※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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伝達

 

 

 

「おはよう諸君。早速だが報告があるDクラスの山内春樹君が同じクラスの佐倉愛理さんに過激な暴力を振るって大怪我をさせた。それに伴い山内君は退学処分に、佐倉さんを休学扱いとする。同じクラスの問題だからクラスポイントに影響はないが、皆もいきなり暴力を振るわれたら直ぐに相談するように」

 

朝のHRにて坂上先生がそう告げると多少の騒めきが生じ、女子から嬉しそうな雰囲気が生まれる。まあ山内も盗撮トリオの1人だしな。

 

「以上でHRを『やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』またDクラスですか。まあ仕方ないですね」

 

Dクラスから女子の歓声が上がり、坂上先生は苦笑いを浮かべる。Dクラス女子からしたら山内の退学は朗報だろうからな。

 

そんな風に思っていると……

 

『ふざけんなしっ!あんた達が消えなよクズの癖に!』

 

由比ヶ浜の怒声が聞こえてくる。アイツは何をやったんだか……

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

朝のHRが始まるチャイムが鳴るとDクラスの教室のドアが開くが……

 

「アレ?何で桐山先輩が?」

 

入ってきたのは担任の茶柱じゃなくて生徒会副会長の桐山だった。

 

「茶柱先生と生徒会長の南雲は入院する事になった。よって朝のHRについては一時的に俺が担当する」

 

桐山の言葉にDクラスの生徒の頭に山内に関する事が理由だと理解する。何故なら教室に山内の机がないからだ。

 

「薄々予想は出来てると思うが、山内春樹が同じクラスの佐倉愛理に暴力を振るって大怪我をさせた事が理由で退学になった」

 

桐山がそう告げるとクラスは一瞬だけ静まるが……

 

『やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』

 

次の瞬間、女子を中心に大歓声が生じる。山内は須藤や池に比べたらマシというだけで充分嫌われているから当然の反応である。

 

「でも何で佐倉さんを?」

 

「さぁ?でも佐倉さんだしいいでしょ?誰も悲しまないんだし」

 

「わかる。露骨に迷惑をかけてないだけで弱いしね」

 

「というか由比ヶ浜に暴力を振るえば良かったのに」

 

「だよね。それで殺してくれたら私達は最高の結果を得れたのに」

 

そんな風に悪意が蔓延る。佐倉についても嫌われてはないが、友人皆無、体育祭全種目ビリ、グループディスカッションにおける未発表もあって、クラスにおいて無能と思われている。

 

Dクラスからしたら単なる無能な佐倉より、無能な嫌われ者の由比ヶ浜が山内に暴力を振るわれて欲しかったのが本音である。

 

「ふざけんなしっ!あんた達が消えなよクズの癖に!」

 

由比ヶ浜は怒鳴り散らすが皆は鼻で笑ってそのまま相手にしない。

 

「静かにしろ。今はHR中だ」

 

「はぁ?!口を挟むなし!大体この屑どもを退学させないなんてあり得ないし!」

 

「……はぁ」

 

由比ヶ浜はギャーギャー喚き、桐山はため息を吐く。何を言っても小学生以下の反応をする由比ヶ浜によって苛立ちと疲弊を感じてしまう。

 

(これは南雲や茶柱先生も入院するな。というか明日から辞退できないか頼まないと……俺の胃も死ぬ)

 

桐山は内心にて2人に同情しながらギャーギャー騒ぐ由比ヶ浜を無視して、早々に連絡事項を告げて早足で教室から出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み、授業を済ませてひよりと有栖と一緒に屋上に向かっていると正面から一之瀬達Cクラスの面々が歩いてくる。

 

「あ、比企谷君。ちょっとだけ話せるかな?」

 

一之瀬が話しかけてくるが、話す内容は大体予想できる。

 

「今から昼食だ。この場で5分以内に解放すると約束するなら構わない」

 

「うん。そんなに時間はかからないよ」

 

「わかった。ひよりと有栖は先に言ってろ」

 

「わかりました。屋上で待っています」

 

「失礼します……一之瀬さんは明日は楽しみですね」

 

「っ……」

 

