ごめん、本番は次から。酒池肉林にするのは約束するよ。
「おや、戻ってきたみたいですね。お帰りなさい」
「ごめんね、時間かかってたから先にゲーム初めてるよ~、ってゆかりん! アイテム使用禁止っていったじゃん!」
「ゆかり先輩、どうしたら画面見ずにそんなにコンボ叩きこめるんです? ……ってあれ? イタコさん服が変わってる?」
「す、すみませんですわ……途中で飲み物を零してしまって入れ直しを……」
「そうでしたか……飲み物をわざわざありがとうございます。ちなみにずん子さんは?」
「ず、ずん姉様は今おかたしをしてもらってるんです。さ、さぁ皆で飲みましょう。えぇ飲みましょう」
「そうでしたか、では遠慮なく」
「コーラ!」
「あ、お茶いただき~。いや~頭脳労働したからかお茶がうまい……」
こんばんわ東北きりたんです。
唐突ですが我々は今、危機の真っただ中に居ます。
先ほど廊下でエンカウントしてしまった性欲の魔獣に、してはいけない契約を交わしてしまった我々。こうして何喰わぬ顔で部屋に戻ることはできましたが、その戻る過程で一人を生贄に捧げなければいけませんでした。
そう。ずん姉様です。
初手でスカートの中に手を突っ込まれて不意打ち手マンされた挙句アクメを晒した我が家の次女は、無理やり手を引かれてそのままトイレに連れ込まれてしまったのでした。
廊下に取り残されてしまった我々は来客者を怪しませない為にこうして飲み物を運ぶ作業に戻ったのですが……今頃ずん姉様がどうなっているのか、考えたくもありません。
願わくば皆にバレないような姿で解放されるといいのですが……。
「――りたん、きりたん? 次コントローラー空きましたけど?」
「えっ。……あ、あぁやります! やりますよ!」
「助かった~。ゆかりんとやると本当天と地ほどの技量の差を見せつけるから……きりたんお願い!」
……不安そうな顔をするのは後ですね。
我が家に来て貰ったのが大切なお客様なれば、我々がこの身を
で、あるならば今我々に出来ることは精一杯彼女達を持て成す事です。違いますかイタコ姉様?
「……! えっと、次は私もやらせてもらいたいですわっ」
「おぉ、でしたらイタコさんは私とやりましょう! 私とタメを張れる実力はイタコさんしかいません!」
「何て自信に溢れた後ろ向きな発言なんですか……」
イタコ姉様も私の意図に気が付いてくれたようです。
よし、それでは我が東北家の絆を見せつけましょう。私が持てる限りのゲームスキルを今この場で解放をして、家の異常から目を逸らさせて――
「――……」
「……ん? おや、ずん子さんも戻ってきまし……え?」
「ッ!?」
「ちゅわっ!?」
ずん姉様!? ずん姉様が帰って来た!?
急ぎ私が振り向き、その姿を目に収めたのですが――やはりと言いますか、その先にあった光景は最悪のモノでした。
ずん姉様の服は無事です。いつもの着物ベースの和風と可愛さが調和したその服装は着崩される事も汚されている様子も見受けられません。
ただし、異常は彼女の顔にありました。
半開きになった目はぼぉっとしており、まるで熱で浮かされたかのような赤ら顔には、浮かんだ汗で髪の毛がぴったりと張り付き、その美しい唇とその周辺は
あまりの変わりようにぽかんとした三人組に、イタコ姉様が目も留まらぬ速さでずん姉様をその場に座らせ、口元を神速でぬぐい取り、私は合わせてお茶を無理矢理飲ませてゆきます。
「ず、ずんずんどうしたの!? 何か熱っぽいとか……!?」
「あ、あーいや確かに熱っぽいですけど大丈夫です。これあれです。ずんだの過剰摂取です。オーバードーズです」
「何それ美味しそう」
「ずんだにそんな薬効ないでしょう!? いや、本気で大丈夫なんですか?」
「だ、大丈夫ですわっ、ねっ? ずんちゃん! ずんちゃん! 私の声は聞こえてまして!?」
「――……はっ!? あ、あれイタコ姉さん?」
お茶を飲ませてあげたらずん姉様はどうにかこうにか目を覚ましてくれたようです。
その後はどうにか不思議がる三人相手に本人から弁明して信じて貰えましたが……あ、危ない所でした。マジで最初の一歩でバレるかと思ったじゃないですか……。
(……ちなみにですが、お口だけですか?)
