戦車道少女たちといちゃいちゃラブラブです! 作:テクニクティクス
ポケットに仕舞ったスマホが震えたことにより、読んでいた本から顔をあげた。
どうやら随分熱中して読みふけっていたらしく、時計を見るとあと15分くらいで閉館時間だ。
とりあえずこの小説は続きが気になるから貸出手続きを済ませて、図書館を後にする。
スマホの画面を見るとLINEに新規書きこみがなされていた。
<<今どこにいるのよ?>>
<<ちょうど図書館を出たところ>>
<<これからあんたのうちに行くから。カチューシャを待たせるなんてことしたら、シベリア送りよ!>>
<<はいはい>>
<<誠意が感じられないわよ!>>
プンスカと怒った顔が可愛いスタンプが最後に書きこまれて返信は途絶えた。
北に近いこの学園艦は日が落ちるのも早い。彼女を待たせて機嫌を損ねるのもうまくない。
あなたは雪で足が滑らないよう注意しつつ帰路を急いだ。
◆
全国に点在する学園艦。大体がそこにある有名学校の名を冠することが多いのだが、決してそれだけしか校舎がないわけではない。
生まれ育った地を離れて新天地に向かうことが全員出来るわけでもなく、経済、家庭、生徒の性格気質等の諸事情、また女子校、男子校に馴染めない人間だって数多く居る。
そのような学生のために小さくはあるが、付属校として共学の校舎があり、意外にも各校ともに地味に人気を有し生徒数もそれなりにいる(艦名になる本校には遠く及ばないとしても)。
あなたもそんな付属校に在学する生徒だった。
とてつもなく古くはないが、新築でもないそこそこの築年数の経った学生用アパート。
自分の部屋の前に、白い息を吐きながらジト目でこちらを見つめる少女。
「遅いわよ」
「結構急いだつもりなんだけど」
「だってここに来てから5分は経ってるもの!」
相変わらずの我儘っぷりに苦笑しつつ、家の鍵を開けると彼女はまだ少しぷりぷりとしながらもあなたの後に続く。
気密性は高いとはいえ、ずっと人の居なかった部屋はやはり寒い。
暖房を付け、部屋が温まるまでは防寒着は着たまま雑用をこなす。
「まだご飯は食べてないんでしょ?」
「ずっと本読んでたからね。間食もしてないよ」
「そう。それじゃ私が何か作るから、その間待ってなさい」
いつの間にか部屋に置かれていた、カチューシャのエプロンに折り畳み式の踏み台。
手早くエプロンを身に着けると、いそいそと冷蔵庫の中身を確認しながらメニューを考えていく。
初めの頃は料理なんてまったく出来なかったのに、アンツィオの出店で頑張る子の料理を食べた際
凝ったものは出来なくても少しは料理作れる女の子っていいよな……とあなたがぽつりと漏らしたのを耳敏く得たカチューシャ。
元々素養はあったのか飛躍的に腕を伸ばして基本的なものは無難に作れるようになった。
時折奇抜なチャレンジをして失敗するのは彼女の愛嬌として受け入れている。
こたつの上へ出来たての料理を並べていく。和洋入り乱れ、汁物としてプラウダおなじみのボルシチが添えられる。
「うーん、何回作ってみてもノンナの味には敵わないのよね」
「ノンナさんに食べてもらって、アドバイスを貰ったらいいんじゃないか?」
「はぁ!? そんなノンナに私のボルシチ食べてもらうとか、恥ずかしいこと出来るわけないじゃない!」
「そっか……、俺は美味しいと思うカチューシャのボルシチ、失敗作なんだ……」
「えっ、ち、違うわよ! ちゃ、ちゃんと美味しく作ってるつもりだから! ああぁ……もう!」
わざと落ち込んだ風に見せると、慌ててきちんと気持ちを込めて作っていると取り繕う。
おそらく副隊長もこんな姿を見たくていじわるなどをしているのだろう。
