今年最後にぎりぎり書けて良かったです。
今回は導入なのでエロなしです
プロローグ
「あぁ~あづいぃぃ~」
清澄を卒業して東京の大学に進学して数か月が過ぎた。実家のお母さん、東京は暑いです。
アスファルトが熱をため込むやら地球温暖化やらいろいろ理由はあるのだろうがそんなことは知らん、とにかく暑い。
「なんで俺はこうやってくそ暑い中炎天下の道を歩いてるんだっけ…?」
そうだ東京に来て数か月が経ったのだからせっかくだし東京を歩いてみて回ろうなんてバカみたいなことを考えてたんだった。そのせいで道に迷ってしまい交番か自分が知ってる道を探してこうやって歩いてるんだった。
「バカだな…俺…」
なにもこんな暑そうな日でなくてもいいではないか。夏が過ぎて涼しくなってからでも良いのではなかったのか。そんな風に過去の自分を罵っても現状は変わらないだろうからこれ以上過去の自分を責めるのをやめておく。
「さて…どうしようか…」
とりあえずどこか涼めるところに入ろう。幸い金は有る。どこか喫茶店でも入りそこで改めて道などを訪ねよう。うんそうしよう。
そう考えて再度歩き始めると一つの喫茶店が目に留まった。
外観は新しい。出来てから数年とたっていないだろう。電光掲示板が昼間だというのにまばゆく輝いている。出来たばかりのお店であるという事に俄然入ってみたいという気力が湧いてくる。と同時にそこがただの喫茶店ではいないというのが電光掲示板に記されている。
「メイド喫茶…」
メイド流行ってるのかな…等と長野の先輩の実家のメイド雀荘やお屋敷のリアルメイドさんが頭の中に浮かんでくる。本来メイドなんて殆ど関わらないのが一般的だろうになぜ自分の周囲にはメイドさんなんてものが身近にあるのだろうか。電光掲示板には胡散臭い『可愛いメイドさんがご主人様をお待ちしております!!』などという誘い文句が載っている。
「メイドさんか…」
本当に可愛い人がいるのだろうか。出来れば美少女がいてほしい和クラスのおもち美少女が。なんてことを考えながら店に向かう。この周囲に他に喫茶店など無さそうなのだ、他に選択肢などない。メイドさんが可愛くなくても我慢すればいいのだ。
店のドアをがちゃりと開けるとカランカランとドアベルが鳴り響く。と同時に店内のクーラーによって冷やされていた空気が真夏の太陽によって熱せられていた体を冷やしてくれる。
「あ!お客さんや…やっと初めてのお客様が…」
女の人の声が聞こえて来る、若い女の人の声だ。きっとメイドさんだろう。
頭の中で思い浮かべていたおばさんがメイド服を着込んで接客してくる地獄絵図を否定され、それにほっとしながらそちらを振り向く。
「おかえりなさいませ~ようこそメイド…き…っさ…」
そのメイドさんは美少女だった
その黒髪は長く美しくまるで大和撫子のようだ。加えておもちも大きい。その大きなおもちはエプロンがかかったメイド服でも強く自己主張をしておりその豊満さを隠しきれていない。
加えて上半身だけではなく下半身の肉付きも素晴らしい。特にミニスカートから見える白くむっちりとした太ももは思わずむしゃぶりたくなってしまう事請け合いだろう。
最後にその凛とした雰囲気からいるだけできっと周囲の人々を元気づけてくれるだろうその人は…
「竜華先輩…?」
「須賀君…?」
同大学の麻雀サークルの先輩、清水谷竜華先輩だった。
※
「な、な、な、なんで?なんで君ここにいるの!!」
「それはこちらのセリフですよ!…なんで先輩が…その…メイドさんの恰好を…」
静寂から一転、お互いに混乱しながら大声を出してしまう。しまったと思い慌てて周囲を見渡せば他にお客さんの影はなくほっとしながらも大丈夫なのかなこのお店と思ってしまう。
「この店の店長が親戚でなぁ…店開いたばっかりでバイトさんもおらんし手伝ってなって頼まれたんよ…」
「それで…それにしてもこのお店…」
新装開店したにしては客が少ないというよりもいない。こんなに可愛いメイドさんが接客してくれるというのにどういう事だろうか。
「あはは…それはなぁ…立地が悪すぎるんよ」
