腐り目、実力至上主義の学校に入るってよ 作:トラファルガー
体育祭が終わり制服に着替えた俺は寮に戻るが、緊張感を持ったまま部屋に入る。何故なら俺の戦いはこれからだからだ。
そして部屋に入りベッドに向かい、身体全体を玄関の方に向けると蠱惑的な笑みを浮かべる有栖と頑張りますとばかりに握り拳を作るひよりがいて、そのまま2人が俺をベッドに倒してくる。
「ふふっ……体育祭で頑張った八幡君にはタップリご褒美をあげますから」
「わ、私も坂柳さんより良いご褒美をあげますっ」
ちゅっ
言うなり、ひよりは俺の右に位置どり俺の腕に抱きつくや否や、そのままキスをしてくる。
「んっ……んむっ……んんっ」
ひよりは絶対に離さないとばかりに激しいキスをしてくる。これを体育祭の時にやられたら間違いなく引き篭もってしまっただろうっ!
と、ここでいきなり別の快感が襲ってきたので意識を左に向けると……
「ふふっ。今日は八幡君に教育を施してあげましょう。八幡君は私のものであるという事を……ちゅっ」
有栖が俺の首筋にキスをしながら、左手で俺の乳首を弄り回し、右手を使って俺の息子をズボン越しに優しい手つきで撫でてくる。
(ヤバい……この快感には耐えられない……!)
口と首筋に感じるキスの柔らかさ、そして乳首と股間を攻めてくる快楽は圧倒的であっという間に果ててしまいそうだ。
と、ここで有栖は両手を離してくれるが、がっかり感が生まれている事を自覚して驚いてしまう。
「ふふっ。物足りなそうですね。私のものになると誓うなら続きを、それももっと凄い快楽を与えてあげますよ?」
言いながら有栖は蠱惑的な笑みを浮かべながら制服のリボンを解いて、ワイシャツのボタンを上から2つ外す。それにより真っ白で綺麗な鎖骨が見えて息を呑んでしまう。
「ダメです……!坂柳さんには渡しません!」
そう言いながらひよりは俺の顔を自身の胸に引き寄せてギュッと抱きしめてくる。ひよりの温もりと心臓の鼓動が伝わってきて、益々雄としての昂りを感じる。
「良い度胸ですね……でしたらここで白黒付けて差し上げます。どっちが八幡君を骨抜きに出来るか勝負です。幸いにも私達は八幡君の好みの体つきですから」
「そうですね。八幡君がエッチなサイトで購入している動画は銀髪貧乳ものが多いですし」
おい待て。何故俺が買ったエロ動画の趣味嗜好を知っているんだ?というか2人……銀髪貧乳の2人にハッキリと言われると恥ずかしいんだが。
「い、いや。待て待て。少しは落ち着け。流石にこういうのは段取りを踏んでだな「おや。八幡君の本能は望んでいるようですよ」っあ……!」
有栖は嗜虐的な笑みを浮かべながらズボンの上から息子を握ってくる。さっきの攻めにより昂っているようだ。
「我慢は良くないですよ。八幡君が望むこと、一杯してあげますから。八幡君がどういうシチュエーションが好みなのかは勉強しましたから」
ひよりは艶のある眼差しを向けながら俺のワイシャツを脱がしてシャツを捲り上げる。
そして2人もワイシャツのボタンを外してからワイシャツを投げ捨てる。
水色のブラジャーをつけたひよりと純白のブラジャーをつけた有栖は2人でバチリと火花を散らしてから俺を見てきて……
「さぁ、骨抜きにしてあげますよ……」
「八幡君も我慢しないでくださいね……」
そのまま俺に覆い被さってくる。身体能力なら俺の方が遥かに高いが、2人のエロさに気圧されたからか、もしくは俺の本能が2人を求めているからか特に抵抗出来ずに美少女2人への抵抗を放棄するのだった。
同時刻……
「では網倉と山峰の2人の近くを走った元土肥に西川に武川に櫛田に聞くが、2人から声は聞こえたか?」