後片付けはあなたがやり、食器や調理具を洗いつつ時計に目をやる。
もうそれなりに遅い時間で女子生徒一人で帰宅させるには不安がある。カチューシャの容姿を見ればより危ない。
「ずいぶん遅くなっているから、これから寮まで送っていくよ」
「今日は外出届出してあるから帰らなくて平気よ。それよりお風呂沸いたから早く入っちゃってね」
のんびりこたつに入り、テレビを眺めながらさらっと流してしまうカチューシャ。
久しぶりに泊まる気であったのか、傍らに着替えとかが入っているバッグがあったのに気付いた。
少しウキウキしつつ、風呂場に向かう。
湯船に浸かってのんびりしていると、脱衣所の方でごそごそと動く人影が。
ドアが開いて、素っ裸のカチューシャが入ってきたのには流石に驚いた。
「な、なによ……一緒に入っちゃえばいろいろ節約できるでしょ? あ、あんまりじろじろ見ないで!」
幾度となく見てはいる彼女の裸体だが、明るい場所でじっくりと見る機会はほとんど無かった。
同年代の子に比べるとかなり小さい部類だが、ちゃんと女性らしい丸みはあるし、繊細さを魅せる腰のくびれ。
カチューシャらしい薄くて秘部を隠しきれない、産毛のような愛らしいアンダーヘアだが、どこを見られてるのか察してすぐさま手で隠されてしまい残念さを心に残す。
急いで全身と髪を洗うと、ちゃぷんとあなたの股の間に身体を滑り込ませて胸板に背中を預ける。
(…………えへへ)
お湯の中であなたの手を握り返し、にぎにぎと指を動かして骨太な手触りを楽しんでいる。
嫋やかな首筋、華奢で可憐な身体に見えるのに、戦車に乗れば檄を飛ばし百戦錬磨の隊長となるカチューシャ。
あの傲慢不遜な態度も彼女の素なら、自分の前だけで見せる人慣れしきってない猫っぽさもある意味素なのかも。
◆
風呂から上がってあなたは寝間着に着替え、カチューシャは持参のもこもこなフリースのパジャマを着ていた。
しばらくはお互いスマホをいじったり、本を読みふけったりしていたが、彼女が小さく袖を引っ張る。
「そろそろ……寝ない?」
「……分かった。それじゃあ電気消すよ」
明かりを消しても、外の雪明りでそれなりに室内は明るい。
衣擦れの音が小さく部屋に響き、ベッドに一糸纏わぬ姿で腰かけるカチューシャは
月と雪の光で照らされ、妖精と言われても信じられそうだ。
「綺麗だよ。カチューシャ」
「……ばか」
可愛らしいと言われることはあっても、臆面もなく綺麗と言われることには慣れてないよう。
小さな手をそっと握って、目を閉じたカチューシャへ口づけを交わす。
「ふ……っ♥ ん、んっんっ……、ふぁ、あっ、あん……ちゅっ、んふ……ぅ♥」
多少強引にキスしてあげると、甘い吐息が漏れ出し彼女の身体が熱く火照り始める。
一度口を離し、つぅと白い糸が引かれて少し蕩けた目で荒く息をするカチューシャ。
ぎゅっとしがみつくように密着して、もっと続けてほしいと彼女の方からキスを再開する。
ぬるりと舌をあなたの中へ押しあなためて唾液を混ぜ合わせ、より甘く粘つく甘露を飲ませ合う。
「んきゅ……♥ ふぅぅ……っ、ふぁ……、あまぁい♥ もっとぉ……」
幼さの残るカチューシャが、煽情的な表情を浮かべて乱れる。
知らず知らず、お互いの背に腕を回して密接で濃い触れ合いをしていた。
小ぶりで張りのよい乳房を胸板に押し付け、形が変わる程ぐにぐにと擦りつける。
桜色の乳首が潰れるたびに切ない嬌声をあげ一層刺激を求めて身体をよじる。
抑えきれなくなった欲求に任せて布団の上にカチューシャを押し倒す。
「あっ……、ん、いいわ……、好きに、して……んっ」
小ぶりで手の中にすっぽり収まる乳房に触れると、ぴくっと身体を小さく震わせた。
