消えた過去からこんにちは 作:雪解けの宵王
「ふぅ……」
今日やるべきことも全部終えて、柔らかいベッドに腰掛けながら一息吐く。疲労と喜悦が混じったそれは、すぐに部屋の暖かい空気の中に溶けていった。
「変わって、なかったなぁ……」
記憶の中で微笑む光明君と、今日再会した困ったような笑顔を浮かべる彼が、頭の中で確かに重なる。寝たきりだったせいで記憶の中からあまり成長していなかった彼を見て、私は不謹慎ながらも何処か安心しているところがあった。
身長も私の方が高いままで、心の底から温かくなるような優しさもそのままで。だけど、大きく変わってしまったところが一つだけ。
「でも……全部、本当に忘れちゃってた」
胸が締め付けられる心地に思わずぎゅっと手を握る。光明君の現状を教えてもらった時は、本当に身体が凍り付いてしまったかと思った。大事な人の中に私がいない。彼が悪いわけではないけど、それは本当に耐えられないことだった。
「キス……しちゃった」
だから取ってしまった行動。今になると随分早まったことをしたと思う。光明君の柔らかい唇に触れた箇所を指でなぞると、鮮明にあの時のことを思い出せた。
正真正銘のハジメテを捧げたあの一瞬は、光明君の記憶にも刻まれたかな。直後の顔は驚きと羞恥で彩られていて、悪い感情は抱かれていなかったはず。
「告白まで、しちゃって……」
極めつけはこれだ。今なら何よりも光明君の心に入り込めると思って、小さい頃の告白の返事も待たずに二度目を重ねてしまった。言ったことは全部本心だったけど、それでももう少し段階を踏むべきだったとは思う。でも、大きくなり過ぎていた好きな人への想いは、どうしても抑えきれなかった。
「はぁ……」
電気を消してから、ほんの少しの自己嫌悪を込めて溜め息と一緒にベッドに倒れ込む。少し早いけれどもう寝てしまおう。過ぎてしまったことは仕方がない。
「んぅ……」
色々思い出した熱で身体が熱い。布団を被る気力を削るそれに、私は暗闇の中で身動ぎした。眠りに就くのは時間がかかりそう。
「かっこよかったなぁ……」
ぼんやりと心に浮かぶ言葉をそのまま口に出す。いつかは追い抜かすと言っていた身長差が思い出の中と同じままでも、私の想い人は最高にかっこよかった。お揃いの銀髪と星空みたいに綺麗な黒い瞳。吸い込まれそうなぐらい魅力的なそれに見つめられて、告白の直後というのもあって最後は逃げるように帰ってしまった。再会してから変なことばかりしていた私を、光明君はそれでも優しく受け入れてくれたのがとても嬉しい。私を檻から解き放ってくれたあの
「光明君……♡」
この世で一番好きな文字列が自然と口から溢れる。考えるだけで身体が芯から熱くなるあの人の名前。こんなにも心が揺れて、でもそれが嬉しくて。
総て欲しい。光明君の総てが。
「好き……♡」
また前みたいにその手で触れてくれた。恋人みたいに手を繋いだり、誓いのキスもしたり。慌てた顔も照れた顔も全部可愛かった。でも、必ず約束を思い出すって言ってくれた時の顔はかっこよかった。
「はぁ、はぁ……♡」
熱が燻ぶる。それはとても強い情欲の炎だ。私の身体を焼こうとするそれに、だんだん呼吸が激しくなってきた。綺麗って言ってもらった時からずっと燃え続けてたけど、流石にもう我慢できない。
「あ……だめ……っ♡」
「んっ♡」
光明君と繋いだ右手が下着越しにワレメに触れる。まだ思い出せる彼の温もりと合わさって、股間と右手は火傷してしまいそうなほどに熱かった。
「そこ、弱いからぁっ♡」
そのまま指の腹で擦り始めると、甘い声はすぐに溢れ始める。再会したことでイメージは今までよりずっと鮮明になったから、妄想オナニーの没入感も比較にならない。抱きしめてくれている光明君の熱を背中に感じるほどだ。