生徒会室にて副会長の南雲雅が部屋の中央にいる4人に話しかける。
障害物競争による接触事故についてBクラスが訴訟した為、体育祭が終わってから審議をしている。
南雲から見て右側の席には当事者の山峰と弁護人の金田が、左側の席には当事者の網倉と弁護人の白波と小橋が座っている。
両陣営のリーダーとサブリーダーはいない。Cクラスリーダーの一之瀬は生徒会に所属しているので不参加でサブリーダーの神崎は参加しようとしたが接触事故の審議が原因で生じたBクラスとCクラスの揉め事の仲裁に入っているので、網倉と仲の良い審議に白波と小橋が参加したのだ。
一方、Bクラスリーダーの龍園は自身の素行は不利になると不参加を表し、サブリーダーの八幡は自室のベッドの上で下着姿のひよりと有栖に服を脱がされて情事に耽っているので不参加である。
そして競技中に網倉と山峰の近くを走っていた4人が呼ばれて今に至る。残り2人は網倉と山峰から15メートル以上離れていた為、参考にはならないと呼ばれていない。
先程まで当事者2人と弁護人が口論したが、山峰と金田の表情はいつも通りで、網倉と白波と小橋の表情は怒りと焦りに満ちている。
山峰と金田は特に奇抜な事はしていない。以前八幡が石崎達に教えた「礼儀正しい態度を取る」と「相手が話しているときは絶対に口を挟まない。また自分が話しているときに口を挟まれたら穏やかに注意する」を忠実に実行しているだけだ。
南雲が審議を始めると宣言したら、金田と山峰と証人4人は立ち上がって南雲に頭を下げながら挨拶をした。対して3人は慌てて立ち上がって同じように挨拶をしたが、その時点で審議に対する心構えが見て取れて心象に差が出始めた。
更に審議が始まると金田は冷静に網倉に非があると話したが、当事者の網倉のみならず友達思いの白波と小橋は怒りながら金田の話を遮った。
金田は穏やかに注意したが、金田が網倉を攻める邪魔をした事に対する注意である為、白波達の怒りは更に増して金田を責めた。
しかし金田の発言を遮った事で南雲から「言いたい事は金田が話してからにしろ。今後も改善しないのが続くならペナルティを課す」と注意を受けて不完全燃焼となっている。
更に網倉が「山峰に背後から話しかけられた」と怒り混じりに言っても、山峰は「身に覚えがないです」とか「責任転嫁をしないでください」と冷静に礼儀正しく返して、却って網倉達の怒りを増幅させて怒鳴ってしまった。元々は八幡が相手の怒りを増幅させるために教えた策であったので効果は覿面だ。
それに対して南雲は再度注意するが、フラストレーションが溜まりまくっていた白波が「友達を悪く言われて黙ってられません!口出ししないでください!」ってあろうことか審判役である南雲に言ってしまったのだ。
網倉と小橋が慌てて白波を止めて謝罪するが、南雲からは「次に同じようなことがあれば、Cクラスにペナルティを与えるように学校に申請する」と宣言して、今に至るのだ。
Cクラスからはしたら最悪の状況だ。審判役の南雲からの心象は最悪で、Bクラスの論陣を破れずにいる上、今から証人4人の発言タイムだが4人中3人が敵対しているAクラスとBクラスの生徒である。
しかし文句は言えない。腹は立つ事はあっても、生徒会から態度が最悪と思われるのは完全に自業自得なのだから。
そんな中、南雲に聞かれた証人4人の内、Bクラスの武川が一歩前に出て口を開ける。
「はい。私は山峰さんの声は聞いていませんし、微かですが網倉さんの声が聞こえました」
武川の言葉に網倉達は怒りを更に増すが、ペナルティの存在から踏み留まる。
「Aクラス西川ですが、私も網倉さんが話しているのは聞きました」
「Aクラス元土肥です。私も西川さんに同じです」
