「……よし、全員揃ったな。では、俺が知る限りのギャング組織についての情報を教えよう」
アンジュたちが設立した拠点に戻り、体力の回復を終わらせた私たちは、カン・ユーの話を聞くべくブリーフィングルーム代わりのテントに集合していた。
何処からか拾ってきたホワイトボードを背に、私、ルナマリア、静流さんの3名と合流したアンジュ、クスハを加えたメンバー5人は、今後の活動方針を決める重要な情報へと耳を傾ける。
「まずは、基礎的な知識だが……ギャング組織といっても、その構成は一枚岩ではない。というより、奴らは常に争っている状況だ」
「どういうこと? 組織なのに、一枚岩じゃない? 常に争ってるですって?」
話の序盤から、早々に意味がわからないとばかりにカン・ユーの話に食いつくアンジュ。
確かにその通りではあるのだが、実際に白虎地区での出来事を目の当たりにしていた私たちには、彼の言っていることが何となくだが理解出来ていた。
「……さっきの戦いの時、オークションに乗り込んできた奴らも主催者と同じギャング組織の連中だったと思う。あいつらが争ってるってのは、そういうこと?」
「正解だ。実を言うと、ギャング組織というのは奴ら全体の総称を指す言葉であって、その実態は無数の不良集団によって形成された悪ガキどもの巣窟なのさ」
ドンッ、と机を叩き、ギャング組織の実態を説明するカン・ユー。
その話に聞き入りながら、私たちもまた考えを深めていく。
「白虎地区には、覇権を握った者はいない。不良集団がその頂点を目指し、常に抗争を行っているんだ。だからこそ、白虎地区の治安は他地区と比べて非常に悪い。街を統括する存在がいないのだからな」
「じゃあつまり、極道、ギャング、マフィアで分かれているこの街と同じ状況が、あの地区でも起きてるってわけ?」
「そういうことになるな。その中で、トップに近い不良集団は幾つか存在しているが……まずは、静流の知りたい情報を教えてやろう」
「霧子さんと杏奈ちゃん、ですっけ? 静流さんのお知り合いは、何処にいるんですか?」
クスハの質問を受けたカン・ユーは、懐からポータブルテレビを取り出した。
それを机の上に置き、私たちによく見えるようにした後、ボタンを操作して、録画していた映像を再生する。
「この映像は昨晩、白虎地区内の裏クラブ『オルフェウス』で撮影したものだ。葵親子は、そこで踊るエロダンサーとして働かされている」
映像に映し出されているのは、クラブの重低音に合わせて揺れる2つのお尻だった。
それぞれ『母』『娘』と書かれたそのお尻は規則正しく音楽に合わせて卑猥に弧を描き、羞恥と屈辱にぷるぷると震えているように見える。
性器には派手なバイブが挿入され、それがミラーボールのようにカラフルな光を乱反射しており、それだけでも彼女たちが見世物として扱われていることが見て取れた。
「所長……! 杏奈ちゃん……っ!!」
知り合いの女性が辱めを受けている映像を目にした静流さんの表情が悔しそうに歪む。
もうこれだけでも十分に酷い映像だが、彼女たちに襲い掛かる不幸はここからが本番だった。
『YO! HO!! 飢えた野獣たち、今夜も盛り上がってるかーいっ!? ここからはお待ちかねのPartyTime! 我らがDJホーンが刻むビートに乗って、身も心もアガってってちょうだいっ!!』
「奴がこのクラブを取り仕切るギャングチーム『ビートライダーズ』のリーダーにして、『オルフェウス』の看板DJ『ホーン』だ。あの親子を救うには、こいつを倒さなきゃならん」
「DJホーン……こいつが、2人を……!!」
ギリッと怒りを込めた瞳で画面の向こうの男を睨む静流さん。
ヒップホップ系の衣服に身を包んだややだらしない印象を受けるDJホーンは、お立ち台に上がると早速音楽をプレイし始める。
その瞬間、フロアのボルテージがぐんぐん上昇すると共に……霧子さんと杏奈の股間に挿入されたバイブの放つ光が、一層激しくなった。
『あぁああぁああああああぁっっ♡♡♡ やだっ♡ やめてぇぇぇっっ♡♡♡』
『また、今日もこの時間が……っ♡ 杏奈っ、気を強く持つんだ! 意識を持っていかれないようにしっかりと――ほひぃいいぃいいっっ♡♡♡』
