※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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決着後

 

 

全種目が終わり解散となったので俺はひよりと教室を出る。そしてAクラスの教室から綾小路が美人ながらも無表情な女子と出てきて、歩き去っている。どうやらまた女に手を出したようだ。

 

一拍おいて有栖がAクラスから出てきて、俺達に気付き手を振ってくる。

 

「そちらも終わりましたか。お疲れ様でした」

 

「とっくに帰ってるかと思ったぞ」

 

「ええ。試験そのものは10分くらい前に終わりましたが、綾小路君との賭けについて少々」

 

「賭け?」

 

「ええ。試験でチェスの種目で綾小路君と当たり、私に勝ったら綾小路君に興味を持っている女子を紹介するという内容の賭けを。そして私が負けたので紹介してました」

 

マジか。有栖がチェスで負けるとはな。頭の回転も規格外かよ?

 

「その割に嬉しそうですね」

 

ひよりの言う通りだ。多少の悔しさは見えるが嬉しそうに見える。

 

「ええ。悔しい気持ちはありますが越えるべき壁も見えましたから。それに最終種目ではあの屑が散々な目に遭いましたから」

 

「由比ヶ浜結衣ですか?何があったんですか?」

 

屑って言葉で由比ヶ浜と連想するあたり、ひよりも相当嫌ってるようだ。まああの合宿を知ってればな……

 

「最終種目はDクラスを選んだボクシングでしたが、それまでの種目で屑以外の全員が参加したので、あの屑が強制参加となりウチのクラスの鬼頭君と戦いました」

 

「巨像と蟻の戦いですね」

 

ひよりの言葉については否定しない。鬼頭と由比ヶ浜の間にはそれくらいの差があるだろう。

 

「で、由比ヶ浜は?」

 

「嘔吐した後に顔面を殴られて鼻血を撒き散らし、続行不可能と教員が止めに入りました。鬼頭君は今日のヒーローですよ」

 

「Dクラスにも同じ気持ちだろうな。しかも坂上先生と星之宮先生も止めないあたり悪い人だ。ウチのクラスでは最終種目でアルベルトが残った状態で柔道が選ばれた際は試合前に不戦勝になったぞ」

 

「山田君が相手なら危険ですしあり得るでしょう。そして坂上先生や星之宮先生もその場合止めていたでしょう」

 

つまり由比ヶ浜は教師に嫌われていたから試合前にストップが掛からなかったことになる。まあアイツ、教師に対しても平然と暴言を吐いていたからな。

 

「動画とかないんですか?」

 

ひよりが聞いてくるが見たいのだろう。暴力を嫌っていたひよりをこんな風にするなんて許し難いな。

 

「残念ながら。録画を希望しましたが却下されました」

 

まあ仮にも試験だから仕方ないっちゃ仕方ないけど。

 

「それは残念ですが無事に終わって何よりです。折角ですから映画でも行きませんか?」

 

ひよりがそんな提案をしてくるが今日くらいは休んでも良いだろう。

 

「良いぜ、行こうか」

 

頷いてから俺は2人と一緒に下駄箱で靴を履き替えてケヤキモールに向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここだよ、ここ」

 

「ここ、倉庫じゃないの?」

 

一之瀬は倉庫を前にしてそう呟く。試験が終わってから白波、網倉、小橋、姫野に気分転換しようと遊びに誘われて、ケヤキモールに行ったのは良いが4人が案内した場所は倉庫だったのだ。

 

 

「倉庫だよ。10ある扉の内、8はケヤキモールの店の在庫置き場で1つは清掃員の事務所で、最後の1つが清掃道具置き場という名前の特別な店なんだ」

 

網倉は清掃道具置き場と書かれたドアを開けると少しの清掃道具が置いてある小部屋が見えるが、本命は更に奥にある扉だ。

 

そのまま奥にあるドアを開けると小洒落た音楽が耳に入り、明るい光が目に入る。入って直ぐにグラビア雑誌やコスプレ衣装、アイドル系DVDがあり、奥には「18歳未満お断り」と書かれた暖簾があり、その奥には部屋がある。

 

「な、何これ?!」

 

予想外の店に一之瀬は呆然としてしまう。明らかに高校生が入ってはいけない店だ。

 

