※この作品はR-18です。

腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ   作:トラファルガー

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試験後の各クラス(Bクラス、Cクラス)

 

 

特別試験が終わった翌日、朝の教室は活気に満ちている。しかし当然だろう。入学当時は格上だった一之瀬クラスに特別試験で圧勝、それも学力を重視した試験でも大差で勝利したからな。

 

皆が談笑する中、朝のチャイムが鳴り坂上先生が教室に入ってくる。

 

「皆さんおはよう御座います。昨日は特別試験、お疲れ様でした」

 

上機嫌だが、当然だろう。現在俺達のクラスポイントだが……

 

Aクラス 1492ポイント

Bクラス 1450ポイント

Cクラス 245ポイント

Dクラス 9ポイント

 

こんな感じでCクラスとは1000ポイント以上の差がある。加えてCクラスはクラス投票において救済措置を使うために俺達Bクラスから大量のポイントを借りて救済措置を使ったのでスカンピンだ。

 

「私はこの学校に赴任して8年ですが、入学当初Cクラスだった生徒が1年でAクラスに迫るBクラスになるのは初めて見ました。これまでは基本的にクラスの序列が変わらず、AクラスとBクラス、CクラスとDクラスが競い合うパターンでした」

 

そうなのか。何にせよ俺達は例年とは違うようだ。

 

「とはいえ絶対に慢心をしないように。今後は特別試験の難易度も上がりますし、中には数をもろともしない絶対的な強者が2人いますので」

 

言うまでもなく綾小路と高円寺だろう。実際こっちが何十人で挑んでも負けるだろう。あの2人はマジでイレギュラーだ。ワン⚪︎ースで例えるならあの2人は四皇だ。

 

あの怪物にタイマンで勝つのは無理だが何らかの形で止める方法を考えないといけない。綾小路については女子で足止め出来るかもしれないが高円寺についてはわからん。

 

「それと今日は2年生の特別試験が行われるので騒がないようにしてくださいね。話は以上です」

 

坂上先生はそう言って教室から出ていく。南雲会長は休むと聞いているがどうなるのだろうか?

 

まあなずなさんが退学にならないなら問題ない。あの人が退学になるなら俺が救済措置を使うだけだ。

 

そんな事を考えていると龍園が前に出てくる。

 

「先ずはテメェら、昨日はご苦労だったな。捨て種目以外は全勝と最高の結果だったし、今週、俺が王龍で飯を奢ってやる」

 

龍園の言葉に教室が騒めく。王龍はケヤキモールにある中華料理屋だが1人あたり1万ポイント近くになる高級店だ。

 

「龍園氏。ポイントは大丈夫なんですか?Cクラスにも大金を貸していますが」

 

金田が律儀に手を挙げて質問する。まあ一之瀬クラスには100万単位で貸してるから疑問は尤もだ。

 

「心配ねぇよ。最近臨時収入が入ったからな」

 

「臨時収入?」

 

「この前Dクラスの山内が佐倉って女子に暴行して退学した事件があっただろ。あの時に止めたのが俺と比企谷を含めて4人だったんだよ。で、佐倉が山内の両親から2000万近くぶんどって五等分したから俺と比企谷は400万ちょいの臨時収入があったんだよ」

 

その言葉にクラスメイトからは騒めきが生まれる。

 

「それなら確かに余裕はあるでしょう。では今後はCクラスを叩いて借金返済出来ないようにするのですか?」

 

「そのつもりだ。Cクラスはクラスポイントを減らしてるがまだ返済出来るだろうから、今後も叩いて返済出来ないようにする」

 

そうすればペナルティも発生して再起不能になるだろう。Dクラスについても屑がまだ2人いて足を引っ張り続けるだろうから、クラス間の闘争は実質的にウチとAクラスの一騎打ちだ。

 

周りに気にしないで一騎打ち出来るのは理想的だし、2年生からになっても頑張らないといけないな。

 

