※この作品はR-18です。

消えた過去からこんにちは   作:雪解けの宵王

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 この前祈ちゃんが画策してたアレを実行する回です。止まらない変態は寧ろ加速していく。誰かこの女を止めろ。


L.何も知らないあなたの手で

「お邪魔します」

「はい、どうぞー」

 

 二日連続のお宅訪問。今回は明確な用事があるそれに、私は昨日よりは緊張せずに挨拶を言えた。誘導に従って今日はリビングに通される。綺麗に掃除が行き届いた空間は、一人暮らしというのもあって物が少ないみたいだ。

 

「あはは、あんまり見て面白いものは無いと思うよ」

「ううん、そんなことは」

 

 不躾に視線を巡らせる私に、光明君は眉尻を下げて小さく笑う。好きな人の暮らしている空間を見て、面白くないはずがない。流石にそうとは口にはしなかった。

 

「それじゃ、ちょっと待ってて。あの、あ、アレ、取ってくるから」

「ふふ、はい」

 

 おもてなしのお茶を出してから、光明君はほんのり顔を赤くしてそう言葉にする。今日来た目的は早々に果たされそうだ。心に芽生えた悪戯心を自覚して、私はにこりと笑ってそれを見送った。少しだけ揶揄ってみようかな。

 

「はい、これ……」

 

 行きよりも更に顔を赤くして、恥ずかしがりながら光明君は私に薄桃色の下着を渡してくる。好きな人が自分の下着を手にしているという状況に、私はお腹の奥が熱を持ち始めるのを感じた。昨日は愛液塗れの物だったと考えると、その興奮も一入だ。

 

「畳んで、くれないの?」

「うぇっ!? あ、えっと、その……た、畳み方が分からなくて……」

 

 少し声を潜めてオネダリ。私の要望を訊いた光明君は、その意地悪にも律儀に理由を答えてくれる。癖になりそうなゾクゾクとした心地に、私は更に彼を可愛がりたい気持ちが溢れてきた。私が受け取らない下着は、まだ光明君が手にしている。できるだけ端の方を持とうという初心さが本当に可愛い。

 

「こうするんだよ」

「あ……っ、あぅ……」

 

 我ながら流れるような動きで光明君の後ろに回って、身体を絡め取ってゆっくり床に腰を下ろす。そのまま二人羽織のような体勢で光明君の手を使って畳み方を教えて上げれば、彼の赤さはすぐに耳まで到達した。このまま食べてしまいたいほどに可愛い。湧き上がる欲望はまだ我慢だ。

 

「くすくす、下着ぐらいでそんなに気にしないで」

「うぅ……祈ちゃんの意地悪」

 

 畳まれた下着を受け取って鞄にしまいながらまた一言。純情な彼に自分を刻み込んでいるようで、この上ないぐらい興奮が高まる。押し付けている胸の鼓動はちゃんと光明君に伝わっているだろうか。

 

「実は、もう一つお願いがあるんだけど」

「な、何?」

 

 くっついたまま耳元でそう囁く。さっきまでの遣り取りで警戒してしまった光明君は、少しだけ声に緊張が宿っていた。大丈夫、今からすることは別にいやらしいことではないから。あなたにとっては、という言葉は隠し通すけれど。

 

「光明君にマッサージしてもらいたくて」

「マッサージ?」

 

 二人の間で意味が異なる言葉を聞いて、光明君は警戒の色を分かりやすく霧散させる。その人を信じ易過ぎるところは良いところだけど、私は詐欺なんかに騙されないか少し不安だ。現に、さっきも部室で玖音さんにそれが原因で襲われていたし。

 彼の首筋に残る赤い痕を指でなぞる。ちょっとだけ私もお姉ちゃんって呼ばれたい気がした。本命は光明君のお嫁さんだけど。

 

「でも、専用の寝台とかは家にないよ?」

「そこまで凝ったことをしてもらおうとは思ってないよ。これを使って欲しくて」

 

 キョトンとする光明君に、今日一日ずっと鞄に入れていた物を見せる。中から出てきたのは白いボディの電動マッサージ器だ。馴染みがない物を見て、彼は目を丸くする。

 

「コンセント借りてもいい?」

「あ、うん、じゃあ部屋の方に行こうか」

 

