※この作品はR-18です。

性的経験表   作:灰の熊猫

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酒場にて(中編)

 飴と鞭、という言葉がある。相手の求める事と嫌がる事を交互に同時に・或いは交互に与える事で相手の心理を掌握する、支配の基本だ。

 正解には優しさを、誤答には厳しさを。交互に与える事で、人は効率的に物を覚えていく。

 しかし、この場に於いてその意味合いは僅かに異なっていた。

 

「んっ、ふ、むぅ、はぁっ、あっ……」

 

 ベッドの上に座り込み向かい合って、男が口の外にまで突き出した舌にアイシャは自分から舌を伸ばし、絡める様にして舐め回している。

 酒の口移しは一旦終え、今度は舌の使い方に集中する。そう言った男はアイシャを陶酔させる様な舌技を実際に受けさせた後、アイシャにそれを真似させていた。

 最初の内はアイシャも舌だけを突き出し自由に動かすという感覚に慣れなかったが、少しした頃には男の舌への奉仕を十分にこなせる様になっていた。

 というよりは、今まさに教え込まれていた。

 

「んやっ――ん、ちゅ、ちゅうっ……! んむ、ちゅ、じゅるうっ……」

 

 一瞬アイシャは胸に強い感触を受ける。その要(・)求(・)に応え、アイシャは男の舌だけを唇で挟んで吸い上げる。

 自分だけが一方的に唇を相手に捧げ、相手を悦ばせようと吸う口の使い方。唾液を啜る音は大きければ大きい方がいい、男は今まさにアイシャへそう教え込んでいる。

 無論、舌を唇で吸われている最中の男が直接口で教える事は出来ない。今男がやっているのは、ただ手で直(・)接(・)アイシャの胸を揉んでいるだけだ。

 

「あっ、んんっ……! やぁ、んっ……!」

「はいダメー。ちょっと乳首触られたからって、口離しちゃダメだよー」

「痛っ……! すみませんっ、ちゃんとします、からっ――んむっ、ちゅ、ちゅうぅっ……!」

 

 男の両腕はアイシャのシャツの下に潜り込んでおり、その内側では下着をずり上げアイシャの双丘に直接掌を当て、揉みしだき、指先を埋めていた。

 右の乳首を一瞬人差し指の爪で弾けば、アイシャは胸の先だけを擦る感覚に思わず声を上げてキスを中断する。それを糾弾する様に男は両手の力を強く込めて、アイシャの胸を掴み潰そうとした。

 その痛みを受け、慌ててアイシャは男に口付け直す。それは時を置いて暴力を振るってくる男に対して必死に媚びる女の行動であり、そして男がアイシャへ学ばせている姿勢だった。

 

「んんっ、ん、んぅっ……はぁ、あ……もっと、もっとします、から……ちゅっ」

 

 呼吸する間も恐れてキスに集中していたアイシャは、足りない酸素を求めて一度口を離す。しかしその少しの合間で男に機嫌を損ねる事を恐れ、アイシャは瞳を揺らしたまま再度男の舌に吸い付いた。

 飴と鞭による教導。しかしそれはアイシャが飴を与え損ねた時に、男がほぼ一方的に鞭を振るう様な、そんな歪で不公平な関係となっていた。

 

「――ん、よし。もうそろそろいいかな」

「……え……?」

 

 そうやってアイシャ自身の思考の方針を誘導し終え、男はアイシャから離れる。舌同士が離れて、アイシャは淋しげに惜しむ様な顔で男を見つめる。

 直前に呑んでいた酒によりアイシャの顔は艶やかに赤らんでいたが、ただの単なる酒酔いで紅潮しているのではない事はその表情が証明している。いい傾向だ。順調に染まりつつあるアイシャへ男はほくそ笑みながら、次のステージへ進める事にした。

 

「気持ち良くなって当初の目的を忘れかけちゃいないかい? 所詮キスなんて男からすりゃ前戯どころかお遊びでしか無いんだから、こんな事で満足なんてさせらんないよ」

「うぐ。……じゃ、じゃあ、次はどうすればいいですか……?」

 

 アイシャは図星を突かれて息を詰まらせる。実際アイシャは唇を交わし、舌と舌を絡ませて擦っていく感覚に確かな心地良さを得て、我を忘れかけていた。

 次に覚える行為を、アイシャは尋ねる。酔いが十分に頭に染みてきたのもあって、この時点で既にアイシャが当初持っていた不安は薄れており、教えられる事を待ち望んですらいた。

 

「んー。ま、じゃあシンプルに。服、脱ごっか」

「……じ、自分で、ですよね?」

「あったりまえじゃん。ほら、脱いだ脱いだ」

「わ、かりました」

 

 いよいよか、といった風にアイシャは男の言葉を受ける。異性に素肌を初めて晒す、その瞬間。

 とはいえ、誰かに身包みを剥がされて強姦されるよりはずっとずっと気分はマシだ。目の前の男は自分に危害は加えない、そう考えると安心出来る。

 意を決し、アイシャは自分の服に手をかけ、胸の上までめくり上げようとした。

 ――瞬間。頬に衝撃を受け、視界がぶれた。

 

