※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

186 / 223
グループディスカッション⑤

 

 

「まず最初に言います。私は生まれてから15年、由比ヶ浜結衣ほど愚かな生き物を見た事はありません」

 

松下が堂々とそう告げる。

 

「ふざけんなし!あたしの何処が愚かなんだし?!あんたの方が数百倍愚かじゃん!」

 

ねーよ。俺もお前ほど馬鹿を見た事はないからな。

 

多分今の時点でこの講堂にいる殆ど全員が俺と考えがシンクロしたと思う。

 

松下は額に青筋を浮かばせながらも話を進める。

 

「自分勝手な行動ばかり、自分が気に入らないなら直ぐに喚く、教師やクラスメイトが注意しても喚く、皆に迷惑をかけても謝らない……本当にどうしようもない人間です」

 

松下の言葉に有栖や龍園、綾小路や高円寺、南雲会長や教員らも一斉にうんうん頷いている。

 

由比ヶ浜は更にギャーギャー喚くが、気にしたら負けだ。

 

そして次にみーちゃんが口を開く。

 

「飼い犬はトイレの場所なんて簡単な事すら直ぐに覚えられるのに、由比ヶ浜さんは教師の説明を静かに聞くなんて簡単な事が出来ません」

 

『あー、確かに』

 

「はぁ?!どこまで人を馬鹿にすれば気が済むんだし!一回死ねば!」

 

みーちゃんの言葉に大半が小さく頷き、由比ヶ浜が激昂する。

 

「それを考えると由比ヶ浜さんは普通の人間より思考能力が欠如しているのかと我々は最初に判断しました」

 

大人しいみーちゃんから毒舌が放たれるのは不思議な気分だ。まあベッドの上だと肉棒大好き少女だけど。この前の乱交パーティーでは美味しそうに男子3人にフェラをしてのは記憶に新しい。

 

「それが生まれつきなのか後天的なのかはわかりませんが、成績だけは良い雪ノ下雪乃さんが由比ヶ浜さんを肯定をしている事から調子に乗っているから、または自分の無能さから逃げるために自己愛性パーソナリティ障害を持っているのかもしれません」

 

ひよりがそう口にする。自己愛性パーソナリティ障害……確か自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む精神病の一種だったな。

 

「何言ってんの?あたしが障害者って決めつけんなし!あたしは正常だから!」

 

それはそれで問題なような気がするんだが……

 

「この症状は自分が問題であるとは認識していないため、精神療法は困難であります。しかし今出来る事はあるでしょう。第1に雪ノ下雪乃を引き離す事です。2人は互いに肯定し合う事で自身は正しいと思い込んでいる悪循環に陥っています」

 

白波が続くが言っている事は正しい。ぶっちゃけ2人はお互いに肯定し合って、互いの短所に指摘しないからな。それによって増長している可能性は普通に高い。

 

「ふざけないで!そうやって由比ヶ浜さんに碌でもない事をするつもりでしょう?!」

 

「そうだし!ゆきのんは絶対に守るから!」

 

唯一の友達と引き離される事を危惧したようで雪ノ下と由比ヶ浜は怒りを露わにするが、嫌なら互いの欠点について腹を割って話し合って改善しようとするべきだ。

 

「第二に注意の際に暴力を含むことにあります。穏やかに注意しても怒鳴っても由比ヶ浜さんは反省の色を見せませんので、多少暴力を振るう事も考慮するべきです」

 

これはかなり踏み込んだ内容だな。今どき体罰なんて問題行為だ。

 

しかしそれくらいしないと由比ヶ浜が変わらなそうなのは紛れもない事実なんだよな……実際のところ、一定以上の愚か者には体罰をアリにするのも悪くない気がする。

 

というか和を尊ぶCクラスのリーダーである一之瀬の親友の白波が龍園のような事を口にしているので、Cクラスの連中は驚きの表情を浮かべていて、一之瀬は悲しそうな表情を浮かべて白波を見ている。

 

しかし白波は大分変わったからな。櫛田や松下もそうだが由比ヶ浜と雪ノ下によって性格が荒くなっている。もう元に戻るのは無理だろう。

 