快感より痛みを感じないように、優しくなぞるように揉み始める。
眉間に少し皺が寄せて硬くなっていたカチューシャも、次第にまた蕩けたかのような喘ぎを零しだす。
「んっ、んぁ……っ、にゃっ、ぁぁ……ッ♥ そこ、いい……っ、くぅ……んっ! ひ、ぁっあっ」
より強く張りを増しながらも、揉みしだかれるたびに形を変える双房。
色濃く染まった頂の乳首を、つい自然に口に含むと泣き出しそうな切羽詰った嬌声を上げ背が反り返る。
吸い上げながら舌を使い、こりこりとした苺を嬲ると、縋るようにシーツを掴んでひくひくと全身を震わせた。
「あっ! やっ、そ、それ、だめっ! おかしくなっちゃう! ひぃっ、やあ、ああぁ!!」
彼女の悲鳴のような喘ぐ声にもっと聴かせてほしいと思う欲求は高まり、ちゅっちゅっと音を立てて吸い付いたままもう一方の乳首をを指でしごきあげる。
シャンプーや石鹸の匂いとは違う、カチューシャ自身の発情した甘い香りがより強くなっている感がある。
悦びの涙を浮かべてこちらを見ている彼女に、やはり好きだという気持ちがいくらでも湧きあがってきてもっと愛したいと炉心に熱が灯っていく。
もう一度熱を込めてカチューシャとキスをして、細い足を掴んでM字に開脚させる。
「あっ! やぁぁ……、じっと見ちゃ、だめ……っ」
ほぼつるつるに近い彼女の秘園。身体に合った清楚さのある姫割れはまだ口を閉じているが、甘い香りは強く届く。
閉じられないように膝を抑えながら、指先でそっと花弁に触れる。
「ひゃっ!? あっ、んんっ! あっあっ……ひぃ、ああぁっ」
「痛かった?」
「ち、ちがっ……急に触られてびくってしちゃ、あ、ひゃぁぁっ!」
ぷにぷにと柔らかな触りごこちの陰唇を、丁寧になぞってあげるとぴくんぴくんっと身体を跳ねさせる。
スレンダーな分、感じやすいカチューシャの反応は見ているだけで加虐心と愛らしさを感じさせてくれる。
少しずつ蜜を沁み出し始めた割れ目を指先でいじりながら、丹念に塗り伸ばすように愛撫する。
「んうぅっ、あうっ……くひゅっ♥ やだっ、あっあっ……! うぅぅ、んくぅ!」
四肢を震わせながら、時折足を閉じようときゅっと力が入る。
しかし小柄なカチューシャの抵抗では、あなたの力には敵わない。
くちゅくちゅと粘る音が段々と強まって、可憐な花びらがなにかを欲するように開いていく。
牡を誘うような、甘酸っぱい匂いが更に強まり自然と顔をカチューシャの秘部へ寄せていってしまう。
ひくひくと愛らしく動いている膣洞へ、口づけをすると高い嬌声をあげて少女が跳ねる。
「あああぁあああっ!! やらっ、だめっ、そこ、舐めちゃっ、ひぃっ、あふっ! んんん――ッ!」
「カチューシャのここ、十分にほぐさないと辛いでしょ?」
「で、でも……っ、そこ弱いのっ、……あああっ、弱いって言ってるのにぃ……、ふわっ、あああ!」
破けてしまうのではないかと思うくらいに、強くシーツを掴んで小さな少女は痛烈な快楽に翻弄される。
ゆっくりとして優しい舌先の愛撫は、殊更敏感なカチューシャの淫芯を開かせていき、染みが出来るほどに愛蜜を湧き溢れさせる。
可愛い包皮に包まれた赤い真珠を上手に剥かれ、ちろちろと舐めあげられて脳裏が真っ白に焼き切れてしまう。
「あああぁぁ!! ひっ、ああっ! イ、イク……! イっちゃう!! ひぁあああぁああああ――ッ!!」
ポロポロと悦の涙を溢れさせながら、カチューシャの姫割れは大量の潮を噴き上げた。
がくがくと身体が震えるたびに、貝のようにぴゅっ、ぴゅるっとエッチな汁を飛ばしてしまう。
股の間から上を見上げると放心しきって、虚ろな目で荒い呼吸を繰り返している恋人の姿が映る。
ちょっとだけ悪気を感じるけれど、少しずつ意識を取り戻していくのを見計らい、もう一度淫芯に愛撫を開始する。
