腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
「何ですかこの種目!」
Cクラスにてそんな声が上がる。たった今選抜試験におけるBクラスの考えた種目が発表された。
出された10種目の内、7種目はスポーツや格闘技系と予想の範囲内だったが……
モンスターハンターポータブル2ndG
必要人数5人
ルール…イャンガルルガ討伐訓練における5人の合計タイム(※力尽きた場合は40分とする)
司令塔…任意のタイミングで1人に1回だけ助言しても構わない。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
必要人数6人
ルール…1対1のストック戦。勝ち抜き形式でストック数は4
司令塔…任意のタイミングで1人に1回だけ助言しても構わない。
New super mario bros
必要人数7人
ルール…ステージ8の8ー1から最後の城までの攻略における7人の合計タイムを競う。(※残機を1つ失うにつれてペナルティとして+20秒)
司令塔…任意のタイミングで1人に1回だけ助言しても構わない。
3種目については完全に予想外であった。ゲーム、それも古い作品ばかりだ。
「先生、ゲームは全て古い作品ですが良いんですか?」
柴田が手を挙げて質問をする。彼はモンハンをやっていた事があるが、4Gから初めて、それ以前のモンハンはやっていない。しかもその4Gも今では古い存在である。
「マイナーなゲームなら却下されてたけど、Bクラスが選んだ種目はどれも名作で話題になったものだから認められたの」
「マジかよ!俺2Gはやって事ないぞ!」
「俺はあるけど、狩技や乗り、操竜が全くないゲームで、今のモンハンに慣れてるから厳しいかもな」
「スマブラだってこの学校に来てからはやってないわよ」
そんな不安な声が上がる。最近になってBクラスからイチャモンを付けられたりしている事もあり不安が蔓延し始める。
「落ち着いて!まだ種目が発表されただけだよ!今から不安になってたら本番でゲーム以外の種目でもミスしちゃうよ」
一之瀬が手を叩いて周りを落ち着かせる。
「それに3種目を全て本命種目に入れてくるとは限らないよ。重要なのは自分達の種目に力を入れる事だから」
言っている事は間違いではない。実際龍園も八幡もゲームを最大でも2種目までにして、全て本命に入れるつもりはない。
「とにかく向こうのペースに乗せられないようにして、授業以外では必ず3人以上で行動してね?後、比企谷君が言っていたけど龍園君は監視カメラの場所から下剤などの奇襲を考えてるらしいから、監視カメラのない特別棟やカラオケには試験が終わるまで絶対に行かないで」
「うわ、下剤とか卑怯過ぎだろ……」
「注意しないとね。でも龍園君と同じ比企谷君が警告するんだろ?」
「Bクラスの人間もハイリスクと考えてるんだろう。まして比企谷は龍園と違ってルールは守るからな」
そんな風に会話をするCクラスだが先程よりも絶望感はマシになっている。その事に安堵する一之瀬。
しかし朝のHRが終わった直後、トイレに行こうとした一之瀬のポケットから電子音が鳴るので見れば知らないアドレスからメールが来ていて……
龍園だ
お互い良い勝負をしようぜ。で、終わった後にユキと夢を抱く予定だがお前も来るか?