 これは何なのかと視線で問う光明君に私はそう尋ねる。口で色々と説明するよりも実際見た方が早いから。また寝室に連れ込んでくれる彼の背中を、私は期待と一緒に追いかけた。

 

「これは……こうすると……」

「わっ、凄い振動」

 

 準備を終えて電源を入れると、私を何度もイかせた物を無垢な瞳が貫く。感心した声を聴きながら、私は言いようのない感情を覚えた気がした。私の局部に押し当ててきた部位を楽しそうに指で触れる光明君を見ていると、熱い感情が次から次に湧き出して止まらない。

 

「それで、こう使って……」

「あっ、あぁ~~っ、確かに、気持ちいいかも」

 

 声出ちゃうねと言いながら、光明君は私に身を委ねたままで肩をマッサージされていく。本来の用途を教えることで、光明君の不信感を可能な限り剥いでおきたい。

 

「でも、こんな便利な物があるなら、自分でやった方が、早いんじゃないかな?」

 

 両肩を入念に解されながら、光明君は手痛いところを指摘してくる。そう、彼の言う通り、マッサージすると考えるなら自分でやった方が早いのだ。駆け引きも必要とせず、ただ解したい場所に当てればいいだけなのだから。

 でも、それじゃいつものオナニーと何の変わりもない。

 

「実は昨日笑い過ぎてお腹が筋肉痛で……」

 

 なので、今回は光明君の良心に付け込んでいく。眉尻を下げてお腹をさすれば、心当たりがある光明君はあっという顔をした。

 

「それに、お昼も光明君を運ぶのを頑張ったから……」

 

 綻んでできた隙にもう一言。瞬く間に攻城(口上)戦は幕を下ろす。得られた戦果は光明君(王子様)に奉仕される権利だ。

 

「僕のせいだし、分かった。マッサージ、するね?」

「うん、ありがとうっ」

 

 申し訳なさそうに光明君は私のお願いを承諾してくれる。罪悪感がないわけではないけど、それ以上に我慢ができない卑しい私をどうか許して欲しい。言葉にしない謝罪は胸の中で溶けていった。

 

「それじゃあ、肩からお願いするね?」

 

 そう言って徐にブレザーを脱ぐと、光明君はそれをじっと眺めていた。下着以外への羞恥心はやっぱり無知ゆえに薄いらしい。

 

「んっ」

「強さとかは、大丈夫?」

「んぁ、大丈夫っ」

 

 後ろからゆっくりとマッサージ器が押し付けられる。慣れたけど声が出てしまう振動に、光明君は優しく力加減を尋ねてくれた。

 

「一点に当てるんじゃなくて、そこを中心に動かす感じで……」

「えっと、こうかな?」

「うん、光明君、上手っ」

 

 実践と口頭でのレクチャーで、私は光明君の電マ遣いを向上させていく。私の言う通りに動かしてくれる彼は簡単にそれを覚えていった。愉しみが沸々と顔を出そうとするけど、今はまだ光明君の意識を慣らさないと。あくまでこれはマッサージだという意識を。

 褒められて思考を誘導される光明君は、私の言葉を無邪気に喜んでくれた。

 

「肩は、もう大丈夫」

「そう? じゃあ次は何処にする?」

 

 肩凝りはそこまであるわけでもないので、私はチュートリアルもそこそこに光明君を止める。本当は肩凝りの原因にもなる胸をマッサージ器で責めて欲しかったけど、流石にこっちは言いくるめる方法が思いつかなかった。

 褒めに褒めればいつの間にか光明君もマッサージに随分と乗り気だ。にこにこと私の要求を自ら訊いてくる姿に、私は逸る心を抑える。焦りは禁物。

 

「次はお腹……」

 

 そう言いながら、ゆっくりとシャツを捲ってお腹を露出させる。腹筋が見て取れるそれを晒すのは少し恥ずかしかったけど、それも恋人になるなら遅いか早いかの違いだ。少なくとも私はそう思っているので、身体が熱くなるのを感じながらも光明君に見せつけた。

 

「お腹は直接?」

「うん、振動を少し弱めて長くした方が効果はあるから」

 

 光明君の問いに何食わぬ顔でそう答える。実際そうなのかは全然知らないけど、こう言えば光明君に弄ってもらえる時間が増えるから。これはあくまで本命への布石だ。

 思った通り、光明君は私の言葉に従って出力調節のホイールを回してくれた。

 