「――え」

「……何白ける事やってんの?」

 

 男にビンタされた。思考が一瞬止まり、思わずアイシャは打たれた頬を手で覆って男に目を向ける。

 睨まれていた。氷の様に冷たい瞳と凍てついた顔が、アイシャに向けられている。静かに、しかし確かに向けられている男からの怒り。それに対し、アイシャは困惑しか出来ない。

 何で。男に言われた通り、自分はちゃんと服を脱ごうとした。何も間違っていない筈なのに、何で自分は叩かれた。何で怒られている。頬に響く痛みよりも、疑問だけが頭に過ぎっていた。

 

「あのさぁ……何も言わずに服脱ぐとか、そういうの一番ダメなんだよね。サービス精神が足りないっていうかさ、もっと男の喜ぶ事をしようって気は無いの?」

「……いや、あの……」

「”あの”? 何? ――なんか文句でもあんの、ねえ」

「ひっ……!?」

 

 アイシャに真っ直ぐ視線を合わせながら、男はアイシャの胸倉を掴み上げて引き寄せる。

 激情をぶつけられる様な怒りでは無い、ただ猫に爪を立てられた程度に発された感情。しかしそれだけで、掴まれているアイシャは心の底から男へ恐怖し、震えていた。

 ――殺(・)気(・)。それは粒の様に小さくも、アイシャの命を摘み取るに足る暴力の気配だった。

 

「ごっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ! 怒らないでっ、殴らない、でぇっ……!」

 

 理不尽だった。不条理だった。しかしそれでも、アイシャは本能から自分の危機を察し、理性からそれを回避するだけの唯一の手段――命乞いを始める。

 何もわからず、何もできない。崖から突き落とされる寸前まで追い込まれた様な状況になってしまった事と、そしてアイシャが一切それに対抗出来ない事。それだけは確かだった。

 

「――なーんて、ウソウソ。ごめんごめん、驚かせちゃって」

「……へっ……え……?」

 

 涙すら浮かびそうになっていたアイシャの胸倉を、男は唐突に離す。腰が抜けて座り込んだアイシャは、目を点にして言葉を失う。

 男はそれまでに何度となく見せた、敵意の無い笑顔を浮かべている。そこからアイシャの本能に迫っていた怒気や殺気は、何一つ感じられなかった。

 

「男がキレる時は今みたいに一瞬だよ。媚びるなら最初から最後まで、徹底して自分を売らなきゃ。そうじゃなきゃ、今の百倍は痛い目見るよ」

「え、えぇ……ちゃんと言われた通りに脱ごうとしたんですけど……」

「"売る"って言ったでしょ? んー、例えば――」

 

 今までの流れが全て教育の一巻だった、そう言われてもアイシャには何が間違っていたかはまるでわからない。

 まるで意味がわからず頭の上まで疑念を浮かべているアイシャへ、男は一考する。その後、すぐにアイシャの耳元に口を寄せ、一(・)例(・)を囁きかけた。

 

「……う、うへぇ……」

「元々ヤられに来てるんだから、今更こんな事で恥ずかしがってちゃキリ無いって。ほら、実践実践」

 

 耳打ちされたアイシャは、露骨に嫌そうな顔を浮かべてしまう。男から言われた言葉は、受け入れ難いモノだったからだ。

 しかし、言葉一つで理不尽を避けられる。言葉一つ無ければ不条理が訪れる。男心を相手取るという事の本質を、アイシャは少しずつ悟っていく。

 目を左右に泳がせ、あー、うー、と意味のない唸りを零し、前髪を指先で触って弄る。そうやって暫く躊躇った後、ようやくアイシャは男と向き合い。

 再び服の裾に両手をかけながら、口を開いた。

 

「……ど、どうぞ……あたしの胸、好きにして……いっぱい、いじってください……」

「ん、よしよし。じゃ、遠慮なく」

「ひゃっ!? あっ、んむぅっ……ふ、ぅ……」

 

 自ら男を切願する台詞にこれ以上無い程恥じ入りながら、アイシャはゆっくり服を下着ごと上へ引き上げ、男へ自分の豊かな両胸を見せつける。

 そのご褒美とばかりに男は露わになったアイシャの胸を両手で包む様に掴み、唇を奪った。胸を下から上へ持ち上げる様に柔らかく揉みながら、男の舌が不意を突いてアイシャの口の中にねじ込まれる。

 その手付きと舌使いは、男がこれまで与えてきた”飴”だった。女を優しく愛おしみ、アイシャの心を乱して捉える愛撫。直前に受けた恐怖から一転して訪れる心地良さを、アイシャはすぐ受け入れた。

 口内で蠢く男の舌に、無意識に舌を絡める。”鞭”の度に何度も強く鷲掴まれて疼いていた両胸は、撫でられる毎に癒される様な感覚に陥った。

 

(……あ、これ……すき、かも……)

 