「立地ですか?」
「そや…近くに駅も無い。バスも無い。駐車場も無い。おまけに車も片方通れるのがやっとの狭い道路。こんな所の喫茶店なんか誰が入るっちゅうねん」
「なるほど…」
自分は歩いて迷い込んで偶然入ったがそれならば客が来なくても仕方ないのかもしれない。そんな風に一人納得しているとうがーと先輩は一人で頭を抱えている。
「おじさんのあほー!!何がバイト代は弾むから手伝ってやねん!客来なくて店潰れる寸前やんか。何のためにうちはこない恥かしい恰好してると思ってるんや!!」
「ちょ…先輩落ち着いてください…あと一応俺も客なんで接客してください」
暴れるたびにぶるんぶるんと揺れるおもちに目を奪われながらも宥める。その声にはっと気が付いたようでごほんと咳き込み一気に正気に戻る。
「ごほん…お…お帰りなさいませ……ご…ご主人…様…♪」
か”わ”い”い”
「ごふ!?」
「ちょ!?須賀君!?」
何この可愛い生き物お持ち帰りしてもいいですか?
そう口に出しかけるも自分の鳩尾を殴りつけて強制的に黙らせる。赤面しながらご主人様と恥かしげにこちらに言う竜華先輩に萌え殺されそうになりながらも席に案内される。いやー可愛かったなぁさっきの先輩。
頭の中でさっきの映像を無限ループさせつつメニューを見る。当然のことながらメイドさん特製とろふわオムライス750円だのメイドさんの小悪魔イチゴパフェ千円だの普通のお店よりも値段はお高めだった。
(しかし…)
隣に立ちこちらが何を注文してくれるのか期待しながら見ている竜華先輩を見る。こんな爆乳美少女の手作りお料理を食べれるというならば桁が一つ足りないと言ってもいいのではないだろうか。財布の中身を確認し、財布が十分な厚みを持っていることを確かめながら注文を決める。
「すみません!メイドさん特製とろふわオムライスとメイドさんの小悪魔イチゴパフェをそれぞれ一つください!!」
「はい。まいどおおきにな~」
注文を受けて嬉しそうに厨房へと向かう竜華先輩の後姿を見送りながら待つこと十数分、おいしそうな匂いが漂ってきた。
「はいお待ちどうさま。メイドさん特製とろふわオムライス完成やで~」
「お~!」
凄い。本当においしそうなオムライスだった。実は先輩は飯マズ属性なんじゃないかと不安が頭の中によぎっていたがその心配は一蹴された。喜び勇んで食べようとすると、先輩からストップを言い渡される。
「こらこら、まだ完成やないで。メイド喫茶といえば恒例のアレが有るやろ」
「アレ…?」
「そ。メイドさんといえば……ケチャップで絵を書くってやつや」
「うおー!!」
ケチャップでハートの絵文字を作ってくれる竜華先輩にテンションが上がり思わず叫んでしまう。やばい食べたくない。このハートを崩したくない。そう思ってしまうもニコニコとこちらを見て感想を待っている竜華先輩を見て断腸の思いでハートの一部を崩し、オムライスを食す。
「お味はどうや?」
「…すっげーおいしいっす」
うん凄い美味だ。凄くとろふわの半熟卵のオムライスで、本格的な料理店でも通用するのではないかと感じる。自分が今まで食べてきたオムライスの中では一番かもしれない。夢中となって食べてしまいあっという間に皿がきれいになった。
「なんというか…料理漫画のリアクション取ってしまいたくなるぐらい美味かったです…竜華先輩ってこんなに料理お上手だったんですね」
「あはは褒め過ぎやよ。こんなのただの家のレシピ通りに作っただけやよ」
こんな風に美味な料理を一般的というとは清水谷家恐るべし。等と一人恐怖していると俺のリアクションに気を良くしたのか足取り軽くデザートを先輩が運んできてくれた。
「はいメイドさんの小悪魔イチゴパフェお待ちや」
「おーこれが…なかなかのボリュームですね」
「あはは…流石にこっちは本当は自分が作ったんじゃなくておじさんが作った物やけどね」
「そうなんですか!?」
がーんとショックを受けていると周囲をきょろきょろと確認し小声で話しかけてくる。
