思われた堀北は繰り返してコンパスを刺すが、アイツ以前にも似たような事をしてしばかれてなかったか?

 

「10回刺したな。そろそろ反撃するか」

 

綾小路はそう言って血が付着した左手でコンパスを奪って床に放り投げて……

 

ゴキッ ゴキッ

 

堀北の肩の関節を外して、無理矢理はめなおした。

 

「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

堀北は獣のような叫び声を上げて肩を押さえる。アレは痛そうだ。容赦はないが、事前に10回もコンパスで刺されたし正当防衛は成立するだろう。

 

「鈴音に何をしやがる!」

 

ここで須藤がブチ切れて綾小路に突撃をするが瞬殺される未来しか見えない。肩を壊されたのを忘れたのか?

 

そう思う中、須藤は綾小路の顔面に向かって拳を振るう。対する綾小路は動け気配を見せないが、藤巻先輩にやったように頭突きで迎撃するつもりか?

 

疑問に思っていると綾小路はギリギリで身体を倒して拳を回避する。勢いの止まらない須藤の拳は……

 

「ぐふっ!……あぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

そのまま避けた先の堀北の顔面に命中して、堀北は鼻血を噴きながら床に倒れ、肩が床にあたりのたうち回る。

 

「す、鈴音!済まん!」

 

須藤が顔を青白くしながら身を屈めて堀北の様子を見る。そんな中、綾小路は立ち上がって俺を見る。

 

「さて比企谷。グループについて話したいがジャージに着替えてから食堂で話したいから先に行っていてくれ」

 

綾小路は血が垂れた制服の裾を見せながらそう言ってくるが、お前は最初に医務室に行け。

 

俺は平然とする綾小路に内心にてそうツッコミを入れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾小路と八幡が一足先に去った後……

 

「じゃあ私達も話し合おっか」

 

松下がひよりと王と白波にそう言って教室を出ようとする。

 

「少し待ってくれないか?出来ればクラス内でグループの構成がある程度確立するまでグループを組むのは遠慮してくれないかな?」

 

平田が止めに入るが松下の目は冷たい。

 

「だったら平田君が今後、ハッキリと罪を咎めるって言うなら考えるよ。毎回5馬鹿が問題を起こして私達が怒ると平田君は仲裁に入るだけで5馬鹿に反省を促してないけど、ハッキリ言ってウザいよ」

 

「そ、それは……」

 

松下の容赦ない指摘が平田を曇らせる。しかしこれはクラスメイトの代弁でもある。毎回5馬鹿を庇う平田にクラスメイトは苛立つ事もあり、恵はそれを理由に偽カップルを止めて、平田に恋した王の恋心はとっくのとうに冷めている。

 

「ふざけんなよ松下!俺達は被害者なんだよ!綾小路や比企谷のせいでな!」

 

「は?キモ。盗撮犯が被害者な訳ないでしょ。もういっそ5人で一緒に退学して乱交パーティーでもしなさいよ、お似合いだから」

 

「何ですって?!私がこんなゴミとお似合いなんてあり得ないわ!」

 

「そうだし!犯罪者と真面目なあたしが似合うわけないじゃん!」

 

「うるせーよ!テメェなんかホームレスの肉奴隷がお似合いだ!雪ノ下についても貧乳は無価値なんだよ!」

 

「そうだそうだ!俺は桔梗ちゃんとエッチするんだから!」

 

「え?やめて無理。池君に処女を捧げるなら首を吊る方がマシ」

 

さっきまで堀北が綾小路と須藤によってボロカスになった光景を見て愉悦を感じていた櫛田だが、池の発言に不快感剥き出しになる。

 

「そこまで、言わなくても良いじゃん!」

 

「いや、マジで嫌だし。というか松下さんは他クラスと組んで良いよ。綾小路君や高円寺君が1位を取っても、直ぐにクラスポイントは0になるんだし、好きにやっていいでしょ」

 

櫛田は松下にそう口にする。5馬鹿がクラスにいる以上、未来はないのだから。

 

「じゃ遠慮なく。いこっか」

 

松下の言葉にひよりと王と白波は教室から出て行き、葛城達他クラスの主力は櫛田から好きにして良いと許しが出たのでDクラスの優秀な生徒に交渉を始めるのだった。

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