※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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不満

 

火曜日の朝、ひよりと有栖が俺の両腕にくっつく中、俺はいつものように登校するが……

 

「何だありゃ?随分賑わってるな」

 

下駄箱から少し離れた場所にある掲示板に人が集まっている。偶に興味深い掲示はあるが、あそこまで人が集まるのは特別試験の結果発表があった時だが……

 

「もしかしてアレでしょう。昨日がグループ結成の締め切りでしたから、グループの公開では?」

 

「ああ、なるほど。ちょっとあそこで堂々とディープキスしている綾小路に聞いてみるか」

 

視界の隅にて鬼龍院先輩とディープキスをいる綾小路を指差す。おそらく2年の教室に行く前の別れのキスだろうが、マジでTPOを考えろ。

 

そう思う中、鬼龍院先輩が2年の教室がある方向に向かい、手を振っていた綾小路がこちらに気付き、軽井沢と近づいてくるが……

 

「どうしましたか恵さん?目が八幡君以上に腐っていますよ?」

 

有栖が割と失礼な事を言っているが、確かに軽井沢の目が腐っている。明らかにヤバい雰囲気を出している。

 

「おはよう軽井沢さ……って!何その目!またあの馬鹿5人に振り回されたの?!」

 

と、ここで櫛田がやってきて、軽井沢の変化に驚きの態度を見せる。対する軽井沢は櫛田の肩を掴み、掲示板を指差して背中を押す。

 

櫛田は戸惑いながらも掲示板の方に向かうが、やがて凍ったように固まり、ようやく再起動したかと思えば……

 

「貴女もですか?!何があったのですか?」

 

櫛田の目は軽井沢より遥かに腐っていた。これには有栖も驚いているがマジで何があったんだ?!

 

確か軽井沢と櫛田は同じグループだった筈。あぶれた生徒はペナルティを与えられ、教師の采配で決まったグループに強引に入るルールだが由比ヶ浜や雪ノ下は2人でグループを組んでいるし……

 

疑問符を浮かべながら俺達も掲示板を向かうと……あっ、察し。

 

 

22番 櫛田桔梗 軽井沢恵 堀北鈴音(※)

※グループ結成締め切りに間に合わなかった為、このグループ所属として、マイナス30クラスポイント

 

軽井沢と櫛田のグループに堀北が入れられていた。由比ヶ浜に比べたらマジだが散々偉そうにしていた堀北が入ったのだから気落ちしたのだろう。

 

というかアレだけ偉そうにクラスに貢献しろと言っていた奴が足を引っ張っているのかよ?龍園は煽りまくりだらうな。

 

そんな事を思いながら他のグループを見てみれば……

 

1番 石崎大地 小宮叶吾 鈴木英俊

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4番 雪ノ下雪乃 由比ヶ浜結衣

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7番 龍園翔 坂柳有栖

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9番 松下千秋 王美雨 椎名ひより 白波千尋

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17番 橋本正義 神室真澄 高円寺六助

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     ・

22番 櫛田桔梗 軽井沢恵 堀北鈴音(※)

※グループ結成締め切りに間に合わなかった為、このグループ所属として、マイナス30クラスポイント

     ・

     ・

27番 葛城康平 金田悟 幸村輝彦

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32番 須藤健 池寛治 

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36番 山内春樹 佐倉愛理

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42番 比企谷八幡 綾小路清隆

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58番 一之瀬帆波 網倉麻子 小橋夢

 

 

 

有名所は大体こんな感じだが、山内と佐倉って組み合わせは意外だ。山内はてっきり須藤と池以外の相手はいないと思っていたのだがな。

 

強敵になりそうなのは龍園&有栖のクラスリーダーグループ、高円寺&橋本&神室の規格外&Aクラス幹部2人、葛城&金田&幸村の学年トップクラス成績保持グループくらいか?