「その…本当は…ダメなんやで?…その…今須賀君しかいないから特別やで…本当はジャンケンで勝った相手にしかしたらあかんねんけど…」
そう言いながら顔を赤らめてゆっくりと先輩はパフェのスプーンに手を伸ばし、パフェの一部をスプーンですくい、こちらに向けてきた。
「ご…ご主人様…アーンして…ください…」
うん俺今日死んでもいいや。
そう思いながら先輩にパフェをアーンしてもらうのだった。
※
「すみません。また来ちゃいました」
「おかえりなさいませご主人様♥」
あれから数か月が経った。暑い夏もすぎ、季節はすっかり秋となった。あの日初めてきた日から須賀君はこのお店に足繁く通ってくれている。
少なくとも週に一回という高頻度で通ってくれており、ここの料金は結構高いが大丈夫なのかと聞いたことも多々あるが、本人の言葉ではバイトしているから大丈夫ですとは言うが…
(たぶんお店が潰れない様に…なんて考えてるんやろな…)
あの日以来急にお客さんが来店してくれるようになった。そのおかげで給料も心配する必要も無くなり、新規のバイトも雇えるようになった。お客さんの中には同じ大学の学生やサークルのメンバーなども来ており、どうしてここに来たのか聞いてみればどうやら須賀君が自分にばれないようにこの喫茶店を宣伝してくれていたらしい。
食べログや大学の友人達等に自分の料理がどんなに美味しかったかや、どんなに可愛いメイドさんがいるか等事細かく話してくれたらしい。
(なんというか嬉しいというか…恥かしいというか…)
大学のメンバーたちに聞いた話によれば物凄く自分をベタ褒めしてくれたらしい。竜華先輩の笑顔で一日の疲れが吹っ飛びますだの竜華先輩マジ女神だのメイドの中でも特に自分のことを褒めてくれたらしい。ニヤニヤ笑いながら『付き合ってるの?』なんて聞かれて顔から火が出そうな程恥かしかった。
(お客さんがいる手前贔屓はできんけど…)
須賀君のお料理は特に頑張って作ろう。そう思う竜華であった。
※
カランカランとドアベルが鳴り響く。ランチタイムも過ぎ、そろそろ忙しい時間も終わるかなと考えていると新しいお客様がやってきた。
「おかえりなさいませご主人様」
「オウ…ひっく…帰ってきて…やったぞ…」
その客は見るからに泥酔していた。顔は酔いによって真っ赤に染まり、足は千鳥足で片手にはビール缶を持っている。こんな昼間から泥酔するとは珍しい客だと思いながらも席へと案内する。
「おかえりなさいませご主人様。奥の席でよろしいでしょうか?」
「いーや俺はこの席がいい…この席にするぞ!!」
バイトの子が奥の席に案内しようとするとそれを拒否し近くの席へどかりと座り込む。やっかいな客が来たと思いその子を下がらせ自分が接客することを伝える。はっきり言って近づきたくないがこれも接客業の定めと思い諦めてオーダーを取るため話しかける。
「ご主人様。メニューはお決まりになりましたでしょうか?」
「あ~酒だ酒…ありったけの酒を持って来い!」
片手に持ったビール缶を振り回しながら男が叫んでいる。この店はアルコールの類は扱っていない。目の前の男が正常な判断能力を失っているのは明らかで、何をしてくるのか分らないという恐怖感に怯えながらも話しかける。
「あの…ご主人様…当店ではアルコールの類は…」
「あ~!!…んだとぉ…じゃあしょうがねなぁ~」
そういうなり目の前の男が自分の体をじろじろと見て来るのが解る。その視線にまるで全身を蛇が這いずるような生理的な嫌悪感を抱き、反射的に後ろに下がろうとした自分の手を男に掴まれる。
「やっ!!」
驚き手を振って引きはがそうとするも男の力の方が当然ながら強く、まるで引きはがすことが出来ない。自分の背筋に脂汗がにじんでくるのが解ってしまう。
「なに…を…」
「じゃあその立派なおっぱいからミルクを飲ませてもらおうじゃねかよ~」
やばい。やばい。やばい。
必死になって引きはがそうとするも、手首を思いっきり強く握られ痛みのあまりに逆に動きが止まってしまう。
そうしている間にも男の手がゆっくりと自分の胸元に伸びてゆく。
(誰か…誰かぁ…!)