 男の優しい愛撫を受けたアイシャは、ふわふわとした気分のまま目の前の男の首裏に腕を回した。

 無意識に男を求め、唇を深く合わせて舌を伸ばす。粘膜と粘膜を合わせ、淫らな水音を立てる。揉まれる毎に身体は震え、もっと気持ち良くしてもらおうと抱き着く。

 気持ち良くして貰おうと、身体が勝手に突き動かされる。男に奉仕しようと思えば思うほど、気持ち良くなれる。男からの飴と鞭に慣らされたアイシャは、自分の身体の中で何かが芽生えるのを感じ始めていた。

 

「ぷあ……はぁっ……」

「いいカオになってきたねえ。乳首もビンビンじゃん」

「ふあ、あっ……! それ、気持ち、いいですっ……」

「そうそう、男は自分の手でオンナを鳴かせるの好きだからね。そんな感じで、素直に言葉に出すのも大事だよー」

「や、んぅっ……!」

 

 男がアイシャの胸の二つの頂点を、親指と人差し指で摘む。然程刺激を直接的には受けていない筈の桃色の先端は、これまでの興奮によって十分に膨らんでいた。

 まるで指で擦られるのを待ち望んでいた様に尖った乳首を擦られたアイシャは、裏返った声で悦びを発する。男からレクチャーされている事も忘れ、アイシャは突き出た神経の先を弄られる感覚に浸っていた。

 

「イイ声で鳴いてる所悪いけど、次行くよー。次も上手く出来たら気持ち良くしてあげるから、ちゃんとやってね」

「んっ……はい、何をすればいいですか……?」

「まぁ、男を悦ばせるって言ったら、やっぱコレだよね」

 

 そう言って男はアイシャの胸から手を離し、その手を自分のズボンへとかける。

 軽く膝を立ててズボンのウエスト部を下げれば、その下からくっきりと縦に長い膨らみを持つ下着が現れる。アイシャが初めて見る、自分が持ち得ない膨らみ。

 男の、性器。陰茎。肉棒。アイシャの喉奥で、唾が落ちた。

 

「自分から脱がして、俺のしゃぶってね。ちょっとでも痛い思いさせたら……わかるね?」

「……き、気を付けます……」

 

 そう言って座った男はズボンを下ろしただけで、下着は脱がない。そのままアイシャの頭を撫でたかと思えば、失敗した場合にどうするかを警告する様に一瞬だけ力を込めて鷲掴んだ。

 正直な所、男は最早アイシャに暴力を振るう気は無かった。当然不手際があれば叱るつもりではいるが、この少女は男に対する恐怖と女の在り方を十分理解しており、これ以上脅せば萎縮して奉仕の妨げになりかねない。

 後は自分が好きな様にこの少女を使(・)っ(・)て(・)愉しめば良い。そう考えながら、男は自分の下着に目を奪われているアイシャの姿を見て微笑ましく嘲笑(わら)っていた。

 

「し、失礼します、ね……うひゃっ」

 

 逡巡の後、アイシャは男の下着におずおずと手をかけて丁寧に引き下ろす。すると、布地に抑え込まれていた肉棒が跳ね上がる様に飛び出した。

 太く、大きく、生々しい。想像を遥かに上回る醜悪さを持つ肉棒を目の当たりにして、アイシャは思わず驚きの声を上げる。

 雄の象徴が上を向き、自分に向けられ、雌(じぶん)を待っている。距離を離していても漂ってくる濃厚な臭気が鼻先に漂うも、アイシャは不思議とそれに不快感を抱かなかった。

 酒で頭が十分に回っていないのもある。しかしそれ以上に、まだ知らない男(モノ)に対する興味が前に出てきてしまっていた。

 

「……な、舐めます、ね? ――ちゅっ、れぇっ……」

 

 恐る恐るといった感じに、アイシャは身体を倒して男の股座に頭を近付ける。近くで見るとより大きく感じる男の肉棒へ、アイシャは口付け始めた。

 目を瞑り、固く張り詰めている怒張の表面に唇で吸い付き、舌先で掠める様に舐める。まるで女が男を焦らす様な舌使いを受け、肉棒は一瞬だけ脈打った。

 アイシャはただどうするのが正しいか解らず、男と交わしたキスと同様にした方が良いと思ってやっているだけだった。だが、未だにアイシャの頭に添えられている男の掌に力が篭らない事から、これは正解であると判断した。

 

「ちゅむ、れ、むぅっ……ん、んっ、ちゅるぅっ」

 

 続けてアイシャは頭の角度を変え、亀頭から雁首の全体にかけて舌を這わせていく。

 それを受けて震える肉棒の先を、アイシャは咥えた。男を傷付けない様に歯を唇で覆い、口内に迎え入れた亀頭を舌で撫でていった。

 表面に、雁首に、裏筋に、尿道口に。舐め回す毎に凝縮された雄の匂いと味がアイシャの嗅覚と味覚を痺れさせる様に支配していく。明確に嫌悪感を齎す筈のそれらも、今のアイシャはそれほど気にしていなかった。

 何故なら、舌を動かす度に男がアイシャの頭を撫でていたからだ。

 

「んっ、んっ、んっ……! ちゅ、む、れろっ、ちゅむうっ……!」

 

