「PクンPクン、たまにはあたしともえっちしよーよー」
「ボクも、お客さんと一番構える前に、親方と取り組んでおきたいなぁ」
宮條さん、駒辺さん、そのように言われても困ります。最近は大学の試験も近く、こちらとしても忙しいので……。
「そんなことゆって、もう半月はシてないじゃん!」
「親方だって元気そうだし、おすもうの一番くらい平気でしょ」
……いえ、一回で済めばいいのですが。そもそも、いまもこうしておふたりから求められているわけでして。
「は……っ、つまり、抱いてもらえるのはふたりにひとり……っ!?」
「よーし、ここはおすもうで決めよう!」
「やだ。おすもうでもエッチでも、あたしはPクンとシたいんだもん」
というか、ひとりでもお相手すると、納得できない方が続出しそうで……。高林さんからも何とか言ってもらえませんか。
「ふたりとも、社長を困らせないの。それに、ステージの前に余計な体力を使うものじゃないわ」
「一回くらいなら平気だってー」
「親方もボクたちも若いしね」
「私だってまだ若いわ!」
うーむ、事務所で高林さんに手伝ってもらって書類の整理を一気に終わらせよう、って計画は裏目に出ちゃったなぁ。他に加勢してくれそうな人は……って、アレ? 次のステージは三人だったはずなのだけど。あ、あぁ……彼女か……。姿は見えないけど、そろそろ来ていてもおかしくないはず。試しに呼んでみるか。お休みの連絡は受けてないし。
……栗塚さん、栗塚さん、おりますか?
「はい、ここに」
うわっ、ホントにいた!? しかも、すでに脱いでるって……来たばかりじゃないですよね。いつからいたんですか?
「ずっと。王子様の邪魔にならないよう、黙って視姦してた」
そ、そうなんですね……。
けど……すごいな。栗塚さんが出てきただけで、ふたりとも萎縮しちゃうなんて。
「う……そんなに睨まないでほしいんだけど……」
「ボっ、ボク、そろそろ土俵にあがる準備しとこっかな! 行こう、
「うん……でも、その四股名で呼ぶのはやめて……」
ふぅ、助かりました。ありがとうございます、栗塚さん。
「私は何もしてない。けど、感謝してもらえるのなら……」
お、落ち着いてください。ここで栗塚さんの相手をしてしまっては、彼女たちに示しがつきません。
「けど、私もそろそろ自分の指じゃ満足できなくなってる。抱いて、
「栗塚さん、そこで貴女までお礼に、と求めていたら意味がないわよ」
「でも……うぅ……ずっともらってなかったから、妄想だけじゃもう……
「なら、間近でしっかり視姦してれば違うでしょう」
「仕方ないけど……はぁ、はぁ……これなら
わ……わかりました。
「それでは社長、そろそろ続きを」
はい、そうですね。
「私も……続きを……あ……はぁん、あぁ……っ」
……うーん……裸だけなら見慣れたもんなんだけど、さすがにこれはつい気になっちゃうな。
「王子様ぁ……あぁん……もっと……もっとぉ……❤」
目の前で自分を妄想されるというのも複雑な気分だな。
「そっちも……そっちもいいのぉ……っ、もっとぉ……もっと引っ張ってぇ……っ。
ナニを!?
「……栗塚さん、もう少し声を落とせないかしら」
さすがに高林さんも気になりますよね。
「なら……何か、咥えるモノを……」
って、俺のズボンがガン見されてる!?
「太くて大きいモノを咥えてたら声も出ない……じゅる」
ちょっ、よだれよだれ!
「栗塚さん、それで貴女が社長を至らしめてしまっては、本末転倒でしょう」
「じゃあ……パンツ」
パンツ?
「はい、パンツで我慢するから……脱いで」
え、え……? パンツって……。
「社長、下半裸でも事務には支障ありませんので」
と、言われても……うぅ、日頃女のコを脱がせておきながら自分だけごねるのも説得力ないし……わかりました。とほほ。
……これでよろ――うわっ!?
「栗塚さん! いまはパンツだけと言ったでしょう!?」
「はい……はふん」
ぅ……本当に咥えるんだなぁ……。あ、あまり気にしないようにして……今度こそ再開しましょうか、高林さん」
「……」
高林さん?
「いっ、いえっ! 私は口を塞ぐ必要ありませんから!」
わかってますって……。とにかく、作業の続きを。
「そうですね……はい」
こういうとき、テーブルの板がガラスなのは困るなぁ。いや、下半裸で作業するなんて想定外だけど。
「ふぅ、ふぅ……」
「ん、ん……」
栗塚さんはともかく、高林さんはあまり見ないでいただけると助かるのですが。
「はっ、す……すいません。つい、待ちきれなくて……」
気が散るようでしたら、やっぱりズボンは穿いておきましょうか?