有栖がコソリと呟くと一之瀬はピクンと跳ねる。明日は乱交パーティーの日だからな。一之瀬は有栖と一緒に見学だろう。一之瀬からしたら見たくないだろうが、自慰動画を有栖や龍園が持っている以上、拒否は無理だろう。

 

「で?何の用だ?」

 

俺は一之瀬に質問すると一之瀬は小さく咳払いをする。

 

「あ、うん。えっと……最近ウチのクラスの子が事あるごとにBクラスの子に絡まれてるの」

 

「だろうな。龍園は武闘派にそんな指示を出していたし」

 

「やっぱり龍園かよ!本当ふざけやがって!」

 

そんな声が一之瀬の背後からあがる。

 

「大体予想はつくが龍園にやめるように言って欲しいんだろ?」

 

「うん。出来ないかな?」

 

「逆に聞くが龍園が聞くと思うか?」

 

賭けてもいい。絶対に聞かないだろう。

 

「それは……比企谷くんの話なら聞いてくれるんじゃないの?」

 

「普段ならともかく今は時期が悪いから無理だと思うぞ」

 

「時期?」

 

一之瀬らは頭に疑問符を浮かべているが、これからは俺の嘘だ。

 

「そ、この前の学年末定期試験、お前らのクラスに大敗したからな。ペーパーシャッフルで俺達はお前ら相手に金星を獲得したが、金星を獲得したが故に緩みまくった結果、逆戻りしたんだよ」

 

「それで龍園の機嫌が悪いと?」

 

神崎がそう質問してくるので頷く。

 

「ああ。ペーパーシャッフルではお前らのクラスに迫るくらい勉強して、今後も勉強する習慣を身につけさせる事を目標にしてたんだよ……けど、まさか予想外にも勝っちまった。で、勝ったが故の慢心によって成績は落ちて、龍園はブチ切れて形振り構わないようになったんだよ」

 

実際はクラスメイトは皆自主的に勉強しているが、あそこまで成績が落ちた以上信憑性はあるだろう。

 

「そんな訳で龍園の説得は期待するな。まあ一線を越えるようなやり方はしないように見張っとく。アイツ、場合によっては下剤の使用も考えてるらしいからな」

 

「っ……龍園君はそこまで考えるの?」

 

「俺は反対だけどな。一応忠告しとく。試験が終わるまでは特別棟やカラオケのように、監視の目がない場所には行かない方が良いぞ」

 

親切心から忠告をしているが実際龍園は今回の試験で一線を越えたやり方は使わない。何故ならすでに姫野は快楽堕ちして龍園に様々な情報を渡しているからな。

 

派手な情報や親切心を見せつけて、こっちが裏で勉強している事実を見えないようにする。

 

「……わかった。クラスメイトにはしっかり注意しておくよ」

 

「そんな風に忠告出来るんだったら、今までの軽い挑発も止めてくれよ」

 

柴田がそんな頼みをしてくるが……

 

「悪いが一線を越えないなら俺は奴を止める気はない。期待していた学力に頼れない以上、こっちも形振り構ってられないからな。恨むなら勉強を疎かにした馬鹿共に言ってくれ……話は終わりか?」

 

「うん。時間をとらせてごめんね」

 

「別に構わない。またな」

 

そう返して俺は屋上に向かおうとするが白波がすれ違いざまに、「明日は楽しみにしてますから……」と言われた。

 

その事に小さく頷きながら屋上に行き、遅れてやってきたなずな先輩も含めた3人で食べて食後は監視カメラの死角にて3人のキスと乳首をデザートにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

pipipi……

 

「あっ、ちょっとメールが来たから先に行ってて」

 

昼休み終わり、一之瀬は携帯が鳴ったのを理解したのでクラスメイトに一声かけてからお手洗いに行く。

 

そしてメールを見れば……

 

ーーー明日は夕方6時から乱交パーティーが行われます。是非一緒に見学しましょうーーー

 

有栖からそんなメールがやって来て一之瀬は息を呑む。これは逆らうことは出来ない。

 

一之瀬には他人の部屋で自慰をしたという弱みがあるのだから。

 

脅されてはいないが証拠を持っている有栖の誘いを一之瀬は断ることが出来ず、了解の返事を送り返すのだった。

 

僅かながらに期待しながら。

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