※この作品はR-18です。

聖杯少女と調律師   作:風剣

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神稚児の寵愛

 

 

 水音が響く。

 

「っ。ん、う……。――あっ?」

 

 シャワーの飛沫。勢いよく肌の上で跳ねては流れる湯。

 身に降りかかる飛沫の感触と身を穿つ異物のもたらす衝撃と快楽に、少女は目を覚ました。

 

「んん……ひゃっ……!」

 

 目を瞬いて、目の前の鏡に映った自分を見て、胎を打ち付ける剛直のもたらす快楽に身をよじらせて。ちかちかと視界が明滅するなかで、美遊は己が気を失ってしまっていたことに気付く。

 苛烈な責め。美遊を膝上に乗せた少年の指使いは無防備な少女を幾度となく絶頂に追いやり、肢体に這わせた手で身体を洗いつつの愛撫で何度も何度もイカせた後に止めとばかりにずらした水着のクロッチから挿入された肉棒による抽挿は朦朧としていた彼女の意識を呆気なく吹き飛ばしていた。

 意識を失っていた時間自体は短かったのか、細い腰に手を這わせ起きたのかと愉快そうに笑う少年は、けれど失神していた彼女を責める凌辱の手を一切休めはしなかった。

 

 調律を担当した少女の身体を完全に把握している彼にとって今も繋がっている少女の『ほしいところ』に竿を当ててやることなど造作もない。膝上に跨る少女の腰を軽く持ち上げ、位置を調整すると湿った音をたてて剛直を打ち付ける。

 一度腰を引かれてから根本近くまで挿入された陰茎、いざ調律を受け見出され開発されるまでは自覚さえしていなかった弱点を亀頭で突き上げられた美遊の華奢な身体が電流にでも撃たれたかのように跳ねた。

 

「や、あ。っ、イっっ、ふ……!?」

 

「美遊」

 

「暮人っ、くんま、やっ。ィ、いまはッ駄目だか、ら……、~~~~~ッッ!!??」

 

 目に涙を滲ませいやいやと首を振る美遊を子宮口すぐ前の弱点を一突きして黙らせて。ぴんと伸びた背筋から力が抜けくてんと己の胸板に身を預ける彼女の乳房を水着のなかに滑り込ませた手で弄びつつ少年は術式の経過を確認する。

 下腹部に浮かびあがる呪紋は淡い桃色で彩られている。十二分に温まってるなと美遊専用に組み上げた術式の調子を見て頷いた暮人は、繋がり合う少女に干渉すべく術式を励起させる。

 

「っ、あ、あ……」

 

「さて、準備も整ったしぱぱっと仕上げちゃうよ。呼吸はしっかり整えてねーっと……」

 

「――ひっ、やだ、アレはやめて。おかしくなっちゃう、なっちゃうから……、せ、せめて休ませて。 い、今イッたばかりだか、ら……」

 

 涙を浮かべる黒い瞳。紅潮する頬に触れれば病にでも罹ったかのように熱くなっていた。流石聖杯というだけあってか己に干渉する術式の前兆にも気づいたのだろう、忠告を聞いて律儀に息を整えつつも力なく訴える彼女に、往生際が悪いぞと口元を弛める少年は背後から回した手で少女の下腹部をそっと撫で上げる。

 

 指先に擦り上げられ、魔力の光を灯した呪刻。己を貫き、繋がり合う少年によって起動された調律術式はすぐさま効果を発揮した。

 

「あ……ッ、つぅっ、ひぁ、あ。くる、く、――っ、あ、ぁぁぁぁ……ッ!」

 

 魔術師にとって、ある意味では臓器とすら言える魔術刻印や魔術回路に魔力を通すことで行使する魔術というのは多くが痛みを伴うものだ。それに無遠慮に干渉すれば相手に相応の苦痛を強いり、また一定の格を持つ魔術師に抵抗されれば逆に己の回路、最悪精神さえ焼き切れる可能性もある。