(うん……お口でされた後ほぼ記憶なかったけど多分)
ふとイタコ姉様とあかりさんがゲームをしている後ろでずん姉様と耳を寄せ合って密談をしてみましたが、曰く、クズ兄様は小癪な事に求めて来たけど最後までは食べなかったようです。来客者への遠慮でしょうか? それとも我々を焦らしているだけなのでしょうか?
(あのあとトイレに引き込まれてね、そのまま
(ちょ、ずん姉様ストップ。大体わかりました。大体わかりましたから抑えて。抑えてください!)
「? ……ずん子さんは何でくねくねしてるんですか?」
「気のせいです! それよりもあかりさんはゲームに集中しててください! イタコ姉様と同じくらい負けてますよ!」
「ちゅわっ、ちゅわわっ!?」
そしてゲームに勤しむ我々でしたが、その間兄様の襲撃はなく。
我々はしばしの平和を手に入れる事が出来ました。
……ですが、その平和は長くは続きませんでした。
「それじゃあそろそろ私は夕飯の準備をしてきますわ~」
「お手伝いとかは大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、料理こそイタコ姉様の本領発揮だよ。ゲームはからっきしだけど料理だったらプロ顔負けだもの」
「私も食べることなら負けませんよ!」
「作る側と消費側じゃあ雲泥の差がありますよあかりさん」
空の模様が茜色から
もとより我が家にお泊りをする予定だった三人組のために、夕飯を作らねばならぬ時間になっていました。
普段はポンコツ気味なイタコ姉様ですが、料理、イタコ業ではまさしく雰囲気が変わります。着物の上からでも大きく主張するその膨らみをさらに包み込むようにして割烹着を身に着けて、まさしくやる気満々の模様。これは今日のごちそうが楽しみです。
「それでは少しお待ちくださいまし、今日は腕によりをかけてハンバーグを用意して来ます――あっ」
いってらっしゃいませイタコ姉さ――ん? 今廊下に出る前に誰かの手に引かれたような……。
「ハンバーグは楽しみだねゆかりん!」
「えぇ、ただ出来るまでもう少し待たないと行けませんね……マキさん、もう10戦やりますよ!」
「にぇっ!?」
「ハンバーグ……私のお腹にぴったりなミート……やはりイタコさんとは気が合いますね」
みんな呑気に今日の料理について話し合っていますが、私とずん姉様は刹那の間で見えたイタコ姉様を連れ去った謎の手が気になって仕方がありません。
そしてこの家に長年住む私達だからこそ分かるのですが……廊下を渡る
(ずん姉様今のって……)
(う、うん。間違いなくね……願わくばイタコ姉さんが料理出来る体力が残ってるといいんだけど……)
「――マキさん流石にそれは弱すぎです! きりたん! ほらきりたんやりますよ!」
「ぐへ~……ゆかりん本当初心者相手に鬼畜すぎだって」
「あ、は、はい。やります……やりますけど……」
「? 何か歯切れが悪いですね、そんな弱気でどうしたんですか? ま・さ・か、負けるのが怖いんですか~?」
「むっ。調子に乗らないでくださいよ、私が本気を出したら負けてしまうからあえて情けを――」
ギシッ――。
ゆかりさんに啖呵を切る瞬間。
私の耳が居間の天井から響く、何かの
「はんっ、良いでしょう。そこまで言うならば私も本気を見せてあげますよ」
「頂上決戦が始まる……! これは見逃せない勝負! 私は
「私はいつでもずっとゆかり先輩推しなので、ゆかりさんに10円ですね!」
ギシッ……ギシッ……ギシッ。
話してる最中も小刻みに聞こえてくる、軋む音。
その音は集中してこないと聞こえない程度には小さな音なので、こうしてゲーム音や会話音には簡単に紛れてしまいますが……先ほどイタコ姉様は予想のつく誰かに連れてかれた為、何をされているかおおよそ想像出来てしまい、それでいて一度聞いてしまうとこの耳がこの雑音を無意識に拾い続けてしまいます。
「あれだけ大口叩いておいてお粗末なミスですね! ほらガークラ! そのまま確定メテオです!」
ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギッ、ギシッ――
