「ん……//」
エルゼが小さく可愛らしい
声を漏らしながらそっと目を開ける。そして目の前にある優輝翔の寝顔と自分の姿に、エルゼはみるみる顔を赤くしてトンっと優輝翔の胸に額をぶつけた。
「あぅぅぅぅ////」
エルゼが昨日のあれやこれやを思い出して悶えていると、突如その後頭部に大きな手が置かれ丁寧に優しく撫でられた。
「……優輝翔?///」
「なんだ//」
「ううん…///……起こしちゃった?///」
控えめに顔を上げて上目遣いでエルゼがそう聞くと、優輝翔はその可愛さにまず唇を奪ってから答える。
「いや//少し前から起きてお前を待ってた//まだ痛んだりするか?//」
「ううん///もうほとんど大丈夫みたい///優輝翔が……優しくしてくれたおかげ…かな///」
「まぁ優しくしたのはその時だけだけどな//……意地悪な俺は嫌いか?//」
優輝翔が少し不安そうな声色を混ぜた質問に、エルゼは笑顔で首を横に振った。
「全然///私だけ……なんでしょ?///」
「ああ//お前だけに見せる側面だ//お前はいじめたら余計可愛くなるからな//」
「もぅ……それって素の私は……///」
「可愛いに決まってるだろ?//」
「んっ///」
優輝翔はそう言ってまたまた唇を奪う。今度は何度も、何回も。
「ふぁぁ……///」
「エルゼ//そろそろ風呂行くか?//汗かいただろ?//」
「うん///でも……その…///」
「安心しろ///風呂の中でもたっぷりいじめてやる///」
「もう……優輝翔のエッチ///……なるべく、優しくして?///」
エルゼが首を少し傾けながら可愛らしくそう言うと、優輝翔は我慢出来ずにもう1度口を重ね、リンゼの時同様お姫様抱っこでエルゼを風呂に連れていった。そしてこれから約1時間近くにわたって、風呂場からエルゼの喘ぎ声が途絶えることはなかったのだった……
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「ねぇ、そろそろ……さ///あれ、ちょうだいよ…///」
昨夜の焦らしプレイとは一転、イキ地獄だった風呂からあがった後、しばらく優輝翔の胡座の上で愛する婚約者に甘えてくたびれた身体を癒していたエルゼは、少し怒ったように頬をふくらませてそう言った。
「ん?ああ……そうだな//遅くなって悪い//」
優輝翔はそう言ってエルゼの髪を幾度か優しく撫で、室内の丸テーブルに乗せていた紙袋を取りに行った。
「まずはまぁ、指輪だな//」
優輝翔はそう言って紙袋から真っ白な箱を取り出して指輪を出すと、ベッドに座るエルゼの前に膝をつき、片手を差し出した。
「エルゼ//左手を出してくれないか?//」
「う、うん……///」
エルゼが頬を赤らめながらゆっくりと差し出した左手を優輝翔はそっと下から添えるように持つと、その薬指にエタニティリングをはめた。
「綺麗…///」
「お前もな//」
優輝翔はそう言って立ち上がり、エルゼと唇を合わせる。触れるだけの、誓いのキスのような、一瞬の甘い口付けを。
「………ねぇ、優輝翔///」
「なんだ?//」
「この指輪にも、魔法……つけてくれてるの?///」
「まぁ…な//エルゼは前衛だから種類は違うが……//」
優輝翔はそう前置きして付与した魔法の説明を始める。
まぁお約束として下に略すと、
『
1、「トランスファー」
2、「リカバリー」
3、「パワーライズ」いわゆる身体強化魔法。「ブースト」と重ね合わせることでさらに強力に。
』
の3つだ。
「まぁ、他にも新しくエルゼに合いそうな無属性魔法覚えたら付与するつもりだ//」
「うん……///ありがとう、優輝翔///」
「どういたしまして//それとこれも……///」
優輝翔がそう言いながら袋から取り出したのは、1つのネックレスだった。チェーンの色は銀色で、ヘッドには青色の細かな宝石が幾つかついた銀のハートが付けられている。
「お前へのプレゼントだ//」
「うわぁーっ///……ねぇ、つけてもらっても…いい?///」
エルゼが反対を向いて後ろの髪をあげながらそう言うと、優輝翔は頷いてエルゼにネックレスを取り付けた。そしてそのまま唇も合わす。
「綺麗だ//これもよく似合ってるな//」
「////」
「ふっ//あー、そうだ//エルゼ、そのネックレスにも魔法がついてるぞ//特別な魔法がな//」
「えっ///」
優輝翔がそう言うと、綺麗と言われ照れて俯いていたエルゼが勢いよく顔を上げた。
「特別って……その…///もしかして……あれ?///」
「ああ//あれだ//見つけるのにはほんとに苦労したがな//」
「っ!///ど、どんな魔法なの!?///こう、ドカーンって言うか、凄い攻撃できちゃうやつだったりする!?///」
優輝翔の言葉を聞いた途端、エルゼが目を輝かせてそう言いながら優輝翔に詰め寄った。その変わりように優輝翔は若干苦笑いしつつ、古代魔法の説明を始める。
内容は以下の通りだ。
『
古代魔法「マキシマム」
効果:全身体能力値が数倍から希に数千倍まで跳ね上がる。その程度は数倍から数十倍までなら本人の思い通りに変えられるが、それ以上、つまり数百倍の効果を出したい時はほぼ運ゲーである。但しその威力を出したい、出さなきゃ死ぬ、など本人の意思が強ければ強いほど、その確率はあがる。
』
「すごい……///ありがとう///優輝翔///」
「どういたしまして//ちなみにその魔法は攻撃だけじゃなく防御にも役立つ//まぁエルゼは細かいことは実践で試す派だろうし、何も言わないけど……無理はするなよ///」
優輝翔はそう言いながら、 ぎゅっと優しくエルゼの身体を抱きしめる。優しく、されど強く、苦しくはないけれど、痛い。そんな優輝翔の抱擁に何かを感じ取ったのか、エルゼは自分もしっかり抱き締め返した。
「うん//約束する//無茶しないって//」
「……ああ//」
優輝翔はたとえ口約束でも欲しかった言葉が聞けて満足したのか、そっとエルゼの身体を離す。
その後二人は昼過ぎまでイチャイチャとのんびり過ごし、午後からはエルゼの希望で二人きりで依頼を受けに行ったのだった……