「第三にもう全てにおいて匙を投げて、どこかの精神病棟に一生幽閉する事です。このまま卒業した場合、合格出来るとは思えませんが入った大学でも他人に迷惑をかけ続けて、この学校の評価は落ちるでしょう」

 

まさかの問題放棄かよ。しかしこれが1番最高の策だと思うんだが……

 

それにより由比ヶ浜と雪ノ下はギャーギャー喚くが、もう気にしないでおく。

 

「彼女の愚かさは並大抵の事では改善出来ず、今後も生徒教師問わずに迷惑をかけ続けるのは明白。よって早いうちに荒い手段の使用を認めるようにするべきです。私の考えに賛成の人は、荒い手段の使用について動くようにお願いします……以上です」

 

松下がそう言って締め括ると、皆が温かな拍手を壇上にいる4人に拍手を送り始める。

 

「なんであんなふざけた発表で拍手するの?!あたしはどこにもおかしくなくて、おかしいのはあんた達じゃん!本当にふざけんなし!」

 

「いい加減にしろ!我々をおかしいと思うなら今直ぐ退学して、おかしい生徒がいない学校に転入すれば良いだろう!このグループの発表におかしな点はない!」

 

由比ヶ浜の怒鳴りに茶柱先生からブチ切れる。南雲会長に続いて茶柱先生もかよ……

 

「はあ?!体罰や幽閉はおかしいに決まってんじゃん!馬鹿じゃないの?!」

 

「おかしいのは普通の生徒に対して行う場合だ!」

 

「ふざけんなし!あたしをおかしいみたいに言わないでよ!」

 

確かにひより達のスピーチには問題がある。業腹だが由比ヶ浜の言うように体罰や幽閉なんて今の時代には問題だ。

 

問題だが、茶柱先生の味方をしたくなるのは由比ヶ浜が愚か過ぎるからだろう。

 

「茶柱先生、そこまでに。馬鹿もいい加減に黙れ」

 

「誰が馬鹿だし!あんたの方が馬鹿でしょ!」

 

南雲会長が止めに入るが、堂々と馬鹿と言ってるあたり相当キレてるようだ。

 

まあ直ぐに由比ヶ浜にブーメラン発言をされて、再度一之瀬から胃薬を渡されて茶柱と同じタイミングで胃薬を飲む。なんでも良いが、胃薬ってこまめに飲むものじゃなくね?

 

「……では採点を始める。モニターを注目するように」

 

南雲会長の言葉にスライドが消えて……

 

 

 

南雲 18点/20点

 

桐山 16点/20点

 

溝脇 17点/20点

 

殿川 18点/20点

 

一之瀬 16点/20点

 

難易度ボーナス 20点/20点

 

合計 105点/120点

 

暫定2位に躍り出る。龍園達のグループにかなり迫っていたな。

 

「もうやだ!何でこの学校は実力をちゃんと評価できないの?!あたしを馬鹿に出来るの?!」

 

それはお前が底抜けの馬鹿だからだ。自覚するのは無理だろうけど、自覚して欲しいのが本音だ。

 

内心呆れながら壇上から降りるひより達を眺めるのだったが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後……

 

「と、いうわけで由比ヶ浜結衣と雪ノ下の愚かさについては解決不可能と判断したので、今直ぐ退学処分にして後は知らんぷりするべきで……」

 

ひよりのグループの発表が終わってから既に20弱のグループの発表が行われながらその内の8グループは由比ヶ浜の愚かさをお題にしていた。

 

ちなみに軽井沢と櫛田と堀北のグループは五馬鹿の愚かさの問題と堀北の傲慢な考えをお題にして100点を出していた。その際には大笑いをする龍園や有栖、怒りに震えながら兄をチラチラ見る堀北が印象的だった。

 

閑話休題……

 

しかし由比ヶ浜の問題に対する解決案が退学処分とか幽閉とか、中にはギロチンにかけるなんてぶっ飛んだもので、真っ当な解決法を出したグループは1つもなかった。

 

その度に由比ヶ浜はギャーギャー騒ぐが、お前はそれだけお題に選ばれたんだから自身を見つめ直してくれ、マジで。

 

読者の皆さんは森の声を聞いた事がありますか?

  • はい。
  • いいえ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。