 

そう思いながら写真を撮ってから人混みを出て綾小路達の元に戻る。

 

「櫛田……ドンマイ」

 

「うん……ねぇ綾小路君。確か松下さんやみーちゃんをセフレにしたらしいけど、私とも1回セックスしてくれない?2人からは評判が良いし」

 

「別に構わ「構うな!これ以上増やすんじゃないわよ!」……まあ相手をするなら恵と楓花さんの許可を得てからだな」

 

綾小路が頷こうとしたが、軽井沢が綾小路に腹パンをして止めに入るが、軽井沢は涙目になって手を押さえるが、どんな硬い腹筋だよ。

 

そんな風に思いながら綾小路の腹を見ていると……

 

「おっ、発表してるみたいだな。一緒に頑張ろうぜ、愛理」

 

「う、うぅ……うんっ」

 

気色悪い声と弱々しい声が聞こえてきたので見れば、山内がニヤニヤ笑いを浮かべながら、以前須藤の審議で証人をやった佐倉の手を掴みながら歩いている。対する佐倉は恐怖を顔に宿している。

 

「うわ……何やってんのアイツ、マジきもい……」

 

軽井沢は嫌そうな表情で呟く。

 

「おいおい。酷い事を言うなよな〜、俺は健や寛治と組んでも良かったけど、誰も組む相手が居なかった佐倉がクラスに迷惑をかけないように組んでやっただけだぜ」

 

そう返す山内はニヤニヤ笑いを浮かべて佐倉の巨乳をガン見している。その様子だと佐倉は友人どころ知り合いが1人も居らずペナルティを受けたらクラス全員から攻められる事を危惧して、山内はそれを利用して佐倉と組んだのだろう。

 

しかし真面目な話、入学してから10ヶ月が経過したのに友人どころか話せる相手が1人もいないのはどうなんだ?

 

コミュ力が高くない俺だって友人は少ないが、それでも世間話をするくらいの相手、グループを組める相手は何人かいるし、組む相手がいない佐倉はそれ以上のコミュ力の無さだ。

 

オマケに林間学校では個人成績もワースト5に入っているし、実力も友人も無い事を考えると、山内と組むのも当然の帰結じゃね?」

 

「アンタ、結構な毒を吐くわね」

 

と、ここで肘打ちを食らうので見れば軽井沢が呆れ顔を浮かべている。もしかして喋っていたのか?

 

「どっから喋っていた?」

 

「コミュ力が高くない俺からあたりね」

 

殆ど最初じゃねぇか。

 

「まあ事実だ。少なくとも5月に不良品扱いされた段階で自分の弱点や欠点を変えようとしなかった結果だし、山内と組む今の状況を受け入れる他ないだろうな」

 

変わろうとしない奴はずっと変わらないが、弱点が多いのなら変わらないといけない。佐倉は変わらなかった結果、山内と組むハメになったのだから自業自得だ。

 

「うぅ……」

 

「そうそう。安心しろって、クラスのリーサルウェポンの俺が愛理を受け入れるからさ」

 

落ち込む佐倉に対して、山内は下卑た眼差しを佐倉に向けるが、完全に佐倉に酔ってマジでキモい。

 

山内は楽しそうだが、佐倉は今後地獄だろう。山内と組んだ時点で悪評が立つのは明白だからな。

 

「さぁ、行こうぜ愛理」

 

酔ってる山内は佐倉の手を引っ張り、佐倉は縋るように綾小路を見るが、当の綾小路は特に口を挟まない。恋人やセフレでないからか?

 

そして2人が消える中、櫛田が息を吐く。

 

「あー、朝から最悪。堀北さんがグループに強制加入で、今はキモい光景を見られたし、明日は体調不良でも休もっかな」

 

櫛田は相当ストレスが溜まっているようだ。マジで禿げそうだな。

 

「本番まで1週間ありますし、無理しないで休むのも手ですよ」 

 

「というかなぜ明日?今日休めよ」

 

俺がそう尋ねると櫛田は目にヤバい光をギラギラ放ちながらこっちを向き……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「決まってんじゃん。皆に迷惑をかけた堀北さんに落とし前を付けてもらうんだよ」

 

そう返してくる。雰囲気はやばいが言っている事は間違ってない。組む相手が居ない事でペナルティを受けたのだ。クラスの大半は爆発するだろう。偉そうな癖にペナルティをかけられるなんて……みたいに。

 

「ではその光景を記録してくれませんか?3万ポイントで買います」

 

ドSの有栖がそう質問すると櫛田は薄く笑いながら頷く。

 

 

 

やっぱり女子って怖いな、うん。

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