 喜んでいる。悦んでいる。褒めてくれる。頭を撫でられる毎に心から湧き上がる充足感のままに、アイシャは唇と舌を動かしていた。

 あれだけ恐ろしかった男が、自分の口で悦んでいる。自分が相手の求める事を満たしているという実感が、不快感を上から塗り潰していく。

 そうしていく内に鼻や舌も肉棒に慣れてきて、アイシャの舌使いも少しずつ早まっていった。

 

「あーいい、いいよアイシャちゃん……根本の辺り手で握って、頭も前後に振って……」

「は、はい……んく、んぷ、む、んんっ……!」

 

 男に言われるがままに、アイシャは肉棒の根本の辺りを右手で握り、唇を窄めたまま頭をゆっくり前後に振り始めた。

 刺激を与える方が気持ち良い、ここまでの流れでそう悟っていたアイシャは、右掌で絞る様に握る力に強弱を付ける。そうした上で、頭を振って唇で茎から雁首までを舐め擦る。

 小さな口で咥えるには余りに太く長過ぎる肉棒を、アイシャは掌で根元からの半分を、もう半分は唇で奉仕していった。

 

「っ……はー、やば、思ったより上手いねぇ……いい子いい子」

「んっ――んむ、ふ、ちゅる、じゅ、んぅ、ちゅうっ……!」

 

 想像よりも上手く奉仕するアイシャの頭を男が撫で、それだけでアイシャの脳に多幸感が満ちる。

 男の身体に慣れていく。雄を味わう行為に陶酔し、夢中になっていく。肉棒から直接鼻の奥にまで突く様な異臭も、今のアイシャには非日常的な行為に没頭させるスパイスにしかなっていない。

 もっと褒められたい。その為に、もっと味わいたい。そんな単純な思考で、アイシャは男の肉棒を握り摩り、しゃぶり尽くそうと頭を振って舌を絡めていた。

 

「はぁ……はいちょっとストップ、ストップアイシャちゃん」

「んむ――な、何かダメでした……?」

「いやめっちゃ良かったけど。覚えんのフェラだけじゃ無いから、そこんとこ忘れないでね。ま、そんな美味そうにしゃぶってもらえるのは男心にクるから良いんだけど」

「う。……そ、そうですね、すみません、ありがとうございます……」

 

 男からの制止を受けてアイシャが肉棒から口を離し、淫靡な粘糸がアイシャの唇から伸びる。

 男としてはこのままアイシャの口の中に一度射精しても構わなかったのだが、一応教育という名目は保たなければならない。それに、これだけの身体を持っているのだ。使(・)い(・)方(・)を知らないままというのは、余りに惜しい。

 

「じゃ、今度はそのおっきい胸で俺のを挟んでよ」

「は、挟む、んですか……?」

「そうそう。挟むっていうか、押し付けるって感じで」

 

 顔を上げたアイシャの胸を指差しながら、男は背を反らし自分の肉棒を見せつける。

 片手で握り切れない程の大きさの肉棒が、自分の唾液によっててらてらと光っている様にアイシャは見入る。自分の手で男を興奮させているという証拠に、胸が高鳴る。

 もっと、やってみたい。そんな好奇心のままにアイシャは自分の胸を持ち上げ、肉棒に谷間を押し付けた。

 

「おっ……そのまま、身体前後に動かして擦り付ける様にして……」

「こ、こう、ですか……? んっ、んっ……」

 

 年不相応に育った胸の間に肉棒を挟んだアイシャは、指示の通りに上体を揺すり始める。

 自分の胸の内側に熱い肉棒があるという奇妙な感触に困惑しながら、アイシャは両手で持った乳肉同士を押し付ける様に挟みつつ前後に動き、擦っていく。

 座り込む男の股座に頭を近付け、熱い肉棒を擦り、前に動く度に汗の混じった雄の体臭を嗅いでいく。身体を倒しながら動くという慣れない胸の奉仕に苦戦しながらも、アイシャは身体を動かし続けた。

 

「ん、ふっ、んんっ……これ、難しい、です……」

「あー、体勢が良くないね。確かにそこは考えてなかったや」

 

 しかし、その途中でアイシャが動きを鈍らせる。ベッドの上で胡座をかいて座る男の股座に前傾して胸で挟むという不安定な姿勢では、ベッドに肘を立てて身体を揺するのが精一杯だった。

 アイシャの胸は大きさも張りも良く、挟まれる感触は確かに悪くないが、摩擦が足りなければ射精するだけの刺激にはならない。

 アイシャにベッドから降りてもらい、座った状態の自分に跪かせて奉仕をさせるべきか。しかし実(・)戦(・)を考えるなら、ベッドの無い屋外や野外も想定しなければならない。

 となると、ちゃんと平地でも出来るやり方を教えた方がいいだろう。

 

「よし、じゃあちょっと正座して、ちょっとだけ股開いて」

「え? はい、こうですか――」

「で、こう」

「わ!?」

 

 そう考えた男はアイシャに一旦行為を中断させ、その場に正座させる。

 さらに男は自分がベッドに寝転びながら、腰を浮かしながら座ったアイシャの胴を両脚で挟み、アイシャの太腿に自分の下半身を重ねて乗せる様な形を取る。

 アイシャの膝をそのまま椅子の様に扱って腰を浮かせた事で、男の肉棒だけがアイシャのすぐ胸の直前に掲げられた。

 