「くひゅぅうっ!? あっ、ちょっ、あなたっ、やっ、まだダメぇ! あっあっぁっ!」
より弱めにクリトリスを舐めつつ、小さな肉洞へ指を押しあなためる。
ふわふわで柔らかな彼女の陰毛が顔に当たり、心地よさを感じつつ肉ヒダを広げていく。
「うぁっ、あんあんっ、ふにゃっ♥ ひぃ……っ、んっ! やぁっ、はずかしいのに、こえ、出ちゃう……っ!」
甘い嬌声と、とろりと蕩けたカチューシャの顔。
指を二本に増やしても苦しさより快感の方が強いようで、溢れ出る蜜もあって準備は整ったかなとあなたは思う。
蜜壺より引き抜いて愛液で怪しく光る指を舐めると、より彼女を求める気持ちは強まり、カチューシャの前に差し出せば、ちゅぱ、ちゅるっと綺麗に舐めとってくれたのが堪らなくそそる。
「そろそろ、挿れるよ……」
「あ、待って……。 カチューシャがしてあげる……♥」
少し姿勢がふらつく彼女の手をとって支えてあげると、ベッドの上に座ったあなたに跨る。
お互い向い合せで物凄く顔が近くに見え、頬を紅色へ染め上げたカチューシャが瞳に映り込む。
目一杯ほぐされた淫芯は、じんじんと疼くように熱を持ち、軽く押し当てた陰茎の感覚がより満たされることを望む。
「無理しないで、ゆっくりとでいいから」
「だ、だいじょうぶよ……、これくらい、うぅ、んっ……ふ、わぁっ……っ♥」
まだ処女だった頃に比べれば、随分柔らかくなったとはいえ相変わらず細くて狭いカチューシャの膣内。
それでいて強い締め付けとつぶつぶとした感覚は、回数をこなすごとに巧みになっていく。
小さく腰を揺らしながら、熱い肉砲を自身の最奥まで誘いこんでいく。
「んにゃっ!? あっ、う、……あっ♥ ぜんぶ、はいったぁ……♥」
こつんと先端が子宮口を突き上げた刺激で、カチューシャは軽く達してしまう。
自慰をしている時や先程差し込まれていた指とはまったく違う圧迫感が、満たされた気持ちを生み出す。
普段キリっとした目尻がとろんとして、地吹雪のカチューシャと言われる姿はどこにもなく、ただの恋する少女が居る。
カチューシャはゆるやかに繋いだ指を離し、腕をあなたの首へ巻きつかせると濃厚なキスをしてきた。
「んっ、ふぁ……、んっ、んん……っ、あはっ♥ きもちよかった? だめ、やめてあげない……♥ んちゅっ」
キスをしながら、見事な腰使いでぐちゅぐちゅと淫らな水音を立てて、肉塊を責めたてる。
「カチューシャはね、欲張りなの。あなたの全てを独り占めしたいの。私のなかで気持ちよくなってる表情とか全部カチューシャだけのものなの……♥」
「俺だって、試合中の凛々しく自信に溢れた顔も好きだけど、今の恥ずかしがったり、照れてるカチューシャの顔も大好きだ。誰も知らない俺だけに見せてくれる愛しい姿だよ」
「ふふ……っ、お互い結構似た者同士なのよね。あっ、こ、こらぁっ、あうっ、ああんっ!」
あなたは腰の突き上げを開始し、段々と動きを加速させていく。
逃げられないようにしっかりとカチューシャを抱きしめて、更に蕩け始めた表情をすぐ傍で見つめる。
「ひぃっ、あっ、ああっ! だめ、だめぇ……っ、カチューシャが気持ちよくさせてあげるのっ、あ、ああっ!
ふ、深いぃ……っ! くぅううん! ふわっ、あぁぁっ!」
いやいやと首を振りつつも、ずんずんと奥深くまで陰茎を押し込められると快感で顔が緩んでしまう。
ピストンの速度は上がっていき、角度を変えて彼女を責めたてる。
カリの部分でざらざらとした天井を擦りあげられると、ショートしたかのように白い火花が眼前に幾度も散る。
(あぁあっ! だめっ、こわれるっ、こわされちゃう! わたし、おかしくなっちゃうよぉ!)
