腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
『そうかもね……皆、思う所があるかもしれないけど、堀北さんは変わる気がないしこれ以上責めるのは止めようね、堀北さんもごめんね?改善する気がないどうしようもない人間だってわからなかったから、責めちゃったよ』
「くはははっ!鈴音の奴、五馬鹿と同じ扱いじゃねぇか!プライド高いアイツからしたら屈辱だろうな!」
有栖の携帯に流れる動画を見た龍園は高笑いするが、俺も笑ってしまいそうだ。
櫛田は有栖に撮った動画を送り、昼休みに視聴会をする事になり、有栖が龍園に見せたのだ。
「話を誘導した綾小路君はお見事でした。綾小路にポイントをあげたいですね」
この場にいるのは俺と綾小路と有栖と龍園だ。有栖が俺達3人を招集したが、多分動画の視聴会以外の目的もあるだろう。
「ポイントは要らないから神室を抱かせてくれ」
「それは無理ですね。真澄さんは私の玩具……友達ですから」
「そこまで来たら玩具って言えよ。というか綾小路は軽井沢と鬼龍院以外にも桔梗あたりも食ってるだろうに神室も食うつもりかよ?」
「いや、櫛田はまだ抱いてない。まあ五馬鹿に対するストレス次第では食うかもしれないがな」
「やっぱそうか。というかセックスがストレス解散方法になりかけてる時点で末期じゃねえのか?」
龍園がもっともな事を口にする。
「まあアレらの不快さを考えたら並大抵の方法でストレスを発散させるのが無理であるのは事実ですよ」
「その様子だとDクラスで乱交パーティーが起こるかもな」
マジで。
「その場合はオレも参加するとしよう」
「綾小路君はいつか刺されそうですね」
同感だ。コイツは日が経つにつれて性欲が増しているし。
「まあ上手く立ち回る。それより集まったのがこの4人の理由を話してくれ。多分特別試験の内容だと思うが」
「おっしゃる通りです。八幡君から特別試験のテーマは聞いてますが、私達も同じテーマです。よって潰し合いにならないように同じテーマでも発表内容を別々にしたいのです」
俺と綾小路のテーマは「この学校におけるルールの改革」だが、有栖と龍園も同じテーマだ。そこで改革における発表内容を違うものにしようってわけだ。
「まあそのくらいなら構わないが坂柳達は現在何を発表するつもりだ?」
「今のところ私と龍園君のグループは……と……について考えています」
「それ完全に一之瀬に対する嫌がらせが目的だろう?」
綾小路の言う通りだ。和を尊ぶ一之瀬からしたら評価したくないテーマであるのは明白だ。
しかし生徒会役員としては私情を挟まずに採点しないといけないが、有栖と龍園なら良い発表をするだろうから、一之瀬も高得点を出すだろう。
そうなれば一之瀬自身、相容れない方針を認めたと自己嫌悪に陥り、クラス内でも不和が生じる可能性が高い。
「もちろんです。馬鹿によって溜まるストレスをセックスで解消するのも良いですが、偶には別の解消方法を使いたいのです」
まあ有栖は由比ヶ浜と雪ノ下に絡まれる方だからな。一之瀬からしたらとばっちりかもしれないが、我慢してくれ。
「なるほど。しかしそれなら問題ない。オレ達が考えているのは……と……についてだからな」
「Dクラスならでは内容か。まあどのクラスからも一定の支持は出るし悪くないだろ」
「ウチからは戸塚君あたりが反対するでしょうが、それを反対するという事は自身が無能と理解している人間ですし、面白いですね」
そりゃそうだ。俺達は反対した奴は肩身が狭くなるのを目的とした内容にしたからな。実際ウチのクラスにも無能はいるが、無能に価値を付加する点でも悪くないと思う。
「何にせよ、この特別試験はお題が自由である以上、色々ぶっ飛んだ内容になりそうだな」
龍園の呟きに俺達は一斉に頷く。それについては間違いないだろう。
というかカオスになり過ぎて教師が止めたりする未来や馬鹿が喚く未来が今の時点で見えてるんだよなぁ。