 魔術師にとって魔術にある程度精通した存在に接続し干渉を試みるのはそれだけリスクの高い行為であり、相手が完全に無防備である――己の存在を構成する情報を書き換えられてもなお抵抗しないという前提を満たす必要があった。

 

 それこそ芥子菜の家系の用いる調律の方式も文字通りの意味で『繋がる』ことを基点に施術対象に干渉する方式を取っている。……ある程度の耐性を持つ魔術師であろうとも耐えかねる己という存在そのものを侵される苦痛から顧客を、そして術師を守るためにも、身体と精神が受け取る調律の反動を変換するために彼の一族は様々なアプローチを行っていた。

 それがつまり――調律の術式と相性のいい性魔術を組み合わせての、苦痛の快楽への変換。

 

「っ、っっっあ、イっ……。ひぁ――、っ。あ、あ――」

 

 調律を施される美遊は今、幾度も絶頂に導かれ蕩けた身体(カラダ)と術式により他者と繋がり己の存在を整(・)え(・)ら(・)れ(・)る(・)苦痛を快楽の方向に転換させられた精神(ココロ)、双方を苛まれた状態にある。華奢な身体を打ち震えさせのけぞり、少年の剛直を咥えこむ秘裂をとろとろにして肉辱を受ける少女は声にならない悲鳴をあげながら許容を超える法悦に打ちのめされていた。

 浴室にて間断なく鳴り響く水音は決して流しっぱなしにされているシャワーだけによるものではない。己の晒す痴態に恥じらうこともできぬまま悶える彼女を乗せる少年の腰は潮を吹くようにしてぶちまけられた淫液でずぶぬれになっている。接合部では快楽の奔流に呑まれる美遊の意思に関わらず男根に馴染んだ媚肉が淫猥な水音をたてながら飢えに渇きに苦しむ獣のようにもっと、もっとと肉棒に吸い付いているのを少年は灼ける理性のなかで実感する。

 

 今すぐにでも刺し貫いた少女のなかに劣情をぶちまけてやりたくなるのを堪えながら、集中を途切れさせぬまま調律を仕上げていく暮人。施術のなか少女を襲う快楽に耐えかねたのか、愛液に、汗に、シャワーに濡れ肌にぴったりとくっついた黒い生地に包まれたこぶりなお尻が膝上で跳ねるのを大人しくしてろと尻肉を叩いては繋がり合う逸物がきちんと最奥まで届くように強めに腰を打ち付けた。

 

 根本まで串刺しにされて達したらしい美遊はほとんど息も絶え絶えになっていた。髪を振り乱し、黒い瞳からぼ一筋の雫を垂らし、熱い吐息を漏らす唇から唾液を滴らせる彼女は懸命に唇を動かして少年に意思を伝える。

 

 キス、して。

 

「――」

 

 断る理由はなかった。

 少女の胸元、水着のなかに侵入して乳房を揉みしだいていた手で彼女を引き寄せつつも暮人もまた身を乗り出す。何度かの口づけを交わし、次いで美遊の方から舌を突き出してくるのに応じて互いの味を確かめ合うように舌と舌を絡め合わせる。

 

「っ、ふ、ぅ……。む――」

 

 イリヤの方も大概ではあるが、夢中になって唾液を求める美遊は果たして自分のしていることをどれだけ認識しているのか。今も鏡の前で繋がり合って乱れる様を見せつけているのに構わず男を求める彼女が冷静になってこの状況を振り返ればどのような反応を見せてくれるのかを想像して苦笑する。

 不貞腐れるだろうか、泣き崩れるだろうか。もしかしたら口をきいてくれなくなるかもしれない。

 まあもし嫌がられたところで、少女への辱めを止めるわけでもないのだが。

 

 ――調律を終える。術式の起動中に光を灯していた下腹部の呪刻からも魔力が抜けていった。

 事前に準備を整えていても術式の都合上相応に神経を削る施術を終えて。少女を膝上に乗せる暮人は、目に情欲の色を滲ませほくそ笑んだ。

 