「あっあっ♡ らめっ♡ 弄らないでっ♡」
指の動きが高まる性感に合わせて速く強くなってくる。溢れる蜜を指先で感じて、私は光明君に懇願の声を上げる。今日耳に焼き付かせて覚えた彼の声は、私の耳元で意地悪く囁いてきた。
────身体は嫌がってないみたいだよ。
「ひうっ♡♡」
思い出からアップデートされた少し低くなった光明君の声。そのいやらしく再生される言葉に、私の身体は堪らずびくんと跳ねる。お腹に響くようになった声が私の子宮に直撃した。奥底から溢れてくる感覚が抑えられない。もっと、もっと触れて欲しい。
「はぁ、あっ♡ んぅっ♡」
その欲望を顕現させて、左の手が私の胸を鷲掴みにする。不躾な視線を送られることも多くなった、少し自信のあるおっぱい。早く光明君に触れて欲しい。見て欲しい。もっと言えば、いやらしく勃った乳首を意地悪く可愛がって欲しい。
「らめぇっ♡ 光明君っ♡♡ イっひゃうっ♡♡」
蕩けた呂律が口から溢れて、液状のままベッドに落ちる。指先で扱くように弄られて、私は一気に性感が高まってしまった。それを感じた光明君は私の下着に指を滑らせてくる。BGMを書き換えるように寝室に重い水音が響いた。
「んひぅっ♡♡ はぁ、はぁっ♡ とろとろ、らからぁっ♡♡」
細い二本の指が
────可愛いパンツがすっかりどろどろだね♡
「言わないれぇっ♡ はじゅかひっ♡♡ あんっ♡♡♡」
もう履いてる下着は愛液塗れだ。指摘されて私は抗議の声を上げるけど、光明君はそれを封殺するように更に奥を指で抉る。粘膜塗れの膣壁を押し込まれて、私は軽くイってしまう。密着する彼にはどうしようもなくバレていた。
────大人しいのに、下着の趣味は可愛いんだ?
「はぁ、はぁっ♡ 光明君にっ♡ 可愛いって言ってもらいたくてぇっ♡♡ あ゛っ♡♡」
私だって女の子だ。それも素敵な男の子に恋をしている女の子。だったら、好きな人に
────可愛いね、祈ちゃん♡
「はひゅっっ♡♡♡♡」
願いは滞りなし。甘く快楽の泥沼へと誘う言葉が耳元で囁かれる。同時におっぱいとおまんこを同時に刺激されれば、もう敵うはずもなかった。私は二重にイかされて潮が勢いよく溢れる。喉奥から飛び出した嬌声は裏返って弾けた。
────よくイけました♡ ご褒美だよ♡
「あっ♡ ふあぅ、くふっ♡♡ クリ、りゃめっ♡♡」
光明君は私がイっても手を緩めてはくれない。蕩けた私にいやらしく身体を擦り付けて、私の一番弱いところを刺激し始める。すっかり膨れてしまった陰核は彼の指遣いにメロメロだ。摘まれる度に噴き出す淫水が何よりもそれを証明していた。
────これでトドメだよ♡ ……イけっ♡♡
「ん゛ぅ゛う゛ぅぅぅぅぅっっっ♡♡♡♡♡」
腰も力が抜けてガクガクだ。抵抗なんてできないし、するつもりもない。そんな私を見て光明君はラストスパートをかけてくれる。剥き出しになったクリトリスを擦り上げながらの命令。優しい彼からは想像もできないぐらい淫靡なそれに、私は今日一番の
「はぁ、はぁ……光明君……っ♡」
余韻だけを残して幻想は霧散していく。明日も会える彼の名を呼べば、残滓の色は少しだけ強くなった気がした。今日はいつもより良い夢が見れそう。
「光明君……また、明日……♡」
気怠い身体をもぞもぞと動かして、私は下を履かないまま布団へと潜っていく。全霊の自慰で流石に疲れてしまった。
呼び掛けは虚空に消えていく。
────また明日、学校で。
「えへへ……♡」
もらった言葉を脳内再生。胸から溢れた愛情たっぷりの笑みが自然と表情を形作る。本当に、明日から楽しみだ。
祈ちゃんが妄想オナニーで自己調教する相当ヤバい女になってるし、最近までショタ光明君とスケベする妄想で抜いてたことになってる。