「さっきよりも声が出ると思うけど……効いてる証拠だから気にしないでね」

「分かった」

 

 それらしい文言に光明君は素直に頷く。悪いことをしている気分は止まないけど、それでも止める気はない。

 

「んんっ」

「お腹全体がいいかな?」

「うんっ、お願いっ」

 

 押し当てられるこけしを無防備に受け入れる。光明君の声に上擦った声で答えれば、彼はおへそ周りを弄るようにぐるぐると電マを動かしてくれた。

 

「はぁ、はぁっ♡」

「祈ちゃん、大丈夫?」

「んぅっ、気持ちいいよっ♡」

 

 常とは違う声色になったせいか、光明君は心配そうに尋ねてくる。声にも少しずつ慣れてもらって、確実な勝利を得るために私は彼を誘導していった。

 

「あんっ♡」

「い、祈ちゃん……その、スカートは抑えてて」

「光明君の、えっちっ♡」

 

 下腹部をなぞられる度に子宮を刺激されてるような気がして、私は一層大きく声を上げる。あなたの子種を欲して已まない乙女機関は、既に準備万端だった。

 つい下半身を身動ぎさせて捲れたスカートを、光明君が恥ずかしそうに指摘する。悪戯心もまた顔を出せば、彼は可愛い顔を赤くした。本当はもっと見せつけたい。あなたを求めて女になっている様をこれでもかと。

 

「気持ち良くてっ、勝手にっ♡ んくっ♡ ごめんねっ♡」

「えっと、僕が見なければいい話だから」

 

 光明君はあくまで紳士的な態度を貫こうとしてくれる。見てくれていいのに。見て欲しいのに。

 

「好きな人にはっ、見られたいよっ♡」

「あぅ……」

 

 じれったくて思わず欲望が弾けた。嘘偽りない想いをぶつけられて、光明君は赤かった顔をもっと赤くさせる。初心で可愛いけれど、今はそれが少しだけもどかしい。やっぱり好きな人には滅茶苦茶に犯されたかった。

 

「わたしはっ、光明君にしかこういうことはしないからっ♡ はぁ、あっ♡ 大好きな光明君にしかっ♡♡」

「祈ちゃん……」

 

 弾けた想いは溢れ出す。誰にでもじゃなくて、あなただけに向けた欲望(想い)だということは間違えて欲しくなかった。それでも、やっぱり光明君の意思は強いみたい。何でも言うことを聞いてくれる光明君だけど、引いた線引きだけは絶対に譲らないのは昔から変わらない。でも私は昔とは違う。あなたがズルい女にさせたから。

 

「次は腰なんだけど、はぁ、こっちは直接手でやってもらっていい?」

「えっと……これ使うとまずい?」

「うん、骨に触れる部分はあまり刺激すると逆に痛くなるから」

 

 私の言葉に、光明君は電マを止めて是非を問う。これも布石だけど、あんまり背骨当てると痛いのは本当だ。光明君にはこれで私に触れる抵抗を少なくしてもらう。

 

「あっ♡ んっ♡」

「力加減は大丈夫?」

「うんっ♡ ちょうどいいよっ♡ んっ♡」

 

 直接触れてもらえる歓喜が身を震わせる。つい嬌声を上げてしまうけど、光明君は全然気付く様子はない。時折脇腹を掠める指は昨日イかされた記憶を身体から引きずり出して、私に快楽を齎してくれた。

 

「はぁ、はぁ……♡ 最後は、下半身をお願い……♡」

「えっと……その、本当に……?」

 

 腰への刺激もそこそこに、私は息を乱しながら光明君に最後(本命)の要求を口にする。下着を見てしまう可能性が高いせいか、流石にここは素直にというわけにはいかなさそうだ。でも当然策は用意してある。一夜で練ったプランにしては自分のことながら上出来だ。

 

「どうしても恥ずかしいなら、目隠し、する?」

「目隠し?」

「うん、光明君が布か何かで視界を塞いで、私の指示通りにマッサージ器を動かせば……」

 

 本当は昨日みたいにイくところを見てもらいながらマッサージされたいけど、拒まれたらそこで終わりだ。なので、用意しておいた次善の策を私が自分から光明君に伝える。彼の羞恥心を抑えるための方法を。

 

「それなら……いい、かな?」

「ふふ、じゃあお願いっ」

 