『おおっと!? お楽しみの時間が待ちきれなかったのはこのエロ親子もそうだったみたいだ! 子供を産んだ女とは思えない霧子のむちむちヒップと、そこからひり出された杏奈のプリケツも興奮で大暴れしてるぞーーっ!!』
DJホーンが流す曲に合わせて、2人の性器に挿入されているバイブが激しくピストン運動を行う。
バイブが霧子さんのまんこの奥深くまでを貫いたかと思えば、それが引き抜かれる時には杏奈のまんこが刺し貫かれる。
交互に嬌声を上げ、尻を弾ませ、愛液を飛び散らす親子の姿は、フロアの男たちの熱狂を大いに煽っていた。
そこから、曲のテンポが少し変わり……ややスローなペースの音楽となる。
これなら2人の負担も少しは軽くなりそうだと思ったが、そんな生温い予想は次の瞬間には木っ端みじんに粉砕されてしまった。
『あぁっ♡ やめろっ♡ 止めてくれぇぇっ♡ 母乳搾るなっ♡♡♡ 搾乳はもうっ♡♡♡ うあああああああああっっ♡♡♡』
『お母さーーんっ!!』
経産婦である霧子さんの豊満な胸に取り付けられる搾乳機が、駆動音を響かせて彼女の母乳を搾り始める。
眼鏡をかけた、気の強そうな表情を涙でぐしゃぐしゃにして、まるで牛のような鳴き声を上げる霧子さんの近くに置かれたタンクへと、みるみるうちに彼女のミルクが溜まっていく。
『んもぉおおぉおおおぉおぉおおおっっ♡♡♡ おぉおおぉおおぉおおぉおぉおおっっ♡♡♡』
『さあ! 今日も霧子がお前たちのために美味しいミルクを用意してくれたぞ~! タンクの中のミルクの半分はお前たちへのサービスドリンクに! もう半分は~……』
『ひぃっ!?』
そうやって、存分に搾り尽くした霧子さんの母乳を、クラブのスタッフと思わしき男たちが巨大な浣腸器に入れる。
その様子を見て怯える杏奈の様子を目にすれば、あれがどうなるかなんて考えるまでもなく理解出来た。
『娘である杏奈のケツ穴にご馳走してやるぜ、ベイベーッ!! 遠慮せずにたんとママのミルクを飲めよ、杏奈っ!!』
『やだぁぁっ! もう、もうやめっ、んおおおぉおおぉおおぉっっ♡♡♡』
『おおっと! 杏奈は小食だなぁ? まだこんなにミルクが残ってるぜ! 仕方がない。娘の不始末は、親である霧子のデカケツで拭ってもらわないとなっ!!』
『んっほぉおおおぉおおぉおぉおおっっ♡♡♡ み、ミルクがぁっ♡♡♡ お、お尻の中にいぃぃぃぃっ♡♡♡』
自分自身が搾り出したミルクを、母親の屈辱と羞恥の結晶である母乳を、肛門から腸内へと浣腸される親子の姿に、私たちは言葉を失ってしまった。
お腹が膨れ上がるまで浣腸された2人は、そのままホーンのプレイする音楽に合わせて激しく腰を振ることを強制されているようだ。
苦し気に呻き、バイブで秘所を貫かれ、悶絶と絶叫を繰り返しながら……男たちの見世物として人間として最低の痴態を晒す瞬間が、訪れてしまう。
『さあ、フィニッシュだっ! 霧子、杏奈っ! 思いっきり……ぶちかませっ!!』
『おおぉおおぉおおおぉおおぉおおぉおおっっ♡♡♡ ほぉおおおぉおおぉおおぉおおぉおぉぉおおっっ♡♡♡』
『み、見ないでっ♡♡♡ 見ないでぇぇぇぇっ♡♡♡ あぁああああああああああぁあああああああっっ♡♡♡』
大きく突き出された2人のお尻の中央、その窄まりが、ぷっくりと膨れ上がった。
ぽっかりと口を開けたそこから大量に注がれた母乳が噴水のように噴き出したことを皮切りに、尿道からは黄金水が、性器穴からは本気汁が、それぞれ信じられない勢いで噴射され、6つの穴の壮絶なアクメ決壊ショーが男たちの前に披露されることとなる。
『あぁあああああぁああああああっっ♡♡♡ 終われぇぇっっ♡♡♡ 早く、止まってくれぇぇぇっっ♡♡♡』
『死にだいぃっ♡♡♡ もう、お嫁にいけないよぉおおっ♡♡♡ うわぁぁぁぁんっ♡♡♡ あぁぁぁぁぁんっ♡♡♡』
『常連客はわかってると思うが、雌奴隷親子のエロ汁噴射はDJホーンのパワーで10分は続くぜ! 噴射量も勢いも思いのままだから、リクエストがあれば言ってくれよな! それが終わったら、お待ちかねのハメハメタイムだぜっ! 霧子と杏奈のでっかいケツをパコパコダンシングしてやろうぜっ!!』