「……さて」

 

「? くれ、とくん――、ぁ、や」

 

 そっと腰に手を回されると少年と密着し唇を重ね合っていた美遊も彼の気配の変化に気付いたのか、暮人の上に座りながらぴくりと身を竦ませて。

 待って、待ってと呟くのも気にせずに腰を打ち付ける。身体を重ねたのも一度二度の話ではない、己の仕事を終え我(・)慢(・)する必要のなくなった少年の遠慮がなくなったのを悟る美遊が身をよじらせながら制止するもそれで彼が止まるはずがないのは身をもって思い知っていた。

 

「ひぅ、やあ、まっ。んんぅ……っ!! ゃあ、あっ、あっ――、まっ、え。――いうっっ!!」

 

 調律を終えるまでに数えるのも億劫になるだけの絶頂を強いられ、今もまた並行しての愛撫で留めなく蜜を溢れさせる秘裂は抽挿を繰り返されるたびに淫猥な水音を鳴らす。一挙一動のたびに浴室に嬌声を響かせる少女の身体はいっそ楽器のようですらあった。

 肉槍に根本まで貫かれてから子宮口を責めてやまぬ快楽。水着ごしに、あるいはなかで直接弄り回され愛撫された乳首は水着の上からでもわかるくらいにその存在を強調している。未知の弱点ひとつ逃すことなく開拓されきった撫でられ、揉まれ、突かれるたびに少女は彼のためだけの雌として身を震わせ悶え、媚肉を蠢かせて己を貫く少年に歓びを与える。

 

「ふ、ぁ……」

 

「――見てみな、美遊」

 

 気付けば射精されていたのだろう、暮人に刺し貫かれる胎の奥でどくどくと子種が注がれるのをまざまざと感じ取った美遊は目を揺らす。

 前だよ前と。少年に指摘され鏡に視線を向けた美遊は、羞恥で死ねるなら5回は死ねると本気で思った。

 

 浴室の鏡は湿度と熱気ですっかり曇っていたが、美遊に見せる前に彼がシャワーを浴びせ綺麗にしていたのだろう。表面を濡らす鏡には乙女を貪る悪漢の膝上に乗せられ捕食される少女の痴態がまざまざと映っていた。

 背に肩に張り付く黒髪はシャワーを浴びながらの行為で艶やかに濡れ、身に纏っていた水着は愛撫のなかで半端に剥がされ片方の乳房を含めた白い肌を惜しみなく露出させる格好になっていた。脚は少年の膝を挟むようにして割り開かれ、水着のスリットをずらし晒された秘裂は雄の怒張を咥えこんで溢れた愛液や白濁の精を接合部から滴り落としている。

 

 あまりに卑猥で。あまりに淫靡で。情けなくて、無様で、苦しくて、恥ずかしくて、気持ちよくて、ウレシクテ――。射精の直後に関わらず未だ熱と硬さを残す肉棒に胎を突かれ小さく嬌声を漏らした美遊は、淫らに乱れさせられた少女の姿を満足そうに鑑賞する少年の胸に背を預ける。

 

「……見ない、で。――ィうっ」

 

「鏡を? 美遊を?」

 

「どっちも、ヤ――、うァ……!? 吸っちゃ。やぁ……!」

 

 もはやこうとなっては抵抗の意思が残っているのかさえ怪しいところではあった。拒絶の言葉に愉快そうに笑った少年の落とす口づけと愛撫に何もできぬまま悶えながら、こんな姿は、こんなにも恥ずかしい自分は誰にも見せられないと強く思う。

 クラスメイトにも、友達にも、大好きな家族にさえも――、

 

 ――あぁ、でも。

 

 2人だけ……自らと同様に、魔術師の少年による恥辱を受ける、親友にならば。

 こんな恥ずかしい姿も、見せられるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひっ。……まだ、やるの……?」

 