「で、出たー! ゆかりんの極悪即死コンが決まった!」
「うっ、い、今のはですね!」
「流石ゆかり先輩です! 是非とも私のために勝利を勝ち取ってください!」
ギシッ、ギッ、ギシッ、ギッ、ギシッ、ギッ――♥
ダメだ。全然集中できない。リズミカルな音が上から響くだけで、何をしているか想像をしてしまって、いつもなら簡単に反応出来ることもすぐに逃してしまう。
「……っ♥」
ギッ♥ ギッ♥ ギッ♥ ギッ♥ ギッ♥ ギッ♥ ギッ♥
気が付けば響き渡る音も変化しており、その感覚が短くなっているのがわかります。
ずん姉様も顔を赤くして
「本気でどうしたんですかきりたん! これじゃ本気で全タテ出来てしまいますよ?」
「おぉー先輩容赦ない! いけいけやっちゃえ先輩ー!」
「ん? 何か上から音がする? 何だろ……」
「っ、あ、えーっとこの音は! この音はね!」
そして音に気付いたマキさんに慌ててずん姉様が弁明しようとした直後でした。
今まで聞こえてきた音がぴたりと止まっていました。
「……あれ? 聞こえなくなった?」
「あの今のはラップ音っていう奴でね? ほら、私達の家古いから……」
「え!? まさか出るの? 出るっていうの!?」
「ずん姉様あんまり適当言わないでください。マキさんが怯えているじゃないですか……じゃあちょっと悪霊退治してきます」
「ヒィッ!?」
「ちょっときりたん! 逃げないでください!?」
「逃げてませんただのお手洗いです!」
なんて適当に言い訳してゲームをほっぽり出して私は廊下を飛び出しました。勿論向かう先はトイレなんかじゃありません。イタコ姉様が連れ去られた二階です。
出来る限り音を立てないように優しく、されども急いで階段まで向かったら……! い、いた! イタコ姉様!
「い、生きてたんです!? ……か……?」
階段の二階から降りてきたイタコ姉様の姿に絶句しました。
前回のずん姉様は顔だけ汚され残りは無事でしたが……今回のイタコ姉様は顔どころか服すら無事ではありませんでした。
割烹着と着物に身を包んだ筈のその姿は、着物が丁度下半身を残して脱がされ、露出した上半身にかかった割烹着が直にその爆乳を包み隠す下着となり、下品に尖った乳首をはっきりとした輪郭で主張するだけでなく、染み出た母乳のせいで大き目の乳輪まで透けて見えている状態でした。
さらに言えば、そのマシュマロメロンおっぱいを好き放題オナホとして使われたのでしょう。割烹着越しに見える深い深い谷間の間に
明らかに事後――いや、レイプ後だといえるその恰好です。
私は急ぎイタコ姉様に駆け寄り声をかけます。
「ちゅ、ちゅわ……♥」
「い、イタコ姉様……だ、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫ですの……お、犯されはしなかったから……♥」
「もうほぼ犯されてるようなものなのでは……と、とりあえず着替えてきてください。掃除はしておきますので」
「はぅ……よろしくですの……♥」
どこか夢うつつな様子で、ふらふらと階段を下りてくるイタコ姉様にそう言い含めると、私は二階と廊下に点々と残った精液の跡を拭いてゆきます。
何だかホラー映画めいてきましたね……ゲームを与えて抑制した筈なのに抑えきれないなんて、やはりクズ兄様は慮外の存在……本気であの三人組の貞操も怪しくなってきました。
そうして二人目の犠牲者が現れ、更なる警戒心を強めた我々。
次は誰が襲われるのか、どこから襲ってくるのか。
どこか陶酔した様子のイタコ姉様を置いて、我々は警戒を強めます。
出来る限り単独行動をしないように、他の三人組が部屋を出る時は必ず二人体制になるなどして備えます。
そのお陰なのか、それとも
二時間も経てば二度目の着替えを経たイタコ姉様でも料理は完成させられるようです。
居間に用意されたテーブルに所せましと並べられる料理の数々! 主食のハンバーグに始まり、お刺身、煮物、サラダ、エビチリ、肉団子、パスタ、つみれ鍋と
あかりさんは並べられた料理を前に机にかぶりついてきらっきらに輝く目を向け、マキさんもゆかりさんも同じくその