「むふーーーっ!」
「栗塚さんも、そう申しておりますので」
何を言っているのかはわかりませんが、何となく分かる気はします。
「ふーっ、ふー……っ、ふー……っ」
「はぁ……はぁ……ん……っ」
これは、高林さんの進捗も、栗塚さんが終わるまでは期待できないかも。とはいえ、こっちもこっちで女のコのあんなところを目の前で魅せられたら……。
「ふっ、んっ、ふぅっ、ふぅぅ……っ」
けど、何となくわかるな。そろそろじゃないかって。
「ふぅっ、ふぅーっ、むぅぅぅぅっ❤」
……うん、どうやら満足してくれたみたいだ。
えーと、栗塚さん、大丈夫です?
「はぁ、はぁ……王子様、ありがとうございました……❤」
と、返却されても……うーん……嫌なわけじゃないけど、それを改めて穿き直す、というのも……
「では、その下着は栗塚さんに差し上げてはいかがでしょうか」
「くれるの!?」
そっ、そんな嬉しそうな笑顔で……!? あ、あぁ……うん、わかりました。では、その下着はそのまま栗塚さんにお譲りする、ということで。
「ありがとうございます王子様! 私、毎日使わせていただきますっ!」
使うって……どう使うかはわかったけど、ちゃんと洗ってね。不衛生から体調を崩したら良くないし。
「王子様が私を気遣ってくれている……あぁ……幸せ……❤」
よ、喜んでもらえて何よりかな。それじゃ、そろそろ――
「はい、社長の凛々しさをこれ以上魅せつけられては……」
高林さんもツラそうだし……栗塚さん、そろそろ舞台の時間ですよ」
「……また、王子様以外の男に抱かれなきゃいけない……今日も、抱いてもらってないのに……」
す、すいません……明日で試験も終わりますので、今後は時間も作りやすくなるかと。
「わかった。準備して、待ってる」
ですがいまは、これからの舞台の準備の方を――
「あれーっ!? Pクンがおちんぽ
「
くっ、栗塚さん、落ち着いて……ッ!
「王子様、説明してください。いま、私は……冷静さを欠こうとしています……」
それは……その……仕事で……
「社長、詳しくは私から。先日、主婦モノの案件が入ったの、知ってるかしら?」
「そんなの知らない」
「でしょうね。そのオーディションに学生以外のメンバーが参加することになったのよ」
だから、学生には通知してなかったはずなのですけれど……なぜ宮條さんまでご存知で?
「いや、普通に話題に上がってたし。そのオーディションに先駆けて、予行演習もするって」
「王子様……ッ!」
「でもでもPクン、夜にオトナたちで楽しんだのならぁ……その翌朝はあたしたち、だよね? もう試験も終わってるわけだし」
え、えぇ……まぁ……そこからは……私からも皆様を労わせていただきますので……栗塚さんも納得していただけないでしょうか。
「…………」
栗塚さん……?
「……王子様は大学生。試験の邪魔は、しない」
あ、ありがとうございます……。
「ところで宮條さん、もう開場までまもなくでは?」
「うん、だからよっちゃんを呼びに来たんだよ。けど……うぅ、怖い」
「大丈夫。ステージはステージ。切り分けられる。でないと、王子様に恥を掻かせてしまうから」
そ、そうですか……ご協力に感謝します……。明後日は目一杯サービスしますから。
「みんなと一緒に?」
「よっちゃん、あたしたちだって待ってるんだからね」
そこは、凄まれても譲らないのですか……。
「宮條さんひとりならともかく、他のメンバーも多数おりますので。全員を納得させることはさすがに不可能でしょう」
く、栗塚さんにはいつもお世話になってるから、また何かの機会に……
「あたしだってお世話してるよ!」
「ほら、貴女たち、そろそろ行きなさい」
「…………」
「うー……本番までには機嫌直してねー……?」
……ようやく行ったみたいだけど……大丈夫でしょうか? 栗塚さん自身、切り分けられると言っておりましたが。
「はい。ステージ上で社長の意にそぐわない素振りは、断固として行わないでしょう」
ですが……まさか、あんなお怒りになられるとは。
「最近ご無沙汰だったことも一因かと」
……明日のオーディションの予行に、栗塚さんも加えられませんかね。
「そうすれば、我も我もと全員を相手することになりますよ?」
……商談前にそれはマズイですね。決して私が受けるわけではないですけど。
「はい、責任者が疲労困憊では全体の印象に響きますから。ともあれ、栗塚さんについては、宮條さんたちと共に労って差し上げる形でお願いできればと」
はい。ですが……その前に爆発しないことを祈るばかりです。
***
……さて、試験時間も残り三分か……。まあ、設問については思いっきり講義中そのままだったし、これなら落とすことはないだろう。最後の試験が緩い科目だとほっとするな。
けど……むしろ、これから気が抜けないぞ。きっと、高林さんはもう駐車場で待機してるんだろうし。劇場に戻れば……一〇人近く集まってるわけで。ちゃんとオーディションへ赴く前に休む時間は設けてくれてるけど。
さて、そろそろ……
「はーい、試験終了ー」
……ふぅ、よーしこれで――
「王子様ッッッ!!」
わ、わ、わ……ッ!! 栗塚さん、何てカッコで! っつーか、ここの生徒でもないだろ! マズイマズイマズイマズイ……けど、名前を呼ばれなかったのは不幸中の何とやら、か。ともかく、後ろの扉から部屋を出よう!