そう思いながら俺は校庭に出てきた生徒を見て、2年は2年で戦いが始まるのだと思うのだった。

 

なずなさん、負けないでくださ「うるせぇよ!人を見下しやがって!」煩いな……やっぱり5馬鹿は全滅してくれないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一之瀬さん、昨日は大敗してごめんなさい!」

 

「悪かった。こっちの土俵なのに!」

 

Cクラス、一部の生徒は一之瀬に謝罪している。昨日の特別試験にてCクラスの種目でありながら負けた生徒は申し訳なさそうに一之瀬に謝罪する。

 

「謝らないで。クラス全体で臨んだ試験だし、クラス全員の責任だから一部の人に責任を問うのは間違ってるしね」

 

一之瀬は笑いながらそう返す。実際のところ、油断して負けたのではなく純粋な実力で負けたのだから、責任を問うつもりはなかった。

 

「済まない……とはいえ借金返済については不安の色が出てきたし、余裕のある生徒は教師の手伝いなどでポイントを稼ぐ必要がありそうだ」

 

神崎が冷静な口調でそう返す。クラス投票試験でCクラスは龍園のクラスから460万ちょっと借金して8月2日までに返済する契約を交わした。

 

今のCクラスのクラスポイントは245ポイントだから月の初めに1人あたり24500のプライベートポイントが入る。つまりクラス全体で98万ポイント入る。

 

 

期日までにあるポイント支給日は4月1日、5月1日、6月1日、7月1日、8月1日と5回あるので、今のポイントをキープ出来たり、ポイントを増やせばギリギリ返済出来る。

 

とはいえあくまで出来ればの話だ。どんな特別試験が来るかはわからないが、場合によってはCクラスをリンチしてくる可能性もある。

 

何しろ神崎の中で自クラスは他クラスを出し抜く要素がないからだ。

 

確かに団結力は他3クラスより上だが総合力では坂柳率いるAクラスの下位互換だし、今回の試験では龍園率いるBクラスにも学力勝負で負けてしまった。

 

Dクラスについては5馬鹿が存在がネックになっていただけで、強い人間が居ないわけじゃない。粒はそれなりにいるし桁違いの怪物が2人いる。

 

よって試験の内容次第では他クラスがCクラスを集中して叩き、クラスポイントが減る可能性もあるので、クラスポイント量に応じた学校からの支給以外にも資金源を作っておく必要がある。

 

「……そうだね」

 

一之瀬は小さく頷く。借金返済期日に足りなかった場合はペナルティが発生する。200万以上足りなかったら特別試験において1回だけだが全面的に協力するというペナルティがある。

 

その場合、間違いなく退学者が出る試験で権利を行使してくるだろうから、全額返済が出来なくても絶対に不足金を200万以内にする必要がある。

 

もちろんBクラスやBクラスと同盟を組んでいるAクラスは借金を返済出来ないように特別試験で叩いてくる可能性があるので神崎の言っている事は紛れもなく正しい。

 

しかしそうなるとリーダーの自分が1番頑張らないといけない。賛成を得たとはいえ、クラス投票で救済措置を使う事を提案したのは自分なのだから。

 

(あっ……)

 

ここで一之瀬はある作戦を思いついた。上手くいけば借金の返済の目処がつく。

 

問題はこの作戦に龍園や八幡が乗ってくるかわからない点だ。海千山千の彼らなら自分の作戦を無力化してくる可能性が高い。

 

(でも、諦めるわけには「うるせぇよ!人を見下しやがって!」……っ!騒ぎ声)

 

 

考える中、騒ぎ声がDクラスの方から聞こえてくる。

 

「やれやれ。馬鹿が3人消えたのに……」

 

「やっぱり5人全員退学しないとあんまり変わらないんだね」

 

「……須藤も由比ヶ浜も死ねば良いのに」

 

一之瀬が驚く中、クラスメイトの呪詛が教室を蔓延する。

 

 

やはり5馬鹿はこの学校に通っている人間にとってストレスの塊のようである。

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