『んごぉおおぉおおおぉおおおっっ♡♡♡ おしりしまらにゃいぃいいぃいっっ♡♡♡ おがあざんっ♡♡♡ だずげでぇぇぇえぇっっ♡♡♡』
『頼むっ! 娘だけは……私はどうなってもいいから、杏奈にこれ以上酷いことはしないでやってくれっ! お願いだ……!! 辱めるなら、私にしてくれぇぇぇっ!!』
3つの穴から凄まじい勢いで液体を噴射する様を見世物にされる杏奈と、それとは逆に噴射量を抑えられて娘の痴態を見せつけられる霧子さん。
そんな2人の悲痛な叫びがこだまして、映像は終わった。
正に、地獄絵図……普通に風俗嬢にされてた方がマシだったんじゃないかと思えるようなその扱いに戦慄していた私たちは、一刻も早く2人を助け出さなければならないと明確に思う。
このままでは2人の心が壊れてしまうだろう。
その前に、何としてでも救出しなければ……と考えていた私たちであったが、おずおずと手を挙げたクスハが、気になることを口にした。
「あの、映像を見てて思ったんですけど……DJが流すあの音楽って、何か不思議な力を持ってたりしませんか?」
「えっ……?」
「ほら、MCの人も言ってたじゃないですか! 霧子さんと杏奈ちゃんの決壊ショーは、DJホーンの力で10分は続くって……映像を見ると、彼が音楽のリズムやビートを変えることによって、2人の肉体に何らかの反応を起こしているんだと思います。実際、最後の杏奈ちゃんは、DJが曲調を激しくしたら噴射する液体の量も大きくなりましたし……」
「気が付いたか。案外目ざとい……いや、
「音楽で人を操るですって? にわかには信じられないわね」
「まあ、だろうな。実際、その力は大したもんじゃないが……継続して音楽を聴かされ、調教されると、体が勝手に反応するようになるらしい。『パブロフの犬』と同じようなもんだ。この音楽が鳴ったらまんこを締める、この音楽はアナルを緩める、この音楽は尻を激しく振る……って具合に音楽と行動を紐付けられて、それによる調教を行うんだ。それに、音楽ってのは人の心に染み込みやすい。映像越しだが、DJホーンのプレイを聞いて、お前たちも軽く発情してるんじゃないのか?」
「そ、それは……っ!!」
カン・ユーの言う通りだった。
DJホーンの流す音楽を聞いていると、知らず知らずのうちに体が熱くなって、気が付けば発情状態にまで追いやられてしまっている。
映像越しの音でこれなのだから、音響ばっちりのクラブハウスでこれを耳にしたらどうなってしまうのか? それについての対策も必須だ。
「耳栓で音楽を聴かないようにするっていうのは? ……駄目ね、相手に取られたらそれで終わりだもの」
「先にDJホーンをやっつける! も、駄目か。相手のリーダーなんだから、取り巻きに守られてるでしょ」
「機材を破壊するにしても予備はあるでしょうし、最悪の場合、2人を連れて逃げられる可能性だってある。いったい、どうすれば……?」
音楽による精神攻撃という予想外の戦法への対策が思いつかない。
このまま無策で突撃しても敗色は濃厚だし、葵親子を救出するためにも音楽への対抗策は必須だ。
しかし、重要なそれをどうすべきかを全く思いつけないでいる私たちであったが……そこに希望を与えてくれたのは、やはりここまで私たちを助けてくれているカン・ユーであった。
「……お前たち、恥を搔く覚悟はあるか? あの2人を助けるために、これまで以上の痴態を晒す覚悟はあるか? お前たちにその覚悟があるというのなら……DJホーンの能力を破る秘策がある」
「!?!?!?」
突然の申し出に驚く私たちであったが、今は何でもいいから突破口が欲しい状況だ。
ここまで私たちに協力してくれているカン・ユー隊長だし、でたらめでこんなことを言っているのではないだろう。
その意見には、耳を傾けるだけの価値があるはずだ。
「隊長、その方法というのは、いったい……!?」
仲間たちを代表し、カン・ユーへと質問を投げかけた私は、ごくりと息を飲んで彼の答えを待つ。
ややあって、この場に集まる全員からの視線を集めたカン・ユーは、自信あり気な様子でこう言い放った。
「目には目を、歯には歯を、痴態には痴態を……そして、