更なる発言に網倉は「この嘘つき!」と叫びたいが踏み留まる。今は証人の発言時間である。割って入ったらペナルティが与えられるのでギリギリで耐える。ただし机の上で握り拳を作って震わせているが。
そして最後に櫛田の番になり、網倉達Cクラスの生徒が期待を抱く。櫛田なら正しい意見、山峰が何度も呼びかけて網倉は何も言っていない……と発現してくれる事を。
そんな中、櫛田が口を開ける。
「その……2人の間にいましたが、2人とも何も言ってなかった……と思います」
おずおずと話す櫛田。しかし網倉が我慢出来ずに口を開ける。
「嘘言わないでよ!2人の間に居たなら山峰さんの声が聞こえた筈でしょ!」
網倉は喋ってないと言ったが、山峰も喋ってない……中立の言葉を言った櫛田に網倉の我慢の限界が迎えてしまった。これまでストレスが溜まっていた網倉からすれば中立の言葉にもストレスを感じてしまう。自分が無罪であると思っている以上、中立も敵対と同じである。
と、ここで櫛田が涙を流して両手で顔を隠す。
「ごめんね……でも本当に聞いてなかったの……走ることに集中してたからかもしれないけど、2人の言葉を聞いてないの……!」
泣きながら膝を崩す櫛田を隣にいた西川が支えて、西川は網倉を睨む。それに伴い、元土肥や武川や山峰や金田も網倉を睨み、南雲も蔑んだ眼差しを向ける。
「証人が話してる途中に懲りずに割り込む……気に入らないことがあったら責める……帆波は生徒会役員としては優秀だが、クラスリーダーとしての指導力に未熟さがあるようだな」
その言葉に網倉達の顔が真っ青になる。冷静に考えると明らかにペナルティ案件でしかない。しかも櫛田の意見は中立であるが、敵対意見に反対しないで中立意見に文句を言うなんて明らかに悪手でしかない。
「さて、長引かせるのも面倒だし判決を下すぞ」
その言葉にCクラス3人は絶望感丸出しとなる。
「まず今回の接触事故についてだ。証人の話から網倉が怪しいが、絶対的な証拠はないのでクラスポイントの移譲は無しとする。山峰が参加予定だった推薦種目は3つでBクラスは代理として30万ポイント払っているが、Cクラスは来週末までにBクラスに30万ポイント支払うように」
しかし南雲の判決に安堵の気持ちが生まれる。クラスポイントが減る覚悟をしていたが思ったよりも遥かに軽いペナルティだ。クラス全員で割り勘すれば7500ポイントで済む。
網倉からすれば冤罪の賠償をするのは嫌だが、ここで文句を言ったら罰が重くなりそうなので我慢する。
そして……
「ただしお前達Cクラスの言動については目が余るから、今回の記録を学校に提出して別のペナルティを与えるように申請する。友達思いなのは良いが、審議のマナーくらいは守れ。以上だ」
強い口調でそう締め括ると3人は再び絶望に満ちた表情になる。
「「「「「ありがとうこざいました」」」」」
「ありがとう……ございました」
そんな中、金田と山峰と武川と西川と元土肥は頭を下げて礼を述べる。櫛田も涙声ながらも礼の言葉を告げる。
「「「あ、ありがとうございました……」」」
Cクラス3人は判決の重さ、自分達に非があると言われた悔しさから反応が遅れてしまい、慌てて頭を下げる。しかし審議開始と同じように遅れてしまい、敗訴したから嫌々頭を下げている為、心象も悪くなる。
そんな3人を山峰達は冷たい眼差しで見ながら生徒会室を後にするのだった。
しかしこの時の網倉達は知らなかった。
とある厄災が自分達をペナルティから助けてくれるという未来があるというを。
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