桐山と一之瀬が身体を重ねてから三日が過ぎた。
好きな人に童貞を捧げることができた桐山だったが、あれから一之瀬とは挨拶程度しか話していない。
理由は二つある。
一つはこれ以上一之瀬を抱くつもりはなかったからだ。
冗談が通じなかったとは言え、脅して彼女の初めてを奪ってしまった。
一之瀬本人に許されたが、善人である桐山は罪悪感がぬぐい切れていなかった。
あれは一生に一度の幸せな出来事。
桐山は自分にそう言い聞かせ、彼女が幸せな学校生活を送れるよう祈ることにした。
もう一つは性的な理由だ。
一之瀬を見ると、どうしてもセックスで乱れ狂った姿を思い出し、股間が膨張してしまうためだ。
あの日から桐山は毎晩一之瀬のエッチな姿を思い出してオナニーをしている。
それなのに学校で本人に会うと、再び劣情してしまう。
一之瀬帆波という特上の女を抱いた桐山は性欲旺盛になってしまったのだ。
「桐山、元気ないじゃん。便秘か?」
「なんでそうなるんだよ」
デリカシーがない発言で気遣ったのはクラスメイトの柴田だった。
こんな下らないボケをかますくせに、女子からは人気がある。
やはり男は顔なんだと桐山は思い知らされた。
「それより午後から水泳の授業だな!」
「四月から水泳とかだるいんだけど」
高度育成高等学校は温水プールがあるため、春から水泳の授業が行われる。
「そんなこと言うなよ。女子の水着姿が見れるんだぞ」
「女子ねえ」
1年B組に限らず、この学校の女子のレベルは相当高い。
柴田によると、特に人気があるのはA組の坂柳有栖、B組の一之瀬帆波、C組の椎名ひより、D組の櫛田桔梗らしい。
一之瀬しか興味がない桐山はほかの女子の顔が全くわからなかった。
(一之瀬さんの水着姿見たらまた股間が爆発しそうだ)
授業中に勃起したら笑いものにされるだろう。
それどころか女子たちから軽蔑されてしまう。
青春を謳歌したい桐山にとってそれは絶対に避けなければならない。
(水泳の授業中に一之瀬さんを見ないことにしよう)
はちきれんばかりの巨乳の持ち主である一之瀬がスクール水着を着たらどうなるか、彼女の全裸を見たことがある桐山は容易に想像ができた。
「ま、それは楽しみかもな」
「だろ!」
「でもあんま大声で言うなよ。女子に引かれるから」
「わかってるって!」
本当にわかってるのか、と疑うくらいのボリュームで喋る柴田だった。
そしてクラスの男子たちが待ちに待った水泳の時間になった。
男子は全員参加、女子は15人が参加し、残りの5人は見学だった。
(心頭滅却! 心頭滅却! 心頭滅却! 心頭滅却!)
四字熟語を心で唱えながら、桐山は水泳の授業に挑んでいた。
目的はもちろん股間を膨張させないためだ。
プールでは一之瀬を見ることはしない。
そう心に決めていた桐山だったが、彼女がプールサイドに現れると、すぐにその覚悟は崩れ去った。
スクール水着と巨乳。まったくもって正反対の性質を持つ2つの要素であるが、この組み合わせは代々語り継がれてきた黄金の錬金術である。
その錬金術の申し子とも呼べる人物が一之瀬帆波だった。
「温水プールって私初めてだよ」
無邪気に笑みを浮かべる一之瀬だが、スクール水着を着ているため、妖艶な身体のラインが浮き彫りになっている。
押しつぶされたおっぱいは、スク水の中でもしっかりと主張して美しいカーブを生み出しており、安産型ないい骨盤をしたむっちりな大きなお尻は、思わず手が伸ばしてしまいそうなほどの綺麗な丸みを帯びている。
つまり一之瀬は、男子どもの性欲を掻き立てるエロい身体を晒していた。
(神崎以外の男子どもは駄目だったか)
桐山と神崎以外の男子は前かがみになっていた。
中には誤魔化そうと裸足なのに「靴ひもが……」と言うお馬鹿な生徒もいた。
(あう……桐山くんに見られてる……)
男子たちを悩殺した一之瀬だったが、自身も桐山の視線で身体を火照らせていた。
(そんな見られたら感じちゃう……)
どうしてもあの日の出来事を思い出してしまう。
人生で最も痛くて、最も気持ちよかった、桐山とのセックスを。
(駄目……こんなところで乳首が勃ったら、エッチな子だって思われちゃう……)
桐山と同じように一之瀬も勃起しないよう気をつけていた。
(桐山くん、あんなに私のこと見てくれるなら……今日は連絡してくれるかな?)
