腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「次は俺の番だ。俺は「退学の際の救済措置の条件追加」について話す」
救済措置の条件ってお題を発表するのは聞いているが、具体的な内容は聞いてないので興味深い。
「上級生や教員から確認した所、退学の際の救済条件は「2000万プライベートポイント+α」だ。まあ偶に例外があるらしいが基本的には今言った条件で、先月の林間学校ではαが300クラスポイントだった」
龍園がリモコンを操作すると様々な特別試験における救済措置の条件が記されているが、大半が2000万プライベートポイントが必要となっている。
まあ退学者の救済は安くないのは当然だが、それにしても高過ぎだ。実際のところ、救済するのはリスクがデカ過ぎるし使わないのが吉だ。
「そして俺は更に新しい条件として「退学者が出たクラスで匿名投票を行って一定以上の賛成を得ること」を加えるべきだと思う」
龍園の言葉に講堂に騒めきが生まれる。南雲会長は楽しそうに笑って、一之瀬は震えている。
「先月の林間学校で3年Aクラスと3年Bクラスは退学者が出て救済措置を使ったが、Bクラスは南雲率いる2年からの資金援助によりプライベートポイントは無傷で300クラスポイントを失い、Aクラスは2000万プライベートポイントと300クラスポイントを失った」
それは皆の記憶には新しい。
「しかしAクラスは橘茜を見捨てるべきだった。見捨てればクラスポイントを失わずにAクラス卒業は絶対的だった。そしてAクラスの中には「嫌だけど堀北が助けようとしたから仕方なくポイントを出した」とか「そこは見捨てろよ」と思った奴も少なくないだろう」
龍園の言葉に講堂の隅にいる橘先輩は顔を青ざめて、堀北先輩の目は鋭くなる。
「しかも橘本人は迷惑をかけたくないからと誰にも頼らず受け身体勢のまま試験に臨んだが、橘は嫌な予感を感じた瞬間からクラスメイトや教員を頼り、絡まれたら逐次報告するべきだった。そうすれば試験の採点中に悪質や嫌がらせと判断して道連れにならずに済んだ可能性は充分にあった」
橘先輩は事あるごとにイチャモンをつけられていたようだが、それを全て報告してれば助かったと思う。そうでないと教育体制に問題が生じる。
「この学校では受動的なのは愚かである事は1年の5月1日には嫌でもわかる事だ。学校側も動かない奴が悪いと判断するし、特別試験でもただ教師の話を聞くだけでなく、積極的に動いて試験の真意を探る必要がある」
だよな。この学校で重要なのは気になった事があればすぐに調査に動くことだ。暴力事件についても生徒が訴えなかったら放置だし、プライベートポイントの有効的な利用方法も教えてくれないしな。
「橘は3年生の3学期の時期に受動的に動き、クラス全体に迷惑をかけないで済むはずだったのに、迷惑をかけたから退学になるべきだった生徒だ。救済によってAクラスの中には間違いなく不満があるだろう」
「っ!」
あっ、龍園の言葉に橘先輩が泣きながら講堂から出ていく。本当に容赦ないな。
龍園の発言は完全に暴言である。しかし雪ノ下や由比ヶ浜の暴言と違って正当性が含まれていて聞き手に興味を抱かせている。実際橘先輩の行動は完全な悪手で、俺が堀北先輩の立場なら橘先輩を切り捨てていただろう。
「よって退学者の救済についてはクラスのリーダーの意見のみではなく、全員の意見を反映する必要がある。そうでないとクラス内に不満が生まれる問題が生じるから、一定数の賛成が得られなかったら救済措置を使用出来ないようにするべきだ……以上だ」
龍園がそう締めくくる。拍手は起こらない。まあ弱者を淘汰したり見捨てるべきって内容だからな。
「では採点に入る」
南雲会長がそう言って手元にある端末を操作する。桐山副会長らもそれに続くが一之瀬だけは苦しそうな表情を浮かべ操作しない。
十中八九高得点を出したくないのだろうな。出したら自分の信念と真逆の考えを肯定するようなものだ。
しかし私情を挟んだら退学になるからか、苦しそうに端末を操作する。それによりモニターが変わり……
南雲 19点/20点
桐山 18点/20点
溝脇 19点/20点
殿川 19点/20点
一之瀬 17点/20点
難易度ボーナス 18点/20点
合計 110点/120点
点数が表示される。
ここで110点と高得点が出る。これまでの流れから見るとクラスポイントのゲットは確実だろう。
しかし一之瀬の17点は無意識だろうが低く設定しただろう。16点以下ならプリントに不満を書いたが、17点ならギリギリセーフだろうから書けないな。
何にせよ間違いなく上位入りだからかCクラスからは焦りの色が見える。Dクラスの生徒はクラス間の闘争を諦めているようで大して表情は変わってない。
「ふざけんなし!何であんな奴らが高い点数で、あたし達は低いんだし!」
「本当にこの学校には屑しかいないのね……実に嘆かわしいわ……」
いや、お前らだけには言われたくないだろう。お前らは無能だと現実を見ろや。
有栖と龍園は罵声を無視して壇上から降りる。こっちにやってくるが額に青筋を浮かばせている。
「よう、色々な意味でお疲れ」
「全くです。凄く疲れてしまいました」
「つかスピーチが終わってからの方が疲れたぜ」
そりゃそうだ。今もギャーギャー騒いでいる第三者の気持ちを考えやがれ。
内心文句を言うと次のグループが壇上に立ってスピーチを始める。グループはAクラスからDクラスの生徒が1人ずつで構成されて、お題は「修学旅行の導入」というお題だった。
「そういえばこの学校には修学旅行はありませんね」
ひよりはそう言うが実際かなり珍しいだろう。俺は中学時代に修学旅行で嫌な思い出があったが、普通の生徒からしたら思い出作りに勤しむのだろう。
しかし行くとしたらどこになるのだろう?京都や北海道がポピュラーで、場合によっては沖縄とかもあるかもしれない。
まあ希望を持つ必要はない。この学校が修学旅行制度を導入するのは考えにくいし、卒業したら恋人3人と回ればいいだけだ。
そして発表が終わり94点と暫定3位だ。ちなみに2位は石崎達の盗撮魔トリオの童貞問題だが、2位がそれってどうなんだ?
そう思っていると次はひより、松下、みーちゃん、白波と俺の恋人&セフレ3人のグループが壇上に上がる。
全員真剣な表情を浮かべているが、ベッドの上だとエロい表情を浮かべているんだよな。
この前セフレになった白波なんか綾小路の部屋に来た当初は緊張で積極的に動けてなかったが、俺が処女が奪ってから暫くすると……
ーーーんっ、あぁん♡そこぉっ♡もっと激しくぅ♡ちゅぅ……比企谷君のおちんちん大好きぃ!ーーー
これまで相当ストレスが溜まっていたようで積極的に腰を振って甘えてきたからな。
その後は白波と同じように初参戦の櫛田、佐藤、姫野ともセックスをしたが、全員白波のように激しく求めてきたのは記憶に新しい。
そう思う中、4人はリモコンを持って操作すると採点画面が消えて……
「由比ヶ浜結衣の愚かさの理由と改善案について」
この上なく難しい問題が新しく表示された。え?まさか本当に挑戦するとは思わなかったわ。
というか由比ヶ浜は絶対にブチ切れ「ふ、ふざけんなし!何でそんな事をするの?!」たな、うん。
俺はかつてない難問に挑んだ4人から目を離せずになるのだった。
読者の皆さんは森の声を聞いた事がありますか?
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