「ほら、これなら挟みながら動きやすいでしょ。じゃ、よろしく」

「は、はい。……んっ、あ、これ大分ラクです。……んっ、んっ」

 

 高い位置まで掲げられた肉棒を、アイシャは自由になった両手を使ってまた胸で挟む。

 胸で深く挟み込む様に身体を自ら近付け、両胸を手で圧迫し挟んだ肉棒を逃さない様にした上で、上体を前後に動かす。先程よりも断然動かしやすい姿勢になった事で、アイシャはスムーズに奉仕が出来る様になっていた。

 柔らく大きな乳の内側を、熱い肉棒が行き来させる。自分の胸を晒して掴みながら肉棒に感じるという状況に、アイシャは背徳感と共に得も知れない感覚を覚えてしまう。

 興(・)奮(・)。未自覚ではあったが、アイシャは少しずつ男へ尽くすという行為に対して、性的な昂りを覚え始めていた。

 

「あー、いいねぇ……あ、ツバ落として滑り良くして」

「れぇっ……ふっ、んっ、うっ……んっ、んっんっ……」

「おっ、そうそう、覚えが良いねぇホント……その調子その調子」

 

 『はい』と答えを返しすらせず、アイシャは男の指示の通り自分の唾の塊を口から落とし、挟んだ谷間の上から顔を出している亀頭を濡らした。

 自分の唾液で滑りを増した肉棒を、乳肉の隙間で滑らせる様に胸を上下させ、上体を前後させていく。挟んで擦る、その動きが少しずつ大きく・早くなっていく。

 その度に、胸の内側で肉棒がぴくぴくと反応を返すのをアイシャは感じていた。

 

「ちゃんと、気持ち良くできてますか……?」

「うんうん、初めてとは思えないぐらいだよ。えらいえらい」

「あっ……ありがとう、ございます……」

 

 胸を擦り付けながらアイシャは男の顔色を伺う。男は穏やかな顔でアイシャの奉仕を受け入れており、これまで失敗した時に見せてきた険しさは無い。

 褒められた、良かった、出来ている。たったそれだけの思いで、酔いと教育によって単純にされているアイシャの頭は、飼い主に尻尾を振る犬の様な喜びを得ていた。

 もっと、もっと。赤らんでいく思考のままに、アイシャは胸を揺すっていった。

 

「はぁっ、んっ、やっ……すべって、でちゃう……ん、んっ」

「……っ」

 

 胸をより上下に動かそうとして、肉棒が滑って谷間の外へ滑り出る。零れ出た肉棒を再び胸で挟み込み、抑え込む様にしながら身体を前後に揺すり擦り付ける。

 悩ましい吐息を溢しながら、高まった体温と雌の柔らかさを押し付けてくるアイシャの一心な奉仕に、男も少しずつ精が込み上げてくるのを感じていた。ただでさえ可愛らしい少女を自分の思うがままに従わせているという状況に加え、アイシャは教えた事を十分以上にこなしてくれている。

 

「んっ、ふっ……こうやって、擦り合わせるのは、どうですか……?」

「おぉ……いいねぇ、もうちょっと強めにそれお願い……」

「わかりました――んっ、んっ……! おっきいから、ちょっと難しいです……」

「はぁー……ヤベ、マジでいいわ……」

 

 男が教えるよりも先に、アイシャは自分の両胸を互い違いに動かし始める。こうすればもっと擦れるだろう、もっと気持ち良くなってくれるだろう。そう考えての自発的な行動だった。

 肌の摩擦がより大きくなり、胸の感触がより伝えられる。文字通りの献身を受ける男は、腰を上下に浮かせてアイシャの柔らかさを存分に堪能していく。

 熱が、高まっていく。体温が、摩擦が、情欲が。重ねた二人の肌と肉は何を言うまでも無く少しずつ動きを早く、大きく増していった。

 

「あー、そろそろ出そ……もっと早めに擦って……!」

「もっと、ですね……んっ、んっ、ふうっ、んぅっ……!」

 

 性欲のままに男はアイシャの両乳の狭間で肉棒を跳ねさせ、腰を震わせる。

 男の動きの変化を感じ取ったアイシャは胸同士を擦り合わせる事を止め、押し付ける谷間をただ強く、早く上下に擦り上げる事に専念し始めた。

 自分の柔肉を押し付け、自分の唾液で滑らせ、自分の意思で肉棒を擦る。合わせた両乳が上下する度に、先程よりも膨らみ角張った亀頭の先が見え隠れし、見えない蒸気の様な雄臭さが鼻に飛び込んでくる。

 

(あ……出ちゃうんだ……わたしの胸の中で、気持ち良くなって、出されちゃうんだ……)

 

 男の下半身と肉棒の震えが、射精を訴えている。自分の胸の中で、射精を求めている。

 びくびくと動いて暴れようとする肉棒を、必死で谷間の内側に引き留める。抑え込む度に自分の内側で肉棒が大きく脈打つのを感じ、アイシャの心臓も思わず跳ねる。

 出る。出される。出(・)さ(・)せ(・)る(・)。確信と共に、アイシャは無心で胸を揺すり続けた。

 