 一度断りかけたのも相まって、光明君はそれを受け入れてくれる。彼の優しさを利用するのは心苦しいけど、目の前の快楽には屈するしかなかった。でも、こんなに弱い女にしたのもあなたなんだよ。だから、責任を取ってください。

 

「えっと、これでいい?」

「あ、私も少し準備するから待ってて」

 

 箪笥から手頃な黒いスポーツタオルを取り出した光明君は、しっかりと結び目を作って目隠しをする。これならちょっとやそっとでは落ちなさそうだ。そう思いながら、私は光明君を呼び止めてスカートを脱ぎ、シャツもブラが見えてしまうぐらいボタンを開けた。

 

「えっと、祈ちゃん?」

「こっちの方が効果があるから……見えないなら良いと思ったけど、ダメ?」

 

 布擦れの音で何をしているのか悟ったようで、光明君は羞恥を露わにして私に声をかける。ここまでくればもう押し通せる確信があったので、私は言葉巧みに光明君を納得させた。無言で座り直す彼を見て、私は気付かれないように笑う。

 

「まずは膝上あたりから始めて……んっ、ゆっくりと付け根の方に……っ」

「あ……うん、分かった」

 

 視界が塞がっている光明君の手を握って、私のふとももを掴ませる。肉に沈む指が私を逃がさないようにホールドして、光明君はそれから徐に電マを押し付けた。

 

「これぐらい、かな?」

「うんっ♡ はぁ、んぅっ♡♡ 声は、気にしないで続けてっ♡ あっ♡」

 

 光明君の呼び掛けにさっきも言った言葉を重ねる。見えていないのなら、光明君にとって私はマッサージで気持ちいい声を出してる女の子でしかないのだから。そう彼の意識に刷り込んだ。

 

「付け根の、辺り……ひんっ♡ いっぱい、ぐりぐり押し付けてっ♡」

「で、でもそれ、大丈夫?」

 

 駆け上がってくる衝動と一緒にオネダリを一つ。流石に光明君でも股間を弄るのはまずいという意識はあったみたいだ。あるいはまた下着に対する何かかもしれないけど。

 

「らいじょぶっ♡ 触れるのは、光明君じゃなくて、ぁくぅっ♡♡ マッサージ器、だからぁっ♡」

 

 嬌声を織り交ぜて私は光明君の意識を操る。あくまで光明君が直接私に触れるわけではない。視覚情報がない今、何が起きているのかはよく分かっていないはず。だから、光明君にとっては私の言葉がほとんど総てだ。ここまで来たら、もう完膚なきまでにイき狂わせて欲しい。

 

「だ、ダメだったらちゃんと言ってね?」

「はひっ♡♡」

 

 勝負には勝った。あらゆる歓喜が溢れそうになるのを我慢して、私は光明君への想いを爆発させる。やっと、光明君に犯してもらえるんだ。文字通り夢にまで見た状況に、私の身体は急速に発情期の雌へと変貌していった。

 

「んっ、あふっ♡♡ んぅぅっ♡♡」

 

 待機していたマッサージ器がようやく股間に押し当てられて、私は腰を浮かしながら嬌声を上げる。あまりにも甘美な味わいに、もう頭は幸せでいっぱいだった。

 

「一番、疲れが溜まってるからっ♡ あ、あぁっ♡♡ そこっ、しつこくっ♡ 押し付けてっ♡♡」

 

 痙攣する肢体を脚を掴む片腕だけで封じられながら、私は何度もイかされる。そうとは微塵も考えていない光明君は、私のオーダー通りにしつこくおまんこを電マで虐めてくれた。溢れる蜜は早くも下着で受け止められなくなる。

 

「はぁ、はぁ、はぁっ♡ あ、んくぅうぅぅぅっっ♡♡♡」

 

 左が終われば右に、右が終われば左にと、光明君は何度も何度も脚を経由して私の秘裂を可愛がってくれる。見えていないとはいえ、大好きな人の目の前でM字開脚の体勢のまま大好きな人にイかされている事実が、私をどうしようもなく興奮させた。ベッドが悲惨なことになっていることはもう完全に頭の中にない。

 

「こひっ♡ あばれひゃうからっ♡ はぁ、あっ♡ もっと、抑え付けながらっ♡♡」

「えっと、こう?」

「そうれひゅっ♡♡ ん、ぉお゛おっ♡♡♡」

 