桐山に処女を捧げた日。一之瀬は桐山と連絡先を交換していた。
抱きたくなったら連絡してほしい、と桐山に告げたが、あれから一度も連絡は来ていない。
一之瀬は、桐山が今後自分を抱くつもりがないことを知らない。
その理由は彼女を想ってのことだったが、一之瀬は逆の理由を考えていた。
(それともやっぱり来ないかも……犯罪者の私なんて一度抱けば十分なのかな……)
桐山にとって自分は一度抱けば用済みなのだろうか。
やはり犯罪者だからこれ以上は関わりたくないのかもしれない。
それともセックスが下手だったから、連絡をしてくれないのかもしれない。
(もう桐山くんとエッチできないのかな……)
そう考えただけで、泣きそうになってしまう。
密かに楽しみにしていた水泳の授業は、身が入らないまま終わってしまった。
☆☆☆
その日の夜。結局、桐山から一之瀬に連絡が来ることはなかった。
(なんで……あんなに私を見てくれたのに……)
プールの授業で桐山から熱い視線を感じた。
明らかに自分に欲情している熱のこもった視線だった。
だから期待した。
今日こそは桐山に抱かれると。
だが日付が変わっても桐山から連絡が来ることはなかった。
「ひどい……ひどいよ……」
風呂上がり、バスタオル一枚で、はだけている一之瀬はベッドに寝転がって、嘆いていた。
「私をこんなエッチな身体にしたのに……」
桐山との情事を思い出すだけで乳首が勃ってしまい、下着を濡らしてしまう。
すでに一之瀬は学校で二度下着を濡らしてしまっている。
「ぅ、んうっ……お風呂から上がったばかりなのに……」
ジリジリとしたむず痒さみたいな感触が、膣の奥からジワリと広がる。
熱い汁が、割れ目の奥からトロリと糸を引いて、ゆっくりと足に伝わってきた。
(また今日もオナニーしちゃうんだ、私……)
一之瀬は、桐山に抱かれてから毎日自分を慰めていた。
桐山のたくましい肉棒を思い出し、さらに熱を帯びてくる。
愛液ごと割れ目をかき分けて、湯気が立つほど熱を帯びた膣をまさぐる。
「はぁ、はぁっ……気持ちいい……」
チリチリと焼けるような粘膜の疼きを感じながら、指先を這わせてみる。
指の腹を強めに押し当て、ヒダもゆっくりと擦ってみる。
「ん……んふぅ……指、冷たい……。あっ、はっ、あぅうっ……」
一之瀬は快感を覚えながら、いつものように膣全体を可愛がるように慰めた。
ヒダの影から膣口の下に向けて、一文字に指を滑らせ、撫でてみる。
「あ、あぁ……桐山くん、私のおまんこ、こんなに濡れちゃってるよ……。私の淫乱おまんこ、濡れてるの……」
愛液を指ですくい取ると、今度はヒダの合わせ目を狙った。
指で摘んで揉んであげると、包皮に覆われたクリトリスが顔を出した。
爪の先で軽く指を弾くと、無防備な陰核がわずかに震えた。
「んっ、んふぅっ! あ、ぁあ……もうヒクヒク動いてる……」
そのまま触れるか触れないかのギリギリのところで軽く引っ掻き続けると、過敏な肉芽がムクムクと頭をもたげて膨れあがる。
「あぁぁんっ! んぁあっ……クリトリス、勃起してるっ……! 桐山くん、見てぇっ……!」
クラスメイトの名を呼びながら、一之瀬は敏感なところを責める。
快感が素早く下半身に走っていき、足の先まで突き抜けて、腿や足がこわばった。
「あぁあっ! ふぁあっ、きちゃう……イッちゃ――んくぅぅううぅぅぅっ!」
根元から膣口に、電流のような痺れが走った。
快感は子宮からお尻の穴にも駆け抜けて、一之瀬の淫らな身体をさらに火照らせた。
「んはぁっ、もっとだよ……桐山くんのおちんぽは、もっと気持ちよくしてくれた……」
絶頂した一之瀬だったが、桐山とのセックスほどの快感は得られなかった。
「もっと、もっとっ……」
気持ちよくなりたい、少しでも長く、桐山を想いながらエッチな気分に浸っていたい。
一之瀬はかすれた息を吐いては、夢中になって、ぐしょぐしょに濡れた股間をまさぐる。
「あふぁっ……桐山くんがぁ……んんっ……抱いてくれないのが……悪いんだよ……」
こんなにオナニー狂いになってしまったのは桐山が原因だ。