目の前の男の下卑た笑みに思わず目を閉じてしまう。手首の痛みと自分の貞操の危機にその閉じた瞳から涙が溢れてきてしまう。これからどうなってしまうのか考えるだけで絶望感が後からどんどん湧いてくる。
「はい。そこまでにしましょうね~おじさん」
聞きなれた声がする。と同時にたぱたぱと音がする。自分の聞きなれた声に目を開けてみれば目の前には見知った金髪が真っ先に目に入る。
「須賀…君…?」
「はいそうです須賀ですよ…すみません竜華先輩。遅れました。」
いつもと変わらない人懐っこい笑顔をこちらに向けてくれる。その笑顔に思わず安心し、ぺたりとそのまま床に尻もちをついてしまう。
「なにすんじゃクソ餓鬼がぁ!!!」
酔っ払いだった男がその顔を濡らしながら怒りによってさらに顔を赤くしながら詰め寄っている。先ほどの音の正体は彼が水をかけた音なのだろう。
「おじさんさぁ…こういうお店はお触り厳禁なの。酔っ払いは帰って寝ろよ」
「だまらんかハナタレがぁ!!表に出んかいぃ!!」
もはや怒り心頭といった様子の男に京太郎もついてゆく。引き留めようとすると大丈夫と笑ってそのまま行ってしまった。
「と…とりあえず警察に電話せえへんと…あとおじさんに連絡も…いやそれよりも須賀君どこにいるか探さへんと…」
おじさんへの説明や警察が来た後のことををバイトの女の子にお願いし、慌てて彼がどこに行ったかを探し始める。そう遠くへは行っていない筈だと探し始めて十分ほどでようやく見つけ出した。
「須賀君!大丈夫!!」
「あ。竜華先輩…大丈夫ですよ…ほんの五、六発程度殴ったら気が済んだのか帰って行っちゃいましたから」
そういって立ち上がる京太郎は足取りも軽く大丈夫そうに見える。そう思っていたが口の端から出血をしているのが解り途端に全身から汗が出てくる。
「須賀君!血!!口から血ぃ出てるんやけど!!」
「あ…ああ大丈夫ですよ。たぶん口の中切っただけだと思います。あ。一応言っておきますけど俺殴り返してませんからね。一方的に殴られただけですからね」
そう言っている京太郎の言葉を無視してハンカチで口の血を拭う。
「あの先輩…ハンカチ汚れ…」
「いいから!!」
怒鳴ってからなぜ彼が傷付いたのかを分ってしまう。
「ごめんなぁ…須賀君…うちのせいで…こんな…」
「竜華先輩」
俯いて謝る自分の顔を京太郎が掴んで上に持ち上げる。途端に目と目が合い呼吸が重なるような距離の近さに思わず赤面してしまう。
急な事に何も考えられない自分を置いて京太郎は更に言葉を重ねてゆく。
「間違ってますよ竜華先輩。こういう時は謝るんじゃなくお礼を言うんですよ」
「お…礼…?」
「はい。謝られるよりも感謝してくれる方が俺はうれしいです」
そういって離れる京太郎にどこか残念な気持ちを抱きながらもそっと彼が望む言葉を告げる。
「あの…須賀君…ありがとうな」
「はい」
そう言って笑う彼の笑顔は…
「どういたしまして」
まるで太陽のように輝いて見えた。
※
あの事件から一週間ほどが過ぎた。俺を殴った男は暴行の容疑で逮捕され、おれの怪我も病院に入院するほどでもなく一件落着といった感じだ。
そんな日々で変わったことがあるとすれば…
「どうして先輩バイト辞めちゃったんですか…」
「あはは…」
竜華先輩がバイトを辞めてしまった。あの事件が切っ掛けで辞めてしまったのかと最初は思ったのだが、本人が言うにはどうやらそれは関係無いらしい。