「じゅるり……」
「あかりちゃんステイ、ステイだよ……もう少しだからね?」
「マキさん、この勝負で勝った方が負けた方から好きなおかずを奪うなんてルールどうです?」
「ゆかりんそれほぼ敗北寸前の私に提案するの鬼畜の所業過ぎない!?」
「お代わりは沢山ありますの。デザートももちろん用意してますわっ」
「冷やしずんだと新作ずんだ盛り沢山!」
「おぉブラボー……! ブラボー!」
「おぉう……ずんだ尽くし……」
「ずんずんはやっぱりずんだキチだなぁ……」
着物姿から少しラフな格好に着替えたイタコ姉様が台所から次々に料理を運んで来るのを手伝う我々。
これで料理は全部よし……お箸もスプーンもフォークもよし、飲み物もよし……全部ヨシ! ですね。では最後に私も手を洗って食卓に着きましょうか。
「あ、ゆかりさん達はお先に食べててください。私は手を洗ってきますので」
「ん? それぐらいなら待ちますよ。一緒に食べましょうよ」
「もうあかりさんが制御出来なくなりつつあるから大丈夫ですよ。食べ物を前にしてあれだけ
「じゅるるるるるりぃ………」
「あかりん! あかりんステイ! そんな顔近づけなくてももう食べられるから!」
さながら獰猛犬を相手にしているように机にかじりつくあかりさんを引き剥がそうとするマキさんを見てそう告げると、私は洗面所へ向かいます。
長い廊下を移動する最中。私が考えていたのはどの料理から食べようか――ではありませんし、食べた後はどんな事をして遊ぼうか――でもありません。
考えていたのは当然ですが兄様の事です。
数時間おきに我々への襲撃を繰り返すあの野蛮人がいつ襲い掛かってくるのでしょうか。
奴は間違いなく群れからはぐれた弱い獲物から狙いをかける筈……言ってしまえば私の今の状況は兄様にとってまさしくカモネギ状態ではあるでしょうね。
ですが問題ありません。私であれば襲われても容易にいなせます。
仮に反撃もままならなかった時は……まあ少なくとも適度に発散させてあげてヘイトを三人から少しでも離す事も出来るでしょう。えぇそうです。仕方なくですが何か?
「しかし、まあ何だかんだであの性欲魔人も空気を読んでくれるかもですしね……少し、
「何が釈然としないだって?」
――言ったそばから出くわしてしまいました。
洗面所に立ち入ると、なんと洗面台のすぐそばに全身肌色の変質者ことクズ兄様が仁王立ちで待っていました。
しかも当然のように全裸ですこの男。
私の視線の目と鼻の先では既に
「……別に何でもありません。というか手を洗いたいんでどいてくれません? いや、間違えました消えてくれませんか? 一日とは言いません。1年くらいでいいです」
「1年も食い扶持がなくなると俺が餓死するから御免被る」
「……」
こんな場所で全裸で
洗面台の鏡越しに見せつけられる兄様のギンギンになったモノ。
私は努めてそれを視界に入れないように
冷水が私の手を伝い、少し熱を持った私の肌が冷やされていく感覚が心地が良いです。
しかし洗浄中の事です、急に私の片手が隣の鬼畜生に掴まれてしまいました。
すわ、何をするつもりだと思った矢先、私の手はそのまま奴の怒張へと誘導され、先ほどまでの冷えた感触と打って変わって焼けた杭のような熱さが私の手に伝わってきます。
「おぉつめてっ」
「頭沸いてるんですか!? 折角綺麗にしようとした矢先に……!」
すぐ様肉棒から手を遠ざけようとしましたが、掴まれた片手をクズ兄様は決して離してはくれず。しつこく手にあてがわれる始末……手に当たる硬いゴムのような感覚とその脈動は否応なく私を焦らせます。
「まあまあいいからいいから。このまま扱いてくれよ」
「……嫌だと言ったら?」
「この場でオナホみたいに犯して居間に聞こえるくらい
「――」
「当然お漏らしもさせるから」
「真面目に地獄に落ちやがってください」
この男、ヘラヘラこそしてますが本気で今言った事をやりかねません。
そうなると私には従う術しかありませんでした。
鏡超しに射殺せそうなくらい睨みつけながらも、仕方なく奪われた片手で雑に竿を扱いて行きます。