そう思いながら俺は堀北が責められている動画を肴に昼食を食べるのだった。
1週間後……
グループ構成や発表順番が公開されてから1週間が経ち、漸く特別試験当日を迎えたが、これまでに色々あった。
発表内容について上級生や教員から聞き取り調査したり……
五馬鹿の喚きにイライラしたり……
ひよりとSMプレイをして鞭で叩かれることに若干の快感を知ったり……
有栖と兄妹プレイをする中、お兄ちゃんと呼ばれる事に悦を感じたり……
なずな先輩と赤ちゃんプレイをしたら、哺乳瓶や涎掛けを使って辱めてきたので、気絶するまでバックで攻めたり……
松下やみーちゃんのみならず、由比ヶ浜と雪ノ下によってストレスが限界突破したDクラスの櫛田や佐藤、Cクラスの白波や姫野を加えて、綾小路や龍園と一緒に大乱交をしたり……
……なんかエロい事が多いが気にしないでおこう。
漸く特別試験当日を迎えた。
試験は講堂で行われて、壇上には南雲会長率いる生徒会メンバー5人と元生徒会長の堀北先輩が座っている。多分堀北先輩は一之瀬が発表する際の審査をしたり、5人の評価についてチェックするのだろう。
意外にも2年生や3年生も席にいるが、この試験は見学が自由なのだろう。有栖と龍園の発表によって一部がキレそうだな。
そして朝の9時になると真嶋先生が壇上に立つ。
「時間になったのでこれより特別試験を始める。名前を呼ばれたグループは壇上に上がって発表して貰う。尚、審査については生徒会メンバーの持ち点が1人20点、5人で100点で、テーマの難易度に対するボーナスは生徒会長が判断して最大で20点加算される。つまり120点満点方式で行う。審査の結果に不満がある者は今から配るプリントに記入して試験終了後に提出しろ」
真嶋先生がプリントを配るので見れば、「納得いかないグループ発表」「その理由」って欄が沢山ある。そこに意見を書いて提出して、学校が問題だと判断したら点数が変わる可能性もあるのか。割と重要だし、他のグループの発表もしっかり聞かないとな。
「スピーチの時間は最大で5分だ。それ以上になると減点対象になる。早い分にはペナルティはないが、早過ぎると簡略な発表と判断されると考えておくように……それでは第1のグループの発表を始める。石崎、小宮、鈴木は前に出て発表してくれ」
真嶋先生の言葉にウチのクラスの石崎と小宮と鈴木が前に出て壇上にあるパソコンにUSBを差し込み操作する。
そしてPowerpointを開き……
「それでは俺達の発表を始めます。モニターをご覧ください」
鈴木の言葉と共にモニターに「須藤健と池寛治と山内春樹は童貞を卒業出来るのか」と書かれたスライドが表示される。
「くっ!はははははっ!そう来たか!」
龍園の笑い声が講堂に響く。
「ふざけんじゃねぇよ!」
「そうだそうだ!童貞卒業なんか余裕だ!」
「俺は近いうちに卒業してやるよ!」
盗撮トリオはキレるが、講堂には笑いが拡散する。
『これ難し過ぎでしょ?あの変態どもじゃ無理無理』
『いや、ソープがあるから簡単だろ。ソープ抜きならメチャクチャ難しいさけど』
『私には思いつかないわね』
女子からは不満の声が上がると思ったが、思ったよりも少ない。多分盗撮魔を貶める内容だから聞きたいのだろうな。
「静かにしろ。今は発表の時間だ」
南雲会長が静かにするように注意するだけだが、どうやら発表内容は本当に自由のようだ。真嶋先生も呆れてはいるが止めようとしてないし。
「テメェら!」
それによって須藤は前に出ようとするが……
「失せろ。オレの興味の邪魔をするな」
「っ……!」
隣に座る綾小路が殺意をぶつけて踏み止ませる。ありがたいな。
俺は綾小路に感謝の一礼をしながら壇上を見る。
さて、石崎達はどんな解決法を発見したのやら……楽しみだな。
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