 乱暴に種付けするような姿勢にされて、私は身を捩って快楽を流すこともできなくなる。発生する波を総て受け止めてしまえば、もう恥も見聞もなく喘ぎ叫ぶことしかできない。壊れた機械みたいに痙攣する腰だけが、私の現状を上手く説明してくれる。乳首がビンビンに勃ってしまっているのは触らずとも理解できた。

 

「はぁ、はぁっ♡♡ ぁあ゛っ♡ はーっ♡ ひぎゅっ♡♡」

 

 押し付けられることでズレてしまった下着の隙間から、噴水みたいに潮が溢れる。こんなにイったことはハジメテだ。快楽で埋め尽くされる思考でそんなことを考えながら、私は空いた両手で一生懸命乳首を自ら刺激した。

 

「祈ちゃん?」

「もうすこしらけっ♡♡ もうひゅこひっ♡♡ んっんっ♡♡」

 

 流石に様子がおかしいと思ったのか、光明君は怪訝な声を上げる。そう、目の前の卑しい女は自らの汁で全身を濡らしている変態だ。そう考えると、光明君にイかされ続けている事実も相まって興奮は加速した。

 

「イ……っ♡♡ らめっ♡ こりぇらめっ♡♡ イ、あぁっ♡♡ んあっ、ぁあ゛あっ♡♡♡ あぁあ゛あぁぁぁぁぁあっっっ♡♡♡♡」

 

 激しく仰け反ろうとする身体は光明君に抑え込まれる。電マをベッドに落として反射的に取った行動は、爆発した快楽を余すことなく私の全身に封じ込めた。余韻なんて言葉では言い表せない波がまだ私の身体を蹂躙している。もう自分が何処にいるのかも分からないぐらいだ。

 

「い、祈ちゃん? 本当に大丈夫?」

「らいじょぶ、れひゅ……っ♡ はぁ、はぁ……きもちよかっら、ぁ、はぁ……♡」

 

 心配そうな光明君の声に辛うじて言葉を返す。大丈夫じゃないと言えば目隠しを外して助けようとするから、台無しにしたくない今の私はそう言うしかなかった。でも、少しだけ見られてなじられたいなんて気持ちも……。

 

「こひ、ぬけひゃって……♡ だきしめて、みつあきくん……♡♡」

 

 昨日のオナニーよりも衝撃的な行為だ。バカになってしまいそうな快楽の蹂躙に、私はもう光明君に甘えることしか考えられなかった。呂律が回らない言葉で光明君に縋って、私は彼の抱擁にしがみつく。

 

「いっぱい汗かいちゃったね。動けるようになったらシャワー浴びる?」

「お願い、ひまひゅ……っ♡」

 

 光明君の言葉一つ一つに幸せを感じながら、私は今日たくさん付けられていた玖音さんの匂いを上書きするように、光明君に身体を擦り付け続けた。制服が汚れてしまうだとか、そういうことは考える余裕はない。あるのは光明君に私という存在を刻み込むことだけ。

 

「これ、本当に効いた?」

「は、ひ……きもちよすぎて……♡ ほんろに、とろけてしまうぐらい……♡」

 

 最後の方は明らかにおかしい反応をしていた私に、光明君はそう尋ねる。マッサージとして上手くいっていたかは分からないけど、気持ち良かったのは事実だ。だから、私はそこだけ抜粋して光明君に伝えた。

 

「それなら良かった」

「んっ♡ もっと撫でて……♡」

 

 心配の色が強い声で光明君は私を撫でてくれる。きっと、今の彼の頭には私が下着姿でいることも抜け落ちているはずだ。一心に優しさをくれる光明君に、私はずぶずぶに堕とされながら甘え続けた。

 

「また、シてくれる?」

「流石に腰抜けるまではしないけど、それでいいなら」

「んっ♡」

 

 私の制止がなかったせいでやり過ぎになったのは何となく分かるらしい。性的な"気持ち良い"を理解していなくても、私の声の激しさで朧気に理解が及んだのだろう。でも、光明君がイかせてくれるなら私はそれでもいい。そういう意志を込めて、私は強く光明君を抱きしめた。

 覚えた禁断の果実の味はもう二度とは忘れられそうにない。




 よく考えたら、好きな人の両親の遺影(?)に見られながらその愛息子に破廉恥なことさせてるのか。レベル高いなこの祈ちゃん(処女)。
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