「あっ、王子様……ッ!」
このまま走り続ければ振り切れるかもしれないけれど……素っ裸の栗塚さんに構内をうろつかせるわけにもいかないし……!
よ、よし……ここまで来れば……っ!
「王子様ーーーッ!!」
ぐわっ! ……うっ、ぐぅ……。こちらが足を止めてもお構いなしですか……っ! ところで……栗塚さん、怪我はないですか? 全裸のまま一緒に地面を転がってしまいましたけれど。
「王子様……なんで逃げるの……王子様……」
大丈夫そうなら……はい、良かったです。けれど、逃げたのではありません。移動してきたのです。校舎裏まで、走って。
「なら……ここでもらえるのね……王子様……王子様……」
さ、さすがにズボンは引き千切れませんよね。けど……やっぱりここで、このまま……?
「王子様、私……試験が終わるまで我慢した……褒めて……褒めて……」
それは助かりましたけど……学校に裸で来られるのはちょっと……。
「違う。学校には服を着て来た。けど、教室の前で待ってるうちに……待ちきれなくなって……」
途中退室が締め切られたのは終了三〇分前ですから……はぁ、もう少し早く栗塚さんが脱いでたら、試験自体中止になってたかもしれませんね。
「王子様……大剣……
もう止めようもないのなら……わ、わかりましたので、お手柔らかに……。
「あっ、あああああっ! 王子様あああああっ!」
お、お静かに! ここは、校舎裏とはいえ誰か来るかもしれませんから!
「でも、でもぉ……っ、私……嬉しすぎて……あぁんっ、あはぁっ、いいっ、王子様の大剣、硬くて、善帆の子宮を貫いちゃいそうですぅ……っ❤」
んっ、栗塚さんも……っ、くぅ……っ、これは……!
「はぁん、あぁ……っ、やっぱり善帆の鞘には、王子様の剣を収めていてくれないと……善帆……寂しくて……寂しくてぇ……❤」
ほ、本当に……こんなに締めつけて……
「王子様ぁ……胸も……善帆の胸も、愛してくださぁい……」
す……すごい勢いで跳ね回ってますけれど……これでっ!
「あぁん……違いますぅ……乳首……乳首をぎゅーってイジメて欲しいんですぅ……」
と、ともかく胸は掴まえてますから……こうです?
「はぁぁぁぁっ、そうっ、そうっ! そうですぅぅぅぅぅ❤」
ん……っ、
「王子様……っ、善帆、ずっと欲しかったのぉ……王子様の赤ちゃん……赤ちゃん……」
これはもう、避妊とか
「絶対……
う……それは……でも……もう……これ以上は……私も……っ
「孕ませてっ! 善帆を王子様が孕ませてええええええっ❤❤❤」
「あ、あ……
よ……悦んでいただけたのなら幸いですが……今日のところは、このくらいで……。
「はい……善帆、ようやく王子様の愛で満たされたから❤」
ご希望に応えられたようで何よりです……。
「これで、明日まで我慢できるかも❤」
えっ!? 明日もまた!?
「また、って……。まさか、善帆をのけ者にするつもり?」
いやー……その……もう満足かな、って。
「はい、今日のところは」
今日のところは……なんですね。
「だって本当は、毎日王子様に抱いて欲しいくらいなんですから♪」
そ、それはちょっと……。他のメンバーとの兼ね合いもありますので。
「……ん、わかってる。けど……これからは、善帆に黙って種付け会を開かないでくださいね」
種付け会って……けど、うーん……ともかく、わかりました。できる限り情報共有に努めます。
「ありがとうございます、王子様❤ ところで……」
なんでしょう。
「こうして裸でくっついてると、また欲しくなっちゃうんですけど……」
そっ、それは……! すっ、すぐ服を取ってきますから! 確か、教室の前で脱いだんですよね!?
「はい、私はここで待ってますけど……あんまり遅いと、王子様のこと、探しに行っちゃうかも……?」
それは勘弁してください! あー……もう、片づけられてないことを祈るばかりだな、これは……っ!