一之瀬はそう自分に言い聞かせ、背徳感を感じながら、毎晩自分を慰めていた。
「桐山くん……桐山くん……おちんぽ、欲しいよぉ……」
トロトロと内側から漏れ伝い、汗ばんだ股間に絡みつく愛液の甘酸っぱいニオイを吸い込みながら、自分のためだけに身体をまさぐり続ける。
「あぅっ……気持ちいい……あひぃっ!」
ヒダの両方を摘まみ上げ、指を押し当て、左右に広げる。
尿道にも指の腹を当てて、前後左右にこね回した。
「あふ、んふぅっ……クリ、勃起しまくってるの……桐山くぅん……」
ぬかるむ膣を貪欲に抉り、突き込んでは、再び絶頂を味わおうと腰を揺らす。
無意識に刺激に応え、酔いしれながら、涎を垂らして喘ぎ続ける。
(だ、大丈夫だよね……桐山くんならまた私を抱いてくれる……)
快感が身体を駆け抜けるたびに、不安や恐れは快楽に塗り替えられた。
粘膜をまさぐり、摘んでいるうちに、鼓動も激しくなっていた。
「んくっ、あうぅっ! あぁ、んぁっ……ここ、すごくいいっ……! もっと抉ってぇ……ふぁっ、んはぁあっ!」
軽く胸のあたりを撫でつつ、膣に埋もれた指を曲げ、恥骨のそばを強く押す。
手探りでスポットを探り当てて、より濃く熱い愛液を吐き出させた。
精液を求めるおまんこが、桐山を欲しがるうごめき始める。
入口から子宮口へと波を打ち、一之瀬の指に食らいつき、奥へと誘いこんでいた。
「はぁ、はぁっ、桐山くんのオチンポ欲しがってる……んぅ、あはぁっ……もっと弄らないと……ふぁあ、あっ……あふぅっ!」
指の抜き差しの動きが速くなっていく。
「もっと激しくしないと……ぅあ、んくぅっ! こんなのじゃ満足できない……もっとぉ、もっと、激しく……ぁああっ!」
桐山のチンポに突かれるのと同じくらい気持ちよくなりたい。
性にどん欲になった一之瀬は、次第に激しい刺激を求めて、動きが乱暴になっていく。
「はぅうっ! くっ、んくぅっ! あぁ、ほしい、ほしいよぉ! 桐山くんのオチンポ……うぁ、んぁあっ! どろどろのおマンコ、めちゃくちゃに、かき回して欲しいよぉ……!」
叶わぬ願いにフラストレーションを溜め、一之瀬は指を曲げたり、手首を捻って膣壁に叩きつけるように抉ったりしながら、責めを変えて欲情する膣口をかき乱す。
「あぁ……イキたい、イかせて……んぁあっ! もっと感じさせて……うぁっ!」
桐山に抱かれたときは壊れそうなくらいあそこをめちゃくちゃにされた。
一之瀬はそれを思い出し、捲れ上がったヒダを巻き込むようにして、愛液まみれの指で、乱暴に膣を犯した。
絶頂間近で濃さを増し、糸を引く愛液を、泡が立つほどかき回す。
ぬめりを帯びた指を、手を、小刻みに揺らしては、物欲しそうな粘膜を抉る。
「んぁああっ! あっ……あぁあああっ! だめ……きちゃう……く、くるっ……」
一之瀬は限界近くに昇りつめているものを感じながら、火照り、蕩ける頭の中で、絶頂する瞬間を待ちわびていた。
「あぁあああっ! イクッ、イクゥウウウウッ!」
待ちわびていた感触が、全身を包み込む。
「んはあっ、あっ、きちゃう! んあっ! ふぁああああああああああああっ!」
さざめきのような強く激しい波が、身体の端々まで駆け抜けていった。
「ダメ、まだきちゃうっ……出ちゃうっ……ふぁっ、んあぁっ! 潮がぁっ……!」
本能に身を任せ、押し寄せてくる快楽に浸る。
充血しきったクリトリスも、膨れて艶めくヒダヒダも、何度も痺れ、波を打つ。
震え、さざめく粘膜の振動が、漏れ出る潮をより遠くへ押し出した。
「あはぁっ、あっ、んぁああああっ!」
心地よく酔いしれ、溺れて、力の限り喘ぎ続ける。
身体の奥から沸き起こる快感を味わいながら、脚を、腰を何度も痙攣させていた。
「はぁあっ、はぁ……あぅ……」
汗が引き、少しだけ冷静さを取り戻す。
火照り、疼いた身体は痺れて、すぐにおさまりそうもない。
「桐山くん……早く……私を呼び出して……」
一之瀬の激しい夜は続いていく。
桐山に再び抱かれるまで、一之瀬は自分を慰め続ける。
それほどまでに彼女は性に目覚めてしまっていた。
次回は一之瀬が誰かに嫉妬します!