「最初っからある程度経営が軌道に乗ったら辞めてええって話だったんよ…それにきちんと料理や仕事の引き継ぎなんかも出来たし、安心して辞められるわぁ~」
「辞めちゃったらもう竜華先輩のメイド姿見れないじゃないですかぁ~」
あの最高の料理が堪能できないのもショックであるが、それ以上に竜華先輩のメイド姿が見れなくなってしまうなんて最悪過ぎる。まるでこの世が終わってしまうかのような絶望感が俺を襲う中先輩はニヤニヤとこちらを笑っている。
「ふ~ん…そんなにうちのメイド姿気に入ってたん?」
「当たり前じゃないですか…ああ…生きる希望が無くなってしまった…」
そんな風に心中の絶望を語っているとそうかそうかと先輩は顔を赤く染めながら嬉しそうに頷いている。
「じゃあしゃあないなぁ~須賀君は…ちょっと待っててな」
そう言って去っていった先輩を待つこと数十分。ドキドキしながら待っていると…
「じゃーん!メイド竜華ちゃん再登場やで~」
「うお~!!!」
女 神 再 臨
嬉しい。嬉しい。嬉しい。沈んでいた朝日がまた昇ってきたようだ。世界が色を取り戻してゆく。
嬉しさのあまり叫ぶ俺を微笑ましそうに見ている先輩にはっと現在の状況を確認する
ごほんと咳を一つして理性を取り戻し話を再開する。
「その…なんでバイトを辞めたのにメイド服を…?」
「おじさんに貰ったんや。今まで頑張ってきてくれたご褒美にって。それにうちに合うメイド服を着れる子おらんかったし」
「なるほど…」
確かにその豊満なおもちと同じサイズの女の子は居なかった。ならば仕方ないのではないだろうか。そう思っていると先輩が恥かしそうに後ろから何か一枚の紙を取りだした。
「あの…須賀君…はい…これ…」
「えっと…これは…」
どうやら手書きのその紙には『専属メイド契約書(仮)』と書かれそれに竜華先輩の名前とハンコが押されて有った。
何ですかこれ?と視線で問うと恥ずかしそうにしながらドヤ顔で答えてくる。
「それはうちが須賀君の専属メイドさんになったちゅう仮の契約書や。お触りや酷い事をしない限りどんな命令でも聞くっちゅう契約を建てた証やな」
「……」
「どうや?美少女メイドさんを自分のモノにした感想は?嬉しいやろ?」
何を言ってるのか分ってるのかこの先輩は、この間のことで男の怖さが分らなかったのかと内心怒りが湧いてくる。はあと一息ついてこれは恐ろしさを分らせてやらねばならないなと考える。
「じゃあ先輩命令です」
「お?なんやなんや?」
「パンツ見せてください」
その言葉に赤面しながらぴたりと動きが止まる。『あ…うう…』等と恥かしげに呻く声が聞こえる。はあと呆れながら冗談ですよと言おうとした瞬間…
「…ええよ」
「…え?」
恥かしげにされど覚悟を決めたような表情をする、そっと両手を下げゆっくりとその手はスカートへと向かってゆく。
まさか…そんな…と思ってしまう。ただの冗談で『なんちゃって』なんて笑い飛ばしてからかうつもりなんじゃないかと疑ってしまう。
しかしそんな疑いを裏切るようにゆっくりと、しかし着実に近づいてゆく両手は遂にスカートへと到達し、そっとスカートをつまみあげ、少しづつ少しづつ持ち上げてゆき…
メイドさん良いですよねメイドさん。キャップかどちらにするかかなり悩みました。
あと調教物だからって無駄にエロステータスなんか書いてみましたが見たい人なんかいますか?