次々と押し寄せる悦楽の波に、カチューシャは試合では感じたこともない恐怖を覚える。
無意識に逃げようと身をよじるも、しっかりと抱きとめられてどうにもならない。
しかもすぐ傍でずっと甘い言葉を囁かれ、耳たぶを噛まれたり舐められたりしてくるのだ。
「ふにゃぁっ、み、耳噛まないでぇ……、あっ、舐めるのもやめて……っ、あふっ! ひゃうぅ!
もう、……もうだめぇ♥ わたひ、イクぅ、イっちゃうぅぅ♥ ひぃあぁんっ!」
気がつくとあなたの腰にしっかりと足を巻きつかせて、口端から止めどなく涎を垂らしながら貪欲に快感を求めていた。
上半身を揺すり、彼の胸板に硬く勃起した乳首を擦りつけ、浅ましくより深い繋がりを求めて腰を動かす。
「カチューシャ、好きだ。ずっと……傍に居て欲しい。うっ、くぅぅ……!」
「ひゃぁっ! わ、わたしだって、だいすきなんだからぁ!! ひっ、あっあっ! はうぅっ!
ふわっ、はひっ! あぁぁ! とけるっ、アソコがとけちゃう! ひやぁぁっ!!」
全てを曝け出しても、愛の言葉を平然と言ってくれることに随喜の涙が止めどなく溢れ続ける。
ぎゅううと一番強く蜜壺が締まり、がくがくっと身体が震えて彼女の視界が真っ白に染まる。
それに続くように、熱い肉砲がカチューシャの子宮へ煮えたぎる砲弾を叩きこんだ。
「あっ! ああぁ!! ひぃっ、あ、ああぁぁああああぁ――――ッ!!」
お互いをしっかりと抱き締めあい、身も心も溶けていくような陶酔感に浸る。
お腹の中へ、どくんどくんと何度も精液を送られる感覚に、カチューシャは悦びを覚えながら二人揃ってベッドへ倒れ込む。
「はぁ……はぁ……っ♥ うー、あんた、いっぱい出し過ぎ。収まりきらないじゃない」
繋がった部分からとろとろと混じり合った白濁液がずっと漏れ出している。
けれど、それ以上に心の奥底に温かいものがあることにカチューシャは自然と微笑んでしまう。
くちゅんっ、と小さくくしゃみが出て、少し身体が冷えはじめていることに気づく。
「大丈夫? 冷えちゃってない?」
「少し肌寒いだけで、そこまで寒くはないわ。でも、このままずっと抱きしめていて欲しいの」
一緒に布団の中へ包まると、小柄な彼女の身体はあっという間にぽかぽかと温かくなりあなたもその熱を貰う。
ちょっとべたつく身体同士だけれど、また風呂に入る気力はあまりない。
なによりカチューシャがうとうとし始めている。
明日、一緒にシャワーだけでも浴びればいいかと考える。
「おやすみ、カチューシャ」
「ん……、離しちゃ、やだ……からね。……すぅ、すぅ」
寝息を立て始めた恋人を抱きながらあなたも目を閉じた。
◆
外の日の光が部屋を照らし、あなたは目を覚ました。まだ起きるには少しだけ早い時刻だ。
胸元へ目をやれば、心地よさそうに寄り添って眠るカチューシャの姿がある。
自然と手を伸ばして優しく撫でてあげると、うめき声をあげて彼女も目を覚ます。
「んん~? なに、もう朝?」
「まだ寝てても大丈夫な時間だから、寝なおしてもいいよ」
「……ん~、そうしようかな。……朝ごはん食べたら、どこか出かけるわよ。今日は戦車道の練習もないし、ずーっとカチューシャと一緒に居てもらうんだから。光栄に思いなさい……、ふわぁぁ……っ」
しょぼしょぼと少し瞬きをして、カチューシャは再び眠ってしまった。
もう少し日が昇るまで、この愛おしい暴君の寝顔を見つめていようとあなたは思うのだった。
蛇足:最近カチューシャ日記の傍に新しいノートが置かれているらしい。
表題としてジャプ○カ暗殺帳と書かれ、傍からみても禍々しいオーラを放ち
もしこの中身を見てしまった場合、シベリア送りにされるより恐ろしい目に遭うらしいと
プラウダの本当にあった怖い話として語られているそうだ。信じようと信じまいと……。