「っ……射精(だ)すよ、ちゃんと挟んだまま受け止めてね……!」

「は、はいっ……わっ!?」

 

 男が一際腰を上げると同時に、アイシャの谷間の上へ突き出た尖端から精液が噴き出した。

 アイシャは顔に直接精液を浴びせられて思わず目を伏せる。反射的に胸を押し付ける力を強めてしまい、それがまた男の肉棒を圧して射精をより促した。

 二度、三度。尿道口で絞られ飛び出す白濁がアイシャの髪を、鼻を、唇を。顔のあちこちを白く汚し、胸の谷間へと流れて落ちていく。

 アイシャは顔に粘り付く雄の汁気と臭気を受けながら、肉棒の震えが収まるのをただ待った。

 

「はー、出た出た……あ、お掃除フェラも忘れないでね」

「えっ……? お、お掃除、なにですか……?」

「あぁ、それもわかんないか。ほら、さっきまで一生懸命俺のしゃぶってくれてたじゃん。ああやって俺のチンコの精液全部舐め取って、って事だよ」

「わ、わかりました……んむっ……ちゅ、ちゅるっ……んぷっ……」

 

 出し切ったとばかりに脱力する男は、腰を何度か浮かして張りを失った肉棒をアイシャに主張し、舐め取る様に指示する。

 自分の顔と胸で立ち昇る様な匂いを放つ精液を残す肉棒を、アイシャは言われた通りに頬張り、舐め取り、吸い付く。酸い様な苦い様な、そんな雄その物の味にアイシャは顔を顰める。

 しかしその不味にもアイシャは次第に慣れ、それどころかむしろ虜になった様に夢中にしゃぶり回していく。こうすればいい、こ(・)れ(・)が(・)い(・)い(・)。ぼやけた思考が、認識を曖昧にしていく。

 雄のえぐみを舌で味わいながらも、自分が舐め回す毎ににぴくぴくと反応を返す肉棒にアイシャは気を良くし、気付けば精液を舐め取り終えても尚肉棒を食み続けていた。

 

「んっ、んっんっ、んふぅっ……! んむ、ちゅ、むぅ――」

「はー……もういいよアイシャちゃん、おかげでまたビンビンになっちゃったし」

「ちゅぅうっ――……へ……?」

 

 何も考えず肉棒に奉仕をし続け、気付けばアイシャの目の前には射精前と同様に熱(いき)り立った肉棒があった。

 何も考えていなかった。何も考えられていなかった。それ程までに状況に、男に酔っていた。そんな卑しい自分を遅れて理解して、アイシャは酒で紅潮しているにも関わらずかあっと顔に熱が広がるのを感じた。

 

「いやぁ、想像以上に良かったよアイシャちゃん。こりゃ、ちゃんとお返ししないとねえ」

「え……きゃんっ!」

 

 そう言うと男はアイシャの太腿の上に乗せていた両脚を引いて折り畳み、足先でアイシャを押し出した。

 虚を突かれたアイシャはそのまま後ろへ倒れ、仰向けに寝転がる。血の昇っていた頭がベッドに打ち付けられ、視界がくらりと揺らぐ。

 アイシャが目を軽く回している間に、男は体を起こしてアイシャの腰に両手を伸ばし、下半身のスパッツとその下に履いているショーツを一気に引き摺り下ろした。

 

「お、もう濡れてるじゃん。ご奉仕だけで興奮しちゃった?」

「ち、ちがっ――やんっ! あっ、そこっ、触るのっ、だめ……!」

 

 一息で下半身を裸にされたアイシャの股に、男は右手を当てる。何をするまでも無く、それだけで男の掌にはべたりとした水気が付いた。

 ただ男に尽くすだけで興奮していた、それを口で否定しようとすれば男の指が陰裂をなぞり、言葉がそのまま甘い肯定の声へと反転してしまう。

 男はそのままアイシャの陰部を掌で覆いつつ、秘部から滴る愛液を股全体へ広げる様に撫でつつ、時折中指の腹で陰裂を軽く爪弾く様に擦っていった。

 

「あ、あ、あっ……! ひうっ、んっ……!」

「おー、スゴ。めっちゃ汁溢れて来てるよ、ほら」

「ひあ、あんっ! やだっ、音、ならさないでっ……!」

 

 男がアイシャを愛撫し始めて直に、その股座はアイシャから溢れる愛液でずぶ濡れとなった。面白がって男が掌を大きく往復させれば、ぐちゃぐちゃと粘っこい水音が確かにアイシャの耳にまで届いてしまう。

 誰かの手に自分の秘部を触られている。それだけでも恥ずかしいにも関わらず、女慣れした男の手は隠せない程の快楽を与えてきている。噤む事も出来ずに嬌声を漏らす口と愛液を垂れ流す秘部が、他でもないアイシャ本人へそれを知らしめていた。

 

「うーん、感度いいねえ。これなら、あんまり時間要らないかな」

「な、なんっ、の……?」

「いやぁ、こっちも気持ち良くさせてもらったし、ハジメテだし? じっくりカラダを仕上げてあげよっかなー、って思ってたんだけど」

 

