白虎地区で大立回りを繰り広げてしまった私たちは、SEXバトルが終わると共に即座に安全圏への脱出を敢行した。
本来ならば回復カプセルでの休息を取るべきなのだろうが、敵陣の目立つ位置でそんな悠長な真似をしている暇はない。
下手をすれば、カプセルごと敵の本拠地に連れ込まれてしまう可能性を考えても、まずは身の安全を確保することを優先すべきだろう。
というわけで、大急ぎで青龍地区への移動を行おうとした私たちであったが……その前に、予想外の援軍が現れる。
内部が見えないようになっているスモーク塗りの大型バンに乗って現れたその人物は、SEXバトルで消耗している私たちを車に乗せると、悠々と白虎地区をドライブし、安全圏まで私たちを運んでくれた。
ギャングたちの姿が見えなくなり、少しずつ治安もよくなっていく窓の外の景色を見て安堵した私は、ドライバーへと感謝の気持ちを伝えた。
「ありがとうございます、カン・ユー隊長。お陰で助かりました。でも、その……折角の新車を汚しちゃってごめんなさい」
「ふふっ、気にするな。可愛い部下を助けられるのならば、その程度のことは気にしない。車の汚れ程度でいちいち騒ぐような小さい男ではないということを、お前は知っているはずだろう?」
「はっ! その通りでありますっ!!」
上官である彼にそう言われると、逞しいちんぽで躾けられた私は勝手に体が敬服の構えを取ってしまう。
カン・ユーとのセックスの快感を刻み込まれている子宮はずっとときめきっぱなしで、奥からどんどんスケベ汁を垂れ流して困っちゃうくらいだ。
「……最初は信用出来なさそうだと思ったけど、案外いい人なのね。カレンの上官さん」
「え、ええ……凄く、素敵な人なんだよ。とっても尊敬してるんだ……♡」
「ふぅん……意外だな。カレンはああいう人が好みなんだ?」
私の熱を帯びた声のせいで、邪な感情にも気付かれてしまったようだ。
倍は歳の差はあるであろう私とカン・ユーを交互に見比べたルナマリアの呟きに顔を赤くしながら、この空気を振り払うべく話題を切り替える。
「そ、それで、どうして隊長は白虎地区に? あそこに住んでいるとは思えないのですが……」
「うん? ああ、お前のために情報を集めておいてやろうと思ってな」
「私たちのため、ですか……?」
「お前たちが極道組織を壊滅させ、青龍・玄武地区を解放したことは知っている。ならば次はマフィアかギャングのどちらかとの戦いになると思ってな、それに備えて情報収集をしておいてやろうと思ったんだ。だが、まさかお前たちが大暴れしている現場に遭遇するとは思わなかったぞ」
「そ、そうだったんですか……お気遣い、感謝致します!」
カン・ユーの思惑はわかっている。
貴重な肉便器である私がSEXバトルに負けて他の男のものにならないように援護しつつ、私の仲間たちにいい顔をして信頼を勝ち取ろうとしているのだろう。
だが、それを理解していても、彼に屈服してしまった私にはカン・ユーへの感謝の気持ちが溢れてくるし、彼への愛情が一層深まっていくことも感じていた。
「……ねえ、カン・ユーさんっていったかしら? 白虎地区に関しての情報を集めたのなら、赤髪の親子について何か知らないかしら?」
「赤髪の、親子……? それって、静流さんのお知り合いですか?」
「ええ。元の世界の上司と同僚、ってところかしら。少し前にはぐれてしまって、白虎地区で彼女たちらしい女性の姿があったって噂を聞いたんだけど、私をおびき寄せるための嘘情報だったのかもしれないわ」
ふぅ、と静流さんが溜息を吐きながら言う。
どうやら、彼女が危険な土地である白虎地区にいたのは、その顔見知りを探すためだったようだ。
妹の行方を探し求めるルナマリアには彼女の気持ちが理解出来ているのか、沈鬱そうな表情を浮かべて同情している。
そんな中、静流さんの話を聞いていたカン・ユーが、ハンドルを切りながらある質問を彼女へと投げかけた。
「おい、その親子の名前って、もしかして『
「!?!?!?」
カン・ユーが発した名前を聞いた静流さんの目が大きく見開かれる。
その反応から答えを察したカン・ユーは、せせら笑うように鼻を鳴らすとこう続けた。
「知ってるもなにも、その2人は今の白虎地区で最もホットな話題として語られてるぞ。裏クラブの新人エロダンサー親子といったら、白虎地区では知らない者がいないくらいだ」
「そ、そんな……!? 私、そんな情報初めて聞いたわ……!」
「上位ギャングたちしか入れない裏クラブの話だからな。街中で女をコマすような程度の低い雑魚は、親子を抱くどころか姿すら見ることだって出来ない。どれだけ街を歩き、聞き耳を立てても無駄だ。情報収集は、もっとディープに行わなきゃ意味がないということを覚えておけ」
そう言って、私たちの拠点へと車を運転するカン・ユーへと、血相を変えた静流さんが詰め寄る。
「カン・ユーさん。その裏クラブと親子について、知っている限りの情報を提供して頂戴。交換条件として、私の体を好きにして構わないから……!!」
「ふふっ、素晴らしい提案だな。だが、その必要はないさ。可愛い部下が世話になっている相手だ、情報は無料で提供させてもらおう」
「えっ……!?」
無欲にも、何の引き換えもなしに情報を提供すると告げるカン・ユーへと、静流さんが驚きの表情を向ける。
ルナマリアも同じく驚いたようで、自分たちに優しくしてくれる彼のことを聖人君子であるかのように視線を向けていた。
「だが、今は駄目だ。まずは拠点に戻り、疲れを癒せ。そして、仲間たちと一緒に話を聞き、万全の状態で知り合いを助け出せるようにするんだ」
「はい……ありがとう、ございます……!」
感謝の気持ちを表すように深々と頭を下げる静流さんに手をひらひらと振って応えるカン・ユー。
そんな彼の態度を見て、ルナマリアが再び私に耳打ちしてきた。
「……あの人のこと、信用出来なさそうとか言ってごめんなさい。カレンが言う通り、凄く立派な人みたいね」
「え、ええ……そう、そうなのよ」
彼の本性を知っている私からしてみれば、本当に上手くその性格を隠しているなとしか思えないのだが……正直、ここまでいい人っぷりを見せつけるとは意外だった。
てっきり、静流さんも私同様にちんぽで躾けて自分のものにしてしまうかと思ったのだが、その絶好の機会を敢えて見逃したカン・ユーには、なにか思惑があるのだろうか?
……でも、もう一つ正直な感想を言うと、彼が他の女に現を抜かすことがなくてよかったと思っている自分がいる。
彼の部下兼雌奴隷である私には嫉妬する権利もないとは理解しているが、どうしてもそう思ってしまう自分がいることに、若干の動揺を抱いてもいた。
(どうしよう……? これ以上の屈服はないと思ってたのに、もっと躾けられちゃったら、どうにかなっちゃいそう……♡)
ばくん、ばくんと高鳴る鼓動と、雌として自分を支配する雄に負けたいという気持ちで胸をいっぱいにしながら、私は車に揺られて拠点へと戻っていく。
今は取り合えず、次の戦いに集中しようという気持ちと、あわよくばカン・ユー隊長ともう一度セックス出来ないかなという期待に踊らされる私の股間からは、白く濁った発情汁が止めどなく溢れ続けていたのであった。