今日二度出しただけのその肉棒は手の中で鈍く脈打っており、痛みを伴ってもおかしくないくらい雑な動きの筈なのに、何が嬉しいのかその鈴口の先からトロトロと先走りを零しています。
粘液によって自然と滑りが良くなっていけば、やがてにゅちにゅちにゅち…♥ と液体が絡む音が響き渡って来ており、私の小さな手では収まりきらないそのチンポは気が付けば強く強く手の中で脈動をしており、私の傷ひとつない手にオスの香りをまぶして行きます。そして――
「あーやべ、出る出る出る……」
「っ、はぁそうですか。じゃあティッシュに……」
「いや違うから。自分の手を器にしろ」
「へ?」
「早く!」
ちょ、怒鳴らないでください。聞こえたらどうするんですか! と焦りからつい従ってしまった私。
先走りで汚れた手とまだ綺麗なままの手で慌てて器を作り上げてしまいました。すると――
「くっ――!」
びゅっ、びゅぶっ♥ ぶびゅっ、びゅりゅりゅっ♥ びゅぅ♥ びゅーっ♥
「うわっ、わっ……! ちょっ……! あつっ!?」
手の器めがけて肉棒の先端が向けられると、ぷっくりと膨れ上がった亀頭、その尿道口から大量の精液が手にめがけて大量に注がれ始めました。
脈動に合わせて降り注ぐ子種は濃い白濁色で肉竿以上の熱さを私の手に伝えてくるだけでなく、付着するたびにぷるぷると、まるでゼリーのように揺れる程新鮮で、ツンと香る栗の花の臭いもあわせて力強いと思わせるものでした。
一連の行為はほんの数分程度のもの。しかして視覚、触覚、嗅覚、そのいずれも犯された最悪の時間であり、手しか汚されてない筈の私の体は一連の感覚で勝手に熱を持ち始め、いつもなら子種を注がれるべきであった私の子宮が種を乞うかのようにきゅん♥と疼くのが分かってしまいます。
「……ふぅ、よし満足した」
「な、何が満足したですか……! 綺麗にする筈なのにこんなに汚して……!」
「いやいや勘違いするなって、これあれだから。石鹸だから石鹸」
「頭沸いてるんですか」
「信じろって、ほらごしごし。ごしごし」
「ちょやめ、ちょっと、兄様っ、やめ……うぁ……♥」
さ、最悪です……! 手の中いっぱいにたまったぷるっぷるのザーメンをどうしたものかと
それだけに終わらず、両手に余すことなく付着したザーメンを伸ばすように強制的に両手をすり合わされてしまい、手の平はもとより、指の間、指先の裏表に、にちゅ……♥ ぐちゅ…♥ にゅちゅぅ…♥ と出したばかりの精液が伸ばされ、絡み合い、そして纏わりついていきます。
手を消毒するための洗剤ではなく、まかり間違っても手に乗せるべきではない精液を、自分の手に馴染ませる行為は倫理に
手の隙間から零される大量の精液が洗面台に零れ落ちる様も、
「よーし綺麗になったぞー良かったなー」
「し、死ね……本気で死んでください……っ!」
「おーこわ。じゃあ殺されないように退散しよ」
私が自身の異常を悟られないように努めて低い声で凄みますが、やはりクズ兄様にはどこ吹く風。まるで私の異常が分かっていると言わんばかりにニヤケ顔を見せて、そのまま二階へ上がってゆきました。
取り残された私はすっかり汚れたその手の惨状にしばし呆然とし。
それでも待っているご飯の事を考えて一度だけ指先を舐めて味を確かめると、綺麗に両手を洗ってゆきます。
「うめ。うめ。うめ」
「あかりさん、スピード早すぎですよ……あ、お帰りなさいきりたん。すみません先に初めてますよ」
「おかえり~」「ですわ」
「あ。いえ、先に初めてて下さいと言ったので構いません」
爆食するあかりさん、そして皆が笑いながら料理をする食卓に私も何気ない顔で静かに参加し。
そしてようやく料理を口に運び始めるのでした。
「……きりたん? 口元にずーっと手をやってどうしたんですか? 何かのモノマネですか?」
「何か考え中とか?」
「分かりますよきりたん。私もどの料理から食べてしまおうか迷いましたから!」
「あかりさんはノータイムで自分の近くの皿から食べて行ったじゃないですか……」
「いえ。別に、なんでもありません。少し口元がかゆいだけです」
そうです。別に他意はありません。
この手に染み付いた青臭い香りを嗅いでる訳じゃあ、ないんですから……♥