 そう言うと男はアイシャの股から一旦手を離し、ベッド傍の酒瓶――今度は蒸留酒の方を掴む。

 男が一度アイシャを見下ろす。胸の上までシャツと引き上げ、晒された豊かな胸。唾液と愛液で濡れた口と股を半開きにし、無防備に両手両足を投げ出している少女。

 いい姿だ。そう思いながら、男はアイシャの股座に向け、上から蒸留酒を浴びせる様に注いだ。

 

「ひぅっ!? や、あつっ……!」

「あー、ごめんごめん溢しちゃったねー。すーぐ拭いてあげるからねー」

「え、ちょ、なんで顔近付けっ――ふあッ!?」

 

 熱湯の様に肌に沁みてくる酒に軽い痛みすら覚えたアイシャへ、張本人である男が白々しい言葉を投げかけながらアイシャの太腿を手で割り開き、酒で濡れた股座へ頭を埋める。

 そのまま男はアイシャの陰唇と自分の唇を合わせ、酒ごとアイシャの秘部を啜り始めた。

 

「あ、あぁ、あっ!? にゃ、にこれっ!? や、うあ、ああっ!」

 

 酒で秘部を焼かれながら、吸い付かれて舐められる。想像も出来なかった完全な未知の感覚に、アイシャの思考は完全に白で塗り潰された。

 思わず脚を動かして逃れようとするも、男がアイシャの太腿を下から抱えて浮かす事でそれを完全に封じる。男の腕力によって開かれたまま何も出来なくなった脚は、膝から下を快感で震わせる事しか出来ない。

 声を抑える事も忘れ、アイシャはベッドのシーツを掴んでよがり声を天井へ飛ばし続けていた。

 

「はうっ、うぅんッ! だめ、そこっ、そこぉっ! へんっ、ヘンに、なっちゃうからぁっ!」

「ちゅうっ――そこは『ダメ』じゃなくて『イイ』、でしょ? ほら、ちゃんと素直に、ね」

「んんんッ! だ、あ、あッ――い、イイッ、ですっ……! っふ、うッ!」

 

 秘部の入口を男の舌先が突き、陰肉を掻き回す。酒を浴びて鋭敏になった神経を直接舐められる様な感覚に、アイシャは狂った心地にまで追い詰められていた。

 一瞬男がアイシャの股から口を離し、言うべき言葉を指摘してから秘部に唇を合わせ直す。再び始まる口と舌による愛撫を受けたアイシャは、言われた通りに発する喘ぎ声を訂正する。

 『イイ』、イイ、いい、。男に従って反復しただけの言葉は、一声出す毎に確かな中身が込められていき、少しずつアイシャの心を昂らせていった。

 

「いッ、いい、良(い)いですッ! そこ、もっと、もっとぉっ……! あっ、はぁあんッ!」

 

 良(・)い(・)。完全に心の奥まで意味が染み込み、虚が実と成る。イイ、たった一言そう鳴くだけでアイシャは自分の感覚が増していくのを感じ、感じたままを声にする事に夢中となっていた。

 もはやその声に”少女”は無かった。快楽を知り、快感に溺れ、快悦に耽る。紛れもない”女”としての喘ぎ声を甲高く上げ続け、アイシャは点滅する視界の中で稲妻の波に痺れていく。

 気持ち良い、もっと欲しい。生まれて初めて覚えた短絡的な肉欲だけが、今を満たしていた。

 

「あッ、ひ、んぅぅっ! や、なにかっ、来ちゃ、あ、あああッ!」

「んむ……あ、もうイク? イっちゃう?」

「……イ、イキ、ますっ……もう、イっちゃいそう、ですっ……」

 

 秘部の入口を舐め回され、舌先で穿られ、愛液を吸われ。そうされ続けたアイシャは、自分の中で何かの限界が訪れる事だけを感じていた。

 イク。イってしまう。自慰で得るモノとは明確に異なる、男によって与えられる絶頂。それを自覚し、アイシャは怯えを宿した声で男に告げた。

 怯えていた。怖かった。このままされれば、本当に自分が自分じゃなくなってしまう。それが怖くて、アイシャは許しを乞う様な声色で訴えていた。

 それが、男にとって逆効果である事も知らずに。

 

「なら、ハデにイっちゃおっか。……ちゅ、うっ……」

「えッ――あ、あぁぁッ!? そこ、そこ、そこぉっ!!」

 

 男がアイシャの秘部の上部、陰核の周りを口を付ける。唇や舌を直接当てる訳では無く、あくまで付近の愛液や酒を吸い上げる様に。

 それだけで、アイシャには劇薬の様な刺激だった。動かし様の無い両脚の代わりに、秘部の入口がひくつく。激しい悦楽に堪える様に、両手が限界までシーツを握り締める。

 それでもまるで足りなかった。受け止めきれない程の快楽が秘部から全身へ奔り、何も出来ないまま受け入れ続ける。どんなに身体を反応させても、堪えるには足りなかった。

 

「あッ! あ、ああッ! ひ、イイ、イイッ、の! ひ、う、ああッ! むり、むりぃッ!」

 