「アダルトショップだよ。18禁のコーナーもポイントを払えば見逃して貰えるよ」

 

「エッチな衣装を買わないとね」

 

「待って夢ちゃん。そんなポイント何処にあるの?」

 

コスプレに詳しくない一之瀬でも全員分となれば数万ポイントになるのはわかる。どこから出ているのか気になってしまう。

 

「綾小路君だよ。次の乱交パーティーってコスプレプレイをする予定で帆波ちゃんを仲間に入れたいから衣装代を出してくれないかってメールしたら出してくれたよ」

 

「待って夢ちゃん!私は参加するわけじゃないからね」

 

既に目撃してるし男子の前で潮吹きをしているが、だからといって実際に参加するかは別問題だ。

 

「えー!帆波ちゃんも参加しようよ。凄く楽しいよ」

 

「千尋ちゃんの言う通りだよ。最初は不安だったけど今じゃ3人のおちんちんばっか考えてるよ」

 

「そうね。ストレスも無くなるし、一之瀬さんも気持ちよくなった方が楽しいよ?」

 

「ユキちゃんは龍園君の性奴隷に、千尋ちゃんは比企谷君の肉便器になってから幸せそうだよね〜。私も綾小路君のペットになりたいな〜」

 

白波、網倉、姫野、小橋の発言に一之瀬は絶句してしまう。4人の中で乱交は生活の一部になっていて、自身もメンバーに入れる事を当然と思っているのがわかる。

 

そんな中、4人は一之瀬を引っ張りながらポイントを払って18禁コーナーに入る。

 

「やっぱり帆波ちゃんの武器はおっぱいだよね?」

 

「そうなると胸の露出が凄いものかな?」

 

「待って麻子ちゃん。敢えて清楚な格好はどう?清楚な格好で乱交は背徳感が出るんじゃない?」

 

「どっちでも良いんじゃない?どうせ最後は全裸になるんだし」

 

「ま、そうだよね。じゃあ脱ぎ方がいやらしく見える衣装にしよっか」

 

「賛成。誰が帆波ちゃんの処女を奪うかわからないけど、最初は互いに気持ち良く出来るようにしないとね」

 

4人は衣装を見て様々な意見を口にしていて、そんな光景を見た一之瀬は逃げられないという気持ちが生まれてくる。4人とも善意で衣装を選んでいるのがわかる。このまま4人に押される形であの狂宴に参加させられる未来が以前より鮮明に見えてくる。

 

(私、どうなるんだろう……?もうこのまま流されて良いのかな?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雅、見舞いに来たよ……って今から検査に行くの?」

 

ケヤキモールの隅にある病院にて、なずなは南雲の見舞いに来て病室に入ると、南雲は病室から出ようとしていた。

 

「なずなか……いや、検査じゃなくて手洗いだ」

 

「そうなんだ。で?体調はどう?」

 

「悪くない。病院だと退屈だが面倒な話を聞かないからな」

 

入院してから医者は南雲から携帯端末を取り上げた。生徒会長という立場である以上、苦情が寄せられる可能性が高く、心の療養を必要とする彼には携帯端末は邪魔と判断したからだ。

 

結果的に南雲は数日間、穏やか時間を過ごせている。こんな穏やかな日々は久しぶりで心地よいと思っている。

 

「なら良かった。とりあえず3年になるまでは休んどいたら?」

 

「いや、そこまで休まなくても大丈夫だ。春休み中盤頃までには復帰出来ると思う」

 

彼の立場からしたらいつまでも休んでいるわけにもいかない。

 

しかし……

 

「あー!もう!あの死神顔、本当にふざけんなし!」

 

「ぐぅ……!」

 

怨敵である由比ヶ浜の叫び声が聞こえてきて南雲は頭痛を感じて蹲ってしまう。

 

「ちょっ?!雅、大丈夫?!」

 

「……厳しい……クソッ、なんで療養する場所であの疫病神の声を聞かないといけないんだよ……!」

 

南雲はなずなに支えられながら呪詛を吐きつつ、トイレに向かった。

 

その後、医師がやってきて検査をしたが、ドクターストップがかかり、南雲は明日の特別試験において全科目で不戦敗という形となるのだった。

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