そんな文と一緒に動画が送られてきて、嫌な予感を感じながらも一之瀬が確認すると……
「いやぁ!もうダメェ!イくっ!」
「綾小路君のおちんちんっ!大好きんぁぁぁぁっ!」
「んっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
小橋と網倉が龍園と綾小路によって絶頂して、一之瀬が潮吹きで龍園と綾小路の顔面を汚す光景が流れる。
「っ……!」
そんな動画を見た一之瀬は羞恥心でさっきまでの余裕が吹き飛んでしまう。乱交パーティーの見学中に攻められた結果、潮を吹いてしまったが、その動画も撮られているとは思わなかった。
学校側に訴えるのは無理だろう。何せ乱交パーティーは皆が望んで行なっているし、一之瀬も自分の足で現場に行った。
何より姫野達セフレが庇う可能性が高い。今朝、姫野、白波、網倉、小橋と一緒に登校した際、余りの猥談に惑わされてしまいそうだった。
姫野は龍園にアナル攻めをされて幸せだった事や卒業後は龍園のセフレとして同じ大学に行く予定って事を話して……
白波は八幡の肉便器になったことを嬉しそうに語り、一之瀬に対しても一緒に肉便器になろうと誘い……
網倉は綾小路に中出しをされたことを嬉しく思い、卒業後は綾小路のペットとして離島で暮らす決意をして……
小橋は3人に輪姦されるのは最高で、一之瀬にも羞恥心を捨てるべきだと諭してきたのだ。
由比ヶ浜によってストレスを溜めまくった4人は入学当初とは豹変してしまい、一之瀬も自身が少しずつ変わっている事を自覚している。
(どうしよう。私も全てを投げ捨てて良いの、かな……)
一之瀬は自身の中に迷いを抱きながらトイレに向かうのだった。
(さて、Dクラスの選抜種目については大体予想通りですね)
Aクラス、坂柳有栖は発表されたDクラスの種目を見る。内容についてはスポーツ系が多いが……
(本命については水泳、弓道、中国語、ボクシングでしょう)
少なくともこの4つは5種目の中に入れて来ると有栖は考えている。ボクシングの参加人数は1人だし、参加者は言うまでもなく綾小路だろう。
何せホワイトルームの最高傑作で生身でクマを倒せる怪物だ。フィジカルで綾小路を倒せる人間はAクラスどころかこの学校にはいないと確信している。
水泳と弓道と中国語については3人以上の参加者だが、どの種目も「1番優秀な生徒のいるクラスの勝ち」という勝利条件なので、極論1人優秀な奴が居れば負けはない。
水泳には水泳部の大会スタメンの小野寺かや乃が、弓道には弓道部の三宅が、中国語は帰国子女の王がいる。
一方Aクラスには水泳部の生徒はいるが補欠だし、弓道部に所属する生徒はおらず、中国語については確認するが期待はしないでおく。
一方Aクラスが選んだ種目は純粋な学力勝負にフラッシュ暗算などの特殊な種目を織り交ぜている。よって互いの選んだ種目で3勝ずつして、最後の種目にかかっている展開になる可能性が高い。
(面白い展開にならなそうなのが残念ですね)
そんな風に考える有栖だが、試験当日には……
「Cクラスは予想通り学力を重視した種目を選んできたな」
「そうあってくれなきゃ困る……と、いうわけだ。学力担当は今まで通り寮内で牙を研いでおけ」
『了解!』
「そして石崎達からはこれから一段とCクラスに絡みに行け。ただし絶対に暴力は振るうなよ?」
『了解!』
俺の命令にひより達学力組は頷き、龍園の命令により石崎達Cクラス妨害組が頷く。
向こうもこっちの出した種目を知っているだろうが、俺達は自分達の用意した種目でもCクラスが用意した種目でも負けるつもりはない。目標としては全勝だ。
それに一之瀬についても精神的にこちらが有利だ。既に龍園は一之瀬に対して乱交の動画を送っているし。
正直言ってこの試験はDクラスよりCクラスの方が攻略が楽だ。何せDクラスには一点特化型が多いからな。
それにしても今日は隣のDクラスは静かだな。普段なら毎日由比ヶ浜が騒いでるし。
まあ流石に種目の発表くらいで騒ぐほど馬鹿じゃないようだ。
何にせよ騒ぎ声のない朝は最高だ。可能なら毎朝こんな感じの平和なHRを迎えたいものだ。
そんな風に考えながら俺は1限目の準備をするのだった。
「連絡事項は以上だ。後由比ヶ浜については風邪で休みとのことだ」
Dクラス、茶柱の代理として朝のHRを執り行う桐山の言葉にDクラスの皆は安らぎの表情を浮かべる。
「ああ、平和だな」
「こんな静かなHRは久しぶりだな」
「朝ってこんなにのどかなんだな……」
クラスには穏やかな空気が漂っている。叶うならこのような日常が毎日続いて欲しいと願っている。
選抜種目についても発表されたし、放課後には馬鹿のイチャモンがない状態で作戦を練れる事になる。
その事実に皆は嬉しく思いながら1限目の準備をするのだった。
そんな風に各クラスの間には様々な空気が生まれ、各々が試験に向き合うこと1週間……
遂に試験当日を迎える。
読者の皆さんは森の声を聞いた事がありますか?
-
はい。
-
いいえ