「んー、それも良いけど……しっかり堪能させてもらったからなあ。取り敢えず今晩はこのくらいにしとくよ。あまりヤリ過ぎて病みつきになっちゃったらかわいそうだし」

 

 ……それはもう手遅れかもしれないと呟く声は掠れていた。ベッドの上に身を投げ出す美遊は胎のなかに幾度となく注ぎ込まれた精が重たくなっているように錯覚して、光こそ喪えど調律を終えたあとも呪刻の輪郭を残す下腹部をそっと撫でる。

 

 水着はとうに脱がされている。浴室からあがったあとも、暮人の気が済むまで少女は延々と抱き潰されていた。体位を趣向を変え、放課後暮人の住居に訪れてから深夜の2時を回るまでずっとずっと弄ばれ抱かれ愛された美遊は、口移しで彼から飲まされたミネラルウォーターを嚥下し呼吸を整える。

 ……少年の与える恥辱に、快楽に抗うことは指の数で足りぬだけ犯されてもまだできずにいるし、寧ろ最初の一回でほとんどの弱点を特定された今では拒絶も抵抗も口先だけのものに成り下がっているのが実情だった。

 本人曰く「一度ある程度身体把握してしまえばあとは術式の発情抜きでも2分あれば絶頂地獄に落とせる」とのことだったが……それが過言ではないことは美遊も、この場に居ない親友たちも理解している。させられていた。

 

 下腹部に浮かぶ蛇の紋様、調律を受けるようになって彼に刻まれた呪刻を指でなぞる。

 2対の蛇、ウロボロスの呪刻は調律を用いて少女たち聖杯の器を含めた施術者に刻まれる芥子菜の調律魔術の神髄であり――美遊を、イリヤを、クロエを彼のものにする証でもあった。

 

「……こどもが、できたら。責任は、とってくれる……?」

 

「薬は飲んでもらったしまずそれはないと思うけど、勿論一生面倒を見るくらいのことはするさ。一応は俺も一族の当主だし、財産は女の子や子供複数人を養えるくらいは普通にある」

 

「――そう」

 

 己の頭を撫でる少年の手を受け入れながら、一糸纏わぬ肢体を寝台に横たえる美遊は唇を動かす。

 

「それ、なら。……ちょっと、は、安心……」

 

「――美遊?」

 

 錠剤を飲み下す暮人が視線を向ければ、艶やかな黒髪を枕元に広げる少女は穏やかな寝息を吐いて目を閉じていた。

 軽く息を吐いた彼は裸体を晒す美遊に毛布を被せると、衣服の散乱した寝室の床から自らの服を回収し身支度を整え玄関に向かうと、いつの間にやらリビングで机に腰を下ろしていた少女を一瞥する。

 

 健康的な褐色の肌、片割れと同じ白い髪――暮人が調律を担当する3人の内の1人、イリヤの家で暮らしているはずの彼女は、クロエはにまにまと笑う。

 

「本当に暮人くんも来るのー? 足手まといが1人いた程度で私は気にしないけれどぉ、もしアナタに何かあったらイリヤも美遊も大変なことになっちゃうから勘弁してほしいんだけどニャー?」

 

「別に気にする必要はないさ、十全に準備は整えてる。……それに盤面はおおよそ詰みに近い状況までもっていっている、問題はないよ」

 

「……ふーん? まあ、確かに話を聞いた限りじゃあ負ける要素もなさそうだけど……、今日は美遊の番だったのにこうして『デート』に連れ出すのも気が引けちゃうなー」

 

「早朝には帰れるだろうしなあ、朝可愛がるから問題ないだろ。クロエも混ざるか?」

 

「……ちょっと、だけ、ね?」

 

 目を泳がせ頬を赤らめさせる少女と言葉を交わす暮人は目を細めて笑い、玄関の扉を開くと外へと繰り出していく。

 

「それじゃあ、とっとと済ませるか……厄介な害獣は、駆除しておくに限る」

 

 

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