 男の舌先が軽く肉芽の先を小突く。あくまで啄(つつ)く程度の力だけを、男は込める。

 焦らされている。イキたいのにイけない、イキそうでイけない。そんなギリギリのラインで、アイシャは弄ばれる様に弄られ続ける。

 男が息を吸う空気の流れで、一瞬触れるだけの舌で、そんな弱く甘い刺激だけでアイシャは昇り詰めていた。先程までの恐怖は既に拭い去られ、あるのはたった一つの想いだけ。

 イく、イきたい、イかせて欲しい。それだけを願い、みっともなく腰を震わせる。

 そんなアイシャの想いを悟った男は、尖りきった陰核に思いっ切り吸い付いた。

 

「イッ――イクぅううッ!! あッ、あぁあぁんッ!!」

 

 それがトドメとなり、アイシャは腰を突き出しながら絶頂に至った。

 身体は快楽だけを感じる装置に、心は淫欲を受け入れるだけの器に成り下がる。何も考えず、考えられず、考えたくない。深い絶頂の中で、アイシャは喉と爪先をぴんと限界まで伸ばす。

 しかし、それだけでは終わらなかった。

 

「んあッ、まだ、あッ!? あ、あ゛、うあぁあぁッ!!」

 

 アイシャが絶頂しても尚男は陰核から口を離さず、それどころか吸い上げながら舌で舐め転がし始めた。

 絶頂に絶頂が積み重なり、それが止まらない。何もわからないまま、イカされ続ける。逃れる事も出来ずに押し付けられる快楽は、”狂った様な”で留まらず、アイシャを実際に狂わせていた。

 それでも男の唇は離れてくれない。アイシャは言葉も呼吸も忘れ、喘ぎと愛液の潮を吐き出し、吹き出し続けていた。

 

「――……あ゛ッ、ぅ、あぁあッ、あッ……んぅッ……!」

 

 気を失いそうな程の絶頂を、気を失わせない程の絶頂で塗り潰す。どれだけ続いたのかもわからないアイシャのその時が、ようやく過ぎ去った。

 アイシャの視界が戻る。男はとっくの昔にアイシャの股座から口を離し、口直しとばかりに蒸留酒を呷っていた。自分の股は既に何にも抑えられていないのに、だらしなく開かれて愛液を漏らしている。

 尻が冷たい。自分の愛液だった。水溜りの様に広がる自分の愛液を自覚すら出来ていなかった。

 余韻が心地良い。まるでまだ愛撫されている様な錯覚がある程に、秘部が熱を持ち続けていた。

 

「いやー、いいイキっぷりだったねぇアイシャちゃん。どう、中々良かったでしょ」

「……ふぁ、い……」

 

 そんなアイシャを一瞥し、男は口元に付いた愛液と酒を袖で拭いながら笑いかける。

 アイシャは未だ呂律の回らない口で返答する。そこには今の自分の姿への羞恥すら無かった。

 かくかくと膝が震え、脚が開いたまま戻らない。浅く刻む呼吸が戻らず、巡る血の熱が引かない。そのアイシャの淫らな身体と姿勢は、明確にこう告げていた。

 快楽(いまの)が欲しい。もっと気持ち良くなりたい、男が欲しい、と。

 

「さて、と。こんだけ仕上がってれば、もういいでしょ」

「……ふえ……?」

「忘れちゃった? これからが本番だよ」

「……あ……」

 

 男が酒瓶を机に戻し、自分の股間から聳え立っている肉棒をアイシャへ見せつけた。

 そうだ。今から自分は、この男に抱かれるんだ。あの肉棒を、ぐちゃぐちゃにされた今の自分のアソコに挿れられてしまうんだ。アイシャがその事実を再認識する。

 怖い事だった。痛いと聞いていた。指よりも遥かに長く太い異物が、閉じた自分の股座に入るなど信じられない事だった。

 ――だ(・)っ(・)た(・)。

 

「……そ、その……」

「ん?」

「……や、やさしく……お願いします……」

 

 男へ差し出す様に、アイシャは自分の秘部に指をかけて秘裂を横に広げる。

 もう一度、あれが来る。気持ち良くしてもらえる。アイシャの心は既に男に屈し、男に従って自分の全てを委ねたがっていた。

 自分から秘部を広げ、男を誘うという淫らな振る舞い。教えるまでも無く男を誘惑するやり口を見せたアイシャの想像以上の仕上がりに、男は頬を吊り上げた。

 

「うんうん、いいねえ。よく出来た生徒には、ちゃんと優しくシてあげるよ」

「あっ……ん、んっ」

 

 男が自分の肉棒の切っ先で濡れそぼった秘部で擦り、愛液でコーティングしていく。

 膨れ上がった亀頭の熱を受け、アイシャの秘部が再び震える。既に逃げる気など一欠片も浮かばず、ただそれが来るのを待ち受ける。男のぎらついた眼と、アイシャの蕩けた瞳が交差した。

 

「じゃ、卒業式といこっか」

 

 アイシャの腰を掴んだ男はそう軽く言い放ち、自分の肉棒を開かれた秘部へ突き立てた。

 




ふしぎなアメとムチを つかった! レベラッ

だらしない投稿間隔ですまない……
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